177.凄い良い映画でした。まずこの映画が出来たこと自体が凄い。wikiを見ると、監督は「資料を集める際に日本軍兵士もアメリカ軍兵士と変わらない事がわかった」ということが切っ掛けで、この映画を作ったのだとか。ここからがこの映画の凄いところで、最初に思った「日本兵もアメリカ兵も同じだ」というこの簡単な一言を伝えるためだけに、2時間超えの映画を完成させてしまうことです。「映画をテーマにそって作るなんて普通でしょ」っつたらまあそうなんですけど、多くの関係者の思惑や意見が(よくも悪くも)介入してくるであろう状態で、監督が最初に感じたインスピレーションを最後まで大事に守れているのはやはり凄いと思うんです。そして出来上がった映画は、そのインスピレーションを見事に描ききっていると思います。「アメリカ人が日本人側の戦争映画を作るのってどうなの?」とか、「戦闘の熾烈さ、悲惨さが描けていない」という意見も、分からなくはないんですが(日米共に映画以上のえげつない戦い方をしてますし)、そもそもそういう質の映画ではないと思えば個人的には腑に落ちます。今まで自分は戦争映画を見るとき、そもそも戦争を経験せず悲惨さすら知らないのに「評価」を下すことにひっかかりがありました。けれどこの映画は、そんなことは関係ない。どの国の人間だろうが、どの時代を生きていようが、自分自身の身近なものとして考えることができる映画でした(それも、難しい言葉じゃなくて、一言で言い表せるような、一見単純なテーマをです。)これが「反戦」や「悲惨な戦争を後世に伝える」というような漠然としたテーマであったなら、こういう作品は出来なかったんじゃないでしょうか。 【ゆうろう】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-08-13 00:42:46) |
【エムラ兄妹】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-06-20 21:34:11) |
175.皆さんと同じでNHKのドキュメンタリーの方が上。どんな悲惨な映像よりも、番組に出演した生還者の「1週間前の事は覚えていないが、硫黄島の事は完璧に覚えていていつまでたっても忘れる事ができない」と涙ながらに語るシーンに勝るものはないと思う。 |
174.硫黄島二部作のアメリカ篇「父親たちの星条旗」を見てからだいぶたって本篇を始めて見ました。やはり多くの方がおっしゃるようにこちらのほうが上だと思います。「父親」のほうの点数を一つ下げて8点にしてこちらを9点にしようとも思いましたがお互いに相補う作品だということで、同じ点をつけておきます。満点ではない理由は外国部門のアカデミー賞にノミネートされず、多分そのせいでオスカーを逃したこととか、たいしたことではありません。当時のアメリカ人にとって、日本兵はわけのわからない怪物だったと思いますが軍部の無謀な暴走が硫黄島などの前線で戦った人々をどう変えてしまったか、この作品を見るとよくわかります。二宮和也のしゃべり方が現代風すぎるという意見も聞きましたが、さほど気にならず、時代考証にも結構念が入っていると思います。暗い画面と米国R指定(日本の18禁?)もしかたのない残虐シーンが続きながら、監督のイーストウッドが作曲した癒し系のBGMと時折入る手紙の朗読に心が和む思いがします。確かに、「父親」よりもこちらのほうが極限状態における個人と国家の関係などについて真剣に考えさせる作品だと思います。 【かわまり】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-05-12 11:00:38) (良:1票) |
173.《ネタバレ》 持久戦との事らしいですが、1週間ぐらいの出来事の様な印象でした。戦争を題材にした作品はいつも虚しい気分になります。 【ないとれいん】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-04-21 00:04:46) |
172.《ネタバレ》 最後の最後に、愛する妻を忘れ、無謀にもシャベルを振りまわす。そこに、戦争を感じた。日本人から見ても子供のような二宮和也。このくらいの世代に見てもらいたかったのかな?それならキャスティングに異論はありません。ただ、純粋な日本人以外の起用は避けてほしかった。 【マリモ125cc】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-04-17 11:19:53) |
171.《ネタバレ》 イーストウッドの映画を面白いと思えたことがないけど今回もしかりでした。二宮和也は「鉄コン」の声優の時はうまいなあと思いましたが、これはまずい。当時の戦争に赴く日本人のイメージを知らない人のキャスティングと言わざるを得ない。他にも重箱の隅をつつきたいところがたくさんあるけど、それでもイーストウッドとしては合格点。 【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-03-27 06:24:19) |
170.《ネタバレ》 本来は持久戦だったのですが、日本軍の粘りの部分があまり描かれていなかったのがちょっと残念でしたね。戦闘シーンはプライベート・ライアンの方が遥かに臨場感&迫力があります。グロさではこっちですかね(笑)。自決シーンはおもわず顔を背けてしまいました。渡辺謙は文句なしですが二宮は・・・あとストーリーには関係ないですが、自分だけ特別扱いされたい表れともとれるエンドクレジットの「Nae」に萎え。 【デッカード】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-03-25 00:16:59) |
169.良かったですよ。でも本音を言うと、日本人の監督に撮ってほしかった。クリント・イーストウッドが悪いという訳ではなく、この硫黄島の戦いを伝える責任は、日本人にあると思う。 【Yoshi】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-03-04 23:33:44) |
168.音声が聞き取りにくかったです。アカデミー賞の作品賞にノミネートされたので期待していましたが、それどでもなかったなぁ~。 【エムシュー】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-03-02 16:30:01) |
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167.ミスターリアリストの東木監督。今作も過剰な演出のない重い内容で、戦争の「恐怖」とその「事実」がしっかりと伝わってきた。戦争を美化するワケでもなく、戦争で「感動」させるワケでもない。日本側の悲劇を「アメリカ人の表現」でスマートに描きあげている。ニノが演じる西郷が、いわば現在人の思想を持っているので、この映画を日本の現代っ子にとっての一つの教え(自分が思うに戦争の悲惨さと無意味さ、そして国と人を愛する心)として良い教材なんじゃないかと思うんだけどどうだろう。プロパガンダ的なものもないしね。ともかくアメリカの監督が日本人俳優を使ってこんな難しい題材の映画をこのクオリティで作り上げただけで快挙だと思うよん。やっぱ凄いわ。 【カワサキロック】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-02-18 23:01:08) |
166.《ネタバレ》 観ている間も戦闘シーンに圧倒されるのだけど、観終わってから、何となくジワッとくる映画ですなあ。ジャニーズのネズミ男こと二宮クン、彼は本当は、何が何でも生き残って妻の元へ帰らなきゃならない、それなのにそれなのに、彼は最後、栗林中将のため、命がけで米兵にくってかかるのよね。いや多分、“栗林中将のため”というのは当たらない。理由はともかく、そこではただ、闘う人間の哀しみ、闘わざるを得ない人間の哀しみだけが、描かれています。戦争の悲惨さを訴えるのに、「誰それが悪いからこの戦争が起こったのだ」なんぞと言ってみたところで何になるだろう。悪人がいるから戦争が起こるのか? では、人類の歴史では無数の争いが繰り返されてきたというのに、そのすべての「犯人」をいちいち指摘でもしていくというのだろうか? この映画が胸を打つのは、戦争を善悪というわかりやすい軸に投影して批判するのではなく、ただただ、あらゆる時代にあらゆる人々が闘ってきた、そして今後も何らかの形で闘い続けざるを得ないであろう、その哀しみが、描かれているからではないでしょうか。 【鱗歌】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-02-09 17:47:45) (良:1票) |
《改行表示》165.率直な感想は重い映画だった。。。 内面的な視線で描かれていた作品で、 少し綺麗にまとまりすぎていたが、 戦争の悲惨さは充分に感じ取れた。。。 【ナラタージュ】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-01-22 21:45:34) |
164.《ネタバレ》 クリントイーストウッドには好感持ってるけど、この映画はやっぱり日本人がメガホン取るべきだった。脚本とか当時の時代や日本の文化的考証などもほぼ完璧で俳優にも日系アメリカ人一切使用していないので日本人が作った映画として観ても違和感が無かった(全く無いわけでもないけど)。ここまでは良かったのだが、硫黄島の決戦の描写自体がかなり甘い。2万人以上があの小さな島に駐留して18キロにもおよぶ地下壕が掘られていたのにその10分の1位のスケールになってしまっている。まして日本軍側2万人ほぼ全員戦死で米軍側も5,6千人戦死したんだから、それはもっと凄まじい惨状だったはず。米軍側も情け容赦無いところをわずかながら描いてはいるが、リアルにし過ぎる遥かに酷い事をしたように見えてしまうからだろうな。黒澤明が監督やってもうちょっと現実に近い内容にしてた方が良かったかも。どうせ米国本土での興行収益は赤字だったんだし、10年おき位に双方の国民にショックを与える良い教訓になる映画って意味あると思う。見せ場である米軍捕虜の手紙の部分はもう少し映像を交えたほうが僕としてはもっと感動できたと思う。西郷一等兵のその後とかはどうなったか気になる終わり方だ。 【おすし】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-01-20 11:08:37) |
163.父親たちの星条旗と続けて見たが、結局はどっちとも納得のいくものではなかった。正直期待してはなかったが、その通りだった。戦争モノが苦手な自分にとって、やはり導入部から最後まで退屈に感じることが多く、実話をもとにしてるとはいえ、特に心にも何も残らなかった。結局手紙が後世に受け継がれたこと以外、いらなかったのでは?とさえ思える。もう戦争モノ見んのやめよかな笑。 【Andrej】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-01-15 04:13:59) |
《改行表示》162.既に第二次世界大戦を扱った映画をいくつか見ているものからすると、新たな視点や感慨を得ることは出来ませんでした。 戦局が極端に不利になったら捕虜になることが当たり前だったアメリカ人にとって自決するのが非常に奇異に映るのは分かるが、それを安易に繰り返し過ぎ 戦う前から自決させるのはオカシイ。 とはいえ、こういう映画は作り続ける意義があるとは思うので、甘めに6点。 (獅童って悪役商会より悪人面だから、こういう憎まれ役にぴったりですね。) 【くろゆり】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-01-13 21:05:05) |
《改行表示》161.《ネタバレ》 期待しすぎていたのか、内容が希薄すぎて残念。 何よりも、映像が四六時中モノトーンなのは何故!? これってズルイよね。 プライベートライアンのようにここぞという時に使って欲しい。 せっかくセット作って収録してるんだから。 セットを安上がりにするための短絡的な手法としか思えない。 逆に非現実的でのめりこめません。 【お好み焼きは広島風】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-01-04 22:51:10) |
160.結構厳しい批判が多いのに驚いた。(もっとも下記の理由で頷けるが)アメリカ人にとっては仇敵ともいうべき当時の日本軍を、アメリカのスタッフがここまで公正に描いたことを大いに評価しても良いのではないだろうか?もちろん本来アメリカの大衆向けのエンタテインメントなのだから多少は大目に見なければならない点もあるかも知れないが、国が違うだけで同じ人間が殺し合わなければならない戦争の悲惨さ、(前作と合わせて)日米の民族性や兵士の置かれていた状況の違い、当時の日本社会が何よりも日本人にとって一番辛いものだった、というポイントが押さえられていたと思う。それに昨今の、時代背景を無視して不自然なほどヒューマニズムを強調した、正真の日本の戦争映画よりも「日本映画」として違和感が少ないのは賞賛に値する。このような映画を巨費を投じて丹念に製作し、アカデミー賞にまでノミネートしてしまう、アメリカの懐の深さには感心するしかない。ただ、難を言えば、アメリカナイズされた「栗林中将」が最も有能で魅力的な人物だったのだという、いつもの「アメリカが一番」を言いたいが為の映画なのか?と考え出すと、鼻持ちならなく成って来てしまう。ここは、彼こそ現代的な西欧の合理主義的聡明さと武士道の美徳を合わせ持った人物と捉えておきたい。 【lafish】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-01-02 23:33:50) (良:1票) |
《改行表示》159.うーん…。 面白いんだか、面白くないんだかよくわからんかったなぁ…。 歴史や時代背景無知なせいだろうか? 「父親たちの星条旗」も見れば印象変わるのだろうか? ひとまずこの点数で保留ということで…。 やるせない気持ちにさせられたという印象しかないなぁ。 【愛野弾丸】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-01-01 00:46:23) |
《改行表示》158.《ネタバレ》 硫黄島の戦いが日本にとって時間稼ぎにしか過ぎなかった、という史実の先入観があって、そこから抜け出せる話ではなかった。 主人公が将校なのか一兵卒なのか、はっきりしないから話に芯が通ってないし。 ただ、日本人から見ても話に違和感がないのは大したもんだけど。 この程度の映画でも、日本は撮れないってことに歯がゆさを感じる。 【まかだ】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-12-31 02:25:01) |