444.良い映画だし、映画史上に残る名作かもしれない。しかし、私は恐ろしさを感じる。 もし、ヘンリー・フォンダ演じる第8陪審員が別の人だったら、どうなっていたであろうか。おそらく短時間で有罪になっていたはずだ。そう考えると恐ろしい。 陪審員が12人いたとしても、白か黒かを決めるのはむずしいことで、ましてや日本のように多数決で判断したり、量刑まで考えてよいものだろうか。死刑執行をされてから、間違っていたではすまされない。 この映画はそうした裁判の恐ろしさや緊張感を十分に伝えているだろうか。ところでこの映画、どうしてAngry Menなのか? 何に対して怒っているのか? それもかわらない。誰か教えてほしい。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-01-30 17:45:38) |
443.何も言うことはない…とにかくこの映画をみてほしい。 【イサオマン】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2012-01-13 23:24:26) |
442.《ネタバレ》 とても96分とは思えないくらい濃密な内容でした。まるで自分があの部屋にいるような錯覚を覚えるくらい引き込まれました。脚本、演技、演出が優れていれば、ここまで面白くなるという、映画のお手本のような作品です。いい映画って、どんなに時代が変わっても、色あせることがないですね。 【ramo】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-09-15 17:31:09) |
441.《ネタバレ》 最初に事件について判っていることが、少年が父親をナイフで刺殺した。ということだけで、大事なことは、後から後から、出てくる。もし、この法廷を最初から見ていたら、随分この人達は議論が下手だな、と感じてしまうことだろう。まあ、そこがこの脚本のニクい所なんだろうが。 それはともかく。この人達は一体何に「怒」っているのか?移民者に、スラムに、暴力的な若者に、老人に。それらのはけ口が被告に向いてしまう、陪審員という制度の恐ろしさ。それらの怒りを抑え、冷静な議論による正しい結果をもたらすには、民主主義のシステムだけではダメで、それに誠実に向き合う気持ちが必要だという事が、よくわかった。途中、ぐちゃぐちゃの議論を象徴するように、土砂降りだった雨が、討論を尽くして結果が出た後に、すっかり上がっている様が何とも清々しい、良いラストシーンだった。 ところで、私の年代では、どうしても「優しい日本人」の方が先に接していて、舞台版を含めて馴染みがある。今回その元ネタを見てみて、正直、コメディにしたほうが、素材に合っていると思ってしまった。それは、議論している内容が実に机上の、「空論」とまでは言わないが、現実味に欠けること、論拠が実に弱いこと、あまりに非論理な主張をする人が、笑い話にピッタリだからだ。騒音がどんなものか、ドアまでの距離がどうなのか、実地調査すりゃ一発解決なのに、と思わざるをえない。ま、余計なことだけど。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-08-27 13:50:22) |
440.明確なメッセージが込められた、とても良質な映画。 舞台劇を観ているような構成で、事件の概要をシンプルかつ判り易いような設定にしている。 その点で多少物足りない部分はあるけど、そのぶんテーマはしっかりと伝わった。 緊迫感と緊張感に溢れた展開で、鑑賞者をラストまで引っ張ってくれる。 中学校の必修科目に取り入れるべき。下手な授業など受けているよりよっぽどいい。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-08-14 06:14:58) |
439.いやあ、面白かった。さすが名作。 しかし制作費、安上がりっすねぇ。 金をかけなくても、いいものは作れるというお手本のような映画ですねえ。 【ひであき】さん [DVD(吹替)] 8点(2011-07-24 03:33:46) |
438.誰もが認める名作の中の1本でしょうね。ただ一人意見が違う主人公が、如何にして他者を納得させるのか、そこのところが肝ですね。もう少しそれぞれの生い立ちなんかを絡めてくれた方が、面白くなっただろうと思えましたが、陪審員って身分を明かさない者なんですよね。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-06-17 21:34:32) |
437.ヘンリー・フォンダが受賞していないのが不思議です。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-06 13:44:57) |
436.ひとつの部屋の中、言葉のやりとりだけで進んでいきます。説得していく過程が面白かったです。 【*まみこ*】さん [DVD(字幕)] 10点(2011-05-17 22:40:42) |
435.《ネタバレ》 最後まで飽きずに引き込まれる名作だと思います。 全員一致の評決が出て、それぞれの陪審員がビルから出て去って行く、雨が上がった街並みの清々しさが印象的でした。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-02-21 14:52:43) |
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434.《ネタバレ》 いやー見事。 12人の設定で濃い部分と薄い部分がでていますが それを補って余りまくる素晴らしい脚本。 考えると久々のモノクロ映画ですが ここまで見事だとそんなの忘れますね、 むしろ想像力が掻き立てられるという。 この映画は情報をあまり入れずに見たもんですから 最初はどういう話か良く分からず 小難しい話かなぁーって思っていたんですけども あまり手に入らないはずのナイフが出てきたあたりからが凄い。 90分がこんなにあっとういうまだとは 紙に書かれた「Not Guilty」が出た時 映画館にいても「うぉーー」って言ってたでしょうねぇ キサラギに似た展開でしたが(会話の中で真実が明らかになっていく) あちらを9点と付けた以上、これは10点ですね ここまで見事な脚本は久々だなぁ 【シネマレビュー管理人】さん [DVD(字幕)] 10点(2011-02-10 14:29:22) (良:1票) |
433.間違って、ロシアのリメイク版を先に観ちゃいました(泣)。完全に自分のミスなのですが、これはかなりの致命傷な気がします。こちらを先に見ていれば、もっと自分の中での評価が違っていたはずなのに・・・。悔しいですっ。これから見る方は、絶対に順番を間違わないでください!! 【おおるいこるい】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-28 16:47:45) |
432.白黒でお金かかってなくて地味な作品だが、90分間集中して見れる映画。 脚本、演出、演技だけでここまで面白い映画が作れることは素晴らしいと思う。 【のははすひ】さん [DVD(吹替)] 8点(2011-01-24 22:57:34) (良:1票) |
431.1つの部屋で、そして少ない役者だけでここまで魅せる作品はなかなかありません。 最後まで目が離せませんでした。 【抹茶御膳】さん [DVD(字幕)] 10点(2010-12-13 19:00:44) |
430.《ネタバレ》 『奇跡の人』同様、小学生の時にテレビで見て、感動を覚えた映画。こちらは中学年の頃「水曜ロードショー」だったと思います。やはりなんの予備知識もなく偶然チャンネルが合って見始めたため、社会派ドラマとはつゆ知らず、法廷ミステリーとして見ていました。しかしそれが逆に幸いし、どんどん物語に引き込まれていきました。一見有罪間違いなしと思われた証言を突き崩してゆく面白さ。謎解きではありませんが、推理ものの魅力を十分堪能できます。 ここで注意しなければいけないのは、あちらの裁判では「推定無罪」が原則。つまり、検察側は有罪であることを立証しなければならないが、弁護側は必ずしも無罪であることを証明しなければいけないというわけではない、ということ。つまり有罪であることに疑念があれば、二者択一で無罪ということになります。劇中でも語られてはいますが、この原則がわかっていないと、なぜ無罪票が増えていくのか理解できないかもしれません。 それはともかく、推理ものとして見ていただけに、最後に3番陪審員が泣き崩れる場面でとてつもなく感動しました。ミステリーから人間ドラマへの転換が、実に鮮やかでおみごと。予想もしなかった展開だけに、感動も大きかったようです。当時子供だったので、父親の息子に対する思いなど理解できるはずもないのですが、大いに感じるものがあったようです。つまり私にとってこの映画は、社会派というよりはミステリー+父と子のドラマという印象が強く、その点他の方と受け取り方が少々ちがうかもしれません。が、映画史に残る名作であろうということは、変わらないでしょう。こんな古い映画をスクリーンで見ることはないだろうと思っていたのですが、今回機会に恵まれたのは幸いでした。ただ、あの最後の「無罪だ……」は、吹き替えの方が感動できるかも。 【アングロファイル】さん [映画館(字幕)] 10点(2010-11-20 17:41:30) |
429.《ネタバレ》 初めて観たのは30年近く前のテレビ放送。まだ高校生だったと思う。その当時は陪審員の役割を知らず、観終わってから調べました。そして、有罪・無罪を決するのが裁判官ではなく陪審員であることに驚いたのでした。判決と評決の違いもその時に知り、日本で通用している手続きとの違いに強い違和感を覚えました。容疑者の罪と罰を司る裁判官は絶対的な存在と思っていたからだろう。国が変われば制度も変わるような相対的な尺度で人を裁いて良いものなのか? この疑問は今も持ち続けている。それは人が人を裁くことの難しさと同義であり、正解は存在しない。さて、今作は会話劇として珠玉のエンタテイメントであり、疑わしきは罰せずの精神のお手本であり、日常に潜む多様な偏見を浮き彫りにもする。色々な見方が出来ると思うが、普遍性を持ったテーマはタイトルに現れています。みんな怒っていました。怒りの感情は瞬間的にでも真剣になった証拠。人を裁く任を負い、その局面だけでも役割に真摯に向き合った姿勢の表れです。評決はたまたま無罪に転じたけれど、その過程とそこに居合わせた陪審員たちのスタンスに重きを置いた作品だろう。評決が決した後、彼らは裁判所の外で初めて氏名を名乗り合いました。それまでは固有名詞を持たない社会構成員として、各々の義務を果たしていたということでしょう。裁判所前を日常へ戻って行く12人を収めたショットの清々しさが格別だ。納得の行く回答へ辿り着いた達成感と重たい任を終えた開放感を、通り雨に洗われた街並みが象徴していました。97分の尺に3時間くらいの重さが詰まっている傑作です。これ以上の密度を持った作品は滅多にない。日本でも先日、裁判員制度がスタートしました。 【アンドレ・タカシ】さん [地上波(吹替)] 9点(2010-11-13 08:56:52) (良:1票) |
428.もう大好きな作品なんですが、見るたびに思うのは、この主人公のようにたった一人で「でも」って態度を取る勇気が自分を含めとくに日本人にどれだけあるのだろうということ。とりあえず一度はそういう態度を取れたとして、自分の意志を曲げずにいることが「やっぱり自分がおかしいのかな?」とかだんだん心細くなったりしないのかな。この映画ではたまたま少しずつ支持者が出てくるわけだけど、「もう一度票を取って11対1だったら譲る」って場面もあったわけで、それは正しい判断とかなんとかの問題じゃなく結局数の論理だし、それでなくても平行線で長引けば「取り引き」が発生して、そういうとき僕は自分自身に「場の空気読め!」って言い聞かせちゃうのかな。だったら真剣に考える意味ないじゃーん。ところで、こういう制度の中でガリレオが裁かれたら正しく裁いてもらえるのかな? もちろん当時の宗教支配が強い背景の中で・・・。現在の日本だって「それでもボクはやってない」みたいな裁判官がいるのでは、自信ない小市民をねじ伏せるのは楽勝なのかもしれない。とか考えちゃうくらい、たった一人の「でも」って態度の勇気のことを考えさせられます。「ニューオリンズ・トライアル」みたいに影で陪審票を操る怖い存在のことを考えると、なおさら勇気が要ります。 【だみお】さん [DVD(吹替)] 10点(2010-10-23 15:51:14) (良:1票) |
427.かなり引き込まれた映画でした。でも一度みれば十分ですね。 【doctor T】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-10-23 01:55:51) |
426.お金や時間をかけなくても良い映画は作れる典型的作品。法廷もの(広い意味で)の古典的名作であることは誰の目にも明らかだと思いますが、どういうめぐりあわせか同じ1957年には法廷ものの傑作「情婦」がある。個人的には断然「情婦」派なんですが、どちらも個性的な作品でしかも高評価なので、好みは人によって真二つに分れそうですね。 【きーとん】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2010-08-02 23:53:06) |
425.ちょっと話が強引だったりする所もあるけど、これを50年以上も前に作った人たちに拍手。 【dice】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-07-16 14:14:19) |