63.《ネタバレ》 トーニャが生きているということが全体にリアルな深みを与えていると思う。あの二人の若者は殺人までは犯していないが、地獄を見た少女は心と身体に深い傷を負って生きていかなければならない。トーニャが教会に現れるシーンが印象的だった。サンドラブロックと無罪判決がこの映画の娯楽性を象徴していて、それらの点はあまり納得がいかない(娯楽映画は大好きですが)けれど、そのくらいの軽さは必要だったのかも知れない。最終弁論も結局「情」かよ・・・でしたが、だからこそそこに救いがあった。情で人を裁くことはとても安易で危険だけれども、人間には素晴らしい機能(=情)があるのだ、と。それが差別やKKKを生むのだ、と言われてしまうと言い返せないのだけど・・・。いろいろ考えさせられつつも後味は良い、私にとっては珍しい映画でした(こんなに長いレビューも珍しい)。 【ぽめ】さん 8点(2004-02-04 22:36:44) |
62.《ネタバレ》 問題自体の重さに対し、法廷劇を見せる手腕が付いて行っていないと思う。人種差別の根深さを問題提起するという意味では成功しているかも知れないけれど、ストーリーがどうしてもご都合主義で破綻が多過ぎるような気がする。裁判の評決の決定打になった一言、あれで、ああ、こりゃ駄目だ、と思いました。人種差別を糾弾する手段も結局、人種差別。分かりゃしませんよ、あの白人の陪審員たちは。本質的にテーマが昇華されませんでした。私は1mmのカタルシスも感じなかった。色んな意味で、やり切れない気持ちだけが残った。 【ひのと】さん 5点(2004-02-04 21:15:15) |
61.何を言ってもサミュエルの演技の深さに驚いた。人種差別の根の深さと根絶することの困難さについて、伝わるものは多かった。 【コーヒー】さん 8点(2004-01-22 05:43:28) |
60.作品的には面白くない事はないけど、2時間30分とふざけてんのか!?と言う位無駄に長いから、あんまり高得点は付けられません。ですが、主人公の弁護士役のマシュー・マコノヒー(この時、まだ新人だったらしいです)の格好よさと言ったら!ちなみに私はこの映画でこの人に強~~~~~~~~く強~~~~~~~~く憧れて、将来弁護士になる夢を抱きました。しかし、この映画以来彼は「こういう職業に就いて、こういう感じの人になりたい」と思わせるキャラを一つも演じていませんね(特に「サラマンダー」映画的にも駄作だし、マシューも汚い)それに父親役のサミュエル・L・ジャクソンやお手伝いのサンドラ・ブロック(結構好きです)もなかなか良い味を出してました。点数は映画自体5点+マシューの格好よさに奮発して3点=これまた奮発して、8点あげます! |
59.最後の「殺された娘は白人だったのです」っていう時の顔がすごい良かった。あのお父さんは何も悪くない!! 【ヨウヘイ】さん 8点(2004-01-11 03:25:35) |
58.ひょろい男の口からあんな最終弁論が飛び出すとは…自分が問い詰められているかのような緊迫感だった。暴力シーンは残虐だが、でも、それが全体とのバランスがとれている…それくらい深刻な事件に対する、とどめの一言。スゴイ。…ちょっとぽっちゃりのアシュレイ・ジャドがかわいかった…ケビン・スペイシーのイヤ~な感じも生きてた。 【日雀】さん 9点(2003-12-23 21:50:32) |
57.サミュエル・L・ジャクソンにサンドラ・ブロック、キーファー・サザーランド、アシュレイ・ジャッド、このキャスティングをさらっと眺めた感じではちょっとあり得ないほどの重厚感が出たのがものすごく不思議だ。さりげなく熱血野郎なマシュー・マコノヒーと、1人がっちり脇を固めたオリバー・プラットの存在感だけでここまでどうにかなるものか。個人的にはアクションヒーローをやってるより、こういう役のサミュエル・L・ジャクソンの方が好き。人種差別をかなりシビアに見つめるのかと思ったらポロッと軽く登場したサンドラ・ブロックの法学生には、これで話がバラけるものと著しく警戒したが、これをまとめ上げたジョエル・シューマカーの力量には神業めいたものを感じる。「依頼人」より登場人物は多いけどキチンとまとめたセンスはさすがです。マシュー・マコノヒーなんかに泣かされてたまるか、と身構えてたわりにあっさり泣かされてしまった私も弱い。南部の閉塞感がひしひしと迫って来る予想外の重厚感は、「ミシシッピー・バーニング」と並べて遜色のないものと思えました。傑作の域に入れてあげたいと思います。 【anemone】さん 10点(2003-12-21 16:03:11) |
56.単眼的に差別をやめましょう、って主張を押し付けてくるのではなくて、人の心の中にある差別意識を見つめさせる内容で、その志は高い映画なのですが、役者や演出、脚本は、力足らずって感じがしました。娯楽映画ゆえの守りや逃げの姿勢が出てしまっていて、最終的に情でケリつけてしまうのはどうもちょっと。音楽を過剰に鳴らし過ぎていて、ドラマを安っぽいものにしてしまった感があるのも気になりました。 【あにやん🌈】さん 6点(2003-12-21 15:28:10) |
55.観たのが数年前なので正直あまり憶えてない。確か主人公の家が火事になり、主人公が犬の心配をしているシーンで、「ハリウッド映画で動物(ペット)がそう簡単にいなくなるはずがないっ!!絶対走ってきたり鳴き声がするに違いないっ!!ほらっ、もうすぐだぞ、5、4、3、2、1」「ワンワンッ!!(鳴きながら駆け寄ってくる)」・・・・・・ドンピシャだった・・・・・ 【よっふぃ~】さん 6点(2003-12-15 16:32:06) |
54.原作の方が面白かったです。サンドラ・ブロックの役割が映画だとちょっと薄いような。原作ではもっと激しくKKKにいたぶられてしまって、KKKの過激さを伝えるのに一役買ってました。映画では服も着てるし、髪の毛も切られてないし。 【gei】さん 6点(2003-12-08 15:42:19) |
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【さそりタイガー】さん 7点(2003-12-06 21:48:19) |
【kazusun】さん 7点(2003-11-19 09:44:43) |
51.《ネタバレ》 人種差別を考えさせられる映画。アメリカの黒人がみんなあんな考え方だったら、哀しいと思った。裁判ものは大好き!でもあの事件がさすがに無罪になったらマズイのでは!?ケビン・スペイシーの存在感に驚いた。 【マーキュリー】さん 7点(2003-11-11 22:15:19) |
50.人種差別は根深いですねー。何もアメリカだけの問題ではないのかも知れませんが。マシューの最終弁論はすごかったですね。サンドラが「あいつイ○ポよ!」と言い放っていたセリフが印象的だったな( ̄~ ̄;) 【カズレー】さん 5点(2003-11-11 17:51:49) |
49.日本には縁遠い人種差別問題と陪審員制度を軸にして、興味深い作品だった。あの最終弁論は、人種差別の根本の解決にはなっていない様で、いまいちすっきりしなかったが、偏見も差別意識も持ち合わせた法の素人である陪審員を相手に一発逆転を臨むなら、その方法しかなかったのだろう。「差別はよくない」と分かってはいても、多くの人が無意識に差別(区別)をしている。作者がその深層心理を露呈したかったことは明らか。黒人解放運動もKKKも同じレベルで描かれており、むしろ死刑制度に絶対反対するエレンこそ本当の平等主義の象徴として存在させたのだと思う。ケビン・スペイシー、サミュエル・L・ジャクソン、キーファー・サザーランドなどははまり役。マシューは敏腕じゃなさそうなところがいいんだろう。最初は、頼りないなぁと不安だったが。 【ちゃか】さん 7点(2003-11-11 09:46:49) |
48.豪華キャストと脚本のリアリティの薄さに救われた気がした。自分の言うリアリティのなさは=御都合主義。リアリティや観客に強い問題提起のために辛い結末を見せるより、いいとこで御都合主義になってくれると楽しめる時もある。そういう意味で、この映画は重いテーマとエンターテイメントのバランスがよかった。 【ウメキチ】さん 7点(2003-11-07 17:07:53) |
47.ミッキーマウスって誰なんでしょう。ぜんぜんわからないんですけど。 【ttc】さん 5点(2003-11-03 15:03:30) |
46.サミュエル・L・ジャクソン、ケビン・スペイシー、ドナルド・サザーランドと脇を固める実力派たちの演技が支えとなって、まとまった法廷サスペンスに仕上がっていると思う。テーマの濃厚さのわりに論理的展開に欠ける脚本は優れたものではないが、全体のバランスは良かった。今作で大型新人と期待されたマシュー・マコノヒーは及第点であったが、サンドラ・ブロックの役所はあまり意味がなく印象も薄い。 【鉄腕麗人】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2003-10-28 14:32:46) |
45.《ネタバレ》 中1の時初めて見て、「その女の子は白人だった。」というセリフがあまりに衝撃的で頭から離れなかった。 最後、黒人のお父さんと娘が抱き合うシーンは感動。 【ヒョー$】さん 7点(2003-10-23 12:01:20) |
44.個人的にサミュエルが好きだからっていう事で9点にしちゃいました。 けど、差別問題の映画はわりと好き。 我が子が暴行されて、殺されそうになったら間違いなく同じ行動をとるだろうなぁと思った。 最終弁論は良いシーンだった。マコノヒーの演技に泣かされた。 【おやんじ】さん 9点(2003-10-13 16:04:48) |