136.ありえないレアケースなのか、社会的な問題を提示しているのか、いずれにしても最後まで見ると考えることがある。 将来どうだとか、そういったことでは無く、ある一断面を切り取って表現している作品。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-01-04 23:04:31) |
135.《ネタバレ》 単純につまらない。監督はどんなことを考えてこの映画を製作しようと思ったのかは分からんが、ネグレクトはいけないというメッセージを伝えたいならもっと他のやり方があったろう。ラストがどうなるか興味津々だったけど、この終わり方ではよく分からない。つらいものを延々と見せておいて、最後に救いもないんじゃ何のためにお金払って長時間観るのか分からんよ。ネグレクトなどの悲惨な家庭問題を考えたいなら、児相に行ってみるといい。映画には希望があるべきだ。セリフが少なく、たらたら長いシーンも多いのもマイナス。 ただ賞を取っただけあって、柳楽優弥の存在感や演技は圧倒的に優れているし、ところどころオッと思わせるシーンもあった。でもいくら何でも長すぎる。 【mhiro】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2019-01-04 21:15:16) |
134.悲惨すぎて、涙も出せない。惚けちゃう感じ。 新聞記事では伝わらない実像に、少しでも触れた気にさせてくれるという意味で貴重な映画。 実際の事件と違う部分があるというのは、そのままリアルに描いたら エグすぎて普通の人は鑑賞に耐えないということなんだろうと思う。私も、読んだだけでウゲっとなったし。また当事者へのプライバシー配慮という側面もあるかも知れない。 変に希望を持たせるような描き方をせずに 陰惨なまま終わらせて、「後は各自で考えるべき」と突き放すのも好感が持てる。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-01-03 17:24:06) |
133.《ネタバレ》 この映画を観ていて、「蠅の王」を思い出した。 無人島で子どもたちが行き抜いていくという話である。 本作は、まさに都会という中で、子どもたちが生き抜いていく映画だった。 この映画は現実はこうだ!という映画ではない。 ただ子どもたちだけの世界を、静かな時間を描いている。 ドキュメンタリー手法で、大人が大事にする世間というもののない世界を我々に体験させてくれる。 いつこの幸せな時間が奪われるだろうと思っていたが、この映画はそこまで描かない。 社会への怒りなども描かない。 作者の主張の薄い映画だった。 それでも、とても作家性のある映画だった。 音楽も良かった。 ゴンチチの音楽が、都会の孤立を表してるようで、胸にスッと入ってきた。 救いのようなコンビニの女性店員さんが、ラストの曲のシンガーソングライターだと知ってビックリ。 【トント】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2018-11-30 12:13:06) |
【cogito】さん [DVD(邦画)] 8点(2018-06-21 22:51:38) |
131.予備知識ゼロで鑑賞。 衝撃的な終わり方でびっくりです。(最初は退屈に感じるかも) 主役の子のオーラは凄かったし、兄弟姉妹の演技もよいです。 鑑賞後、再度冒頭シーンを観ると、鳥肌です。 実際の事件をモチーフにしてるとのことで、どこまでが本当なのか、調べてみたんですけど衝撃的。 【へまち】さん [DVD(邦画)] 7点(2018-04-02 20:35:36) |
130.実際の事件を元にした痛ましい話。20代にこの作品が見れてよかった。もし子どもを持ってから鑑賞していたら、ネグレクトする親側にも多少の共感があったかも知れないが、今なら社会にその原因を探るだろうか。当時以前も育児放棄の事件報道はあったものの、残された側の実生活がどのようなものであったかを見る機会はなく、多くは他人事で終わる世の中だが、他人事のままで終わらせまいという監督の思いが感じられた良い映画だったと思う。 【よこやまゆうき】さん [DVD(邦画)] 7点(2017-10-15 05:46:48) |
129.《ネタバレ》 ●現金がない、電気・水道を止められるのは恐ろしいこと。実際、この映画の描写程度では済まないのだろうと思う。それでもなお、いびつながらも平穏な生活が徐々に荒んでいく様は見ごたえがあった。●もう一つ恐ろしいのは、学校に行かせてもらえないことで教育の機会と同年代の友人を作る機会を奪われることだ。主人公の男の子が不満を持ちながら母親を説得するすべがなく、テレビゲームを餌に遊び友達を逃がさないように努力したけれど、冷たく断られてしまう場面がつらかった。●何となくヤバい状況なのは分かるけれど、世間知が不足し、アドバイスをくれる大人もいないために、とりあえず目前の苦難を我慢するしかない。見捨てられた子供ほど気の毒な存在はない。●母親のキャラクターはリアリティがあって強烈だった。長男からなぜ学校へ行かせてくれないのかと問われた時、最初は言い逃れし、次にキレた。彼女には、子供をそう扱う特別な理由があるわけではなく、単に面倒だったのだろう。今さら取返しを図るのはしんどいことだ、そもそも、初めから通学していないけれど、今こうして無事生きているじゃないか、何が気に入らないのか、と。こういう人に「私はまずいことをしてしまった」と思わせるのは、たぶん誰であっても無理なのだろう。彼女は送金の描写により、どこかでつつがなく生きていることが分かる。子供たちに起こった事実を知ったら、長男をこう叱るはずだ。「任せるってあんたに言ったでしょ?なぜこんなことになってんの?」。●音楽はゴンチチ。生活に暗雲が迫る状況とのんきなBGMとの組み合わせが妙だった。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 8点(2017-10-08 19:38:22) |
128.《ネタバレ》 この年齢この瞬間の男の子にしかできない素晴らしい表情でした。悲しい結末もありましたが、この家族(サキちゃんも家族です。お母さんは除く)は幸せだったように思われます。エンディングの歌もよかったです。 【yanasan】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2016-08-11 01:06:13) |
127.茂が大声を出して遊んだり、ベランダに出たりするたびに、さすがに住人か大家が気づくんじゃないのか!?と思うんだけど、元になった「誰も知らない」家族も誰にも気付かれなかったという事実を思い出してゾッとする。事実は小説より奇なり…。物語に絶対的なリアリティをもたらしているのはYOUだと思いました。このキャスティングは凄い。 【カニばさみ】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-06-18 01:06:55) |
|
126.《ネタバレ》 実在の事件の再現映画ではない。でなければ、携帯電話も最新型マーチ(当時)もワンピの食玩も画面に写さないだろう。現在でも都会のジャングルで"誰も知らない"無戸籍児が存在する、その生存証明を描いているに過ぎない。電気も水道も止まる、髪は伸び、服も汚れてみずぼらしくなる、末っ子の娘が死んでも彼らを捨てた母親が知ることもない。誰かに知られたら、児童保護施設関係者によって引き離される。それでも今日生きなければ明日がない。そんな心情を挿入歌が代弁していた。"宝石"という生存証明は誰によってもたらされるのか? 孤立死が当たり前になっていく現在、過去の無名の個人に関心を持たないように、無責任に叩くだけで何もしないように、誰も自分のことで手一杯でいつの世も無常だ。 |
125.重そうなトランクを開けてびっくり、これはただならぬ映画だと感じた。映画の元になった事件はもっと悲惨なものだったろうし、親の身勝手さで起こる家庭崩壊問題は私が現役の頃も多々あった。10年ほど前この映画を見たときは、唯ださいたたまれなかったというのが正直な感想、現役を退いた今は比較的冷静に見ることができたが、何度見ても考えさせられる映画ということには変わりはない。コンビニ店の店員や不登校の子などの接点がある以上、もっと何とかならなかっただろうかという気持ちは残るが・・・。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 8点(2015-06-14 09:56:06) |
124.《ネタバレ》 元になった子供置き去り事件は内容が衝撃的だったのでよく覚えているが、映画では相当違って別物に。主人公である長男の人格も含めて随分マイルドなアレンジになっているが、個人的な好みとしてはもう少し荒んだ部分をリアルに描いてもよかった気がする。 それでも母親の無責任っぷりとその罪は、十分伝わってはきたけれど。凄惨な事件の特異性が緩和されて、どこにでも起こりうるネグレクトの問題として普遍性を持つことに。おそらくはそれが制作者の狙いだったかと。一番下の女の子のいたいけな姿を見ても、子育てに責任が持てないなら産むなよと怒りが込み上げる。 放置された子供たちの容姿が、思ったほど荒んでいないことに違和感。洗髪もろくにできず公園の水で洗うような状況なのに、シャンプーの香りが漂ってきそうなサラサラヘアの柳楽優弥ってのもなぁ。リアルに描くと悲惨すぎるのかもしれないが、細かいところで所詮はイミテーションかと感じてしまう。ただ、是枝監督の演出もあってか、子役の演技は自然でよかった。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 5点(2015-04-25 00:36:09) |
123.《ネタバレ》 この監督はただ者じゃないと映画からビリビリと伝わってくる感覚。これ以降の映画のクオリティを見てもその感覚に間違いはなかったと思う。 |
122.《ネタバレ》 この作品での柳楽優弥は、観賞している我々自身の姿そのものではないでしょうか・・・ 身勝手な大人や社会の様々な理不尽さに怒りを抱きながらも、今の生活を失うことを恐れ何も出来ずにいる我々の姿を是枝監督は、「それでいいのか?」とあえて激しさを押し殺して静かに映し出しているように感じました。 淡々としたストーリー展開であるのに、緊張感に満ち溢れた2時間30分の観賞でした。見事な映画です。 【TM】さん [地上波(邦画)] 9点(2014-04-29 00:39:48) |
121.友だちのような母親。暴君ではない形での損ないがある。柔らかな虐待。スーツケースから出てくる子どもたち。異常な世界が自然に語られていく。マニキュア、母の衣装の詰まった空間、ピアノ、グローブなどなど外への夢。ベランダの禁止もある。コンビニの気遣うおねえさんがいい。外へ向かって開かれそうな窓。いじめられっ子が加わってくることで弱者のコミュニティめいていくが、ごつごつした「事実」を展開したあとで単純に割り切ってしまったような気もし、ちょっと残念。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-11-22 09:26:30) |
120.《ネタバレ》 最後がなぁ。特に何もないまま終わるのって映画としてどうなのか。 こういう話があったんです、ということを伝えたいだけなら あの終わり方で別にいいんですけどね。 【虎王】さん [DVD(邦画)] 5点(2012-11-01 15:48:41) |
119.傑作「歩いても 歩いても」や「奇跡」につながる「家族」にまつわる物語。会話量が少なく、退屈なシーンも多いが、特異な設定と子供たちの演技に救われて、最後まで鑑賞できた。ただ、つらかった。 【枕流】さん [DVD(邦画)] 5点(2012-09-08 17:52:12) |
118.《ネタバレ》 確かに、子供たちの(日本の本当に下手な子役が多いなか)自然な演技は素晴らしいし、悲惨な話なのに、その優れた映像感覚で最後までちゃんと観ていられるところも評価したいのだけど、それでも個人的にはちょっとずるい映画だと思わざるを得ない。後で調べたところによると、実際の事件の少年はこんなに優しい人間では毛頭なかった。ここまで事実を曲げて描くのであれば、やはり冒頭に「この映画は実際にあった事件をモチーフにしている」というのは、ちょっと言い訳がましく聞こえてしまう。監督は完全フィクションとして勝負すべきだったと、映画の内容が良かっただけに残念に思ってしまった。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-08-27 20:02:27) |
117.印象には残るけど自分にとっては良作とまではいかなかった。実際にあった事件を元に作ったファンタジー作品。お母さんの役のYOUもファンタジーならでは。彼女が作品を柔らかくしていると思う。おチビちゃん達の、ほとんど台本が無かった状態で撮られた、可愛らしい演技も良かった。私は逆にこういった身勝手な事件は実録に近い形の方が好みである。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 6点(2012-07-30 16:11:07) |