32.やはり、勝新太郎のイメージですね。映画の評価は、監督一人の力量では限界があるので、三船さん、志村さんがいないカラーの時代の黒澤作品を、七人の侍などの白黒時代と比較するのはあまり意味がないというか、違って当然ですよ。むかしが良いと思う人には当然この作品なんか評価が低いでしょうね。それにしても、天皇黒澤に刃向って、良いことあると思ったのか、ばか勝新。映画ファンの夢も台無しにしやがって。こんな旦那持って、玉緒さん苦労したんでしょうね。 【パセリセージ】さん 8点(2004-01-09 00:59:19) |
31.《ネタバレ》 黒沢映画はそれほど数を見ていないのだが、モノクロ時代のようなムンムン、というか、どろどろした香気は薄くなったように思う。オープニングの長回しはよかったし、映像も文句ないのだが、かつてのちょっと突けばどろどろと粘液が出てくるような、そう言う熱さがなかった。特に中盤。後半は、悪くなかった。長篠のシーンも、あれはあれでいい。ただ、全体的に軽いのは残念。コッポラ、ルーカスの功罪か。それに、池辺晋一郎(音楽)はクロサワと言う感じではない。早坂文雄ならどんな音楽を付けただろうか。7.5点。 【アイカワ】さん 7点(2003-12-31 10:01:41) |
30.長篠の戦いのシーンは蛇足、しかも金の無駄遣い。黒澤映画としては、もはや全盛期の迫力がない。言われなければ、黒澤監督が撮っているとは思えない(これは、その後の作品にも言える)。黒澤の名を語って別の監督が撮っていても分からないのではないか。えっ、まさか・・・、もしかしてこの当時、黒澤監督は既に死去していて、この作品以降は全て黒澤監督の「影武者」が撮っていたってことなのか?? 【STYX21】さん 6点(2003-12-21 17:56:52) (笑:2票) |
29.子供の頃、父母と3人で街に出かけ、昼食をとりながら、右のデパートで催されている「爬虫類展」に行きたかったのを親に無理やりつき合わされ、いやいや観たにもかかわらず、その後黒澤と信玄のとりこになってしまった、思い入れのある映画です。まずオープニングから映画にのめりこんでいく要素が贅沢に配置されています。日本映画では他に類を見ない色使いも美しい。大滝秀治の演技もかっこいい。もう他の人の山形昌景は考えられません。彼のおじいさん役しか見たことの無い人は是非これを観て欲しいと思います。「ミッション」のラストシーンはこの映画の影響でしょうか?惜しいのは勝新太郎が降板してしまったこと。もし彼が主演していたならば、この映画は日本映画史の中でももっと突き抜けた存在になっていたことでしょう。 【神谷玄次郎】さん 10点(2003-12-17 21:13:36) |
28.率直な感想は、内容のことよりも映像がきれいだったこと。内容に関しても「乱」よりはわかりやすいぶんよかった。 【ボーリック】さん 7点(2003-12-14 01:57:17) |
27.もし「用心棒」の主役が三船氏でなく仲代氏だったら…と思うと勝新の降板はとても残念。仲代氏も名優なんだけど、やたら深刻味溢れすぎる映画になってしまった感じ。映像は素晴らしいと思います。 【番茶】さん 6点(2003-12-13 23:24:06) |
26.後期の黒澤作品て、役者がのびのび演技してない気がする。萎縮してる。 【ロイ・ニアリー】さん 5点(2003-12-12 11:45:23) |
《改行表示》25.公開時に見たときはよくわからなかったけれど後年見直したら傑作だと思いました。個人的には三船敏郎の影武者が見たかったけれど仲代達矢 もいい味出していると思います。 【アクア】さん 10点(2003-11-30 23:41:36) |
24.うーん。様式美は目に入ってくるけれど、中身はちっとも入ってこない映画でした。アタマだけ使って撮ってるような感じがしてしまいました。影武者になっちゃった男の悲喜劇を、もっと軽快に見せて欲しかったんですけれど、世界の黒澤にそんなこと求めちゃうのは失礼の極み、なんでしょうかねぇ。ショーケン、何言ってんだか判んないし。 【あにやん🌈】さん 5点(2003-11-29 16:12:16) |
23.勝新太郎のバージョンが観てみたかったです。まあ仲代達矢も悪くはないけど、一般的に流布している信玄のイメージは前者の方でしょう。実際は仲代信玄の方が外見は近いらしいけれど。隆大介の信長と、室田日出男の馬場信春がよかったなあ。 【オオカミ】さん 7点(2003-11-20 05:06:07) |
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【ボバン】さん 5点(2003-11-10 22:32:40) |
21.黒澤監督の代表作の中では、残念ながらつまらないと思ってしまう作品です。家康、信長、謙信など大物の演技に力がなく、最後の合戦シーンも形式的すぎです。他の作品ではケチを付けていても実は好きだったりしますが、本作にはどうしても馴染めません。 |
20.とにかく人物のアップが少なく、誰が誰だか判りづらい。やっぱり勝新太郎が降りた時点でつまらなくなってしまうのが決定していたのかと思うと泣けてくる。もっとコメディっぽくできたはずなのに・・・。 【のほほん息子】さん 6点(2003-10-31 03:28:31) |
19.合戦シーンには往年の黒澤らしいダイナミックな迫力もあるし、影武者の哀れな使われ方や変化もそれなりだと思うんだけど・・でもそれだけでなんか印象が薄いんだよね~ かつての黒澤作品の面白さと比べるとぐんと下がる。 【キリコ】さん 6点(2003-10-18 14:29:40) |
18.昔、ビートたけしが黒澤映画を評して「もう今はスケールだけ」と言う事を言ってたような記憶があるけど、その通りかなと。影が追い出される場面で終わってた方が“らしい”と思う。とにかくくどい。 【為替差損】さん 6点(2003-09-23 13:22:48) |
17.《ネタバレ》 劇場でなくテレビで見ました。「蜘蛛の巣城」はカラーでないのに色彩感覚が浮かぶのに比べてかなり見劣りがしました。最後の合戦を悟った三人の旗本が亡き信玄公の傍での再会を約して槍を打ち合わせるシーンとかはいかにもコッポラあたりの商業趣味じゃないかと思えます。軽騎兵と言えば、最後の馬の死体が横たわっているシーンは「黒澤の選んだ100本」の一つである「軽騎兵の突撃」(遥かなる戦場)のパクリです。この映画では無駄死にした軽騎兵の突撃の責任のなすりあいの論争の中で馬の死体が風の中の塵となるシーンで終わっています。 【たいほう】さん 6点(2003-08-04 01:47:59) |
16.メイキングか何かの映像で、ロケ地にあの(!)ルーカスとコッポラが陣中見舞いに訪れて、3人で談笑しているのを見たときはからずも落涙してしまった。多くの評論家は「どですかでん」以前と、以降にクロサワ映画を分けて考える。くやしいけどその通りだと思う。 |
15.この作品を歴史劇として眺めたら、ほとんど滅茶苦茶といってよい。確かに武田信玄をはじめ、歴史上の著名人が続々登場し、長篠・設楽が原の合戦がクライマックスになっているが、影武者の話がフィクションというだけでなく、様々なディテールにわたって歴史的実証性はないがしろにされている。まず長篠の戦場はあのような地形ではまったくない。あんなだだっ広い場所ではないのだ。また武田騎馬軍団などという捏造の産物を疑いもせずに使っている。当時の日本にはヨーロッパの騎兵のごとき兵種は存在しなかった。こういったことについては鈴木慎哉氏の著作を薦めたい。もっとすごいのはラストシーンでの風林火山の旗標の川流れだ。このような武田家の精神的象徴物を投げ捨てて敗走するような兵がいたとはとても考えられない。この件に関しては、かつて松本清張も指摘していたらしいが、筆者はそれを読んだことはない。映画「影武者」に対する最も好意的な扱いは、あくまで戦国ファンタジーとして鑑賞することである。「蜘蛛の巣城」「隠し砦の三悪人」「用心棒」「椿三十郎」「乱」などいずれも歴史あるいは時代ファンタジーである。風林火山の川流れもその文脈でとらえるべきで、これはすでに瀕死の重傷を負った影の男の目に映った幻覚であろう。それは誰かの単なる旗さしものにすぎなかったのだが、影の男にはそう見えたということなのだろう。それを掴もうと男は川に入って行くが力つきて倒れてしまう。虚像の信玄を演じた男は幻の風林火山に手を触れることも成らず、潰えたのである。ふさわしい最後と言うべきだろう。やや滑稽味も漂わせた悲劇であった。 |
14.世界のクロサワここに終わる。設楽が原合戦の描写のかったるいこと、あれが全てにケチをつけてるとは言い過ぎか。 【ミルリン】さん 3点(2003-07-07 23:59:18) |
13.終ってるね…世界の黒澤の老醜をまざまざと見せつけられた作品でした。この映画を評価する人はきっとそのネームバリューに惑わされていると思いますよ。これを無名の新人の監督が撮ったとしたらどんな感想をもたれるでしょうね。勝新太郎の武田信玄を見てみたかったです。 【イサオマン】さん 2点(2003-06-30 23:08:29) |