439.ユダヤ人迫害、ホロコーストに対して翻弄される主人公と家族。主人公はひたすら逃げるだけだが、とてもリアルに恐怖が伝わってくる。無理だったのは承知で、いま全員で蜂起すればいいのに…と何度も思った。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-03-08 08:33:18) |
438.ホロコーストを奇跡的に生き抜いた主人公の原作による実話映画ですが、その組織的大虐殺の凄惨さを他の映画等で知っているつもりでも、改めて見せられるとやはり言葉にならないです。このような映画を観る度に、未だに世界共通ルールを築けない人間の帰属意識の強さを感じます。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-10-16 19:32:45) |
437.凄く感慨深い作品。ただ、長い、、、かな。『ショーシャンク~』同様に二分割して観る事でじっくり観る事ができました。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-10-01 02:31:50) |
436.もっと期待したけど普通に面白い出来だとおもう。 |
435.150分もの間ひたすら見せつけられるのは、ナチの残虐非道ぶりと一人のユダヤ人の男が逃げ隠れする様。これでもかこれでもか。ナチスの人を人とも思わない鬼畜な様はこれまでも数多のジャンルで描きつくされてきたけれど、ポランスキーの粘着質なタクトは克明にしつこく糾弾し続ける。気分は良くないしドラマの展開も意外性はほとんど無い。このピアニストさん、本当に「逃げてるだけ」なんですもん。けれど、実話の持つ衝撃の大きさ、覚悟を決めたうえでのピアノ演奏の芸術の崇高さ、作り手の「何が言いたいのか」が100%伝わる明確なメッセージ性、やはりどれをとっても一級品の作品であるかと思います。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-08-28 00:23:09) |
434.過酷な戦争下において生きるか死ぬかを決めるのは所詮運でしかないというのを感じました。1歩踏み間違えただけで死へと向かう生存へのレールを奇跡的な運1つで乗り切った男のドラマ、堪能させていただきました。 【キリン】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-01-23 22:26:20) |
433.エンドロールの使い方が今まで見た映画の中で最高でした。エンドロールって出演者やスタッフの名前を出すための観る側にとっては不必要なものだと思ってたけど、そんなこと一切ない。最高の余韻の残し方として必要とされている1つの「シーン」でした。内容的には間延び感はあるものの素晴らしいの一言 【amier】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-12-26 19:05:56) |
432.無抵抗のユダヤ人を跪かせ背後から射殺する、こういう非情なことが平然と行われていた事実を、感情を交えず淡々と描く。自ら経験を持つロマン・ポランスキーの思いが伝わってくる映画だ。 主人公のピアノに対する思いは、冒頭のスタジオ演奏で砲撃に遭ってもなかなか演奏を止めなかったことからも感じられる。それが隠れ家に潜むようになってから、ピアノがあっても音を出せず、まねだけで思いにふける。そしてドイツ人将校の前で弾く運命となる。あのときの将校はどういう心境だったのだろうか、そしてシュピルマンは・・・。 冒頭と最後に奏でられる哀愁に満ちた曲は、ショパンの夜想曲嬰ハ短調、遺作となった曲だが実に印象深い。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-09-22 13:37:28) |
431.《ネタバレ》 私にとってピアノは、趣味以上≦特技以下。毎日2時間はひくようにしている。 この映画を見て一番思ったことは、『主人公はピアノがある部屋にいながらピアノがひけない(音を出すわけにはいかないから)。それがどんなに辛かっただろう。』 ピアノがなければよかったものを、隠れていた部屋にはピアノがあったという事実。 苦しかっただろうな、よく誘惑に負けなかったな。 それが印象的でした。 【バッハバッハバッハ】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-02-29 19:29:48) |
430.《ネタバレ》 凄い映画だな・・・というか本当ドキュメンタリーを観ている感じ。 無知で未だに何故ここまでユダヤ人が迫害されなければならなかったのかハッキリ解らないのですが、何の躊躇いもなく虫けらのように(普通、虫けらを殺すんだって、もうちょい躊躇するもんだ)殺害されるユダヤ人・・・ 車椅子の老人が車椅子ごと窓から落とされる場面、対面するアパートから見ていた主人公の母が絶叫しますが、私も思わず『あっ・・』と言ってしまった。 観終わって何とも言えない気持ちになりましたが、こういう映画は必要なのでは・・・と。 ラスト、映画的には主人公を救ってくれたドイツ軍大尉を救えたら盛り上がるんでしょうかど、この結末でもありかな・・・と思いました。 【ぐうたらパパ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2012-02-15 13:28:21) |
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429.《ネタバレ》 うーん、ドイツ軍のユダヤ人への仕打ちが不条理だったということはわかるのですが、正直「そうですねぇ」としか言葉が出ません。それを訴えたかったとすれば成功ですが、映画としてはまとまりに欠けるような。シュピルマンが病院を追い出され、廃墟となった街に出る場面が見どころでしょうが、大空襲後の東京や大阪、あるいは原爆を投下された広島や長崎の映像を見る機会が多い者としては、つい「建物残ってるやんか」と思ってしまいます。 シュピルマンを助けた理由として、ホーゼンフェルトは「神の思し召し」と言っています。ドイツ軍が飛ぶ鳥を落とす勢いだった頃に会っていたら、シュピルマンは簡単に撃ち殺されていたかもしれません。連合国軍に反撃され、ワルシャワにもソ連軍が迫っていた時期、ドイツ人はかつて自分たちが迫害していたユダヤ人のような立場に立たされた。この期に及んでユダヤ人を殺しても仕方がないということが、シュピルマンの命を救ったのかもしれません。そのことや運良く生きながらえたことを考えると、ユダヤ教徒ならシュピルマンを「ドイツ軍の悪行を後世に伝えるため、神が生き残らせた」と言うかもしれません。 まあ何にせよ、見ごたえはありますが、あまり共感とか感動はできない映画です。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-08-17 12:04:08) |
428.《ネタバレ》 長尺が気にならない秀作だとは思うのですが、前半に自らも悲惨な体験をしたユダヤ系ポーランド人ポランスキーの個人的感情が出すぎている気がするのです、仕方ないですけど。 それがあって最後の「地獄に仏」も生きてくるとはいえ、殺戮場面や残酷描写が多すぎる気がして。 シュピルマン目線で撮られた後半の市街戦も遠景であるせいで衝撃度は抑えられていますが、過剰な演出をしていない分現実感があり生々しいです。 必死に生き抜こうとするシュピルマンを演じるエイドリアン・ブロディは、細面の風貌が作品の重さを軽減し、淡々とした演技が灰色の死の世界に生命感を与えていました。 彼と音楽を通じてつかのまの「友情」を結ぶホーゼンフェルト大尉もよかった。 ナチス将校を演じることが多いトーマス・クレッチマンはいつもどんな心境で演じているのか知りたい。 祖国が過去に犯した過ちを、自分が演じることで少しでも償いたい気持ちを持っていてもおかしくはないです。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-04-07 00:00:06) |
427.銃弾と爆弾が降り注ぐ最前線で演奏を続けた音楽家の話、というストーリーを勝手に想像していたのですが、全然違いました。演奏シーンも少なく音楽への熱情も職業以上のものを読み取ることも困難で、主人公がピアニストである必然が全く読み取れません。「一般市民が戦火の犠牲になる」という観点ではチベット動乱であれ、ナヴィの虐殺であれエイリアンの襲撃であれ、あまたの映画が題材にしてきたものと変わりなく、この作品でしか表現されていないなにかを感じ取ることができませんでした。地が困ったさん顔のエイドリアン・ブロディは腹が減っても怪我をしてもピアノを弾いていても同じ表情なので、いまひとつ演技の上手さが伝わって来ません。 【さめがい】さん [地上波(字幕)] 5点(2011-03-26 13:59:45) |
426.《ネタバレ》 ワルシャワ・ゲットー描写を正面に据えた珍しい作品であるとおもう。多分ゲットーの惨状はもっとひどいものだっただろう。力作だが、好きにはなれないのは内容上やむをえない。 【ひと3】さん [映画館(字幕)] 5点(2011-03-23 23:13:54) |
425.《ネタバレ》 冒頭のピアノを弾くシーンで客席を映したショットがないことから、スタジオのような所なのか大勢の客が集まっているホールなのかがわからず、ちょっとした違和感を感じていたのですが、演奏を止めて客席が映し出され、逃げる時になって初めて全体が把握できるような演出になってしまっていたのが余り良くなかったように思えます。 いろいろと他のレビュワーの方のコメントを拝見しますと、過剰な演出が少なく真実に基づいて描かれているとの意見が大半だったのですが、自分にはそうは感じられませんでした。 適当に人を選び地面に伏せさせて頭を撃つシーンでは、画面の一番手前の人は本当に頭の禿げた人だったのか?血が流れる様を克明に見せるために頭の禿げた人を手前にもってきたのではないのか? また、女性が走って逃げているところを後ろから撃たれて背中を丸めるようにして倒れたシーンの後、シュピルマンが死人のふりをして追っ手をやり過ごしましたが、本当にその女性の傍を這って行ったのか?その二つの出来事は本当に一連の流れで起こったのか?バラバラのエピソードをひとまとめにしたのではないのか? 何故、こんな馬鹿げたような疑問をでっち上げるのかというと、この両者にカメラワークの問題があり、前者は明らかにシュピルマンの目線の映像ではなく血を流した頭のアップの映像ですし、後者はシュピルマンの這う姿と背中を丸めて倒れている女性を同じフレーム内に収めることで過剰な“生と死が隣り合わせ”な映像になってしまっていて、カメラの位置関係や編集などを考えると真実をありのままに捉えたような映像には見えませんでした。 いずれのシーンも、真実はその現場に居合わせた人にしかわからないですし、真実をそのまま描くべきか、それとも手を加えるべきかという議論になってしまいますが、少なくとも故意的な演出の意図をもって撮られているのは明らかだと思います。 それと余談ですが、部屋にかくまわれている時、音を出すなと言われた直後にピアノが姿を現すという、このストレートすぎる展開も面白いとは言えないと思いました。 【もっつぁれら】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-03-19 23:45:10) |
424.《ネタバレ》 主演の俳優が吹き替えなしで、実際にピアノを弾いているシーンは感動。 車椅子の老人がベランダから落とされるシーンを見て、ナチスの迫害は本当に容赦がなかったんだなと改めて感じた。 戦争映画としては秀逸。 |
423.《ネタバレ》 いろいろと自分には無理でした。坦々とあの当時の悲惨さ惨さを見せられて、ピアニストが弾く曲は地味で(聴く人が聴けば素晴らしいんでしょうが…もっとテクニカルな曲だとうれしかった)助けてくれた人間なんておかまいなし。戦争モノはもともと苦手ですが、それとはまた違ったもやもや感の残る嫌な映画でした。 【なこちん】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2010-12-19 18:59:10) |
422.《ネタバレ》 全体に地味でしたが、実話ものだけに過剰な演出がないのはむしろ良かったと思います。 人があっさり殺され、遺体が当り前のように転がる・・・これらはそれほど惨さを強調する描写がされていないのですが、それが反対に戦争の惨さを増幅させていました。 ドイツ軍人は重要なキーマンであると思いますが、それほど印象には残っていません。これも話を大げさにしていないためであり、美談を押し付けていないところが良かったと思います。 最後に立場が逆転して、そのドイツ軍人が救いを求めたところ・・・あれは日本人的な感覚かもしれませんが、ちょっと美しくはなかったです。 【午の若丸】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-11-14 09:26:55) |
421.《ネタバレ》 上映時間148分、正直観る前は心配でした。 「ただ逃げているだけの単調で起伏の無いストーリー」 「それでなくとも陰気な空気に気がめいる」 「そもそも息すら殺して潜まねばならない主人公がピアニストである必要があるのか」 すべてごもっともです。でも、惹きこまれたんですよね、私は。 多分それは、ツクリモノである映画がギリギリのリアリティを追求したからなのだと思います。つまり、この手の話にありがちな「お説教めいた主張」や「泣かせどころの不自然な強調」、「安易なラブ・ストーリー」をことごとく排除した結果の感動なのだと…… 恥ずかしながら最後にこの作品が実話に基づいていることを知りました。 でも本作は、「実話だから」というのと「リアリティがある」「感動する」というのは全く別のものなのだということと実感させてくれる作品、です。 久しぶりに何度でも観たい佳作に出会えたことに感謝! 【ぞふぃ】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-10-12 18:03:28) |
420.エイドリアンブロディは痩せこけてみすぼらしい役をやらせるとハマりますね。最高でした。音楽。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-09-19 17:36:33) |