69.《ネタバレ》 神の知識すらない幼い子供でも、死んだ愛犬が一人(一匹)では可哀想だからという気持ちを抱く。死者を尊び慈しむ心を既に持っている。知識ではない自然な感情。それなのに大人は戦争をする。感情の欠如としか言えない行動。十字架集めは確かに「禁じられた遊び」だったが、それをさせた「戦争」こそが、世界中から禁じられた愚かな遊びなのである。ラストシーンとテーマ音楽が何とも切ない。 【ちゃか】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2007-03-09 10:27:23) |
68.どなたかレビューしてましたが、この作品のテーマのひとつである「死」とポーレットとはまったく対極なものなんですよね。だから鑑賞中よりも見終わった後のほうがこの映画について考えさせられる。あと音楽。テーマ音楽まで予算が回らなくなって、仕方なくナルシソ・イエペスにギター一本持たせて演奏したものがこの音楽。という話を聞いたときには驚きました。 【黒めがね】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2007-02-14 23:35:24) |
67.《ネタバレ》 ポーレットもあの程度の年齢なら本来、宗教上の神様の話や十字架の意味、あるいは死者の葬り方などの常識を知っていてもいいはずなのにあそこまで無知のまま育ってしまったこと、そしてその結果ああいった騒動を巻き起こしてしまったこと、さらに結果として訪れた幼い子供たちの不条理な別れ、すべてが戦争のせいと言い切るのも乱暴かもしれませんが、無駄な大人たちの争いさえなければポーレットは正当な教育を受け、暖かい家族に見守られ育っていたはずだろうと思います。ミシェルが十字架の場所を問い詰められるシーンで、簡単に約束を破ってしまった大人の姿が、戦争などを引き起こす大人の汚さを子供の目線から象徴しているような気がしました。ミシェルの名を呼ぶポーレットの声や十字架を川に流すミシェルの姿がとても切なかったです。 【Thankyou】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-02-02 11:39:07) |
66.観るまではどこか抵抗があったものの、いざ観ると最後まで釘付けでした。 とにかくラストは見逃せない。 少ない人生経験の中、ここまで観ていて苦しくなった映画は初めてです。 【ッュャ】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-01-23 13:32:57) |
65.大人たちの戦争と二人の子供の十字架遊び、一体どちらが重い罪なのだろうか?戦争のほうがよほど残酷ではないかということが問いかけられている。淡々としてはいるが、両親が射殺されるシーンなど印象的なシーンも多く、子供たちが犬を弔うために他の虫を殺すシーンなどはショッキングでもある。以前従妹がこの映画に興味もって聞いてきたが、あらすじの説明に苦慮した。十字架遊びはキワモノにしか映らないらしい・・・。 【こまごま】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-12-28 22:57:50) |
64.ただただ純粋な子どもたちの悲しい遊びの裏には、戦争と墓遊びのどちらが「禁じられた遊び」なのか、何故我々はその当然の答えに行きつかないのか、そんな問いが込められています。この作品が製作されて50年以上もの年月が経過しながら、まだその問いかけに答えられない現代-いつになったらこの作品から我々は脱却できるのでしょうか。 【kinou】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-10-15 16:16:17) |
63.涙!涙!涙! 何度も鑑賞も、涙腺が壊れる覚悟を持って望める日に限る。 なお、涙と鼻水が止まらないため減点1で9点。 '07/3 観賞。さすが歳か、涙少なくなった。 【ご自由さん】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-09-06 15:33:46) |
【NIN】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-07-12 07:21:00) |
61.根本の部分に納得がいかなかったために物語に入り込むことが出来ませんでした。申し訳ない。 【MARK25】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-05-16 15:23:09) |
60.最近、何十年か振りでちゃんと鑑賞した。もちろんストーリーは知ってたし、名作という認識もありましたけど、ここまで完成された映画だったのかと改めて驚いた。そして泣いた。この映画の凄さは、反戦や命の尊さを声高に叫ぶのではなく、ユーモラスな物語で真正面から「死の身近さ」を描いてること(+ブリジット・フォッセーの神懸り的演技)だと思う。現在は死というものが日常からかけ離れ、何か特別なことの様に感じますけど、生きとし生ける物は必ず死に、況してや戦時下に於いては死こそ日常。これだけ死が日常に氾濫する中では、それを遊びの道具とすることも幼い子供にとっては当然の成り行き。これはTVゲームの中で殺人しまくるのとは全く次元の違う、死のリアルさを知ってる子供の「ゲーム」です、10点献上。 【sayzin】さん [地上波(吹替)] 10点(2006-04-09 00:01:06) |
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59.グッと抑え気味の演出がいいですね。最近流行の、薄っぺらで安っぽい“お涙頂戴”モノとは明らかに一線を画しています。十字架を盗みまくり、挙げ句に川に投げ捨てるという“バチあたり感”もたまりません。それにしてもこの子役たち、演技が天才的に上手いと思うんですが、いったいどういう素性なんでしょうか。生きていれば、ちょうど団塊の世代ぐらいかな。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-03-29 18:42:56) |
58.私は基本的に同じ映画を複数回観ます。ですが本作はナルシソ・イエペスのギターメロディを聴いただけで、もう涙腺があぶないので二度目が観られません。 【ミスター・グレイ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-02-23 17:07:01) |
57.子供たちのお墓作りが禁じられた遊びなら、大人のしていた殺し合いの戦争は一体なんなのか。戦闘シーンを目一杯映す映画よりずっと戦争の悲惨さを伝えていたと思う。そして言うに及ばず音楽が素晴らしい。 【ネフェルタリ】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-02-22 01:57:42) |
56.《ネタバレ》 どこかで前にも書きましたが、良い映画は最初の10分でわかる。 まず、冒頭の爆弾投下の資料映像と逃げまとい阿鼻叫喚する人々のカットバックが凄い。全く違った二つの映像が何の違和感もなしに一つのフィルムとなってストーリーを形成している。また、それとは対照して、女の子の純真無垢な表情が収められ、さらに、犬や馬や牛などの動物までもが完璧に監督の思い通りに動いている。ルネ・クレマンの手にかかれば動物までもが役者と化す、とまで思うのです。 ところで、この映画って幼い男女の恋愛を描いたという風に捉えることも出来るようですが、私がこの映画の二人から感じたのは、異性に対する恋心と言うよりも兄と妹の関係で生まれる感情の方が強いような気がするのです。自分に妹がいるからかもしれませんが、自分の小さい頃ってよく妹と一緒に遊んだりして、今思えば、この映画のミシェルの様に妹のわがままをよく聞いていたような気がします(今は喧嘩ばかりですけど・・・)。だから、何となくですが、教会の十字架を取ろうとしたりっていう気持ちはわかるような感じがするし、それだけに、終盤近くの、水車小屋での少年の涙、そして、少年を暖かく見守るフクロウの瞳が強烈に印象付けられてしまいました。あれはラストシーンよりも心に焼き付いています。 【もっつぁれら】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2006-02-22 00:03:48) |
55.何だか戦争映画に別にしなかっても良かったような気もするけど…。。ミシェルがめちゃいい子!!っていうのが伝わって、良かった ポーレットの頼みは何でも我侭だなあと思いながらも喜んでもらおうとするために一生懸命に十字架を盗む姿がよかった ミシェルにずっとついてまわるポーレットが凄く可愛かった、最後は可哀想にも引き離されちゃったけど… ニューシネマパラダイスにもポーレット役の子が出ているらしいんですけど、エレナの役は違う人だし、一体どの役なんでしょうか??? 【れみ】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2006-02-20 21:33:09) |
54.皆評価高いですな・・・残念ながら、私のさびたアンテナではこの映画の良さを正確に捉えることが出来ませんでした。戦争の無意味さを子供の視点で浮き彫りにしているのは感じられたんですが。ただ、ラストシーンは胸が締め付けられるようでした。 【H.S】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2005-12-10 23:00:47) |
53.《ネタバレ》 ラスト10分が絶妙。子供の時はちょっとしたことでもスリルを感じるし、それがすごく楽しいし、ワクワクする。戦争と子供心がエスカレートとしてあんなことになってしまった自然な流れ。「ママ…ミシェル…ミシェル…」と言いながら走り去っていくラスト…。何とも言えない悲しい余韻がいつまでも残った。音楽、そしてポーレットの涙目の表情が感動を倍増させる。 【Syuhei】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-11-25 22:51:12) |
52.子供たちの十字架遊びは禁じられるにもかかわらず大人たちは戦争によって無数の十字架を立てていく。どこまでも子供の目線で描かれたこの作品は戦争の不条理を静かにそして痛切に訴える。まだ何も知らない少女が初めて別れの感情を抱くラストシーン。親の死を知っているのにママと叫ぶ。雑踏の中へ消えていくその姿は将来に対する深い余韻を与えてくれる。 【CPA】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-21 01:57:40) |
51.切なくなるような映画だった。ラストシーンだけでもう優れものでしょう。自分が一番大切に思っている人と一緒にいることがどんなに幸せなことか、そして、その大切な人を簡単に奪ってしまう戦争がどんなに悲しいことか。ポーレットの無垢な心とあのラストシーンが伝えているような気がする。 【思込百遍】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-04 12:44:38) |
50.うまく言葉にできないけどいい映画でした。なにかの生命を奪うことによってしか得られない十字架の美しさ。子供たちの純粋な心と、残酷さ。こんな一見相反する事柄が存在するこの世界の不条理を映した物語は、戦争という不条理とのイメージの連関により、深みを増していると思う。それにしてもミッシェルがかわいそうで仕方ありません。 【ジャザガダ~ン】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-30 03:14:51) |