8.《ネタバレ》 几帳面な人ほど痴呆症になり易いという説を聞いた事があるが、人間本来の喋る事や食べる事、或いは車を運転するといった生活習慣は忘れないそうだ。そう言えばこの映画の主人公は10分前の記憶が途切れるという事は忘れないようで、その為のメモを採ることもしっかりと覚えていようとする、実に神経の細やかな男のようだ。(しかし体中にメモを刺青にするという行為は、いくらなんでも悠長な話ではないか?)もうひとつ、主人公が車を乗り降りするたびに何度も繰り返し使用するドアリモコン(キーレスエントリー)。本来他人の車であるのにもかかわらず、決してその行為を忘れることがないという事を、ことさら強調するかの如く執拗に描写することで、主人公の性格を炙り出してゆく過程が何とも面白い。冒頭での、記憶が薄れていく暗喩としてのポラロイドが上手く生かされていると思うし、またどこかで記憶が廻り廻って、その度に主人公が混乱している様子も巧く表現されている。 【ドラえもん】さん [映画館(字幕)] 9点(2002-04-05 23:33:23) (良:1票) |
7.見た後とても悲しくなった。ガイピアーズ大好きなので・・・。 【ミル】さん 9点(2002-02-10 01:00:10) |
6.良いアイデアです。記憶喪失を疑似体験できました。見ていて疲れましたが…。 |
5.脳みそ体育会系の映画でした。こんなに頭を使ってみたのは久しぶり。ラストから始まるので他の映画よりもずっと内容を覚えていられる。面白いです! 【きなこ】さん 9点(2002-01-21 12:01:38) |
4.《ネタバレ》 以前テレビでやってましたが、彼のような記憶障害って実際多数あるようですね。それにしても悲しすぎる。妻の襲われたシーンが最後の記憶となってしまったために、一生犯人を捜し続け、そして他人に利用され続けるんでしょうね。誰か彼の体に「犯人はもう殺した」って刺青入れてやってくれ!でも自分の生きがいの為に消してしまうだろうけど。自分の頭の中でストーリーを組み立てるのに苦労しましたが、完全にのめり込んでしまった。最初全米11館でしか上映してなかった映画だとか、話題となるだけのことはありました。面白かった。 【しんえもん】さん 9点(2002-01-20 18:06:49) |
3.アイデア勝ちの一本。なかなか根性が悪くて面白い。主役はガイ・ピアーズで大正解!ヌード(?)が多い役なので、あれが万が一ぷよんとした身体の親父だったら大変いただけなかっただろう。 【なな】さん 9点(2002-01-19 23:52:49) |
2.「目を閉じても、世界は消えない」という主人公:レナードの台詞は、結局のところ自身の存在の不透明さを心のどこかで認めた、自嘲に満ちたブラック・ユーモアだったのだろう。ジェイソン誕生物語。 【アシマ】さん 9点(2002-01-16 23:35:11) |
1.とにかく混乱!!の一言につきる!ラストから始まるオープニング。そしてあの衝撃のエンディング。人間の記憶というものはいかに曖昧か、そしていかに「記憶」に頼って生きているのか不思議に感じる演出と、脚本が何といってもおもしろい!ただ、前半は混乱のあまり何が何だかよく分からなくなる。しかし、それもあのラストに向かうとその分からなさが実は曖昧さという微妙な演出に変わると、ゾクっとする。見入った!恐れ入った!こんな演出をする映画があるなんて、考えられそうで考えられなかった。それと見終わった今も考える事は、実は記憶障害というのは考えている以上に限りなく恐ろしいということ。その怖さと混乱で何とも奇妙な気分に陥る。 【mmm】さん 9点(2001-11-08 19:44:14) |