96.全編のほとんどが密室という、下手するとひどい映画になりそうな設定だが、緊張感のある息詰まる展開で吸い込まれるようにに見ることができた。推理の内容がやや陳腐な気もしたが、それを十分に補える要素をもった映画だった。面白かったです。 【思込百遍】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-04 12:53:02) |
95.随分と古い映画だな等と思いながら見ていたら、あまりにのめりこみ過ぎて、お前が13番目の怒れる男になっているぞと親父に指摘された。(汗 【キンタイアード】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-03 00:23:39) |
94.《ネタバレ》 見ていてグイグイ惹きこまれてあっという間に見終わった。 こんなに飽きずに見れる映画はないかもしれない。 ただ事件解決の推理がちょっとショボイ感じがする。 有罪だと言い張ってた男が最後に無罪というシーンは素晴らしい。 【トクタ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-10-25 15:49:57) |
93.私はほかの作品のレビューでは、「昔の名作は今見ると意外につまらない」とよく書いていますが、この作品は例外中の例外。今見ても十分おもしろいです。舞台は実質的には狭い一部屋だけ、登場人物は実質的には12人だけ、それでもこんなにおもしろいドラマが作れるのかと圧倒されます。今見ると違和感を感じる点といえば、陪審員に女性とアフリカ系・アジア系がいない点ぐらいでしょうか。若い頃に見たときは、単に説得のプロセスの面白さに引き付けられたのですが、年をとった今では、嘘をついているという意識なさに偽証をしてしまった孤独な老人の心理とか、つい見栄を張ってしまう40代の目撃者の女性の心理とか、どうしても捨てられない偏見とか、そういうちょっとした人間の哀しさが心に染みますね。この映画は陪審制の重要性を指摘する際に引き合いに出されると思いますが、陪審員8番が無罪を主張しなければ、5分で有罪の評決が出て、あの少年は死刑になるところだったと思うと、そんな重大な役目はとうてい自分は負うことができないなと思いました。それよりも、陪審員があそこまで推理しないですむくらいに、弁護人と検察がもっときちんと仕事しろよと思いました。また、日本語では「有罪・無罪」と訳して間違いないのですが、英語では「guilty・not guilty」で、not guiltyはたぶん「有罪であることが立証できない→疑わしきは罰せず」くらいの意味ではないかと思います。「無罪」と訳すと「潔白」を意味するように思えるので、もっとうまい日本語がないものかなと思います。 【チョコレクター】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-07-11 10:05:08) |
92.話合いのみの展開なのに退屈するところが1秒もなかったです。会社の研修や学校で見たという方が多いですが、ほんとに教育で見せるにふさわしい映画ですね。学ぶべき点満載でした。 【カルーア】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-06-05 21:27:31) |
91.密室に自分もいるかのように錯覚してしまうほどの緊迫感。社会の縮図と言ってしまっては良くないのであろうが、そう言いたくなってしまうほど、それぞれ特徴的な十二人の陪審員。あ~、凄い映画だ。 【太郎】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-04-14 13:00:03) |
90.私も同じく、中学1年くらいの頃に授業中に観た。まだあの頃はこの映画の良さが分からなかったのが、今観てみるとこんなに面白い映画だったんだ。人間のエゴってゆーか、世の中の固定観念ってゆうものがどんなに恐ろしいかが分かる。もしあの1人が無罪にしていなかったら、あの少年は冤罪で殺されてたわけで…、こういう世の中って本当狂ってると思う。そういう風にした人間が一番狂ってるんだけど…。証拠もなしに不可能はありえない、何%かは可能性はある。世の中に決して100%はないってことをこの映画から教わった。 |
89.《ネタバレ》 純粋にミステリーとして見れば、目撃証言の矛盾をついて行く推理過程に驚かされる部分は無いが、本作の見所は言うまでも無く、陪審員室に集う12人の人間ドラマ。それぞれが「劣等感」「嫉妬心」「猜疑心」「偏見」「無関心」「差別意識」といった、負の人間性を代弁する事で、あの狭い一室に「現実社会」の象徴的な一面が現出している。 また「多数決による陪審員制度」は、まさに民主主義の象徴ではあるが、議論と説得を重ねながら有罪を無罪に導く過程と、最後まで「客観的な事実」が分からないラストを持ってくる事で、「いかようにも民意は誘導できる」という民主主義の潜在的な危険性に対する警鐘も見出せる。 【FSS】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-01-17 19:40:07) |
88.傑作っ!とにかく上手い。説得力がありすぎ。最後に8と9番陪審員が名前を聞き合い、そしてあっさり離れる。それがまた、くどくなくて良い。ただ現実問題、ここまですんなりと推理が出来ないだろうけど…。まぁいっか。 【西川家】さん 9点(2004-12-02 16:34:37) |
87.12人の優しい日本人を先に見たのですが、オリジナルもすごい面白かったです。みんながそっぽ向くシーンがすごい印象的でした。こちらを先に見たらまた印象が違うと思いますが、個人的にリメイクの優しい日本人の方が好きなので、9点 【マキーナ】さん 9点(2004-09-07 16:42:42) |
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86.作品が齎す貢献度とレーゾンデートルだけで十分に評価できる名作。たった1人の人間の運命を決めてしまう陪審法とアメリカ人の諦観力。犯罪を犯した少年を主人公にする所を逆に陪審員に焦点を置いた所は、この時代の作品にして素晴らしいと感服しました。設定だけ見ると、色々な場所で起こっている出来事をたった1つの部屋と12人の人間だけで広げるシナリオの創作力と表現は、実に見事です。 【_】さん 9点(2004-08-18 00:51:49) |
85.せまっ苦しい、エアコンもない部屋、しかも真夏でみんな汗だくになりながら、ツバを飛ばし飛ばし、議論を交わす。なんだこの映画の圧迫感は。50年も前の作品ながら、現在の作品にまったくヒケを取らないこの雰囲気作り。「有罪とは言い切れない」という微妙な主張を終始貫くところも、なかなか共感が持てるところであった。 【アンソニー】さん 9点(2004-07-23 00:55:38) |
84.この真夏の密室劇は凄い。数時間の説得で有罪が無罪にひっくり返る、良くも悪くも危険を伴う陪審員制度のあり方を考えさせられた。 【rexrex】さん 9点(2004-07-13 15:43:50) |
83.「~評決のとき」を見て、再度、オリジナルを見ました。映画の師匠である母に、中学生ぐらいの時、勧められるままNHK(たぶん)で見たのが最初だったと。私の映画人生を左右する一本だった。是非、多感な少年少女に見ることを進めるべきだと思う。大人を信じられず反抗期の彼らにとって大人とはこういう汚い面もあるけれども、・・・というものを深く知り、妙に感動してしまったことを今でも思い出す。自分が知らないところで、自分のことを考えてくれる大人がいるかもしれないということがとても嬉しかった。今、思うと映画ってこんな捉え方もあるんだなあということに驚く。見る年齢や性別、人種などなどによって、映画の捉え方は千差万別だということを私が実感できた映画。 【蝉丸】さん 9点(2004-07-04 08:45:05) (良:1票) |
82.こちらで評価が高かったので、モノクロだけど観ようかな、と思って観たのですが、ほとんど同じ室内で討論しているだけだというのに、この面白さはなんなのでしょうか? 本当に観てよかったです。 【チャコ】さん 9点(2004-06-30 20:53:27) |
81.まず、一時間半という時間がよい。緊張感を持って映画を観ていられる時間だ。そして、合間合間に挿入される息抜きの場面のタイミングも実によい。監督は観客の集中力に細心の注意を払ったに違いない。こうした監督の巧みなメリハリのつけ方と、フォンダの熱意のこもった演技で、僕自身もすっかりフォンダの論調にすっかりのめりこんでしまった。これから日本でも裁判員制度が始まるというが、その前に是非、みんなにこの映画を観て欲しいと思う。 【デューク】さん 9点(2004-06-30 19:09:39) (良:1票) |
80.もちろんこのホームページでこの作品を知りました。みなさんのレビューどおりの名作、見ごたえあるわテンポはいいわ、自分も友人に勧めたくなりました。 【コジコジ3】さん 9点(2004-06-27 11:32:08) |
79.映画学の教科書があるなら、第一ページで参照されるべき作品だと思います。「映画というと、どうしても目を奪う映像に関心が向きがちであるが、土台となるのは、やはり言葉のやりとり、展開なのだ、、、ほにゃらら、、」みたいな文脈で。、、、、そして政治学の入門書でも、参考とすべき映画として、まずあげられてもよいでしょう。民主主義とはどのようなものかを考える素材として。、、、、素晴らしいのは、人が異なる意見をぶつけ合い、議論する過程で、納得すれば自分の誤りを認めて意見を修正し、合意を形成してゆく過程が生き生きと描かれていることです。これは、ギリシアからの民主主義の伝統といえるのではないでしょうか。そして、この映画の主役は、言葉だ、といっても過言ではないと思います。、、、、、、いやほんと、この頃のアメリカ映画というのは凄い!!!!、、、この映画は、とてもヨーロッパではできないのではと思えてしまいますし、アメリカ社会の強さの秘密を明らかにしているとも考えられます。、、、、、、、、、ただし、その集団の一員なら何も感じなくなってしまうのかもしれませんが、集団の外に身を置いて想像してみると、手放しでは賞賛しにくいですよね。なんか洗いざらい話して、みんなで一つの意見にまとまらなきゃいけないみたいで、、、、。ある意味で宗教的というか、、、、。それにこの映画の場合、ふと気づくと、全員、白人で男ばかりだし。、、、、民主主義にはグロテスクなところもあるのだ、ということで、満点にするのは控えました。 【王の七つの森】さん 9点(2004-06-25 10:56:25) |
78.《ネタバレ》 昔々、夜のTV映画でみた、とても気になった映画。たしかあれは陪審員物で、ひとりの男が真実を解明する、だったかな?。長く題名が分からなかったのですがこのレビューで判明しました。映画を見直したら男は、先入観や偏見を持たずに疑問を疑問として討論を続けたのでした。ひとりまたひとりと覆ってゆく評決の行方に、固唾を呑んで見守ることになり...、やはり見応えのあるとてもいい映画でした。/しかし気になったことが2つ。1)もちろん評決は無罪!。では真犯人は?、こっそりその子に本当のことが聞きたい。2)みんなたばこを吸いすぎ。肺癌になるぞ! これじゃ良い子に見せられない。(追;リメイク版をちょっと見ました!あっ、たばこ、みんな吸ってませんよ。ガムになってました。- これならママもオッケイさ ー) 【杜子春】さん 9点(2004-06-10 21:22:29) |
77.何と言っても脚本が素晴らしいと思います。見るからに低予算でこんなにも面白い映画が出来るんだと改めて感じました。 【かずのすけ】さん 9点(2004-06-08 17:53:25) |