91.《ネタバレ》 「この世界の片隅に」の名の通り、同時代に生きた方々の表に出ていないエピソードは五万とあるんだろうなぁ。 涙涙で改めて戦争とアメリカが嫌いになりました。 柔らかタッチな絵とのんの語り口が秀逸。 屈指の反戦映画です。 【すたーちゃいるど】さん [地上波(邦画)] 9点(2023-08-14 17:22:11) |
90.なぜこんなに評価高いんだろう。。 あ〜可愛そうだな〜とか思う場面が 出てきたりしたけど、あまり刺さるものがなくて 火垂るの墓の方がえぐられるものがありました。 それに比べると、なんか他人事として見ちゃたのかな。 【afoijw】さん [DVD(邦画)] 6点(2023-03-16 19:46:31) |
89.《ネタバレ》 見応えありました。以前から見て見たいと思っていたのですが、戦争映画は肩に力が入りすぎている作品が多く、観るのに体力がいるし、悲しみの押し売りみたいなものもありますからね…。この作品は、戦時中の日常生活を描いているんですが、ほのぼのさもありながら怖さも感じました。戦時中でも楽しみを見つけられるし、笑うこともあるよね、と思いながら、一方で死が日常化してしまう怖さも描けていたと思います。戦争映画では個人的にはNo.1かな。比較的淡々と描いている作品だけれど、それでもやっぱり見るのは辛いですね。すずちゃん頑張れ!ってなります。次もう一度見たら、点数上がると思います。 【はりねずみ】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-07-17 22:39:20) |
88.片渕須直って人は才能が無いんじゃないでしょうか? 話に吸引力がなく「結局何が言いたいの?」と思うことがしばしば。 空襲が来たら逃げるべきなのに逃げないとかそういう仕掛けで観客の注意をひこうとする手法が多用されていて辟易しました。 戦時下の日常をユーモアを加えて描き、それが奪われる悲劇を印象づけるという構造かと思います。 悲劇のミスリードをほっこりしたオチで落とすという手法も繰り返されていてくどく感じました。 90分尺くらいが適正だったんじゃないでしょうか? 【承太郎】さん [インターネット(邦画)] 4点(2022-01-01 18:50:06) |
87.《ネタバレ》 原爆で母親を失った子どもが、右腕のないすずを母親だと思い寄り添ってくる。 そしてその子を引き取る。 このエピソードは印象的。 すずの声を担当したのんも、素晴らしくハマり役。 戦争というものの現実を現代に伝えるアニメとして非常に優れた作品であるとは思うが、あまりに切ない内容に気分はダダ下がった。 それにしても、すずは広島に戻らず、原爆に被曝せず、良かったなぁ。。 すずが広島に戻りませんように… そればかり考え、ハラハラしながら見ていた。 あー、良かったよ!無事で。 【にじばぶ】さん [インターネット(邦画)] 6点(2021-09-26 01:11:13) |
86.《ネタバレ》 第二次世界大戦中の庶民の生活を写した作品。 戦争終盤にむけて、無頓着なすずの感情がどんどん感情的になっていく。 国と国民のギャップが非常にあったんだなあと。 【kontiki】さん [インターネット(邦画)] 6点(2021-05-05 11:51:44) |
85.柔らかいタッチでどこにでもある家庭を描いているのですが、いつの間にか死というものが身近に迫っている。近親者の死でさえ、特別なことでなくなる。あくまで、市民目線からの戦争が表現されています。 【毒林檎】さん [インターネット(邦画)] 6点(2020-08-10 20:48:52) |
84.序盤からもの凄い情報量で頭がパンクしそうになった。私は広島弁も広島の地名もだいたいわかるが、そうでない人には訳のわからないところもあったのではないか。そして、ただ単に情報量が多いというのでは無く、なんでもないような日常のシーンで心の機微に触れる描写が多々あり、どうしてここで感動しているのか自分でうまく説明できないけれど、何故か涙が流れてしまうところも何度かあった。作品として評価が高いことはわかっていたので、身構えてというか、ちょっとハスに構えた感じで見始めたが、まあとにかく見事に心を奪われてしまって、参りましたという感じです。 【すらりん】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2020-07-07 13:09:37) |
83.純朴な色使いがリアルな日常をよく表現している。 (原爆投下時でない)空爆の描写も、 悲惨な現実というよりは、淡々と現実を壊していく様子が心へズキンとうったえてくる。 平凡な幸せ、というのがこの令和の時代と比べると違う形なのかもしれないが、 どことなく、懸命に生きる姿がむしろ、現代の私にとって正に幸せを掴もうとしているように見える。 コトリンゴさんの曲は美しく、繊細で脆く響く。 誰が、どこが、一概に悪いと言っているのではなく、 人の感情が生まれて、合わさって、 そうして遠いところに生まれた形の無い悪が、 一瞬の閃光で生まれた場所を破壊する。 感情移入してポロポロと泣くでなく、 行き場のない感情が溢れて、泣いてしまった。 【元祖】さん [インターネット(邦画)] 10点(2019-12-16 23:48:20) |
82.終わり方は好きなんですが、退屈だなあと感じる時間がとにかく長かったんでこの点数です。 何だろう日常パートが淡々としすぎてるんですかね、 ミスリードで笑いをとる手法を多様してるところとかが気になって、物語に入っていけませんでした。 今年の年末に30分の追加シーンを加えた新作が公開とのことですが、 2時間のこの映画を観るだけで疲れてしまった自分には、「正気か」としか思えないです。 【勾玉】さん [映画館(邦画)] 5点(2019-11-01 17:53:49) |
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81.一部カットされた放送だったらしいが、なかなか良い作品でした。 主人公ののーんびりした性格が、戦時中だけどファンタジックな雰囲気を醸したのでしょう。 でも実際に、空襲も続けば「飽きた」となるだろうし、 綺麗な風景を観ればひと息つきたくなるだろうし、 ご飯も有るもので美味しくいただきたいだろうし、 便所紙が足りなければ工夫もするだろう。 人間は環境に適応し、対応する能力がある。 戦争の現場というか、張り詰めた状態になるまでは、 街には微笑ましい場面場面がそりゃ有っただろうなぁ、と思い直しました。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 7点(2019-09-23 17:11:48) |
80.《ネタバレ》 原作はずいぶん前に読んでいて、実写ドラマも見ていた。アニメ版は人物の「揺らぎ」が気になって少々見にくかったように思う。が、こういうマイルドテイストが現代的にはウケルのかもしれない。戦時中の人々が不幸であったというのは現代人の妄想であって、その時代にはその時代の喜怒哀楽があるという歴史認識を広く提示できた事は本作品の功績であるように思う。客観的視点に立てば、呉は軍の町であって、軍と共に生きている人々という特殊性をどう相対化するべきか?という問題点はあり、これが一般的な庶民の暮らしかというとそうでもないようにも思える。所詮フィクションなのでリアリティーを求めるものではないが、一点気になったのは玉音放送直後に、大韓民国の国旗が掲揚されたシーンである。これは臨時政府の国旗だろうか?呉の山間地域で、しかも8/15の時点で即座に掲揚されるというのはかなりの違和感があり、ここに政治的意図が働いているとしたら作品を汚す残念なシーンである。 <追記>大韓民国の国旗掲揚は原作にもあったようだが、すずの台詞は変更されたようである。細かい点には気がつかなかった。本件については様々な論争があるようなので、興味のある方は検索してみるといいかもしれない。作中における最も問題あるシーンだと思うので。 |
79.アニメとコメディーには8点以下しかつけないことにしているわたしがこの点数というのはつまり満点でもないので申し訳ないのですが、もっと強烈なものをリアルな映像や本で読んでしまい、いちいちそちらと対比してしまったのでこの点数です。暮らしの手帖社から出ている「戦争中の暮らしの記録」でこの本は暮らしの手帖社がある限り絶版にならないし同社がなくなったら他社が版権を引き継ぐべき書籍です。かいつまんで言えば、この映画作品の中で主人公のすずがしている食べ物の工夫が書かれた分量にして何倍も掲載されている上に衣料、美容など、暮らしの手帖社の雑誌「暮らしの手帖」に網羅されている生活の工夫が戦時中にはいかにしてなされていたかが詳細に描かれているのがこの書籍です。この映画作品の原作者もおそらくこの本を手にして漫画作品中にどれを取り込もうか考えあぐねたと思います。一般の人々からの投稿による同書は映画作品中のすずと同じく戦時中の人々の生きるための精一杯の努力が描かれているのと同時にB29による空襲によって必死で支えた生活があえなく瓦解するさまも描かれています。そして本作品ですが、舞台は原爆が投下された広島の隣に位置する造船の街、呉市ですが、1945年8月の初め、「広島の実家に帰ろうか。」というすずを観客は皆、声に出しても出さなくても止めることでしょう。ここまで強く生きてきたすずの命が決してここで終わってはいけないと誰もが思うのです。これから広島と長崎への原爆投下を経て終戦に至るすずの生活は決して100%幸せではありません。これはもう、強い人間には神は耐えられるだけの試練を与えるとしか言いようがありません。でも、終戦の日を迎える前に国の内外であえなく命を落とした人も大勢いることを忘れてはならないと思います。 【かわまり】さん [映画館(邦画)] 7点(2019-08-25 05:06:35) |
78.こうの史代さんのファンなので、原作は随分前に読んでいました。映画は原作にほぼ忠実に丁寧に描かれていて素晴らしい出来だったと思いますが、世間で大騒ぎされているほど衝撃を受けたりはしませんでした。ここまで騒ぎになっているのは原作があまり知られていないからでしょうか?過熱気味の評価にちょっとびっくりしています。原作のほうが映画よりも踏み込んだ内容だったので、内容に興味を持たれた方はぜひ原作を読んで欲しいと思います。 【クリロ】さん [映画館(邦画)] 8点(2019-08-24 14:30:53) |
77.《ネタバレ》 やはり戦争は残酷で悲惨だ。暴力は人間の堕落だ。 絶対に許してはならない。 やさしくある事はある意味「強さ」だ。自分もこのような中で果たして強く生きられるだろうか。 片腕で何もないかのように洗濯や箒がけをする場面で、とてつもない強さを見た気がした。 【チェブ大王】さん [地上波(邦画)] 7点(2019-08-10 17:21:58) |
76.《ネタバレ》 年々戦争の時代は遠い昔のことになっていく。戦争体験を語ることができる人も少なくなっていく。 それは実際に戦場で戦い、過酷な体験をした男たちの話も、 物資や食糧が不足し、空襲にさらされながらも日々を懸命に暮らした女たちの話も。 本作はこれからも多くの人に観られて、戦争を考えるきっかけになる作品になっていくのではないかと思います。 声高に反戦のメッセージを訴えることはしませんが、庶民の暮らしが少しずつ厳しくなり、 食卓が淋しくなり、近所の若い男が徴兵にとられ、次第に空襲に日々の暮らしが脅かされる。 空襲で幼い命が奪われ、ついには原爆が投下され、日本は戦争に負ける。 丁寧に綴られていく庶民の日々の暮らしと戦争の描き方も、 「空襲のおかげで魚がようけ獲れた。」 控え目に挿入されるユーモアも素晴らしい作品です。 【とらや】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2019-08-08 16:23:37) |
75.体験はしていないが、知らなければいけない日本の過去。 リアルに描けばエグすぎて見ていられなくなったり、距離感がありすぎて別世界にしか思えなくなることもある。この映画はアニメであることや 主人公の性格も含め、ほんわかした部分が緩衝材になって エグい内容に対する免疫が弱い人でも おそらく見続けられるだろうという点が非常に良い。 免疫が強い人には 他にたくさん代替品があると考えると、この作品の意義は大きいと思う。 【くろゆり】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2019-08-05 13:32:36) |
74.《ネタバレ》 日本人なら皆知ってる1945年の8月6日と8月9日、そして8月15日。 変な視点かもしれませんが、そこに生きる人々は、環境が違い、環境からくる行動が違い、環境からくる感情が違い、表現の仕方が違う。それでも根っこにあるものは今生きる人と変わらない。そんな印象を受けました。 本作のすずさんの日常的な感覚が当時の日常を生きた人の感覚と捉えれば、今の日常を生きる人の感覚と比べて何ら違いは無い。自分の信じた選択をしてガンガン前へ向かっていく人もいれば、ぼや~っとしてて周囲に流されるままの人もいる。頭ではゴチャゴチャ考えながらも、結局周囲に流されるままの人もいる。昔本当は好きだった人がいても、結局その想いは心に残したまま、全然別の人と結婚する。毎日毎日同じ作業の繰り返し。その中で自分とは折り合いがつかない人もいる。 歳と経験につれて死は日常になりつつも、自分の家族の死にはやはり涙する。 自分の選択を後悔する。しかし後悔しても何も変わらないという事にも気づく。 死んだ人が自分の息子だとは気づかなかった。遠くで突然光った光は「ん?何?」程度に思う。玉音放送に怒りを覚える。 なんというか、すごい「日常的なリアルな感覚」が詰まっていて、当時の人は現代の自分とは違う、と心のどこかで思っていた自分が凄く恥ずかしくなりましたね。違うわけないのに。 日本の戦争映画というジャンルにはまるで詳しくありませんが、見て良かった。 今は日曜日。自分はどうせきっと2日後にはそんな感覚も忘れて仕事してる。自分の日常に埋没する。でも、この映画を見るという選択をした自分を、少なくとも今この瞬間は褒めてやりたいね。 【53羽の孔雀】さん [地上波(邦画)] 9点(2019-08-04 18:48:11) |
73.《ネタバレ》 <原作未読>前半はやや飛び飛びにも思えたが、空襲が始まってからというもの、正座して見ちゃうくらいのクオリティだった。日本人であれば8月6日に何が起きるかはよーく分かってるんで、そこに向けてだんだん緊張感が高まっていくんだけど、すずさんは運命のいたずらというのか、呉に留まっていたため助かる。そして終戦。あれだけ疲弊していたにもかかわらず玉音放送を聞いて「あー良かった~」と単純に喜べた人なんて殆どいない。日本が負けた悔しさもあるが、失ったものが大きい人ほど「じゃあこの戦争はなんだったの?」と怒りの度合いも大きくなるんだな。ほんわかしてたすずさんが見せた大粒の涙にはびっくりした。ただ、やっぱり人間の適応力って凄いもので、戦中、戦後と大変な時代にあっても全く笑顔が無かったわけでもないということ。占領軍の残飯雑炊を食べて「うま~」っていうシーンは最高だね。もう前を向いて歩き始めてる。毎年、この季節になるとあの戦争を振り返るのがもはやこの国の習わしだ。「火垂るの墓」を見て育った世代だが、あちらはちょっとつらすぎるんで、この映画が夏に流されるアニメ映画の定番になればいいな~と思う。最後になるが、主人公の声を務めたのん(能年玲奈)の貢献度は計り知れない。普通のトーンから喜怒哀楽に至るまで、すべてが素晴らしかった。 【リーム555】さん [地上波(邦画)] 9点(2019-08-04 13:45:04) |
72.《ネタバレ》 一見、「戦時中」という日常のなかで登場人物たちに起こった数々の出来事と、そのときの心情を淡々と綴っているだけのように思えるが、それだけで十分伝わった。 一応はハッピー・エンドで、特別に反戦の色合いが濃いとか、特別にハードな表現がある訳ではないが、しっかり気持ちがザラついた。 特にラスト付近でのすずと妹との会話のシーン。妹が腕の痣を見せるところまでしか描写されていないが、2人はそれが何を意味しているかは知らないわけで、その分かえって重かったなぁ・・・ 【J.J.フォーラム】さん [地上波(邦画)] 6点(2019-08-04 11:26:12) |