181.20世紀フォックスとワーナーブラザーズの合作映画。 共同会見時、出演する二大スターの名が挙げられた瞬間、 記者席は「オーッ!」という歓声に包まれたとか。 とにかくスケールの大きな映画で、135階建てのタワーは今見るとチープな模型のようだが、 当時スクリーンで見た時は凄まじい迫力だった。 単なるパニック映画ではなく、人間の見栄と愚かさに対する警鐘をテーマにしているのもいい。 ポール・ニューマンは建築家としてストーリーの中心を担い、 マックィーンはカッコいい消防士の役でしっかりと見せ所を押さえている。 ビッグスター二人をうまく使い分けた演出は見事だったが、 そのため他の出演者たちのドラマ性が薄くなってしまった感は否めない。 フェイ・ダナウェイは、もう単なる刺身のツマ扱いだもんね。 それでもこの映画がドラマ性の高い作品であることに変わりはなく、 近年の映像中心ばかりの内容の薄っぺらな娯楽映画などは足元にも及ばない。 【MAHITO】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-07-26 06:25:33) |
180.《ネタバレ》 ワーナー・ブラザースと20世紀フォックスという2大メジャー映画会社が手を結び、史上初めての共同制作した記念すべき映画。これにはそれぞれが、ビル火災という同じテーマを持つ2扁の小説「ガラスの地獄」と「ザ・タワー」の映画化権を買い取ったことから起こった。すなわち同時期に同テーマの映画を別々に制作するより、2つの会社が力を合わせ、より大きな映画を制作した方が得策と判断したためだ。 したがって映画は、史上まれに見る豪華でスケールの大きいスリリングな映画となった。スティーヴ・マックィーンとポール・ニューマンという2大トップスターを主役に配したほか、脇役陣の豪華さも見事である。そして何よりも特撮技術を多用し火災現場をリアルなまでに再現できたのである。 映画を初めて見た時はハラハラどきどき、大変興奮しおもしろかった記憶がある。しかし、今思うと「大空港」や「ポセイドン・アドベンチャー」のような人間ドラマが少ないのが物足りない。入念に設計したはずのビルが、安全性不備から大火災に至るまでの過程をもっと入念に描いても良かったのではと思う。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-07-18 21:56:21) |
179.《ネタバレ》 当時としては、パニック映画の大作で面白かった記憶がありますが、 今時のスピード感溢れる展開の映画を観慣れてしまった今、間延びした映画に感じてしまいますね・・・火事が起こっているのに随分のんびりしているなぁ~と。 でも、スティーヴ・マックィーンは、やっぱ格好いいですな。 しかし、この映画から30年以上経った現在でも、こういった手抜き工事みたいのが無くならないのは考えさせられます。 【ぐうたらパパ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2011-05-22 09:19:27) |
178.高層ビルの火災で消防士が救出する姿を描いた映画。必死の救出劇は観ていて感動に値するものがあった。古い映画なので映像としては物足りなさがあってこの評価であるが、当時見ていればもっと評価は上がったと思う。 【たこちゅう】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-05-06 23:20:48) |
【ホットチョコレート】さん [地上波(字幕)] 6点(2011-02-27 08:47:58) |
176.あまり誰にも感情移入できなかった。やはりパニック映画はあまり自分にあわないのかもしれない。ただ主演二人は豪華。 【akila】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-01-16 17:05:18) |
175.《ネタバレ》 素晴らしい映画。2時間40分画面から目が離せませんでした。 【のははすひ】さん [DVD(字幕)] 10点(2010-12-27 22:57:17) |
174.《ネタバレ》 俺は元短距離走者だって、消防隊を呼んでくるって言いながら、さっきまで仲良さげにしていた恋人を火の海に置き去りにした普通の人。扉を抜けるなり、火だるまになるのですけど、あのシーンが一番火事の恐ろしさを表していたと思う。 【なたね】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-11-14 13:17:56) |
173.《ネタバレ》 マックィーンの特集として本作が放送されましたが、マックィーンとニューマンのどちらが主役なのか、テレビではマックィーンと言ってますが、軍配は絶対にポール・ニューマンですよ。 消防隊長演じるマックィーンはヘルメットで顔が見えづらいことが多いし、見せ場はヘリコプターでエレベーターの搬送、ラストの爆破以外、目立つ点がありません。 彼が本作以降、大作に出演しなくなった理由が、そこにあるように思われます。 全編通して豪華なキャスティングが多すぎて人物描写が希薄に見えますが、昨今製作されるスペクタクル映画を超える迫力は十分伝わってきます。 仮に私が俳優に選ばれたとして、どの役を演じたいか聞かれたら、唯一の悪役を演じた娘婿のリチャード・チェンバレンですね。 本作を面白くさせるスパイスが彼が演じる娘婿にあるような気がします。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-11-11 01:12:44) |
172.パニック映画としてはよくできている。時間の長さを感じさせなかった。 【doctor T】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2010-10-31 02:34:02) |
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171.《ネタバレ》 前半やや間延びした印象。出火から火災に気付くまで時間がかかりすぎて不自然さを感じました。後半は、本当にできるのか?というようなウルトラC連発でしたが、これはこれで興味深かったです。全体として160分は少し長かったと思います。 とにかく最初から最後まで消防隊長スティーブ・マックィーンがカッコ良すぎです。ラストシーンで交わす言葉が、皮肉も利いていて、しっかりと締めてくれました。 一方、設計屋ポール・ニューマンは前半は苦悩していた姿が好印象でしたが、最後は客観的な発言で締めていて、どこかノー天気な雰囲気で終わったのが残念です。結末にインパクトが薄かったこともあり、ラスト5分でちょっと評価を下げました。 最近は映像に頼った騒ぎ立てるだけの中身カラカラパニック映画も多いですが、この作品は災害の恐怖と人間ドラマのバランスが非常によい作品だと思います。 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-24 22:10:22) |
170.公開当時、2大スターの競演に大きく期待したものでした。他の役者陣もこれでもかと言わんばかりの豪華キャストです。なんでもかんでもてんこ盛りで、パニック映画の金字塔のような作品ですね。 【ジャッカルの目】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-08-17 00:56:45) |
169.2時間45分という長尺を最初から最後まで引き付ける脚本・構成はうまい。 【eureka】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-16 16:17:34) |
168.マックィーンとニューマンの共演って、考えてみたら凄い組み合わせ。『ヒート』でデ・ニーロとパチーノが共演した時くらいの衝撃(当時の観客にとってはそれ以上か)。内容はテレビで何回も観ているので分かりきっているし、『バックドラフト』なんかに比べたら、映像に古さを感じてしまうけれど、オールスターキャストの大作映画という看板は伊達じゃない。老詐欺師のエピソードが泣けるね~。パニック映画の金字塔。 【フライボーイ】さん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2010-08-04 00:18:14) |
167.パニック映画全盛期の代表作といえる傑作。豪華キャストの中に、後に「将軍」でブレイクするリチャード・チェンバレンが憎まれ役で出演していたのが、個人的に興味深いです。 その前後に公開された「ポセイドン・アドベンチャー」、「新幹線大爆破」と並んで個人的には3大パニック大作だと思います。 【きーとん】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2010-07-17 11:06:24) |
166.《ネタバレ》 これだけの火事だったら、鉄骨が曲がって、ビルそのものがもたないよ。第一、こんなに煙を吸ったら、消防士がエース級の人材であっても死んでしまうよ。またビル全部の火事を消したあれだけの水があるものだろうか?ビルの中に。とかなんとか思ってしまうが、今の高度なCGに比べ映像は劣るものの、面白い。フェイダナウェイの際どいドレスがいつはだけるかと思ってしまう。美男美女のキスなら鑑賞に耐えられるが、じいさんばあさんのキスは見たくない。とか色々思うが、面白い。子供の頃、親と一緒に観に行った映画。当時は映画一作一作に映画の個性に合わせたポスターが描かれており、この映画で描かれた絵がかっこいい。子供心にそう思っていた。映画館とはウキウキするところだ、というのがこういう絵から感じられた。特別なところなんだと。今は洗練されてはいるが、映画の一場面に主役の写真が組み合わせてあるような、軽い感じのポスターが多い。 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2010-06-14 02:27:56) |
165.営利主義に走ってしまい安全面が疎かになってしまったり、平和ボケになってしまい安全管理がずさんになってしまうというのは決して少ないことではない。特に30年以上前だと安全基準自体がそうとう甘かったのではないだろうか。長編であるにもかかわらず途中だれることもなく、映像もCG無しであれだけの迫力を迫力をだせている所に感心する。 【茶畑】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-01-11 18:00:50) |
164.小学生の時TVでやっていて、今は亡きおやじがホテルの社長が自分だけ先に脱出しようとするシーンをみて「お前のせいでこうなったのに、なに勝手な事しとんじゃー!」と本気で怒っていたのが今でも脳裏からはなれません。パニックものの元祖かな。好きです。 【OKバーディー】さん [地上波(吹替)] 6点(2010-01-07 12:20:13) |
163.《ネタバレ》 良くも悪くもアーウィン・アレンの映画。『ポセイドン・アドヴェンチャー』を当てたアレンが、フォックスとワーナー合作という当時としては破格の製作費をかけて製作した大作です。オープニングタイトルで、アレンのクレジットが出ると、「ジャーン」とシンバルが鳴らされるのはご愛敬。実は初見のときから感じているのですが、製作費の割にはセットや特撮が貧弱なのです。ニューマンとマックイーンのギャラに使い過ぎちゃったのでしょうか。ビルのミニチュアも「グラスタワー」というより「アクリルタワー」と呼ばれかねない質感です。『ポセイドン・アドヴェンチャー』の使いまわしの様なシークエンスも観られますが、スペクタクルシーンやアクションシーンは『ポセイドン・アドヴェンチャー』の様な緊迫感やスリルはありません。これはアレン自身がかなりの部分メガホンをとったためでしょう。またドラマ部分も薄っぺらでありきたりな展開で、全体にリズムが悪いですね。『ポセイドン・アドヴェンチャー』が「水の中で火と戦う」ドラマとすれば、本作は「火の中で水と戦う」プロットで物語を閉めるのがなんか面白いですね。ちなみに、クレジットではニューマンとマックイーンが並列していますが、良く観るとニューマンの方が一行高くなっています。 【S&S】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-11-16 21:42:57) |
162.《ネタバレ》 子供時分に何度も観たのですが、マックィーンとニューマンの出演、非常階段の扉が開かない、娘婿がカゴもろとも落ちた、以外は忘れてしまっています。灼熱地獄の中で、筋金入りの仕事人のオーラが滲み出ているマックィーンに釘付けで、ニューマンは格下感が否めません。この生が保証されている両雄以外の面々の生還の成否に手に汗握りました。悲喜交々の中にあって、地位を振りかざさない市長同様、皆の為に尽くしたロバート・ボーン演ずる上院議員がよりにもよってあの馬鹿野郎と一緒に落下していったのには呆然となりました。一方、ちゃっかり生還したオーナーへの腹立たしさを針のムシロの日々を思い浮かべて紛らわせました。名前の分からない人々も含め個々の生死の紙一重の部分の見応えは年月を経ても色褪せないものでした。 2023.7.23 追記 午前十時の映画祭 にて鑑賞。 フレッド・アステア スクリーン初体験に感激。白髪シワシワでも一分の隙のない出で立ちに惚れ惚れ。+1点、 彼との淡い恋心を見せる貴婦人が私の嫌いなジェニファー・ジョーンズだったのに仰天。 数多の名優が集う中で今回MIPはリチャード・チェンバレン。鑑賞歴中屈指の胸糞キャラは何も喋らなくても邪悪さが滲む顔に血圧上がりまくり。 あっという間の2時間45分、名作を堪能させて貰えました。 |