1.《ネタバレ》 いやー。想像以上でした。こんなに良質なチャンバラものが日本人以外の監督によって撮られてたなんて皮肉なもんですね。黒澤監督が亡くなった今、これほどパワーのある邦画ってもう作れなくなったのかなぁ・・と思うと泣けて泣けて。で、そのチャンバラシーンが想像以上の出来。どっしり重い重量感がひしひしと伝わる出来となっています。この映画について極力情報を得ずに鑑賞したんで、最初、謙さんが坊主なんで脇役(これは失礼)で真田さんが主役級かと思ったら、全く逆だったんですね。でもこの二人が抜群の存在感で堂々たる演技をしていたがすごく嬉しくなりました。この映画ってラストで感動していた方が劇場では多かったんですけど、私は途中ニンジャに襲われるシーンにかなり感動したんですよね。謙さんと真田さんの鬼気迫る殺陣が、「日本人もここまでやるぞ!まだまだ捨てたもんじゃない」って感じでジーンとしたんです。恐らく魂が揺さぶられたんでしょう。このシーンだけで映画館で見てよかったなぁーって思ったもんです。それにしても今までのハリウッドの中で日本という舞台をとっても大切にそして敬意を払った一番の映画でしょうね。忘れていたサムライスピリットの素晴らしさを思い出させてくれた功績として9点献上します。(補足)この映画って今ひとつお客が入っていなかったみたいなんですけど、こういう映画が是非ヒットして欲しいな・・。