47.敵の網威を掻い潜って逃げる五人。“逃げる”が故に感じられる緊張感がたまらなく良かった。さらに中盤での男と男の槍と槍での対峙の場面は、男達が放つ勇ましさとピリピリと張り詰めた緊張感に、ふと気付けば、画面に食い入るように観ている自分がいました。他にも多くの場面で感じられる緊張感と興奮感が僕は大好きです。こういう作品があるから黒澤映画は好きです。 【ボビー】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2004-10-23 21:00:18) |
46.捻りを効かした抜群のストーリーテリング、全編オープンロケが放つ独特の雰囲気描写、見る者を唸らせるスリリングな演出などなど、いかにも黒澤監督らしい重量感のある作品。序盤、二人の百姓男の前に現われる三船敏郎演じる荒くれ者と、その背後に見え隠れする謎の若い女。この二人、一体何者であるのか。しかも多額の黄金が砦近くに隠されているという。ミステリアスな雰囲気を漂わしゾクゾクさせてくれるわけだが、それがこのままサスペンスフルなシーンの連続で終盤まで一気に見せてくれる。また途中、六郎太の前に田所兵衛(藤田進)が立ちふさがり、この勝敗がラストの見せ場へ繋がるという演出も個人的には気に入っています。姫君の気になる台詞回し、百姓男二人の漫才調のやり過ぎ感もなくはないが、エンターテイメント時代劇としては他の作品と一線を画しておりやはりクロサワは格が違う。 【光りやまねこ】さん 8点(2004-10-04 17:22:59) |
45.群集シーンの迫力、機知に富んだ展開、キャラクターの普遍性、ロケーションのスケール感、人間臭さのにじみ出す役者の存在感、どれをとってもやはり一級品と言うしかないですね。46年たった今も娯楽映画の殿堂としての輝きは失われていません。今を生きる役者の誰をどこに当てはめてもここまでエネルギッシュな作品にはなり得ない、荒削りで勇ましいその時代の持つ圧倒的な「力」には感服させられます。隠し砦の奥からはオビ・ワンが、森の泉の奥からはヨーダが出てきそうでニヤリとして観ました。三船が三十郎として完成する一歩手前の作品。落ち着きの出てきたギラギラ感もまた良いです。 【Beretta】さん 9点(2004-09-17 17:31:39) |
44.少し長く感じてしまいました。それにどことなく西部劇のような印象を受けたのですが、絵をよく観れば、登場人物を代えれば、すぐにマカロニウエスタン風になるような気がします。また、七人の侍といいこの時期の黒澤作品に登場する農民はずる賢くて、強欲なくせに正直者というスタンスが多いのはなぜなんだろう?まあ、姫の絶叫調のセリフと歌には閉口しましたが…。 【クルイベル】さん 6点(2004-07-25 12:25:06) |
43.10年ぶりくらいに再見。都合の良い展開だなと思うことは何ヵ所もありますが、燃える部分もあるので悪い印象ではありません。ただ、お姫様の棒読み・早口・甲高い声の浮きっぷりはあんまりです。そこだけ無音にしたいと思いました。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 5点(2004-07-21 17:48:24) |
42.なるほどこれがあの「SW」に影響をあたえた作品かぁ。個人的に「SW」よりおもしろいです。 【一番星☆桃太郎】さん [DVD(字幕)] 8点(2004-07-19 02:29:42) |
41.昔見た時は、時間を忘れて「面白い!」と思ったのに、再観したら・・・長かったぁ~ ストーリーは秀逸だけど、この尺の長さに耐えうる多様さはないよ。むしろこういうのはスパスパッとテンポ良く行って欲しい・・・と思って、ふと気付いた。私の頭が、ハリウッド仕様のアップテンポ仕様になってしまっているのかもしれない。長い間とか、身体の動きとか、表情の動きを、じっくり捉えてじっくり観る能力が、私の方に欠落してしまっているのかもしれない。もうちょっと歳をとったら、もう一度見たい一作です。雪姫のキャラは好きだなぁ~ 【ともとも】さん 7点(2004-07-04 10:10:43) |
40.三船敏郎が踊っているのを初めて見ました。そういう映画ってほかにもあるのでしょうか。見終わって考えるとそれなりに面白かったのですが、内容の割には長かった気もします。 【HK】さん 7点(2004-06-23 08:50:59) |
39.プロットが奇抜かつ巧妙で登場人物もしっかりと色分けされており、昨今の退屈な時代劇とは一線を画した魅力があります。ただ、ところどころに挿入された不必要に長い尺と、オチの弱さをあわせて-1点。ただ、シナリオ構成は見事の一言です。 【虚学図書之介】さん 7点(2004-06-20 21:06:17) |
38.騎馬での戦いや、槍での決闘は見所ですね。ところどころ笑いもありでおもしろい。 【アルテマ温泉】さん 6点(2004-06-13 17:15:43) |
|
37.こういうロードムービーは基本的にあまり好きじゃないんだけど、見所が結構あって楽しめた。 【夏目】さん 7点(2004-06-12 01:03:56) |
36.二人のデコボココンビが楽しい作品です。三船敏郎もかっこよかったです。ただ、雪姫は声がこもっていて何を言っているのかよくわからないし、セリフ棒読みでした。 【ぽじっこ】さん 7点(2004-04-29 20:22:10) |
35.《ネタバレ》 普通ですね。やはり後の「用心棒」、「椿三十郎」には劣ります。キャラクターとして、又七と太平のコンビが「スター・ウォーズ」シリーズのロボットコンビに使われたとかいうエピソードはありますが、あの手のお気楽キャラクターは本作以外にもいろいろとありますしね。あ、姫を逃がすという設定があるから、ルーカスも気に入ったのかな? 本作でデビューした、雪姫を演じる上原美佐は当時21歳。つり上がった眉といい、きつい性格をあらわす美人ですが、あの台詞はいけません。三船敏郎に輪をかけて棒読みで、むせたようなしゃべり方ですから非常に心地悪い。DVDで日本語字幕を出しているからわかるといった感じです。黒澤映画の「何もかも描写して見せよう」とする完璧主義が、今の私には逆にわずらわしく感じられてしまいました。鑑賞者の想像力を換気するような演出があってもいいと思います。テンポのよい作品ならいざ知らず、本作のようなストーリー展開であると、もっと短くできるだろうと思ってしまいます。あと、これはとても気になったのですが、真壁六郎太と田所兵衛の対決で、陣営の幕を切り裂くシーンが出てきます。やったのが秋月の六郎太ならわかるのですが、兵衛があの家紋を切り裂くのは不自然な気がしました。いわば、君主を切り刻んでいるのと同じでは? でも、もしかしたら、これは後の「裏切り御免」への伏線だったのでしょうか?そこまで計算していたとしたら立派なものですが、そういう意図もなく、ただ単に槍試合を魅せたいために行ったのだとしたら、あれは不自然だという印象が残ります。みなさんの解釈はいかがでしょうか? 【オオカミ】さん 6点(2004-04-24 00:46:59) |
《改行表示》34.威勢のいい姫の台詞が小気味好い。 馬に乗って追い掛ける三船など見所も満載。 一流のエンターテイメント。しかも、 これだけの人が多大な犠牲を払って守ったモノって何? 映画と関係ない事も考えさせられてしまった 【amicky】さん 8点(2004-03-22 20:18:12) |
33.SWのR2D2とC3POってホントこの映画のマンマなんですねぇ。笑っちゃいましたよ。あと、クレヨンしんちゃんの「裏切り御免!」もここからなんですね(笑)。へぇ~。私としちゃ、用心棒や椿三十郎のほうが好きなんですが、それでも面白いことに変わりはないです。太平と又七も、あの後絶対ケンカしてそうだな~~と想像すると楽しいです(^^) 【ゆうろう】さん 7点(2004-02-22 11:10:16) |
32.丹念に摺りこんだ墨汁をたっぷりとつけ、力強い筆捌きで、心に何の迷いもなく、一気に書き上げたような作品。最高傑作とまでは言いませんが、全盛期の作品であることに間違いは無いでしょう。それにしてもタイトルが今いち釈然としません。「三悪人」って、三船、千秋、藤原のこと? 別に悪人じゃ無いと思うけど。それとも、何か隠された深い意味でもあるのかな・・・。 |
【コナンが一番】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2004-01-21 12:41:02) |
《改行表示》30.姫と財宝を守りながら、敵国領地を突破していくという 時代劇アドベンチャー。設定のアイディアとストーリー展開のうまさが光る。黒澤作品の良さを支えているのは、黒澤監督をはじめとする、菊島隆三・小国英雄・橋本忍・久板栄二郎らの優れた脚本家 集団のつくる脚本だと思う。ちなみに、この作品の脚本は、菊島隆三・小国英雄・橋本忍・黒澤明の合作。 【サラウンダー】さん 8点(2004-01-11 20:35:09) |
|
28.ネーミングがいいじゃないですか。「隠し砦の三悪人」て。主演の女優はとても美人だったけれども、セリフが聞き取りづらかった。黒澤作品の女優は往々にしてセリフがききとりづらい場合が多いと思うのは私だけでしょうか?そのせいもあってか、息もつかせぬ展開、というものは感じられませんでした。 【神谷玄次郎】さん 6点(2004-01-03 22:32:49) |