28.ストーリー自体はダメ男のグジグジした愚痴以上でも以下でもないのでどうでもいいんですが、やはり注目はその映像の美しさ。もはや2次元アニメーションの限界に達した感さえあります。ただ、背景画と動画の質感の落差が大き過ぎるのがやや難点。もう少し動画部分(特に人物)が緻密に描かれていたらよかったんですが…。 【とかげ12号】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-08-06 22:45:01) |
27.《ネタバレ》 映像はびっくりするぐらい綺麗ですね。光の表現なんかは最高だと思います。冒頭の、幼いふたりが出会うシーンなんかは、非常にわくわくさせられました。一方のストーリーは、至ってシンプル。見せ方によってはもっとせつなく感じられたと思うのですが、自分の感覚には合いませんでした。まず、全体のトーンというか、主人公の雰囲気が暗すぎるのが気になりました。あれだけ暗いと、いかにも「俺って辛いんだよな」と言われている感じがして、客観的には冷めてしまいます。二話目の明るく振る舞っている女の子の失恋の方が、よほど悲しく思えました。あと、ちょこちょこ挟まれる主人公のモノローグも気になりました。心理描写やストーリー進行に、モノローグが多用されている事自体個人的には好きではないのですが、なかでも「洗面所のハブラシに」「携帯電話の履歴に」など、いかにもありふれたものを羅列しましたよ的なポエム調のモノローグにはかなり閉口させられました。『One more time,One more chance』が流れるラストはよかったので、同曲のおそろしく長いPVと考えれば、まあ納得のいく作品ではあります。 |
【なますて】さん [DVD(邦画)] 4点(2008-07-17 23:03:32) |
25.これだけ絵がきれいだと、実写よりも説得力がありますね。自分がもっと若くて感受性豊かなときに観ていたら、評価も違ったかも。 【よしふみ】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-06-30 09:25:17) |
24.《ネタバレ》 確かに綺麗だが、アニメである必要があるのか!?と言うくらいの実写と変らない風景たち。誰か書かれていたように人物が浮いてしまっている。まぁ実写でやるとこの手はこけてしまうのでしょうが。主人公がモテるだけの深さを感じれなかったのもイマイチもったいない。2話目の女の子はせつない感じが出ていて良かったですね。主人公も普通気が付くだろ!種子島のロケット打ち上げを見に行きたくなったので、プラス1点で5点献上。 【お好み焼きは広島風】さん [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 5点(2008-05-19 15:23:00) |
23.歩む方向が1度違っても1km先ではずいぶんと離れてしまうのものです。初恋の相手とずっと同じ方向を見て歩いてはいけない現実を切なく美しい映像で映し出します。ノスタルジックに浸れる映画ですね。 【東京ロッキー】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-05-10 14:26:17) |
22.《ネタバレ》 とにかく映像が美しかったし、とても細かいところまで描いていて素晴らしいと思った。特に朝焼けや夕焼けといった空がとても美しかった。また、小物から風景の一部に至るまで細かく描いているのにはなかなか凝ってるなと思った。物語としては一見切ないようにも感じたけれど、どうも遠野がヘタレなだけに見えてしまって、第3話を見ている時にはいったいこれまで何をしてたんだと思った。2話から3話の間には携帯電話やネットの発達によってコミュニケーションの距離は近くになったはずなのにと思う。まぁ、遠距離恋愛の現実というのはこういうものなのかもしれないけれど。また、互いにどの程度の恋愛感情があったのかと疑問にも思えた。遠野に関してはすでに2話の段階で迷いが生じていると思ったし、それを3話でもあやふやな状態で引きずり続けていたように思えた。なので、あれ以上踏み出していくことが出来なかったのかも知れないと思った。 【スワローマン】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-04-10 23:27:26) |
21.映像も音楽も脚本も、何もかも全てが高水準。 初恋の切なさを鮮やかに描いた傑作。 一度は見ておくべき。 「…初恋かぁ、遠い日の花火だの。今、あの子はどこで何をしてるんだろう… 幸せならいいな…ってか元気ならそれでいいや。 俺なんか今こんなんだよ、胸張って会えないよな… そういや同級生のあいつは結婚して子供が二人で…(以下略)」 と、鬱スパイラルに陥らぬようご注意を。 【ふくちゃん】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-03-28 02:11:36) |
20.映像が繊細で美しい。三話仕立てですが、どれも中途半端に終わったのが残念。 【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-03-22 07:36:09) |
19.《ネタバレ》 うわーーーーーー綺麗~~~~~~~~! …だけだった。 ものすごくイイから!すごいから!と勧めてくれた友人ゴメン。 ロマンチスト(というよりナルシスト)な10~20代の男性向き映画って感じ。 背景など描写の細かさはすごかったです。東北線宇都宮線の車内とか。 主人公が向かう方面がまんま地元方面で馴染みの地名ばかり出てきたので吹き出しそうになって困りました。テレビや映画で知ってる地名が出てくると何故かはしゃいでしまう典型的な田舎モンに戻ってしまい、中盤真面目に鑑賞出来ませんでした。 ひとつだけツッコミ。いくらなんでも掘っ立て小屋はないだろ!!! 【どぶん子】さん [映画館(邦画)] 3点(2008-03-17 12:24:52) |
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18.映像は綺麗。空や電車、駅といった映像の美しさには衝撃を覚えた。しかし、内容は子供の頃の初恋の思い出を美化したような感じで、リアリティさが感じられなかった。 【茶畑】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-03-13 23:39:04) |
17.美しい映像美と淡々としたストーリー展開が交差して、観る者にどこかにずっと置き忘れていた淡い恋心や切なさをいやがおうにも思い出させてくれる作品。 季節の移り変わり、電車の響き、駅での出会いや別れなど、日本人の心情にグッと迫るモチーフをしっかりと抑えながらも決して泥くさい感じにならないのは、無理矢理に話を引きずろうとしない作者の潔さに拠るところが大きいのだと思う。 映画というよりも「芸術作品」と呼びたい一本です。 【ライアー】さん [DVD(邦画)] 10点(2008-02-19 20:03:32) |
16.桜が満開というのに、夏の強烈な陽射し。空には、季節感の無い雲が無秩序に並び、それはときにラッセンばりの空想画になる。そして、異様なほど高いところを飛んでいる鳥。監督やスタッフは、自然の空や風景を知らないのではないかと思わせる。 □ □ □ 連作ということではあるが、1話のあと、何があったから2話の彼になったのか、2と3の間に何があったのか、行間が広すぎて理解できない。ただ、エナメルのようなツルツルした感触の映像が続き、最後には歌でごまかされる。ちょっと、いただけないなぁ、このアニメ。 【駆けてゆく雲】さん [DVD(邦画)] 4点(2008-01-27 13:52:39) |
15.《ネタバレ》 栃木の人が「東京って中学とは言えそんなに遠いとは感じなかったなぁ」 つぶやいていました。映像はきれい。ただ少し暗いのです。 お互いに奥手でなんともモキモキ感が否めない。 そんな風にセンチメンタルに浸ってもなぁっとあきれた感があったのはたしか。 過去を美化したいのはわかりますが前をみて歩いていこうよと。 【とま】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-01-26 18:13:24) |
14.《ネタバレ》 映像が実写並みに美しく、ストーリーは最高にせつない。山崎まさよしの曲が流れ始めてからあのラストはいい意味で反則的な演出。 声優もいい意味で声優っぽい声ではなく、とてもよかった。 誰もが共感してしまうところが必ずあるはず。 【eureka】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-01-25 00:54:15) |
13.《ネタバレ》 とても切なくて感動しました。一人の男の青春を1時間で見た気分です。親の都合で引き離された二人の『距離』と大人になるまでの『時間』を上手に表現した美しい映画でした。 あの雪の日、二人の気持は確かに一つになれたんだと思います。言葉を交わさなくても二人の気持は同じだった。ただ、お互いに手紙を渡せなかった事を除けば・・・。 この手紙の渡し損ねが後々の文通の減少に繋がっていたのかもしれません。初めはやり取りできていた手紙も、いつしか回数が減り、次第にポストの中を確認するだけになり、 最後にはポストを眺めるだけになってしまった。 女と別れたあの日、夢と希望を持った少年は他の男の子達よりもきっと少し大人びて見えたはずです。そんな彼を見続けた2話も素晴らしかった。1話の冬のストーリーとは 一変して夏の、のどかな風景も見れました。 男は初恋の思いをずっと引きずったまま大人になります。いつか、どこかで出会ったときに恥ずかしくない大人で居たいから。大人になる事が男の希望だったのでしょう。 だが、そんな奇跡は現実で起こる事は無い。男は何を目指して頑張って行くのか。大人になり、現実を知り、限界を悟る。 多くを語らないから余計に考えさせられる。初恋や青春は誰しも何か思い出があるはず。 あえて総合すると男の視点で描かれている部分が多い。女はちょっと現実に居ないような純情美少女だからだ。外伝として女の視点で見た秒速5センチメートルも見たい。 昔を思い出してして目頭が熱くなった。そんな切なくて良い映画でした。 【xxxsiro】さん [DVD(邦画)] 10点(2008-01-16 20:32:27) |
12.とにかく空の色が高くて深くて、驚嘆。インタビューを拝見したところ、新海さんは「人の手で書いた絵はどんなに写実性を心がけても所詮主観が混ざるのだから、いっそのこと主観に沿った風景を」といった旨のことをおっしゃっていた。当たり前といえば当たり前のことではあるけれど、映像表現の世界ではそうした方向にまだまだ開拓されていない可能性がたくさんあるのだと思わされた。脚本に賛否両論があるのは理解できるが、彼がアニメーションにしかできない方法を模索し続けていることは確かだ。ただし、膨大なロケハンによって支えられた背景に比べて、あんまり人物の画には執着が感じられないのはやや残念だった(好みもあるかな)。 モノローグの多用は拙いとみるべきなのか作風ととるべきなのか未だにつかみかねるところがあるけれど、正直涙腺が緩んだりもした。共感を抱いてしまうとけっこうきつい(そして山崎まさよしはマジで反則)。でも次回作はそろそろ違った方向のお話を見せてもらいたいなあ。 余談:監督インタビュー中、普通に入ってくる猫に和んだ。 【no one】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-12-23 01:22:25) |
11.絵がとてもきれいなんだけど、ストーリーがあまりに甘ったるすぎて、ちょっと食傷気味になってしまった。でも、たぶん中学高校の頃の自分だったら10点とかつけてたおそれがある。現在中高生の方は、きっと面白く見ることができると思います。ジュブナイルが読めなくなるように、多くの人は、大人になったらこういう映画が見れなくなるのだと思う。 【コダマ】さん [DVD(邦画)] 4点(2007-12-16 23:33:54) |
10.《ネタバレ》 良い意味で空間がある映画でした。テーマを一点に絞っているからもの凄く入りこめるなぁと思いました。多感な時期の揺れ動く気持ちを空間で表して、でもテーマは時間。 日本人独特の間を大事にしてる所に心が揺さぶられました。ストーリーは、見終わった後よくよく考えると切ないよりも、「男の方が女々しいし、弱いね」とかなり厳しい現実感タップリなお話。最初に切なく泣かせて、最後に現実を見せ付ける。このオチにはやられました(笑)残念なのは美術は凄いけれども人物が‥‥。美術が凄い分人物が浮いてしまって見える所があるのがおしいです。あっ。声がやばいくらいぴったりハマっていたので関心しました。 【じゅっこ】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-11-13 04:10:49) |
9.本当に秒速五センチメートルぐらいのゆっくりとした映画。 二話目は私も体験がある。片思いの人だったが、ずっと友達のままであった。 すぐそばにいるのに二人の間の何かはゆっくりと、本当に一日五センチぐらいの速さで遠ざかっていく。やがて、途方もない距離になってしまう。どんなにあがいても頑張っても、無情にも巨大なる現実には勝てない。その人は空回りしている私に気づかずに遠くを見ている。遠くに駆け出していく。やがて、見えなくなってしまった。すぐそばにいるのに・・・。でも諦め切れない。諦め切れないまま終わってしまう。また、自分もほかの人から遠ざかっているのかもしれない。それはわからない。わからないけど、やはり自分の道を駆けていくしかない。毎秒五センチぐらいの、ゆっくりと、しかししっかりとした足取りで・・・。そのように回想していると自然と涙が2,3滴ゆっくりと頬をつたった。秒速五センチぐらいの速さの涙なんて初めてだった。 【板橋島野&綿貫】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-11-11 15:32:38) |