267.《ネタバレ》 二回目を見たが改めてよく出来ていると思った。 夢中になって観てしまった。 カメラの切り替えが結構激しくて夜のシーンで全身真っ黒のバットマンが動いていても 何がどうなってるのか、わかりにくいシーンがいくつかあってそこだけはもったいなかった。 ジョーカーの演技がとにかくヤバい。 「演技には見えない」という最大の褒め言葉を送りたい。 2つの船の爆弾スイッチは相手の船のではなく、 実はそれぞれが自分のほうの船の爆弾スイッチだったと思うがどうか。 【虎王】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-08-12 15:02:59) (良:1票) |
266.《ネタバレ》 悪を通してヒーロー(正義)を描くというノーラン監督のねらいは見事に成し遂げられた。いわゆる「悪が勝つ」的な絶望系映画は他にもいろいろある。でも、この映画ですばらしいと思ったのは、ラストで既に幻想と化した「正義」を、それでも守るという選択である。たしかに「真の正義」なんていうものは存在しないかもしれない。けれども、「正義」の幻想が人を動かし、秩序をつくり出すということもちゃんと描かれている。もしかしたら、ゴッサム・シティの市民だって、そんなことにはとっくに気づいているかもしれない。そうだとしても、共同幻想として守っていこうという意志を映画から感じることができた。そうした人々の意志が、ジョーカーという「悪」によって成し遂げられたとするならば、この映画で描かれているのは、実は「正義の勝利」でもあるのだ。ジョーカーが存在する限り、決して「正義」が滅びることがない。「ダーク」なだけでなく、絶望と希望が表裏一体であることを描いたという意味で傑作と呼ぶにふさわしい。 【ころりさん】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 10点(2008-08-11 10:59:28) (良:1票) |
265.見たかった映画の上映時間に間に合わず、その時間つぶしのために鑑賞。もともと『バットマン』に全く興味がなく、そもそもこの作品がバットマンだということを数日前に知ったくらいで、まったく期待せずに観たのだが、鑑賞中もその後もこの作品のもつエネルギーに完全に引き込まれてしまった。今でも余韻が残っている。ジョーカーを演じた役者が急逝したというのは鑑賞後に知った。ヒース・レジャー、28歳!?そんな若い役者が演じていたとはとても信じられないほどの圧倒的な存在感。上映時間も長く全体がダークな内容のため、人をかなり選ぶ作品だが、間違いなく傑作。もう一度観たい。 【J.K.】さん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-11 02:01:47) (良:1票) |
264.《ネタバレ》 これは10点ではおさまりきらない。従来の映画の枠組みを超えてしまった作品。あえて点数をつければ、10点中の100点。間違いなく2008年の最高傑作。間違いなく21世紀最初の10年での最高傑作。アクションとかヒーローものとかいうジャンルの全てを飛び越えて、今後これを超える映画が出てくることができるのか、まったく想定できない。ヒース・レジャーによる文字通り全存在を賭した乾坤の一擲。最初から最後まで観客はジョーカーの狂気にのまれ、「正義」のよってたつ地盤を崩される。正義は抵抗しうる悪をもってこそ、正義であることができる。悪もまた自身を増長させるためには強大な正義を必要とする。恐るべき共依存関係、または共犯関係。ジョーカーはゆえにバットマンを殺さない、バットマンも自ら悪と堕ちることを許さずジョーカーを殺せない。だからこのバットマンはヒーローとしてのバットマンであることをやめた。今宵よりダークナイトとなり、巨悪を倒すために小悪をも辞さない、曖昧で両義的なモンスターとなった。タイトルがあまりに素晴らしい。それにしてもこのヒース・レジャーの演技はなんだ!これでアカデミー賞とれなかったら暴動がおきるぞ。ヒースだけじゃない、撮影がすごい、脚本がすごい、他の役者もみんなすごい、ありえない完成度、ブラボー!! 【JUKE】さん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-10 22:42:40) (良:1票) |
263.バットマンシリーズはバートン版への愛着が強いため、この点数になってしまうが、これは紛れも無く傑作だ。バットマン=アメリカ、ジョーカー=テロ組織と考えれば、テロの続発に対するアメリカの苦悩が透けて見える。 愉快犯・信念犯は防ぎようが無い。彼らテロリストが跳梁跋扈する中で、アメリカはどうすればいいのか?これがこの映画の紛れもないテーマだ。暴力に対しては、暴力で対抗するほか無い。だが、果たしてそれでいいのか?バットマンの苦悩はそのまま今のアメリカのそれにつながる。 優れた社会派作品であり、大人向けの映画。ヒース・レジャーの演技には、個人的には満点をつけたい。合掌。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-08-10 00:30:58) (良:1票) |
262.《ネタバレ》 長いよ・・・。テンポ良くて、必要なシーンまで飛ばしちゃうくらいの気前の良さ(ヒロイン救うためにジョーカー無視したけど、あの後ジョーカーはどうしたのよ?スゴスゴとエレベーター乗って帰ってったの?バットマンもトボトボ帰るジョーカーはスルー?)ですが、盛り込み過ぎなんで長い長い。でもまあ面白かったです。前作よりもちゃんとアクションを見せる映画になってましたし、ドラマも正義とは?悪とは?ってところを深く掘り下げていて。だけどねぇ、殺伐とした物語で、クライマックスのフェリーの乗客の選択なんざ、全体のイメージからしたら、あそこだけすげーウソっぽい。映画として、あそこに望みを託したにしても、他がドロドロし過ぎてるんで、妙に浮いたエピソードになっちゃってます。大体、いくらバットマンが元々陰のヒーローだって言ったって、ここまで「理想としてのキレイなヒーローなんてモンは、ああた、世の中に成立し得ないのよ」なんて描き方しちゃったら、ヒーローものとしての自爆テロ状態ですわ。見応えあるエピソードの数々は、だけど実はこれまでさんざんヒーローものが描いてきたものをダークに、ネガティブに染め直したものの羅列ですし。ワザと鬱に染めまくった気色悪い映画、だけどそういう映画が娯楽として難なく受け入れられてしまう時代の方を嘆くべきなのですかね? まあ、これって結局東映のヤクザ映画みたいなシロモノでね、健さんみたいなバットマン、ラストシーンに「背中で泣いてる唐獅子牡丹」とかサブちゃんの歌流せばピッタリよ。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-08-09 20:14:55) (良:1票) |
261.私の観たいのは正にこの「ダークナイト」こういう映画です。 エンターテイメントでありながら、人間の心の真実をこれでもかと見せつける。 ジョーカーの狂気は理解しがたいように思えて、自分に問いかけると、実は分かるような気がしてきます。 恐ろしいけれど、気づかされて、ほおと感心しているのも事実です。 人間の真実をここまで表現出来るなんて。 クリストファー・ノーラン監督の手腕は素晴らしい!と思います。 そしてそして、この人、ヒース・レジャーさんの熱演は心に深く刻まれました。 ここまで狂うのに、どれほどの努力があったでしょう。 心安らかに眠っていただきたいと思いました。 合掌。 【たんぽぽ】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-08-03 22:35:32) (良:1票) |
260.《ネタバレ》 “The Dark Knight”『暗黒の騎士』。『ダークナイト トリロジー』と言われているように、この2作目がシリーズの看板タイトルです。前作が幼少期からのブルースウェインの成長を描いたのに対し、本作は宿敵ジョーカーとの戦いに的を絞っています。今回のバットマンシリーズの目玉が本作であり、本作の世界観を広げるための前作…と言えてしまうくらいの出来栄えです。 ジョーカーといえばジャック・ニコルソンの怪演が、懐かしくも記憶に新しくもありで、前シリーズではこのジョーカーを超える悪役は遂に登場しませんでした。そりゃどの作品もペンギンにせよトゥーフェイスにせよ“個性的でユーモラスな悪役とその組織”って、1作目と同じベクトルばかりだったので、ジョーカーを超えることはもちろん無理でした。 ユーモラスな悪役から、どこかリアルな悪役にベクトルを変えてきた本シリーズ。ニコルソン・ジョーカーとは全然別の、全く新しいジョーカーで、真正面から勝負してきました。ヒース・レジャー演じるジョーカーからは恐怖と狂気を感じます。犯罪を楽しんでいるけど、楽しいのはジョーカーだけ。そんな、交渉の余地のない絶対悪のような存在をぶつけてきました。口にナイフを入れての自分語りや偽バットマンへの暴行はゾッとします。それでいて看護師の恰好で病院を爆破するところでは、愛嬌すら感じさせます。凄いキャラクターの誕生です。こんな怪演を観せてくれたヒースの、あまりに短い生涯が悔やまれます。 前座の悪役としてスケアクロウを出してるところは、人を殺さない主義のバットマンらしく好感。何より重要人物レイチェルが、まさか…でした。恐らくトリロジーの時点で彼女の運命も決めていたのかと思うと、3部作と言いつつも、2作目への力の入れっぷりが伝わります。 ジョーカーとのガチンコバトルと思っていたところ、ハービー/トゥー・フェイスを本作で惜しげもなく登場させたのも凄い。光の騎士の最後と、それに続くタイトル回収は鳥肌モノでした。 そして、こんな完璧なものを観せたあとに、この後何をどう続けるんだろう??って不安にもなりました。 【K&K】さん [映画館(字幕)] 10点(2024-12-23 23:01:00) |
259.《ネタバレ》 ダークナイトトリロジーの最高傑作と言っても過言ではないでしょう。 前作に引き続き、クリスチャン・ベールのシャープなバットマンがとてもハマっていました。 またやはり月並みですがヒース・レジャーが素晴らしい。 初代ジョーカーのようななぜあの顔になったのかが一切描かれておらず、本人の弁もその都度変わるという、まさに狂言道化っぷりが強調されていてとてもよかったです。 またこれもすでに知れ渡っていますが病院の爆破のシーンはアクシデントをよくもまあうまく演技に変えたものです。 【わたた】さん [インターネット(吹替)] 9点(2024-06-19 11:29:07) |
258.《ネタバレ》 choose。日常的で気軽なものから、命がけのヒリヒリしたものまで、人は常に選択の連続で今に至る。物語の世界でも、この「選択」を分岐点として無数のマルチバースが枝のように伸びてゆく、という考え方はもう当たり前に語られていて。で、ここはゴッサムシティ、汚職警官とマフィアの癒着で治安が最悪。そこに現れた地方検事のハービーデントは、公平な事が何よりも最優先で、物事をコイントスで決めるのだが、そのコインは両面表、つまり初めから答えは自分で決定しているという正真正銘の正義漢なのです。ジョーカーの罠にかかり、顔の半分と一緒にコインの裏側が焼かれるまでは。表が正義、裏が悪。光と影。表裏一体。勧善懲悪ではなくどちらに転ぶかの問題だというしっかりとしたメッセージを、このアメコミの世界でカッコいいだけじゃなく見事に構築しています。そしてそのメッセージを語るために、完全悪、絶対悪のジョーカーの存在が不可欠となってきます。全くブレない純粋な悪という狂言回しです。街がバットマンを必要としない日を目指すブルースにとっては、ジョーカーは一対一の宿敵というよりは、次から次に現れる悪党の内の一人でしかないのかもしれないけど、ヒースレジャーはその完全悪を全身全霊で演じました。演じたというか、ジョーカーとして存在しました。自分の人生の暇をつぶす為に犯罪を犯すような、そんなジョーカーがそこに確実に居ました。その端正なお顔立ちも白塗りメイクですっかり隠し、一躍脚光を浴びる事となったブロークバックマウンテンの時とは全く違った演技で挑んだ。また全然違うものを見せてもらいたかった。残念で残念で仕方ない。 【ちゃか】さん [インターネット(字幕)] 8点(2023-04-06 15:44:39) |
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257.ヒーロー物に特に惹かれない自分でもそこそこ面白がった 【afoijw】さん [DVD(字幕)] 6点(2023-03-15 01:06:04) |
256.映像の精緻さ、ディーテールへのこだわり、次が読めない展開など、アクションエンターテインメントとして、緻密に計算された穴のない作品。内容としては、・ジョーカーの神出鬼没のキチガイっぷり(アクション・サスペンス的要素)/・ジョーカーに心を操られる人たち、それによるバットマンの苦悩(サイコスリラー的要素)の2つが大きな柱になるかと思いますが、後者の描写が少しもの足りないような気がしました。言い換えるとジョーカーは、頭は切れるが、それほどねちっこく無くて、与えるダメージが可視化されていてわかりやすいというか。もう少し、そこはかとなく感じられる空恐ろしさや、バットマンのより深い苦悩が描写されると、ラストもグッとくるのかなぁと。時間が限られているので難しいですが。そのラストは、同年放送の「コードギアスR2」の逆パターンという感じでしょうか。 【camuson】さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-02-13 19:34:02) |
255.バットマンの孤独、ジョーカーの喜怒哀楽、表と裏は紙一重。 【TERU】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2022-10-12 20:27:42) |
254.《ネタバレ》 まあ、この三部作に関してはキャスティング、およびその役者さんたちの実際の演技のクオリティに関しては(三部作通しても)ほぼほぼナンの文句の欠片も無いというトコロではあるのですが、やはりこの二作目のジョーカーとゆーのは中でも思いっ切り際立ってますよね。ココまで純粋なる恐るべき悪役とゆーのは、あまり他に比肩するモノを(映画のジャンルでは)思いつかない…とゆーのが正直なトコロでして、個人的にはその辺のホラーなんかよりも余程怖くて恐ろしくてそして不快なキャラクターだとも感じています。この部分も、原作におけるゴッサム・シティという特殊な状況設定が大いに効果を発揮してのコトだとは思うのですが、ソレでもこの二作目でコレほど強力なそーいう「悪」を描くその為にこそ、本シリーズはその娯楽映画としての属性を敢えて手放したのだ…とすら思えたと言いましょーか、まずはとにかくその面からも実に非常に優れた見応えを得るコトが出来た…とは思っているのですよね。 そしてそれ以上に私が今作で感じ入った・共感できたのが、モチロンこの「ダークナイト」としてのヒーローの描き方そのものなのですね。本当に本当の強大極まる「悪」と戦うためには、ヒーローは唯ひたすらに「正義」であるダケでは不十分なのであって、そういった悪と戦う為に自分もまた悪と為らざるを得ないコトに如何に耐え抜くか(=ソコに耐えうるダケのメンタリティこそが、極めて重要で本質的なヒーローの素養なのだ)という今作のテーマは、ヒーローだとかって創作の存在に限らず実は結構「普遍的なコト」だとも思えるのですよね。一本の映画としても、また三部作としても、非常に高度に精密にまた完璧につくり込まれた映画だと思っています。ヒーローものとしては間違い無く現時点の最高峰かなと。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(字幕)] 9点(2022-09-01 23:28:35) |
253.「善と悪」「法と正義」といった決着のつけようのないテーマで話が展開していき、オチはどうなるのだろうと思いながら見ていたが、最後の船での決着つけ方で萎えた。さんざん鑑賞者に「問い」を与え続けおいて、オチがあまりにも説教クサくてバカにしている。これではジョーカーはまさに「ピエロ」でしかない。あとは極悪人が位置情報で居場所がバレちゃうってのもちょっとね。TV版で30分以上はカットされているせいかテンポの悪さは感じなかったし、道徳・倫理的はことは無視して、単なる娯楽作品として見れば悪くはないのだろうが。 |
252.《ネタバレ》 評判が良い映画だったのでアマゾンプライムでみました。 長いし、暗いので何がなんだかよくわかりませんでした。 一度捕まえたジョーカーに逃げられる間抜けさに唖然。 最後結局ジョーカーはどうなったのでしょうか? ハービーとレイチェルはいつ捕まったのでしょうか? ハービーはジョーカーを何故撃ち殺さなかったのでしょうか? バットマンがジョーカーを轢き殺さないでコケてるのはなぜでしょうか? 2時間半もかけてるのも能力が足りないからでは? 黒い衣装のバットマンが暗い背景の中で動き回ってもよくわかりません。 この監督、伝える力が足りないのでは? 【承太郎】さん [DVD(吹替)] 3点(2021-12-13 01:17:40) |
251.《ネタバレ》 ハービーの顔面半分にリアリティがなくてそこからはあんまり集中して見れなくなった。 ストーリーも演技も音楽も映像もよかったので、かえって残念さが際立った。 命乞いをしない悪党に勝つことはできないのだ、と思った。 【よこやまゆうき】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-10-16 08:16:40) |
250.大絶賛されているかたが多くて期待してみたのですが、自分にはあまりおもしろくありませんでした。 雰囲気と音楽はかっこよかったです。 【まっか】さん [インターネット(字幕)] 5点(2021-08-16 09:56:46) |
249.素晴らしい映画だった。 密度が濃くて、終わった後は2、3本映画をぶっ続けで観た感覚。 ジョーカーと対峙することで浮き彫りになるバットマンの信じてきた「正義」の限界。 鑑賞中に自身の中の「何が善で何が悪なのか」という線引きが、 幾度となく揺さぶられた。 これだけ考えさせられる映画はなかなかない。 【2年で12キロ】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-07-23 10:53:19) |
248.《ネタバレ》 追い込まれた人間のエゴを、目を背けたくなるほど、これでもかと描く。 心の闇を描いた作品。 バットマンが活躍してる時よりも、ジョーカーが暴れている時の方が面白かった。 【にじばぶ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-01-12 21:56:17) |