《改行表示》214.《ネタバレ》 なんとも長い作品で、この内容で「ミュンヘン」と同じくらいの長さというのはやっぱりちょっと無理がある。 と長さに不満は残るが、後味はなんともいえずさわやか。 「盲目の退役軍人が後見人席で勝手なことをいったくらいでそう都合よくいくものか馬鹿馬鹿しい」というご都合主義を中和するために、NYでの冒険譚とスレードの鬱および自殺願望を延々と見せたわけでしょう。ラストの演説の時点で最高潮にもってきたところ、常に高低のバランスを意識したつくりと思います。 45径の銃を片手に「養子になるか一緒に死ぬかどっちだ」と言いますね。これは相手が女性だったとしたら、求婚しているのと同じですね。こんなふうにしか、「お前が気に入った。離れがたい。」ということを表現できないなんて、スレードというおっさんはせつないな。それと、このおっさんは男性相手には卑猥な女性蔑視の表現ばかりするんだけど、女性相手になると全然違うのね。どうです、見ず知らずのおっさんに「君の香水は○○だね。」とか言われたら。気持ち悪くてすぐに逃げるでしょう。セクハラな会話ばかりしていても決して女性に嫌われない。ここに至るまでにはひっぱたかれること何百回の修行を積んだことでしょう。真の女好きとはこういうものか、と妙に納得したのでした。 それにしてもパチーノ、生まれる前から役者さんであったかのようなその存在感には今更ながらお手上げです。このところ出演作をよく見ていますが、「これはもう役者さんになるしかないような人」といえましょう。マイケル・ジャクソンを例えにすると、「人前で歌って踊ってお金をもらうことに何の疑問も抱かせない(何であんたなんかがとつっこまれる余地がない)」のが歌い手の条件だという説がありますが、俳優部門でいったら迷うことなくパチーノを推します。誰がつっこめるでしょうか、身長が足りないとか、顔がデカく見えるとか、パチーノが演技しているときに。そういうことがどうでもよくなってしまう不思議な俳優さんです。 私見では、トム・クルーズにはまだ迷いがあります。「身長が足りないのに堂々主役を張っている」という後ろめたい気持ちが、5%くらいは彼の中に残っている。だから見ている私たちも「トムがんばってるー」と応援する合間に「やっぱ身長が足りないから女優さんと並んで映さないのね」とかどこかで思ってしまう。やっぱパチーノはそういう意味で偉大だ。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-09-03 12:48:23) |
【十人】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-07-11 02:14:44) |
212.ポル・ウナ・カベーサを踊る姿はパチーノ名場面集の中のナンバーワンのシーンです。「足が絡まっても踊り続ければいい」何もかもが嫌になり、生きていても仕方がないと自暴自棄になりそうな時、何時もこのシーンとこの台詞に助けられます。そして色気の漂うパチーノに、幾つになっても、オンナを捨てた醜悪な女性にはなってはいけないと戒められます。【2017.8.5追記】この度劇場での鑑賞が叶いました。将軍への昇進が叶わず魂が潰れてしまった者の苦しみが胸にささります。自分が出来なかったからこそチャールズには正しい道を進んで欲しい思いの強さに喝采。フランク・スレイドはパチーノにしか演じられない事を改めて実感しました。 |
【あしたかこ】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-06-27 03:37:51) |
《改行表示》210.《ネタバレ》 10年以上も前に見た映画でDVDにて再度鑑賞しましたが、面白かったです。わかりやすく後味の良い映画はやはり好きなようです。 【再鑑賞】タンゴのシーンが素敵ですね。。。ふと誰だっけ?と調べたらガブリエル・アンウォーはドラマ「バーンノーティス」のヒロインだったのですね、全然気が付かんかった。。。 【ないとれいん】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-05-27 13:18:44) |
【ホットチョコレート】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-05-21 07:48:08) |
208.2じかん半があったゆうまにすぎました。性格は強引で自分勝手。女好き。だけどほんとは孤独でさみしい男・・・フランクの言葉のすべてがこころにのこって、なにかをかんがえたくなりました。ジャックなんとかっていうお酒を、トモダチだから、長い付き合いだからジョン(ジャックの愛称)でいいんだ、っていうフランク。本当に渋くてかっこいい。さいごの演説も、素直に感動できたし、なんだろう・・・もうアル・パチーノはそこにいるだけで空気をかえてしまう、本当にすごい役者ですね。もちろん前から思ってたけどこの映画でもっともっとそれを実感しました。 【ギニュー隊長★】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-04-16 21:05:44) |
207.深夜にたまたまテレビをつけたらフェラーリのシーンでそのまま最後まで見てしまったというのを何度か経験しているということは、それなりに引きつけるものがあるのだろうが、校長のいやな男っぷりは露骨だし、そもそも全校生徒のあの喝采を見たって校長の正義が歪んでいることは最初からあきらかなわけで、感動的な弁論もただの正論にすぎず、その正論をぶつけられたからって聴聞会の結論が変わるってのもあまりにもバカバカしいオチであんまり良い印象が無いんだな、これが。シェイクスピア狂のパチーノお得意の舞台演技のような濃い演技がこの作品の主人公のキャラに妙にはまってて、その渾身のパチーノ節にぐいぐいと引きこまれているだけのような気がしないでもない。まぁそれも映画の魅力のひとつでもあるからいいんだけど。マーティン・ブレストは俳優の魅力を引き出すのがうまい監督なのだと思う。ガブリエル・アンウォーがからむシーンはもうちょっと見ていたかったなぁ。 【R&A】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-04-11 18:57:26) |
206.だいぶ前に友達に勧められて見たけど、そんないいかなぁ?と思った記憶がある。ただアルパチーノは存在感あったし、あれがアルパチーノでなければもっと評価は低いかもしれないし、違う誰かだったらって考えるとちょっとゾッとする? 【Andrej】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-02-18 05:09:32) |
205.《ネタバレ》 偏屈な盲目の退役軍人と貧しい学生の交流と友情を描いた作品。アル・パチーノ演じる軍人が自殺を図ろうとするがその心理がこちらまで伝わらない。あんなに女好きでホントに死ぬ気あるのだろうか?友人を取るか友人を売るかのもうひとつのメインテーマもシチュエーション的に厳しいと思う。「誰かわからなかった」と言ったら、それ以上校長も追及のしようがないと思うが? 【承太郎】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-01-20 22:56:20) |
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204.アル・パチーノの映画の中では、これが一番好きかな。ラストの演説に尽きますね! 【H.S】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-25 00:18:12) |
203.◆話の中で、荒唐無稽すぎる箇所があって、ちょっと僕には合いませんでした。◆そもそもフランクの目を見えなくさせる意味がどこにあるのかよく分からない。フランクは女好きであるにもかかわらず、それがストーリーにあまり生かされていない。チャーリーが友達をとるか出世をとるかの狭間で揺れ動く様があまり見えない。校長はなぜ、明らかに異物の、しかも液体のはいっていることがわかる風船を自ら割ったのか?チャーリーはなぜ、突き通すことのできた嘘にもかかわらず、あんなにもあっさりと白状してしまうのか。◆それぞれの演技はさすがでしたが、あまりにもストーリーに粗があるので見終わったあとに釈然としないものが残りました。◆そして、最後のみんな一斉のスタンディングオベーションには、アメリカ映画の悪いところが凝縮されていて、ある意味勉強になったので、その点も考慮した上で5点を献上させていただきたい。 【もりたろう】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-12-19 21:21:58) |
《改行表示》202.クリスオドネルもすばらしい演技をしていたと思います。 最後はスカッとして気持ちいい終わり方でした。 【りえりえ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-25 17:37:49) |
201.体裁だけよくて、その実とてもネガティブで、死ぬことばかりを考えている盲目の元軍人という、設定がかなり複雑な男を演じるアルパチーノと、好青年クリスオドネルの好演が素晴しい!脚本も特に大きな山場がないのに、死に急ぐ男を必死に説得する好青年の場面などの要所要所にいいセリフを持ってくるのであきさせない工夫がなされていてgood!しかし、最後の学校での生徒たちの拍手喝采、スタンディングオべーションは寒気がするくらい臭くて、やりすぎ。興ざめです。もと静かに感動を誘うほう好ましいと思いました、人間ドラマを描くのに、過剰な演出は控えるべきですね。 【ジャザガダ~ン】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-05 02:46:51) |
《改行表示》200.これと、ゴッドファーザーの最初の二本で、 私的「男も惚れるいい男」ランキングの上位にアル・パチーノが入る事となりました。 ちなみに一位はチャーリー・ワッツ。 著名なアルト・サックス奏者である友人D.S氏が教えてくれた話を一つ。 彼がスティービー・ワンダーのメンバーとしてプレイしていた時、 リムジンに乗って寛いでいると、運転席から「右!左!前進!!」という叫び声が。 運転席を覗くと、ハンドルを握ったスティービーの横で、マネージャーが指示を出していましたとさ。 【tj】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-01 06:08:37) |
【ビリー・ジョー】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-10-31 21:18:21) |
198.内容はこれといって何も感じなかったです。やはりこの映画はアル・パチーノの演技じゃないですか?”darkness darkness!”と叫ぶシーンにはさぶいぼたちました。 【maemae】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-28 23:51:32) |
197.ふたつの話が大して脈絡もなく最後で交わるだけの構成といい、話としても特に見所のあるような題材でもないというのに、ここまで強く強く惹きつけられてしまうのは何故なのでしょうか。こう考えていくと、アル・パチーノの存在感が作品全体を大幅に底上げしていることが否定できなくなります。この作品に限っては、絶対にオリジナル(字幕)で鑑賞すべきでしょう。 【K】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-10-12 02:55:40) |
196.盲目の元軍人役のアルパチーノは正にハマり役。誇り高く、癖があり、ネガティブな部分を隠すように強く喋る様は完璧。盲の演技がハンパ無く凄い!演技に集中して目が開いていても映像が見えてないんじゃないかと思う。 演技が濃くて最後が押し付けがましい気がするが、あれでよか。 【oO KIM Oo】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-08-06 03:10:08) |
195.まあ、それなりに楽しめたし、アル・パチーノは相変わらず上手いなあと思いましたけど、やっぱりこの作品で初めてオスカー受賞ってのがどうにも納得出来ず、やっぱり「ゴッドファーザーPARTⅡ」か若しくは「スケアクロウ」でアカデミー主演男優賞を与えるべきたったのではないかとアメリカのアカデミー会員に対して言いたい。 【青観】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-07-07 22:17:53) (良:1票) |