19.最近見た映画の中では、かなり面白い部類に入ります。最終的には視聴者に考えさせはしますが、ボウリングフォーコロンバインより切り口は好きです。 【february8】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-07-01 21:57:43) |
18.《ネタバレ》 「映画」としては良かったと思う。主人公の変化、それに対する周りの環境の変化等テンポが良く、自然と主人公側の立場になって観てしまう。が、今までダメ側の人間だった弟がやっと立ち直って新しい人生を歩き出そうとしているのに、自分の仕事に引きずり込んだ挙句に死なせてしまうところで目が覚めた。伝えたい事は分かるけれど、好きな作品とは言えないので点数は低いです。 【よっさん】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-06-25 23:02:27) (良:1票) |
《改行表示》17.《ネタバレ》 重いテーマだけれども、重過ぎない感じでよかったです。 次々と場所や時代が変わっていくけれども、それをちっともせわしないと感じさせない点が秀逸だと思います。 武器商人は「必要悪」なのか。 今のシステム上、確かにそうなのかもしれない。 そんな風に感じさせられる説得力がありました。 何が善で、何が悪なのか。 戦争、戦闘の環を断ち切るためにはどうすればいいのか。 個人レベルではどうしようもない話なのかもしれないけど、考えさせられる映画でした。 【さっく】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-06-25 01:12:44) |
16.《ネタバレ》 シリアスになりすぎないシニカルな視線が良い 【NIN】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-06-24 02:47:38) |
《改行表示》15.私、少し賢くならせてもらいました。 主人公がアフリカの将軍と、 大量虐殺の兵器とタイヤモンドとを交換しているシーン、われわれ、そのダイヤモンドで、 永遠の愛を誓っているんですね。 みんな地獄にいるんだよ、ってか。 【オドリー南の島】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-06-18 13:20:23) |
《改行表示》14.乾いたユーモアはさすがだなぁ。って感じでした。 あまりに重いテーマで観終わって、ドッと疲れた。でも、嫌いじゃない。 【静葵】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-06-17 12:38:57) |
13.《ネタバレ》 何か悲しいね。妻と子供には逃げられるし目の前で弟が蜂の巣にされるし親には勘当されるし。普通に観たら後味悪い映画なんですがそういう風に感じられなかったのはアンドリュー・ニコルの力量でしょう。このままニコラス・ケイジは一生武器売って死んでいくのか。ん~久々に戦争って誰が悪いのか考えさせられた。 |
12.この世から武器を無くしたとしても、人々の争いが消えるわけはなく、人々は素手や棍棒で殴り合いを始めるでしょう。需要が有る所供給があり、利権が生まれる。世界はあらゆる要素が絡みに絡んでいて、何を糾弾すれば世の中から戦争が無くなるなんてとても言えない。武器商人は死の商人といわれるが、彼らだけが諸悪の根源であるわけも無い。そう思いながら観ていたが、アンドリュー・ニコルも当然そんなことは承知の上。ちょっと突き放してシニカルにこの世界を皮肉っている。感情露わに戦争反対を叫ぶ反戦映画よりもこんな映画のほうが僕は好感が持てますね。ニコラス・ケイジはちょっと悲しげな表情と猫背の佇まいが素晴らしい。 【ロイ・ニアリー】さん [DVD(吹替)] 9点(2006-06-16 21:45:40) |
《改行表示》11.実在の武器商人の半生をシニカルに描きつつ、根本として示されたテーマは、もはや「悪」ではなく、この世界の「常識」となってしまった武器流通の実情だった。 “戦争王”と呼ばれた彼の生き方は、決して肯定されるべきものではない。だが、この世界の現状を示されれば、彼の言い分に対して一方的に否定はできない。それが、世界の現実であり、絡みついた蜘蛛の糸のように決して容易に逃れることができない人間全体の問題だと思う。 絶対に否定すべきだが安易に否定できないものを、ひとりの男の人生を通して、彼自信に肯定させることで、強く否定してみせた挑戦的な映画だった。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-02-02 19:09:41) |
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10.「我々は必要悪なんだ」捜査官を前に言い切る主人公の台詞が印象的だった。悪を悪と断罪するのは簡単だが、どの国だって外交も貿易も、所詮は自国の利益を第一にやっていることだろう。人道支援などという言葉で飾り立てるのも結構だが、そんな人道行為だって利益優先で行われている。戦争や売春がビジネスにしてはびこり、結果それが国の利益を生むこともまた現実なのだ。こんな現実から目を背けて平和を説く国や人々の、なんと薄っぺらなことだろう。そんな哀しい現実を踏まえて、その上に立つ平和や人道を考えなければならない。人間の性善説を真っ向から否定した、価値のある映画だ。‥‥‥銃弾が作られ、人の命を奪うまでを追ったオープニングは秀逸。ここまで本編のテーマを象徴し、かつ観る側をその世界に引きずり込む、ショッキングで魅力的な映像は初めてだった。 【six-coin】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-01-30 19:46:12) (良:1票) |
《改行表示》9.《ネタバレ》 ひとつの銃弾が工場で作られ、戦地へ運ばれ、装填され、放たれ、撃たれ、殺される。この銃弾の生と死がタイトルバックに流れ物語は始まる。全て弾目線で語られるこの一連のシーンだけでも、観る価値はあると思う。ウクライナで家族が経営する飲食店を手伝う主人公ユーリ・オロノフはある日マフィアの抗争に巻き込まれた事から、銃に興味を持つ。この出会いが彼の運命を変え、そして武器商人として成り上がってゆく。その成り上がり劇の中に世界規模での武器やりとりが描かれていくのだが、それはそれはとても興味深い世界。しかし全体的にメッセージ性が強くかなり皮肉めいた印象を受け、もっと娯楽色を出してもいいと思った。 【カイル・枕クラン】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-01-11 16:00:05) (良:1票) |
8.あかん、あかん。ケイジ演じる“死の商人”に、思いっきり感情移入してもうた。イーサン・ホーク捜査官が悪役に見えてきちゃったくらいだもんなぁ。ストーリーテリングは、ケイジが一人称で淡々と進むベタなパターンなんだけど、主役の一本スジの通った生き方に妙に惹かれて、飽きることなく観られました。観る前は気づかなかったんだけど、監督は『ガタカ』の人だったのね。そういえば、カメラワークのセンスが良かったな。あと特筆すべきはオープニング。銃弾の製造過程を追ったものは、ワクワクさせられた。 【ダブルエイチ】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-01-05 12:23:00) (良:1票) |
《改行表示》7.《ネタバレ》 ”You can call me evil but it is necesery for you”だったかな?終盤ニコラス・ケイジがイーサン・ホークにいった言葉が心に残っています。 それにしてもなんとテーマの重い作品であることか、、、アメリカ合衆国そのものが巨大な武器商人であるという結論には思わず舌を巻きました。これならハリウッドが製作資金を出さなかったのにもうなずけます。実に勉強になる作品でした。 【maemae】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-01-01 18:20:11) |
6.意外と地味でシリアスな作品であった。シニカルな脚本、計算されたカメラワーク、抑制された演出はさすが「ガタカ」の監督といったところであろう。乾いたユーモアのセンスが秀逸である。少々薄味な印象もこの人ならではか。現実のエピソードに基づいたストーリーもたいへん面白いが、本作の魅力は何と言ってもニコラス・ケージであろう。黒いスーツにアタッシュケースを携え、世界の戦場を駆け回るケージの姿は最高にクールだ。私も仕事帰りにスーツ姿で観たので、映画館を出る時は「気分はもう戦争」ならぬ「気分はもうケージ」という感じであった。倫理観や政治に左右されずビジネスに徹する冷徹な姿は、黒ずくめの衣装と相俟ってまさに悪魔の化身である。最高にチャーミングな笑顔で、現地の住民たちに銃をばら撒くユーリの最低ぶりが、身につまされる人も多いのではないだろうか?カタギの商売でも結構ヤバイことをやっているものである。ホテルはヤクザが、印刷会社はエロ本が、自動車修理工場は暴走族が、武器商人はリベリア大統領のチンピラ親子がお得意先というわけだ。本作はあくまでAK47に焦点を絞っており、世界のハイテク兵器大集合という感じではない。戦車も戦闘機もエグゾセも登場しない。幸か不幸か世界情勢の裏側よりも、ユーリの不気味かつ魅力的なキャラの方が印象に残る。そのことが、問題の根の深さをより一層浮かび上がらせている。戦争オタクには多少物足りないかもしれないが、普通のビジネスマンが、ビジネスの極意を学び、少々反省し、世界情勢についての基本を学ぶために最高のテキストとなるであろう。まあ落合信彦みたいなものか。 【わいえす】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-12-25 15:13:45) (良:1票) |
5.武器商人のお話。主演がニコラス刑事(ハゲ)だったので、またあっちょんぶりけ映画なのかなぁと思っていたんですが、アクションじゃなかっただけ良かったですね。淡々とした切り口でアレヨアレヨと話が進んでいきます。当然テーマは重いですよ。武器を売っても直接人は殺していない。外国に武器を売ることは法的には禁止された行為です。しかし、それで儲けているお偉いさんがいて許されちゃったりして…観ていてよくわからなくなってきました。なんでアメリカのガンショップは営業おっけー?って。アメリカ最悪とかそういうことが言いたいわけじゃありません(それは件のむさ苦しいブッシュ大嫌い監督が言うこと)。でも日本にだって包丁売る人だっているわけですよ。ま、包丁は人を殺すためのものではありませんが、それで死ぬ人がいることは事実。人を殺すわけではないけどパソコンでデータをやりとりするウィニーだってそうじゃない? 渡すのはダメ。だけど作るのは良い? 線引きが曖昧すぎますよ。正義と言うのは簡単。必要悪というのは詭弁? それは個人で判断することもあるし、しないこともある。誰かが決めるかもしれない。大勢に流されるかもしれない。それでも僕らがすべきことは善悪を簡単に決めることではなくて考えることじゃないかな。この映画は武器取引という限られたテーマだけどそれは全てに通じるような気がしました。 【ひろすけ】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-12-22 22:05:59) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 思っていたより重いテーマの映画だった。ラストのひねりも良かった。最初の場面からAKの銃弾工場へ、物語が進み、そして一番最後のシーンへとつながる(戻っていく?)場面は人類と戦争のエンドレスな関係を揶揄してるみたいで滑稽で悲しい。結局、誰も戦争を止めないし、止められない。だから金が儲かる。そんなこと、とっくにみんな知ってるはずなのに、きれい事言って目をそらしてるんじゃないよ。そんなメッセージを感じた。日本だって、世界最大の武器商人から毎年せっせと買い物してるものなあ。まあ、それでも映画の中の国よりずっと平和な日本だって、年間3万人が自殺で、1万人が交通事故で死んでいく。まったくこの世界というのは残酷なんですね。そんなことを感じました。 【しまうま】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-12-20 00:38:17) |
【たま】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-12-18 15:17:08) |
2.《ネタバレ》 お正月公開映画とは思えぬ激シブ問題作、でも見応え充分。秀作「ニューオーリンズ・トライアル」とはまた違った切り口でアメリカ銃社会を痛烈に批判しています。この内容ならメジャーの映画会社が躊躇して、アメリカ国内では製作出来なかったっていう経緯も解ります。ケイジは型にはまってきた感じで貫禄さえ感じさせてくれる好演技。イーサン・ホークはちょっと役不足かな。むしろケイジのヤク中の弟の役者の方がインパクト強し!自分もオープニングシーンは「チャーリー~」を連想してしまいました。 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-12-18 10:35:44) |
1.実在の武器商人をモデルにしたという、シニカルな「ブロウ」風の実録ドラマ。モノローグが多すぎるのと、序盤の事業拡大がとんとん拍子に進みすぎる(一体「仕入れ」の元手はどっから来たんだ?)のが玉に瑕ですけど、各登場人物が要所要所で喋る台詞も一々考えさせるものがありますし、国際情勢と武器拡散の非情な現実を巧みに娯楽映画に仕上げてあると思います。特に、生産・流通した武器がどういう結果をもたらすのかを、一発の銃弾の視点で追った「チャーリーとチョコレート工場」も真っ青のタイトル・バックが素晴らしい。ラストで主人公は、自分の商売を「必要悪」だと言いますが、悪を必要としなければならない社会システムを憂えずにはおれません。しかし、我々は正にこういう世界に生きているのです、7点献上。 【sayzin】さん [試写会(字幕)] 7点(2005-12-02 00:04:39) |