141.難解極まりなく、観客置き去りのスーパー面白くない映画。もう一回観れば意味が分かるかな~と思うけど、二度と観る気がしない映画であり、そのため多分もう理解しえることはないだろう。 【リニア】さん [ビデオ(字幕)] 2点(2007-12-23 00:30:02) |
《改行表示》140.《ネタバレ》 社会のおかしな部分、それが怖いくらいとてもユニークに表されている。 またタイミングが絶妙に決まっているので神業的な感じがする。 明らかに何かがおかしいことが普通に進行している感じがまた奇妙だ。 最もよく思うのは、修理の際の手続きの運びの悪さ、イライラします。 空想の未来というのは恐ろしさを秘める。 何処か歪んでいる風に思う。 人間への敵意を強く感じる。 見えないものに支配されている感じがとくに怖い。 描かれる未来の世界は全てが胡散臭くて惑わされっぱなし。 正気を失った常識がある。 全く正体の見えない怪物がいる。 SFのテーマとしてよくありますがこの監督の映画は独特。 「毒」の部分がユニークで強烈。 それが的確すぎるため、そのイメージが脳内を深く傷つける。 洗脳のようだ。 これは性までもどこかおかしい。 ヒーローも変だ。 全ての概念がおかしいなかで、歪んだものだけが確かなおかしな世界。 夢の中の巨大な鎧武者が不気味すぎて強烈だった。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-12-04 03:08:42) |
【フッと猿死体】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-12-01 09:48:59) |
138.表現したい世界は伝わるし、言いたいことは分かる。ただ、長いのとそこまで自分に合わなかった。おいしいところを持っていく役どころはデ・ニーロにしては結構珍しい。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-10-21 15:25:44) |
《改行表示》137.個人的に風刺にはそれ程価値はないと思っている。 風刺を楽しめるということは、その本質を元より理解しているということ。 理解しているにも拘わらず、わざわざ二次的な表現をもてはやす気にはなれない。 本作ではただただ安直な風刺が続くだけでたいした芸とは思えない。 【カラバ侯爵】さん [DVD(字幕)] 1点(2007-10-16 20:07:41) |
《改行表示》136.《ネタバレ》 私の中で、見終わった時の衝撃度、ベスト3の一本。テーマ曲の陽気な「ブラジル」を聞く度に悲哀を感じる。上司にくっついて、歩き回る役人達。主人公が拷問を受けるシーンの圧倒的な映像(発電所らしい)。あまりに悲しいラスト近くの鏡。管理社会というテーマを超えて、デザインされた映像がすごい。伝言娘も好き。テリーギリアムの最高傑作。万人受けは絶対しないと思う。はじめの15分で入り込めなかったら、やめたほうが良いかもしれない。 【ブタノケ2】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-08-26 01:37:25) |
135.このサイトを見ずに、映画好きの知人の勧めでどうして面白いかの説明も聞かずに見てはずれた作品でした。「ブラジル」というからにはサンバとかカーニバルとか出てくる軽いものを想像していましたが全くの消化不良に終わりました。音楽は好きだけれど、もう一度見る気はしません。 【かわまり】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-07-26 04:53:41) |
《改行表示》134.限りなく9点に近い8点ということで。 テリー・ギリアム作品の中で一番面白かったです。なんか世の中悲しくて笑うしかないよ って雰囲気が好きで。SFなのにSFじゃない。癖になる世界でした。 【声ヒツジ】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-24 21:12:07) |
133.彼女「未来世紀ブラジル?何それ、面白いの?」 俺「ネットでは人気あるみたいだから、借りてみよう」 彼女「・・・ねえ、本当に面白いの?」 俺「・・・近未来なのに紙媒体はウケるよな」 彼女「・・・ねえ、主人公は何がしたいの?」 俺「さぁ・・・」 彼女「・・・ねえ、まだ終わらないの?」 俺「あと30分くらいかな・・・」 俺「あ、ほら、このテーマ曲は有名だよね」 彼女「zzz・・・」 【えいざっく】さん [ビデオ(字幕)] 3点(2007-03-05 15:04:28) |
《改行表示》132.《ネタバレ》 殺風景な近未来的世界観と、トチ狂ったキャラクター達、あざとい風刺、 サムの夢に出てくる鎧武者・赤ん坊じみた仮面達の造形、無駄な機械群・ダクト、 スーパーマリオみたいなロバート・デ・ニーロなど、あらゆるものがツボでした。 ただ、ストーリーも世界観と同じく、無機質かつ淡々と進んでいくので 冗長さを感じるのはしょうがないところです。 【彬彬】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-01-31 11:04:14) |
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《改行表示》131.《ネタバレ》 やはりテリーギリアム監督は苦手な監督だと再認識させられる一本。 独特の世界観を体現できる監督という点では評価できるかもしれないが、シリアスでもなければ、コメディというわけでもない世界。この捉えどころのなさ、生ぬるさが肌に合わない。 しかし、将来の官僚主義を、実にシニカルでアイロニカルな眼で鋭くみつめている点はさすがだとは思う。ギリアム監督は、公務員でもやっていたのかと思うほど実に的確に描かれている。徹底的な書類第一主義、「役所はミスしない」という傲慢さ、ミスをしたとしても責任の所在の不明瞭さ、これらによって引き起こされる「責任感」「人間性」「感情」の喪失が感じられる。優しい家庭人のジョンが、誤認逮捕したバトルを拷問死させてしまっても、少しも悪びれもなく「書類に書いてあったから」と言い放っているところが、実に上手いと思うところだ。 また、テロリスト撲滅という名目のために、国民を情報管理、情報操作している姿は、9.11以後のアメリカの姿そのものではないだろうか。本作においては、爆発はするもののテロリストの姿が全くみえないことも、映画内の爆発は政府による自作自演であることをギリアムは暗に示しているようにもみえる。タトルはただのモグリの配管工だし、ジルは政府のミスを告発しようとしているに過ぎない。彼らはテロリストではなく、政府にとってたんに都合の悪い者である。「罪」をでっち上げて彼らを逮捕しようとする姿は、戦前の思想統制までも思い起こさせる。 また、巨大な官僚主義に対して、「夢」を信じて一人むやみに立ち向かってしまうサムラウリーの姿には、ギリアム監督の「夢」である「ドンキホーテ」的な要素も感じられる。 そして、その戦いが決して報われることがないのも実にギリアムらしくアイロニカルなところだ。巨大な官僚主義には結局は勝つことができない。勝てるとすれば、それは「夢」の世界でしかないという皮肉が実に上手い。 誉める点は実に多いのだけれども、どうしても好きになれないのが本作の欠点だ。安っぽさ、不真面目感がそう感じさせるのだろうか。また、どのキャラクターも感情移入しにくい点にも多少問題があるのかもしれない。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-12-31 00:09:06) |
《改行表示》130.《ネタバレ》 ■これはまさに管理社会の典型だろう。サムは反抗者ではあるが同時に支配者の歯車でもある。国民が歯車となって管理社会を支えているから、管理社会は成り立っている。これは、サムライから自分の顔が出てくるところにも象徴されている。焼けた車から脱出する政府側の人間も普通のおじさんであった。 ■類似した映画「1984」と比較してみると、あちらではビッグ・ブラザーという独裁者の存在が直接的に描かれているのに対し、こちらでは直接的な支配者というものが描かれていない。あえていえば、社会構造ならびに自身の中に権力者は隠れている。こうした描き方には、フーコーの思想を思い起こさせるところがある。 ■とまあ、いろいろと興味深い作品ではあるのだが、個人的にはエンターテイメントとしてはあの雰囲気になじめず、興味深さだけで140分は長すぎる。ただ、「ガタカ」と比較して映像が醜い、創造力がないという批判には疑問。この映画は、そもそも「1948年に思い描いた1984年像」というテーマなのだから、変に古臭い未来、ごちゃごちゃした醜い未来であるのは必然だと思える。 【θ】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-12-20 13:34:27) |
《改行表示》129.《ネタバレ》 私の中で最初に見たと言ってもいい、BADエンディングの映画です。 でも、バックに流れるブラジルの歌が良いですね。 見ているこちらはBADエンディングでも、主人公にとってはとても幸せなこれからの人生があるということと、この曲が合っていると思います。 結局、自分たちが良いと思っても、客観的に見た場合、悪意あるなにかに踊らされているかもしれないってことかな? 大好きな映画ですね^^ 【ほ~り~ぐれいる】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-12-09 20:34:06) |
128.《ネタバレ》 風刺満載だけど、エンターテイメントとして成立させる風刺ではなく、独自の毒のセンスのイマジネーションで押し捲る風刺。好みが大きく分かれるタイプ。自分は嫌いではないので楽しめた。しかしそれは前半までで、後半は主人公が暴走するばかりでおいてきぼり。色々まとまり切らずに宙ぶらりんでの終演。あらま。 【MARK25】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-09-23 18:27:28) |
127.疑問です。これは本当に、これで映像化できているのでしょうか? 莫大なお金を使って、無理矢理撮っているように見えるのは僕だけ? 監督はそれも考慮して、この『ブラジル』をこういったバランスの映画にしたかったのかな? それはそれでなんというか、「こんな珍味な映画をよくもまぁ!」って感じです。テリー・ギリアムの映画ってアニメーションで表現すべき分野じゃない? ※追記。ギリアム氏はアニメーターだったそうです 【ようすけ】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-09-02 17:09:40) |
【k】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-06-27 17:58:44) |
125.《ネタバレ》 自分からは何もせず周囲に流されるままに生きている男が最後に追い詰められ、現実から逃げ出す。ストーリーはそんな風に受け止めました。ここで現実に向き合ってタフに生きている人たちはみなどこか変で少し狂っている。どこにもまともな人間はいないことが観る者を不安にさせる。自分には管理社会の恐怖というよりも現実という恐怖に見える。多分ここには肯定も否定もない。それをギリアムの脳内フィルターを通したのがこの映画なのだと思う。 【アホをどり】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-06-09 16:56:56) |
124.《ネタバレ》 笑わせよう、笑わせよう。驚かせよう驚かせよう。 そんな想いが伝われば伝わるほど、痛々しい。狙いすぎ。白々しい。行き過ぎた管理主義・社会主義への批判というのはありきたりだが、まぁよしとしても、情報省のミスだけがその批判の要因たり得るもので説得力も皆無。 そんなこんなでマザコン男が 「もう管理社会なんていやだぁぁ、情報省なんて、情報省なんて・・・ドッカーン」ってのを夢見るだけの二時間半。内容がないので、貧困ながらも派手なイマジネーションもただのお遊びでしかない。「ほら、スゴイでしょーこの映像。ビルがズドーン、羽根がビヨーン、武将がドォーン、高層ビルからロープでビューン、 え、内容? 内容は・・・ 内容は・・・ナイヨ」 そんな映画。 【stroheim】さん [ビデオ(字幕)] 3点(2006-05-12 15:28:45) (笑:2票) |
123.情報管理された近未来社会を描いていますが、社会風刺、コメディ、恋愛、精神世界の要素が混在しているジャンル不定の作品です。中でも独特なアナログ風テクノロジーと社会風刺の描写が先ず目につきます。物語前半はこの作品の楽しみ方が掴めず戸惑うかもしれませんが、終盤は怒涛のたたみかけに圧倒されます。エンディングは呆然と眺めるしかありませんでした。個人的に、社会風刺はあまり好きではないのですが、コメディの部分は文句なくはまりました。とくにデ・ニーロ出演部分や伝書人間のくだりは大好きです。全体を通じて手放しで面白いわけではありませんが、すぐにもう一度観たくなりました。ラストカットは紛うことなき名シーンです。万人受けはしないと思いますが、言い表せない魅力を持っている、リメイク不可能な異色作です。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-05-08 17:47:46) |
《改行表示》122.この映画を作るにあたっての監督の最初のイメージ”工業地帯の近くの汚れた黒い砂浜は、とてもきれいな黄昏に満ちて、どこかのラジオから懐かしいメロディーが聴こえて来る”というのを映画を観ただいぶ後に読んで超感激した。やはり!!それは、私がこの作品をみて抱いたこの映画のイメージどうり!人生のなつかしさ、さびしさ、せつなさを全てあらわしていたから。 自分の理想の女性と結ばれ、しあわせに長く添い遂げる。空を自由に飛び回り、抑圧された未来社会から解放される。しかし、大抵のひとの人生は思いかなわず、凡庸でまたは非情で、夢は幻で一生を終える。70年代、小6のころ、日本からはるかかなたの真裏はブラジルあたり、というのを知った私はすぐにブラジリアの未来都市のことを知り、その写真、超モダンな建築郡、リオのカーニバル、霧の中山頂のキリスト像、おもいを遂げられないテレビの中の綺麗な年上の女性(梅田智子だ!)への思いにたそがれ、あこがれ、いつのひにか、と切望し、今現在も常にさすらっています。ハリウッドと喧嘩して、私にとって最高のラストを用意してくれたギリアム監督ありがとう。(ここで涙) ””時はながれ、ぼくは新しいことに手をつける。でも、ぼくはまたいつか帰る。 あのなつかしいブラジルへ、、、””わーん悲しいよーせつないよ!でも人生は最高です。映画は、すばらしいイメージだ。追加!子供のころ”ウルトラセブン”の”なんとか惑星”の回の未来都市の風景と、その寂しいお話をタイムリーに大好きで、同時に当時(5、6歳のガキが!)感じた非常なせつなさは、無力感は、心地よさは、この作品を大人になってみた時のせつなさに非常に相通じるものがある。こういうようなものを、感覚を、眠っている時に我々が見る”夢”の変わり、代用にわたしは”映画”を捜し求めている。人は見たい夢をみることができないから。ラスト近く。整形ばかの母親 の葬式に入ってゆくところの音楽はすばらしいし、その後、ラストまでの怒涛の展開はまさに、”悪夢!!!”そう、”わたくしのイメージする悪夢”そのもの。でも、観た当時に思ったことだが、”ブラジル”とは、ブラジリアを指すか?はたまたリオか? また、この作品には、”ブラジル”のメインテーマ音楽ではなく、、、、、、アントニオカルロスジョビンの”フェリシダージ!”が最適である! 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-05-03 14:57:38) |