68.《ネタバレ》 ブラッドリー・クーパーの役作りのレベルが凄いですね。肩幅や胸板なんて今までの倍ぐらいの様な気がするぐらいです。しかもそれが脂肪太りじゃなくてしっかり筋肉つけているわけで、まさかCG使ってるわけじゃないんでしょうけど骨格まで変えてしまったかのように見える凄まじい肉体改造です。 『許されざる者』ですっかり悟りの境地に達したイーストウッド、この映画で訴えたかったのはただひとつ「人殺しは地獄だ」ということです。どう考えてみてもアメリカには「殺人には善い人殺しと悪い人殺しがある」という深層心理的な価値観が西部開拓時代から存在している様に思えてなりません。国の為だろうが正当防衛だろうが人の生命を奪うことには変わりはなく、人はその現実と折り合いをつけないとやっていけないものなんだと思います。戦争の勝者や強者に属する軍人は得てしてその折り合いに無頓着なことが多く、とくにアメリカにはその傾向が強い様な気がします。その辺りにも本作ではイーストウッドは鋭く切り込んでいて、スクリーン上で数え切れないほど人を殺めてきた彼らしい感じがします。 いくら伝説の男と言っても実在のクリス・カイルという人は娑婆にいたときはごく平凡な人間だったわけで、戦場以外では大したエピソードもない淡々とした描かれ方です。彼が軍に志願するに至る経緯も日本人にはピンと来ないところがありますが、まあアメリカ人には理解できるんでしょうね、あまりに単純すぎると自分は感じてしまいますけど。しかし子供にまで武器を持たせて戦わせて死に追いやってしまうという現実、世界は決して平和じゃないし綺麗ごとが通用しないということは思い知らされました。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-01-22 23:41:12) |
67.すばらしい祖国を守るためにスナイパーになった主人公。見方によってはアメリカ万歳だが、その主人公の行いと末路は反戦的でもある。ストーリー的にも映像的にもきれいすぎて、まるで西部劇を見ているようなのは、監督がクリント・イーストウッドだと知ってしまったからなのだろうか。 【木村一号】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-01-16 21:56:10) |
66.《ネタバレ》 アメリカ人のための映画だなあ。アメリカ人、アメリカ合衆国ファンであるアメリカ人のための、ファン向けビデオみたいな作品。最後にやっと、ああ、こういうことで映画作ったのかとわかるが、それまでは、なんだかなあ的な感想しかもてない。 【小鮒】さん [DVD(字幕)] 5点(2015-12-21 06:41:14) |
65.何故手間暇かけて一人ずつ狙撃するのか理解できない。B29でも飛ばして無差別爆撃してとどめに核爆弾一つ落とせばあっという間にケリつくじゃん。昔日本にやったみたいに。アメリカ人そういうの得意でしょ? 【S.H.A.D.O.】さん [ブルーレイ(吹替)] 2点(2015-12-03 12:10:11) |
【ケンジ】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-11-10 17:29:52) |
63.《ネタバレ》 まさかのあのイケメン ハンサムの〝ブラッドリー・クーパー〟 彼だと認識したのは見終わってから…。 あまりの変貌に気づかなかった。 この役のために18キロも増量して挑んだというすごさ。 目の演技と肌に伝わる緊張感を作り出す演技は 感服しました。 そして戦争の辛さがすごく伝わってくる作品でした。 【映画泥棒】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-10-30 17:20:06) |
62.イーストウドの映画であると言われなければ気づかないほど、いつもの切れ味がない。 鑑賞後、ネットで急遽ストーリーを変更する必要があったことを知る。 それはそれでしょうがない。 だけど、やっぱり当初つくる予定だったイーストウッドの映画が見てみたかった。 |
61.《ネタバレ》 最後の展開が悲しすぎますね。戦争はホント人を壊していきます。 【とむ】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-09-23 23:39:22) |
60.《ネタバレ》 戦場のリアルな見せ方は圧巻。ストーリー自体はアメリカの英雄を讃えるもので、戦争の惨さは影に隠れているのが悲しい。。 【朴モグタン】さん [映画館(吹替)] 6点(2015-09-23 16:16:17) |
59.《ネタバレ》 ラブストーリーですな。 このタイトルにするならハードボイルドに徹して、ラブストーリーは省いてほしかった。 家族を描きたかったのか。 |
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58.ブラッドリー・クーパーが本当に良かった。画面からどこかやさしさを感じさせながら、心が蝕まれていく。わかったような事は言いたくないけど、戦争はダメだ。それは感じた。 【ラグ】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-08-13 23:53:53) |
57.《ネタバレ》 オープニング、屋上から子供を狙うスナイパー。場面変わって鹿狩りのシーン。父親とその息子。先ほどのスナイパーと父親が同一人物に見える。あぁ、数日あるいは数ヶ月前の回想シーンか。そう思い鑑賞を続ける。ところが!あれ?れれれ?実は息子のほうが主人公だったというオチ。そこにつまずいてしまったのが残念。お父さん役の人、もう少し雰囲気の違う人にして欲しかったな~。あとイーストウッドにしては珍しく、アメリカ側を正義として描いていて、ファンとしてはやや戸惑ってしまった。反戦でもなく、あくまでも一人の人間のドラマとしてまとめあげたから仕方ないのかと納得。ただその一人の人間の葛藤が、物凄く感じ取れたかというとそれもまた微妙。精神を病んで家庭崩壊か?でも意外と苦悩もそこそこな感じで、気が付けば元の明るい家庭に。だから主人公に対してさほど感傷的にはなれなかった。ただね、総合的な演出が良いせいか、しっかりと最後までドラマに集中することも出来たし、何よりやっぱり戦争は怖いなと感じれた。合法的に人が殺せるんですから・・・。 |
56.《ネタバレ》 無音のエンドロールが印象に残る映画で、それが全てを象徴していると思います。ブラッドリー・クーパーは役作りも含め頑張った! 何か面白系な人な雰囲気が強かっただけにとても深い演技だったとオモイマスハイ 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-08-12 10:53:14) |
55.《ネタバレ》 ブラッドリー・クーパーというと、「ハングオーバー」シリーズを真っ先に思い浮かべるわけですが、 本作では抑揚的ながらも眼に気持ちを存分に表現する素晴らしい演技を見せていましたね。 役者として一皮剥けた演技を見せてくれたように思います。 内容的には、思っていたよりもわりとあっさりしてるなと思いました。 淡々としているといいますか、主役のキャラと同じく、そんなに情感的に描くわけでもなし。 ただ、主人公が「伝説」という言葉でもてはやされることに対していつも戸惑いを見せていたのは印象的でしたね。 「父親たちの星条旗」でも、兵士たちが英雄だと周りから言われることに対する苦悩を描いてました。 そして最後の結末でガクンときましたね。実話なわけですものね。あぁ、現実とはなんと皮肉なことかと。 助けようとした同じ元軍人に殺されるとは、誰が予想したでしょう。 現実というのは、本当に一筋縄ではいきませんね。一筋縄ではいかないこの現実を、そのまま描く。 いつも、この不条理の塊という現実に対峙し苦悩しながらも、人は前に進んでいく。 イーストウッドの映画って結末は物悲しいものばかりなのに、そんな人の生き様をそのまま描いていて、 「それでもみんな前を向いて生きていこう」って言ってるに思え不思議と勇気をもらいます。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-08-10 22:21:09) |
54.《ネタバレ》 痛い。心に刺さるような痛みが残る。娯楽映画として捉えてよいのか、点数をつけることすらおこがましく感じる。戦争を物理的なものだけではなく精神的なものまで描けている唯一の作品だと思う。 【Keytus】さん [DVD(字幕)] 9点(2015-08-03 00:16:04) |
53.《ネタバレ》 見応えある映画だった。ただし、イラク側のスナイパーとの決着が簡単についた気がする。向こうも現地を背負っているだけに、そんなに簡単には倒せないだろう。もう少し、二人のスナイパー同士の戦いを観たかった。 【トント】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-08-02 18:59:28) |
52.《ネタバレ》 期待したほどではなかった、という率直な感想です。イラク戦争を描いた作品は数あるワケです。「ハート・ロッカー」、「リダクテッド 真実の価値」、「華氏911」は観ましたし、他のレビュワーさんが指摘しているものを含め、Wikipediaによれば24本はあるとのこと。その上に新しい色を重ねているとすれば、百発百中のスナイパーが登場したこと。人のいいおじさんのふりして、精密機械のようだ。見所はそこだけですね、なんて観終わった直後は、思っていましたけどね。 しかしなぁ。これを書きながら、ワタシはいったい何を見ようとしていたんだろうと思うと、暗い気持ちになりますね。イラク戦争映画に麻痺しているんじゃないか。何を期待してたんだろう、オレ。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 4点(2015-07-20 19:16:06) |
51.予想していたものとは、違っていた..良作ではあるが、ちょっとキレイに創り過ぎ..最初スピルバーグに監督を依頼したらしいが、スピルバーグだったら、もっと違う映画になってたと思う..ライフルを撃った時の反動が、変..何で上下に(びっくりした時のように)身体が動くかなぁ..撃った反動なら、後ろ方向にだけ動くでしょ..演出があまい、こだわりが感じられない..しかも、狙った標的は100発100中..少しくらい(何発か)外さないと、リアリティが無くなってしまう..そして、とても興味深い題材なのに、(申し訳ないが)物語として魅力を感じない、感動も共感も無い..戦争と、帰還兵としての日常生活の比重、描き方が中途半端..どっちつかずで、何を伝えたいのか分からない..同じ実話もの「エリン・ブロコビッチ」なんか、終盤、鳥肌が立つくらいの感動があった..脚本、物語としての流れ(編集)が良くないのだと思う..映画として、残念... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-07-18 14:16:01) |
50.《ネタバレ》 始まって早々に、今どき流行りの時間の巻き戻しが入る。 幼少期の父親の薫陶であったり、ライフル体験であったり、9.11への義憤であったり。 これが結果的には、今そこにある主人公に対する弁明・釈明ともなり得てしまう。 従来の監督なら、回想による生い立ち説明などには依存せずに あくまでも現在の人物の言動で提示しうる範囲でもって人物を描写したのではないか。 「スナイパーはスナイパーだから狙撃する。」と。 そうした「古き良き」簡潔さを許さぬのが映画の現在であり、 実話ものの制約・しがらみなのだろうが、 この隙もまた本作をめぐるイデオロギー論争を助長させたように思える。 ともあれ、本作での銃撃や着弾の即物的音響は生々しく尾を引く。 白いシーツの翻る、視界不良の屋上空間では、尚のこと音の恐怖が倍増する。 帰国後の主人公を苛むのも、ドリル音や子供の泣声など、視覚以上に聴覚的記憶のほうであり、 携帯電話から響く戦場の音も、現場が見えないだけに主人公の妻を恐怖させる。 エンディングはそこからの開放でもあろうか。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2015-07-05 20:44:27) |
49.実在の人物を描いた話なのに、重々しい息苦しさはなく、娯楽戦争映画として楽しめました。映画としての重厚感よりも戦場の緊迫感や戦争のヒーローとしての主人公が次第に変化していく様を判りやすく描いており、人間ドラマとしてはちょっと安っぽく、でも私のような娯楽映画大好き人間には、実在の主人公には失礼ですが楽しませて頂きました。いい映画だと思います。 【ぽじっこ】さん [DVD(吹替)] 8点(2015-06-21 09:47:13) |