19.《ネタバレ》 物語最初に先生の呼び声に対して「ハイ!」と大きな返事をする12人の生徒たち。かれらの二十四の瞳こそが物語の最大のポイントであり、その瞳は今の時代の子供たちも持っている。うれしかった。 【珈琲時間】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-04-27 17:13:59) |
18.タイトルは超有名にもかかわらず,30代半ばで初めての鑑賞.単純に「教師もの」として評価すれば,熱中時代や教師ビンビンにはおよばないという感じ.ただこの作品には,「戦死」というキーワードが重ーくのしかかっていてそんな単純な尺度では比較できないんでしょうね.火薬の量やグロテスクな特撮で圧倒してくる戦争映画とは真逆に位置する感じですが,海の向こうで起こっている戦争の存在を非常に強く意識せざるを得ない作品でした.汚い白黒映像でごまかせれているのかも知れないのですが,主役の女優さんの20年後の姿があまりに自然で不思議でした.また,船の上で女の子が独唱するシーン,久しぶりに聞き入ってしまいました. 【マー君】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-04-19 15:52:01) |
17.校内映画鑑賞大会で何度も無理矢理鑑賞させられて。カラー作品が観たいのにモノクロだなんて!と同級生達と暴言を吐いたけど、いま思えば何度も観ていて良かった。 【成田とうこ】さん [地上波(邦画)] 8点(2008-04-06 10:56:29) |
【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-03-29 15:21:16) |
15.《ネタバレ》 先日、偶然にも文庫本を読んだのがきっかけで映画の存在を知ったのだが、これが予想以上の高評価を得ていた。実際に観てみると、本の描写が思い出され、出席の点呼のシーンだけでグッときてしまった。 劇中泣いてばかりの大石先生は「なきみそ先生」という名誉ある名前をもらうことになる。こんなに泣いている描写が多い映画は記憶にないかも。まったく何回泣くんだよと思いつつ、ほぼ毎回もらい涙したりして。 ラストの写真シーンでは当然のごとく画面がぼやけた。ただ残念だったのはその後の「荒城の月」が違う歌になっていたこと。感傷的な雰囲気的には断然こっちがよかったなぁ… 【ホシ】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-01-13 02:22:13) |
14.《ネタバレ》 終盤の先生の歓迎会、皆が無言になり流れる”浜辺の歌”、そしてラスト、自転車と美しい風景をバックに流れる”仰げば尊し”、無言の中に感じ取ることのできた戦争の傷跡、悲しみ、すばらしかったです。 【maemae】さん [DVD(邦画)] 9点(2006-12-04 21:11:43) |
13.先生は立派な職業です。大変だろうが、やりがいもあり、誰に対しても誇れる。今は心からそう思う。実は、一時期、一流企業のほうが給料はいいのになあ、と思ったことがあった。息子よ、すまん。そんな父を許せ。 【パセリセージ】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2006-08-15 23:59:00) |
12.題名は知っていたのですが、どういう話なのかは知らず、瀬戸内海の小島の、のどかな学園物なのかなあと思ってたら、こんなに切ない話だとは・・・。教員とは子供の成長と変化を期待して行う職業だと思うが、男子の殆どを戦争で失う辛さを考えると、現代においても一部の教員が君が代斉唱・国旗掲揚に過剰反応するのも、わからないでもない。ラストでバスが走る脇を、雨の中自転車通勤する先生の姿は嫌味がなく、それまでの背景・経緯を思い起こせば素直に感動できる。「スクールウォーズ」と並び賞されるべき先生物の傑作だと思います。 |
11.新米教師への世間の目や世相の移り変わりによる教師の立場など最低限の言葉や映像ながらしっかりと伝わってくる。盲目になった彼が見えずとも写真が手に取るように見えているというのが実に上手く、おそらく戦地で毎日故郷を想って眺めていただろうと想像を掻き立ててくれます。普通は戦闘シーンを見せたり、玉音放送を聞かせたりして判り易く戦争を見せるわけですが、戦争とはかけ離れた風光明媚でのどかな小豆島に全篇に渡り誰もが慣れ親しんだ唱歌が流れ、公開当時はそれぞれの戦争体験を持った観客に対して敢えて辛い戦争を見せずとも感じさせるだけで十二分に涙を誘う、木下恵介監督の抜群のセンスを感じる映画です。 【亜流派 十五郎】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-22 18:46:10) |
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10.平和と子供達を心から愛し、戦争と意味のない死を心から憎んだ、高峰秀子演ずる主人公。そんな彼女の優し過ぎるほど温かい心は、僕の心にも強く、そして深く残った。 【ボビー】さん 9点(2005-03-13 16:42:46) |
9.すばらしかったわー! 新幹線の中で原作を読んだとき、大泣きしてほかの乗客に気持ち悪がられたアタシとしては、この映画がホントに原作に忠実に作られてるってことがとってもうれしかったわ。 小説の映画化って、読者それぞれが勝手にイメージを持ってるからなかなか難しいと思うんだけど、高峰秀子の大石先生はアタシのイメージぴったりで、小豆島ののどかな風景とあいまってとってもステキでした。 あんなに平和そうな寒村までものみこんでしまう戦争って…ホントに罪よね。 最初がのどかだからこそ、後半が本当に辛くって…雨の中を自転車で岬の分教場に向かう年老いた大石先生の姿にはホントに胸をしめつけられたわ。 …作家壺井栄が女性だからか全体的に「母性」が強く感じられるこの作品、映像化した木下監督も、大石先生を完璧に演じきった高峰秀子もスゴイの一言よ。 もう一回原作を読み返したくなったわ。 【梅桃】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2004-12-26 16:51:11) |
8.ホロリときました。教師ものは大嫌いなのですが、これは別格。言い古された言葉ですが、こんな先生は絶対にいない。生徒たちが大人になっていくのに成長した顔が同じでびっくりしました。兄弟姉妹を選んで生徒にしたというので納得しました。 【omut】さん 8点(2004-11-03 05:57:52) |
7.《ネタバレ》 次第に消えてゆく瞳の数に、凄まじい郷愁の念を感じる。そして最後には涙…(ホロリ)。 【かんたーた】さん 7点(2004-08-26 22:00:21) |
6.人口少ない海辺の村、まるで自分の小学校時代(すでにこの母校は過疎で消滅、当時も同級生の瞳の数は24より少なかったですけどね)。この映画をはじめて見たのはたしか小学校の授業かなんかでビデオ見せられたとき。そのときは戦争って嫌だなあ程度の感想。中学に入って原作読んだら本を読んで泣いた初めての経験を味わう。風景がほとんど実体験のように目に浮かぶし(時代が違うけどね)、滅茶苦茶思い入れが深い作品となる。そして、テレビで再び映画を見てこれまた感動。使用される歌がいいなぁ。後年、再びこの映画を見たのは長距離バスのビデオで。すごいぞ○○バス!と思っていたら、上映終わってビデオデッキに差し込まれた次の作品は「マネキン2」・・。自分の中では原作は世界一の反戦小説(反戦小説なんてろくに読んでないけど)であり、この映画も文句なし10点。/(追加)ちょっと前にデジタルリマスター版を映画館に観に行きましたし、DVDも買っちゃいました。正直、ちんたら間延びした感じはするんですけど、監督が意図してるか否かはともかく、それも一つの表現じゃないでしょうか?。この映画がテンポ良かったり、理知的だったらヘンです。この作品に対するあらゆる偽悪もシニカルな批評も生半可な内容では太刀打ちできないでしょう。これはそんなほとんど危ういほどの自然さを持った映画です。私のレビューと正反対です。 【しったか偽善者】さん [映画館(邦画)] 10点(2003-12-03 23:08:49) |
5.高峰秀子が清楚で活発な先生を好演していますね。もちろん皆さんご存じの原作があるわけですが、かなり忠実に再現していると私は思います。戦争の悲劇を、教え子の死というフィルタを通して描いた傑作だと思います。 【オオカミ】さん 8点(2003-12-02 10:34:27) |
4.いい先生だなー、、、、。童謡がてんこ盛りです。 【あろえりーな】さん 6点(2003-04-21 23:23:59) |
3.リメイクもあるけど高峰秀子の大石先生が一番!木下監督作品でも一番好きな作品。小学校でのエピソード、教え子たちの戦争とその後の話などいつ見ても一番泣ける映画です。小さな学校での教師と教え子たちとの暖かいお話は、実は戦争場面のない反戦映画でもあります。 【キリコ】さん 10点(2003-04-05 00:11:07) |
2. 原作は余りにも有名な壺井栄の同名小説。木下恵介監督の「泣かせる」反戦映画の代表作であるが、小豆島へのロケが楠田浩之のカメラワークも相俟って抜群の効果。加えて生徒役12人に年齢差を出すために各々の兄弟姉妹を振り分ける芸の細かさは昨今の邦画には到底及びもつかぬ素晴らしさ!全編に鏤められた文部省唱歌も木下忠司の木目細かな配慮でグッと活きている。しかし、何と言っても本作最大の功労者は20~40代の大石先生を生き生きと演じた高峰秀子であろう。余談だが、大石先生の若き夫に扮するは”死神博士”天本英世。個人的には木下監督のベストは戦時中に反戦を訴えた「陸軍」(田中絹代、魂の名演技!)だと思っているので、原作付きの此方に最高点を与える訳にも行かず…8点! 【へちょちょ】さん 8点(2003-01-19 02:38:42) |
1.今の若い人が観るとお涙頂戴な映画だと言われるかもしれないが、これは泣けます。特に、高峰秀子が自転車に乗ってる姿を延々と横移動で追ったカメラワークが、はっきり言って、私は大好きだあ。 【なるせたろう】さん 9点(2002-12-29 17:32:57) |