191.面白かった。最初の「告白」で女教師が生徒二人を罠にはめ、なんだかそこでもう話は終わりかと思いきや、そこから始まるめくるめく復讐劇。女教師の陰湿っぷりが強烈。娘を殺された女教師と、特殊な家庭環境で育ったゆえに屈折した秀才くんの両者に、同情という感情も起こりつつ、歳の離れた未熟な子供を執拗に追い詰める女教師にも、人を殺してケラケラと笑う秀才くんにも感情移入することも出来ない。そんなどっちを心の中で「応援」し、憎んでていいのかよくわからないまま、全く先の予想できない展開が続く。もうひたすら見入るしかない、そんな感じ。面白い! 残念なのは軽いノリというか、おちゃらけたような演出が随所に見られたところか。ここまで陰湿な復讐劇の内容なら、徹底的に暗い作りにした方が良かった。雰囲気ぶち壊しとはこのことだ。 【椎名みかん】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-05-21 15:28:03) |
190.《ネタバレ》 原作を読んだときも思ったんやけど、良くも悪くも漫画的やね。 徹底して漫画的やからこんな無茶な話が妙に違和感なく受け入れることができるのかもしれない。 一度目はインパクとというか物珍しさで楽しめたけど二度目はちょっと冷静になって見てしまってアラばかり気になってしまった。 【CBパークビュー】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-05-17 18:48:59) |
189.木村佳乃さんがいい味出してましたね。でもこの手の話はもっとどんよりして欲しいのが私の好み。ちょいご陽気過ぎたかな。まぁ監督らしいっちゃらしいけれど。演者の子供達の心ケアは大丈夫だろうか、どっかーん! 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 5点(2012-05-15 01:19:06) |
188.本来どちらかというとカルトのジャンルに入るはずだが、こういう小説が大衆受けする日本人のミステリー好きここに極まれりという感じか。日本社会病理の集大成でさっそく海外でもカルト的評価を集めハリウッドからリメイクのオファーもあるようだが、こういう日本人独特の感性は嫌いではない。しかし行間を読ませるのが肝の社会病理小説を行間を読ませない内容で映像化してしまい空気感だけの典型的ミステリーに仕上がっており陳腐さを招いてしまっている面が目立つ。この監督、下妻物語ではかなりのファインプレーをしたが、今回は畑違いの所に手を出してしまった印象が否めない。 【Arufu】さん [DVD(邦画)] 5点(2012-03-22 17:12:57) |
187.重いテーマを扱う正統派作品かと構えて見始めたが、映像や構成が新鮮で最後まで面白く観ることができた。グロいが非日常を見せてくれるエンターテインメントとして、私はありです。 【じゃん++】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-03-10 18:39:10) |
186.《ネタバレ》 自分の娘を殺害した教え子への復讐という重苦しいテーマを皮肉っぽい笑いと歌でシニカルに表現した中島哲也ワールド全開の異作。様々な人物によるそれぞれの視点からの事件に関する“告白”。グロいシーンが多く観終わってスカッとはしない重たい余韻が残りました。 【獅子-平常心】さん [映画館(邦画)] 7点(2012-02-12 23:19:43) |
【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-02-01 00:11:26) |
184.脚本や展開の仕方はすごく良いと思う。引き込まれました。・・ですが、なぜこの題材をエンターテインメントとして撮ろうとしたのか。斬新な画角を見せられるたびに引いていきました。この監督じゃなく、じっくり重厚に撮れる人の方が良かったのでは。監督のミスキャストで減点。 【C・C・バクスター】さん [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 7点(2012-01-24 19:03:14) |
183. 原作を読んだ時、第一章は一人称で改行もなく、文章力に対して面白かったけど、だんだんネタに詰まったのか、ラストは面白くなかった記憶がある。 今頃(1年後)になっての観賞だが、中学生に刃物を持たせたり、血、エイズ感染と、まぁ、昔の野島信司的なイメージは拭えない。 映画としては1時間40分で何となく我慢して観れたが、「死霊のはらわた」と同じで最初から最後まで残酷な描写ばかりでドラマの振幅が全くないから退屈になる。 ところで某テレビ番組で、この原作者と、この本がヒットしたときに芥川賞を取った人の対談があったが、芥川賞作家は本作を「これ、コメディですか?」と言ったの事を思い出した。そして映像化されて、私自身も初めて「これ、コメディですか?」と言ってしまいたくなった。 監督のインタビューで「命の大切さ」なんて言葉が出てきたが、誰がこんな映画観て、命の大切さを考える奴がいるか?!と言ってやりたい。 ところで最近お腹が出てきたので、つまらないと思った時は腹筋をすることにしたが、本作は300回出来た。 【クロエ】さん [DVD(邦画)] 1点(2012-01-08 20:44:49) |
182.正直、ガッカリ。つまらなかった。見初めてから「あれ? これって中島監督だっけ? って気づいた。そう言えば『パコ』もダメだったし『嫌われ松子』もダメだった。まあ『下妻』はまあまあだったけど・・・」自分にはこの監督、合わないみたい。 前評判が異常に高かった松たか子の演技も期待した程の見せ場もないし、狂気を演じる中学生たちも今一つ。高評価はストーリー(原作)の力が大きいんじゃないかなあ? ま、原作を著しくおとしめたとは思わないけれどね。 【フラミンゴ】さん [DVD(邦画)] 5点(2012-01-05 18:59:06) |
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181.世間様からは好評価だし、一度見てみたいとは思っていたが、こんな悪趣味な映画がなんで賞賛をあびるのか全く理解できない。映画の予告にあった“極限のエンターテインメント”ってキャッチフレーズ。どこがやねん!とにかく気持ち悪かった。中島監督好きだったけど、これで一気に評価下がった、もっと作品を選んで欲しかった。 【はりねずみ】さん [DVD(邦画)] 2点(2011-12-11 01:07:20) |
180.《ネタバレ》 復讐劇があまりに幼稚で品がない。きわものすぎて、受け狙いとしか思えない。倫理を外れたストーリーがいけないというつもりはないが、陰湿さばかりが腐った脂みたいにぎとぎとしてて、吐き気がする。ぴりっときいたユーモアもなければ、カッコいい悪の粋さもまるでない。そもそも成人女性が十代の子供に罠を張るなんて、設定自体がカッコ悪いので、真面目にテーマを考える気にもならない。結局「悪」をこれっぽっちも楽しめなかった。 【tony】さん [DVD(邦画)] 0点(2011-12-01 00:45:56) |
179.《ネタバレ》 自分の生徒に娘を殺された女教師の復讐劇。男子生徒二人は自分の要求を満たすために女教師の娘を死に至らさせる。女教師は自分の復讐のために周りの多くの人を巻き込んでいく。最後に女教師の復讐は思いを遂げるが、みんなが不幸になるだけ。物語のほとんどが女教師のセリフで進められていき、その淡々とした語り口は、観るものを惹きつけ、そして大きな恐怖を与える。怖い映画でした。 【おやじのバイク】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-11-26 04:09:29) |
178.唯一よかったところは、絵の質感と色あい。あとはグダグダ。脚本は雑で言葉の選び方がおざなりだし、演出も、凝っているのが空回り。人間がまったく描けていなくて、登場人物がみんな判で押したようなステレオタイプ。「書き割り」にしか見えない。シンボリックに「デフォルメ」したつもりかもしれないが、ベースが空っぽものをデフォルメはできないということを露呈しただけ。原作未読だが「もしかしたら原作はおもしろいのかな?」とは思った。でもこの映画からは何も伝わってこない。あと、傑作だった「下妻物語」と同じ監督と思えないほどテンポが悪くて、イライラした。期待していただけにすっごくガッカリ・・。 【コウモリ】さん [DVD(邦画)] 2点(2011-11-15 00:28:56) |
177. 内容を考えればぞっとする話ですが、よくできた作品でした。脚本も演出も俳優の演技も感心するばかりです。映画として重要なのは、観客をその世界にひきずりこむことだということがよくわかりました。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-11-14 22:57:09) |
176.原作読んで吐き気がしたので、ずっと未見だったが、話題作だし、内容的な免疫も出来ているしという事で見てみたんだが、映画としてはイガイと良く出来ているなあという印象。原作とは違う世界観で表現した別物という感じだが、かと言って原作をぶち壊しているわけでもなく、というより、上手くなぞっているなあと。基本的にホラーが嫌いなので、ちょっと血が多いのが気になるが。まあこういう陰湿な内容を明るい?テイストで表現すると見やすくはなるんだろうけど、それがいい事なのか?というのは疑問は残るね。 |
175.《ネタバレ》 最後、森口が愛美に全て計算ずくでやったと告白するのだが、復讐心持った人間がそんな七面倒臭い事やる?この辺が、本編、命の重さどうこうようり、中二病的発想を見せたい、ちょっと稚拙な物語だなと感じてしまった。それこそ、この先生がウェルテルのようなサイト作ってそう。◆魅せ方はすごいよかった。冒頭20分の告白は映像変化ない為、言葉がより突き刺さる。◆アイ・カム・ウィズ・ザ・レインでもそうだったけどトムヨークの唄入れるのやめてほしい。芸術性がものすごい落ちる。 【カップリ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-10-24 06:54:08) |
174.先生のラストのとどめの一撃。見事に入りました。ある種の爽快感すら感じます。エンタメ映画として面白かったです。狂ったヤツばかり出てくる映画です。 |
173.こんな勘違いファンタジー映画を現代の問題を示したかのような社会派映画風に撮らないでほしい。 【akila】さん [映画館(邦画)] 0点(2011-09-11 16:21:06) (良:2票) |
172.《ネタバレ》 映画の途中から、松たか子演じる森口先生の行動が法に抵触するか否かについてを無意識に考えながら見ていたが、 証拠も残っていない牛乳の一件を狂言だと言い張れば、精神的に追い詰めた以外、結局何の罪も犯していない (倫理的には当然アウトだが)のではないだろうか。 最後の爆破すら、あくまでも少年の脳内再生であり、実際にどうだったかを観る側に確信させるものは何も無い。 装置を解除した爆弾を再びセットして持参したとしても、科学者である母親がその仕組みを理解しないはずもないし 爆弾を起動状態のまま放置するはずもない。それにこっそり隠し置いたわけでもなく、実際にはセットすら していないと思った。 担任ウェルテルに対して親身に(笑)アドバイスした内容も、ごく一般的な熱血さゆえのそれであり、そこに無関係の 第三者が悪意を感じ取ることはできない。 この映画を見終えてじわじわと頭にもたげてきたものは、善悪がひっくり返ったような価値観の不安定さ。 殺人を非難する善意の生徒たちによる(幼女殺人と比べるとごく)たわいもない復讐、生徒たちを理解しようと がむしゃらに職務に励む熱血教師、方や冷血漢で指導への熱意もなく個人的復讐に燃える女教師、 指導者たちが憧れるカリスマ教育者作家、子供をただひたすら信じて尽くす優しい母親、ただただ母親に愛されたかった息子 この中で現実なら一番嫌悪するはずの冷血女教師、私の共感はもはや彼女にしか存在しなくなっていた。 【りんす】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-09-06 08:24:20) |