137.《ネタバレ》 感動作なのですがあまりに穏やかすぎて合いませんでした・・
いけませんねぇ・・SW3、宇宙戦争と派手なSFを観たので、
テレビ観賞で静かなロードムービーについていけなくなっている・・かも!?
という点を除いてもこれは私にはおとなしすぎでした。
デビッド・リンチといえば偏執的なキモイ映像美を見せる、
カルトな映画を撮る監督さんなのですが・・(ちぎれた耳とか、
あまりに想像させるキモさにホラーより怖くて観るのをやめた)
そのどちらかといえばホラーよりの描写が得意な監督がこの地味な映画を撮ったことに、
フタを開けてみればなんて良質ないい映画なんだと絶賛されました。
が・・題名そのまま筋がわかっているのでサスペンス的な面白さはなく、
出会う人のほとんどがいい人なのはいいんですが、
主役の爺さんがあまり私は好きになれなかったのです。
トラクターで行き着くということにこだわりを見せるんですが、
間に合わなかったらどうするんだ?とは思いつつ、
まあ実話みたいなものだし車で行ったら映画にならないだろうと・・
自分の力でそこに行くことに自分を試すことと兄に勇気を与えること、
色々解釈できますが老人にとってはまさに冒険物語であり、
自分探しの旅なのでしょう。
あまりに長い旅とは裏腹に再開シーンの短いこと・・
この終わり方はヨーロッパ映画のようでもありますが、
「リストランテの夜」のほうが好きで感動しました。
やはり兄弟の回想シーンとかほしかったなぁ・・
シシー・スペイシクの演技がうまいのはわかるのですが、
喋り方がこういううまい役者がやるとちょっと・・
本編ではたいくつでたまらなかったのですが、
予告特典を見るとなかなか感動できるのは・・いったい??