34.10年以上も辞書制作に時間をかけてたら今の時代いろんな言葉が時代遅れになるんだろうなぁ。 この10年の間にいくつ言葉が出来たんだろう。こう考えると半永久的な作業だなぁと思った。 【とま】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-05-06 17:16:42) |
33.《ネタバレ》 真面目でトンチンカンなヤツといえば、現実ではともかく物語世界ではかなり勝率の高いキャラクターだと思います。数々のほほえましい失敗をやらかしつつも、必ず最後にはうまくいくタイプ。三浦しをんの原作においても、そのフォーマットが活かされていたし、もっとコメディ色も強かったと思います。しかし、松田龍平の(石井監督の)馬締はそうではなかった。オダギリジョーや宮崎あおいの光を浴びて月のように光る馬締。ごく当たり前に真面目な馬締。抑えた演出。そこが妙に気持ちのいい映画です。加藤剛、ベストキャスト。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-05-04 23:09:24) |
32.《ネタバレ》 先日見た三省堂の辞書作りのドキュメンタリーではネットがメインで紙はサブセットというリアルな現実を突きつけられた製作者たちの奮闘ぶりが伝わってきて、中々よい番組だった(その前に見た新明解誕生秘話の「ケンボー先生と山田先生」という番組も面白かった)。それに比べると、映画だとこういうファンタジーでありきたりな人情モノになっちゃうんだなあというある種の落胆を感じずにはいられない(原作未読)。そもそも、辞書作り・言葉に対する熱い思いというのが伝わってこない。宮崎あおいは可愛くてよいんだけれども、本作では不要な人物。加藤剛の死もあまりにもありきたり。オダギリはまあよかったが、松田の演技はちょっとどうかな。伊佐山ひろ子は30年前と変わらず驚いた。で、この時代にチェック作業の人海戦術ってのはないでしょうよ。昭和じゃないんだから。余計なサイドストーリーが多くて、肝心の辞書作りの面白さ、言葉に対するコダワリみたいなものが伝わってこない。すべてにおいてズレまくってる作品だった。そもそもドキュメンタリーに負けてしまう映画ってのは、失敗作なんだと思う。まあこういう世界があるという事を知らない人に知らしめるという啓蒙的作品としての価値はあるんだろうけど、ならNHKの番組でいいじゃんという感じで物語としての面白さはほとんどない。 <追記>NHKのドラマ版がよかったので10年ぶりに再見。ドラマに比べるとかなりアッサリしている印象。尺が短いので仕方ないが。過去のレビューではドキュメンタリーとの比較をしていたが、今回はドラマとの比較。色々と比較しながら見ると、それはそれで有意義ではあるんだけどね。 |
31.辞書がこんなに時間かけて地道に作っているものとは思わなかったです。地味な話を役者さん達の達者な演技で盛り上げて結構面白かったです。ただ、中盤ちょっと間延びして退屈になったのでもう少し短く編集しても良かったのでは思います。それにしても加藤剛はかっこいいですねえ。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-04-29 17:58:18) |
30.《ネタバレ》 <原作未読>これが辞書作りか…。いくら商売でやってるとはいえ地道な作業を十数年、場合によっては二十年以上続けていく必要がある。しかも、新しい言葉が生まれては短いスパンで消えていく現代において『大渡海』のような野心的な辞書の編纂は気の遠くなるような挑戦。もはや伊能忠敬級ではないかと…。自分は仮に主人公と同じだけの知識を持っていたとしても、こういった仕事には関わらないだろう。気が狂ってしまう。加えて割に合わないと思うのはこれだけ苦労して辞書を作り上げたところで大金が手に入るわけでも、世間から称えられるわけでもないこと。だからこそ彼らに光を当てた本作は面白さ云々を超越した価値がある。…と言うとまるでつまらなかったかのようだが、そうではない。「マジメって、面白い」が上手く表しているが、ちゃんと面白い映画でもあり、最終チェックが終わったときの喜び・感動なんかは見た目こそ地味だけど、ハリウッド映画でよく見かけるNASA職員たちの派手な「YEAHHHHHHHHH!」にも全然負けてない訳ですよ。世の中にはもっと賞賛されて然るべき人たちがいることを教えられた映画。辞書は大切に使わなきゃな。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-04-25 18:09:54) |
29.何度も舟を漕いだ。 たんたんと進むスタイルの邦画が多い中、これも・・・ リアリティがあるようで、無いような・・・ 死人のような主人公たちと違って、生きいきしていたO・ジョー氏に5点捧げます。 【木村家の娘】さん [地上波(邦画)] 5点(2014-04-24 20:50:58) |
28.《ネタバレ》 タイトルから想像すると小難しい映画かと思ったら、きわめて直球のわかりやす映画だった 前半、宮崎あおいが出て来るまでにかなり間があって、それはそれで主人公の人生の最良の転換点が描かれていて結構面白かった 宮崎あおいと会って結婚するまでも笑えるシーンが多くて楽しい 出会いの場面などあまりにもベタで気恥ずかしいと思ったが、この映画なら許せる範囲だ ラブレターを渡すシーンも結構あっさりで「渡すんかい!」とか、告白するシーンも「ああ、言っちゃったよ」とかいちいち画面に突っ込んだ(笑) しかしそれ以降、宮崎あおいの存在が印象不鮮明で居ても居なくてもいい感じに思えた ヒロインの表情もさえなくて、むしろマジメ(主人公)との結婚生活に問題が有る様な演出にも思えたのは私だけだろうか 辞書の編纂に恐ろしいほどの時間が掛かって、出来上がるまでにも様々な問題や監修の先生の死などのドラマもあって、むしろ静かだがスポコン物の様な展開だ 数々の問題を乗り越えながらも新しい仲間が増えたり、何十年も一つの仕事に関われるなんて羨ましい職場だ 地味で以外に長かったけど良い映画に出会えたと思った 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2014-04-23 10:44:27) |
27.《ネタバレ》 原作未読。 尺の都合もあるのか、話の展開に省略の跡が感じられる場面が数箇所ありました。ただ、不明瞭または不自然というほどではなく、むしろ事情や心情を想像して楽しめました。 当初、純文学的な作風になるのかな?と思いきや、うっすらコメディタッチで、 しかしながら、過剰に笑わせに来ないところが見事なバランス感覚だと思いました。 キャストが粒ぞろいということもあり、彼らの演技に対しては特に文句なしです。 演出も良いのでしょう。というか、泣けるシーンの演技演出が…自分の過去の体験を想起させるようで度々ボロボロっと来ました。 「言葉」が1つのアイテムになっているので、日常で気にかけなかった語義や、言葉遣いが見れて聞けて、飽きることがありませんでした。 唯一否定的に見たのは、ああいう状況になった場合の、過酷な労働を美化してる? マネジメントとして、プロジェクトリーダーとしてどうなんだ、というところでしたが、 出版社はそういうものなのでしょうね。 でも正直もう一度見たい作品です。 【よこやまゆうき】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-04-22 00:46:18) |
26.《ネタバレ》 辞書作りの裏側にへぇってなり、ほのぼのとした人間関係に癒される。そんな映画。 オダジョーがいい味出してて盛り上げてる。 【ドンマイ】さん [映画館(邦画)] 8点(2014-04-16 02:18:13) |
25.地味なテーマですが退屈せずに見る事ができます。馬締は辞書つくりが転職でしょうが西岡のような普通の人間にとってはある意味退屈な仕事かもしれません。その分、西岡の人の良さが心地よく感じます。本年度アカデミー賞作品賞 【東京ロッキー】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-03-23 14:15:35) |
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24.《ネタバレ》 日本アカデミー賞放送直後という限りなくハードルが上がった状態にて鑑賞。おもいっきり地味な題材だが、それがすばらしい仕事だと感じられる。「一生の仕事」いい響きです。主演男優賞を取った松田龍平はとても良かったが、オダギリジョーの軽いようで熱い感じがとてもはまっていた。恋愛の成就の場面など、時々淡白に観えるところが残念。でもいい作品です。 【ラグ】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-03-09 20:52:34) |
23.《ネタバレ》 前々から気になっていたがなかなか手の出なかった作品。アカデミー作品賞を受賞したので、それキッカケでついに観賞。正直観て良かった。面白かった。辞書作りの大変さも分かったし、何より言葉の、コミニュケーションの大切を改めて感じた。と言いたいところだが、微妙なモヤモヤも残った。それは、主人公の馬締は何十年経っても大きな変化もなく、奥さんともどこか余所余所しい。多少の進化はあるのかもしれないが、表立って描かれてはいない。なので主人公の成長物語と、声を大にしては言いにくい。しかしそこがいい。実はその微妙のモヤモヤこそがこの映画の魅力。言葉は文化の変化とともに生まれて消えていく。まさに日進月歩。しかしその反面、人間自体はそんなに成長していない。世代が変わり見た目や言葉遣いは違っても、さほど根本は変わっていない。そんなことを裏読みさせてくれたとこが、私には大きな魅力の一つとなりました。さらに好きなセリフはタケさんの、「他人のことなんか分かるわけない。だから話すんじゃないか」です。まさにその通り。特に日本人は言葉の伝達が下手くそだから尚の事ですよねwでも分かっていてもうまくいかない。そこ儚さがたまらんです。この辺のモヤモヤ感も日本チックで好きです。あと、何といってもオダギリジョーがいい!酒に酔いながらプロポーズするシーンには、ついつい涙腺が緩んでしまいました。最後に作品賞受賞の決め手となったのは、言葉の文化が乱れに乱れている今だからこそ、言葉の大切さを知ってもらいたい。そこではないでしょうか。憶測ですが。 追加:実話かと思って調べたら実話じゃなくってビックリ!それだけ信憑性が高かったってこと。 |
22.《ネタバレ》 タイトルの「ふね」は「船」ではなく正しく「舟」だ。軽くてもろく、孤独な舟で言葉の海を渡るのだから、本来なら「舟で編む」が正しいのでは?と思うところだが、「に」を「を」にするだけで、単なる説明ではなく詩的な深みが出るのだから、言葉というものはつくづく油断がならないと思う。馬締君や西岡君の成長ぶりを見ていると、辞書とともに編集者たちも年月とともに練られている。だから、辞書作りの現場や空気感、人間関係、作業の成果などひっくるめて、「舟を」になるのかなと思う。ただ、時の流れを表すのに、キャラたちの髪型だけでは辛い。もっと明確に、10数年たったという背景映像が欲しかった。 それと、バーガーショップでのシーンではたと気がついた(このシーン、かなり好き)。ラーメンや税金、スーパーなど1つのテーマをとことん追究して面白い作品を撮った伊丹監督なら、「辞書の男」とでも名づけたんじゃないかと。彼の作品だったら、煙草の煙が充満した編集室になり、かぐやさんはくわえ煙草のミニスカートで登場したかも。伊丹バージョンの「舟を編む」 できることなら見てみたかった。この映画は個人的にはすごく好きだが、ユーモアが中途半端だった。原作は笑いどころがいっぱいあるのに、それだけが残念。 【tony】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-02-13 13:55:13) |
21.《ネタバレ》 本サイトでの好評っぷりに鑑賞。実はハードルが結構上がっていた状況にも関わらず大変興味深くかつ面白かった。久しぶりに日本の映画もちゃんと造れるじゃん!と思いましたよ。この日本的雰囲気満点なニュアンスは外国人には絶対理解できないだろうな(笑)。しかし辞書を創ることは気の遠くなるような地味な作業の積み重ねなんですね~~知らなかったな~。マジメくんとオダギリジョーの絡みはとってもおもしろい!でも一番感動したのは長~い恋文(戦国武将のようなw)を口で言ったら「好きです」の一言だったこと。おい一言かよ!!って感動しつつも突っ込んでしまいました(笑)。マジメくんってあの松田優作の息子さんなんですね、とても良い雰囲気を持ってましたね+監督さん始め制作陣の丁寧な制作姿勢が光る一作でゴザイマシタ 【Kaname】さん [ブルーレイ(邦画)] 9点(2014-02-06 19:27:33) |
20.《ネタバレ》 辞書作りの映画なんて地味で退屈に違いない。 なんて、観る前は思っていたが、地味ではあるものの決して退屈な作品ではなかった。 龍平演じる馬締(マジメ)君と、オダジョー演ずる西岡くんのコンビが微笑ましい。 人々の愛嬌に加え、1シーン1シーンが丁寧に編み込まれているようで、見入ってしまう。 導入部分は、知的好奇心が刺激され、言葉の海を航海する なんて、ロマンがあるなーなんて思った。 スピード感が重視される現代で、10年以上もかけて、ひとつのプロジェクトを遂行する経験なんて、なかなかできないよな…。 【すべから】さん [映画館(邦画)] 8点(2014-02-05 00:13:45) |
19.《ネタバレ》 すんなり観れる良い映画でした。最後の10分位(発表会以降)から急に失速するのが残念。 【紫電】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2014-01-30 21:44:18) |
18.辞書を作ると、赤字になる(儲からない)ことを、一応知っていたけど..えらい時間かかってましたね~..それに、言葉は、生き物..この歳になると、よく分かる..新しい辞書が作られて行く過程を見て、本当に、大変なんだ..と、感心しました..ただ、映画としてどうか..エピソードも大して面白くないし..単調で、淡々と進む展開は、退屈そのもの..この手の映画が好きな人にしか、ウケないでしょう...(私的には、途中で加わる、やる気のない若い女子社員が、本人は気づいていないけど、辞書作りに向いていて、周りからは変わり者と思われている..という設定が面白かった..) 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-01-19 18:34:37) |
17.《ネタバレ》 辞書「大渡海」―言葉の海を渡る舟。15年に渡る地道な作業、辞書作りに全てを捧げる変人・馬締(まじめ)の青春。ぶっきらぼうですが熱いハートを持った馬締を松田龍平が素地を活かして好演。はるか遠いゴールへ向けてまっしぐら。情熱あふれる笑いと涙のドラマですが辞書編集という地味な題材を払拭しきれていない印象です。 【獅子-平常心】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-01-07 00:10:40) |
16.《ネタバレ》 日本語の拠り所となる辞書を作り上げる15年の歳月。辞書が完成する過程と編集部の面々が過ごした日々が折り目正しく綴られている所に好感が持てました。一人毛色の違う西岡は物語に奥行きを与えたキャラクターで、広告部へと異動する際の「広告部でも大渡海の力になる」という力強い言葉に、組織人としてのあるべき姿を見せつけられました。題名から時代劇だと思っていたのですが嬉しい見込み違いでした。 |
15.辞書作りのお堅い映画かと思い躊躇していたが、見ると結構おもしろかった。何よりも辞書作りの仕組みや大変さなど興味深く見れたことが大きい。「右」や「恋」「ださい」など辞書でどう表現するのかもおもしろかった。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-12-19 08:02:25) |