66.序盤の設定と展開がとても面白いアニメ。 中盤以降からトーンダウンしちゃったけど、絵もきれいで観易いし十分楽しめた。 少年と小人のさりげない交流のシーンはいいと思うけど、 「滅びゆく種族」というコンセプトのほうは、もう少し厚みを出しても良かったのでは? 家政婦とお母さんのキャラと声が不快。特に家政婦のシーンは削ってほしかった。 【MAHITO】さん [ブルーレイ(邦画)] 5点(2011-09-17 00:16:09) |
65.《ネタバレ》 【メインテーマ】『両親とは縁が薄くてたまにしか会えず、病弱ゆえに友達もいない孤独な少年。数日後には心臓手術を控えており、静養のために母の実家に引っ越す。少年はそこで小人を見る。そしてよかれと思い、ドールハウスの台所を小人の家に据える。人間に見られたら引っ越すという家訓を持つ小人は、少年と対話しにいく。少年は自分の命が儚いことから、小人に「君たちは滅びゆく種族なんだよ」と失言を吐く。小人は「どんなことがあっても生き延びる」と反論。小人のためによかれとしたことが最悪の事態をまねき、意気消沈する少年。しかし小人に助けを求められ、生け捕りにされた小人の母親の救出に成功。初めて人を助ける(守る)という行為をしたことで自信を取り戻し、手術と向き合う勇気をもらう。別れの場面で「君は僕の心臓だよ」というのは生きる勇気を与えてくれたことに対するお礼。小人も人間は悪い人ばかりではないことを知り感謝の涙を流す。小人達は新しい住処を求めて旅にでる』以上のようなことを表現したかったのだろうが、失敗している。少年の心が描けてないから。 【疑問点】①少年は押入れの床下に小人の家があることをどうやって知ったのか?そもそもどうして押入れの床にドアがあるのか?②借りぐらし=失敬ぐらし。小人と人間が対等でないとテーマが成立しない。小人が一方的に人間に従属していたのでは自尊心が育たない。何か恩返ししないとね。③途中小人二人が縫っている大きな袋は何だったのか?④コオロギの脚を食うって何事?人間から借りるんじゃなかったの?⑤いつか海を見たいという母親の伏線は? 【感想】少年と小人の心の交流を中心としているため、アニメ特有の冒険や空想物語のマジックが薄味が薄味になってしまった。小人世界の世界観を表現することに汲々として、人間が描けておらず、冒険も中途半端、起伏の少ない展開で収束。小人にジャンプ力とか飛行能力とか、何か特殊能力がほしい。敵役があの家政婦では役不足でしょう。誰も危機感をもっては見ない。家政婦も小人に対する執着心も唐突すぎる。伏線が必要。蝦蟇にさらわれ結婚を迫られる「親指姫」の方がよほど悲壮感がある。鴉や狸の描写はうまいのだから、もったいない気がします。 【よしのぶ】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-09-13 18:29:22) (良:1票) |
64.《ネタバレ》 小人の大きさが、ありんこやだんごむしとさりげなく比較されている。つまり彼女は意外と大きいのだ。残念なのは冒険をしないことです。「冒険」あってのジブリだと思う。ラストでアリ子がナマズを見て興奮するシーンがあったが、本当の冒険はそこからはじまる予感があった。如何せん90分は短すぎる。翔くんが、小人にたいして「君は滅びる運命だ」と言った言葉は、多くの観客の顰蹙を買っているようだ。しかし、私はあえて彼を擁護しよう。そもそも翔くんは口下手だ。彼の言葉を超訳すると、「君らはぼくと同じ運命なんだ」ということ。この気持ち分かる?毎日、病気で苦しい思いをして、生きることに諦観を持った少年が、滅びることを認めないアリ子に対して、「どうせ頑張ってもぼくと一緒でムリなんだよ!」という怒気も含まれている。彼はただ、怖かっただけなのだ・・。翔くんがアリ子のことを心臓の一部だと言ったのは、アリ子をすべて理解した後である。これは人間の心臓を、生きるための原動力と捉えたメタファーなのだ。また私がこの台詞を超訳しよう。「君はぼくの生きるための原動力だ」と、翔くんはアリ子にお礼を言ったのだ。小人ゆえにアリ子の動きは常に何かによじ登ったり、ジャンプしたり、ダイナミズムだ。そんなダイナミズムな動きそのものが「生」を象徴している。そして生きることに諦観を持った翔くんは、生の象徴たるアリ子の姿をて、みるみるうちに再生していく。翔くんが自暴自棄で言った台詞→君はどうせ(ぼくと一緒に)滅びるんだよ。でもこの台詞を彼が口にすることは二度とないでしょう(泣)最後はもう涙ボロボロでした。 【花守湖】さん [ブルーレイ(邦画)] 9点(2011-09-07 21:23:43) (良:1票) |
63.コケた..かなり、コケた..どうしたんだ、この薄っぺらい、ペラペラな物語は..物語設定が面白いだけで、中身は空っぽ..映画は “脚本が命!” と、しみじみ思った..監督は何を伝えたかったのだろう?..何も伝わってこない..ファンタジーでもなく、リアル路線でもなく..中途半端な分、ツッコミどころが満載だ..登場人物の魅力は、ゼロ..アリエッティの両親が変..家政婦も変..どうしてあんな性格(設定)になるのか..絵(背景・空間)も奥行きが感じられず、濃淡の使い方が下手、配色もダメ、ごちゃごちゃしているし、センスがない..宮崎駿の場面設定(レイアウト)とは、雲泥の差だ..これが、宮崎駿の脚本で、ジブリ作品とは..悲しい..悲しすぎる... 【コナンが一番】さん [ブルーレイ(邦画)] 2点(2011-09-06 13:04:04) |
62.《ネタバレ》 このこびとの設定は、1.5時間の映画で終わらせるにはもったいないと思いました。 彼らがこれからどうなるか、空想好きの人たちは次々心に描いたのではないでしょうか。高野文子さんのまんがのような続編が観てみたいです。床下に住むというのが解せません。湿気がきつくてたまらないと思うのですが・・・ 【みみ】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-09-03 01:32:12) |
61.僕らにとって身近なものが小人の視点ではこうなるというのを、とても丁寧に 描いてあって、それだけでも楽しい。 ちょっと気になったのが、小人にとって人間の声というのは大きすぎないのかな? というところ。 全く変な話だが、小人からの視点時の映像で、「進撃の巨人」という漫画を 思い出してしまった。 【leo】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-08-30 19:03:30) |
60.思ったより悪くない。 映画として、ストーリーは問題ないが、設定が甘い。 他に仲間を見たことが無いならどうせ滅びる訳だし、あれほど平和に暮らせるだろうか?父は何かを知っているようだが語らない、かといって怪我をした時はすぐ仲間に助けられるし。滅び行く種族の緊迫感がいまいちはっきりしない点が難。 それでも画はしっかりしてるし、閉め方もあれでいい(もっと手前で終わってもいいぐらい)普通の出来と思う。 しかし声優の選択は考えたほうがいい、大竹しのぶと樹木希林は顔が目に浮かぶ感じで映画の価値を下げた、他の俳優はGOOD。 【カーヴ】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-08-10 09:55:16) |
59.前半の小人の日常が描かれたシーンが印象的でした。いかに人間の使う物を駆使して降りたり上ったり、生活に使ったりするか。アイデアがいいです。が、正直、見終わった後に何も残らなかった。薄味です。 【みぢこ】さん [ブルーレイ(邦画)] 2点(2011-08-07 13:18:43) |
58.さすがにジブリというだけあって映像と音楽のクオリティは素晴らしく高い。見終わって特に何も残らなかったけど、見てるとき楽しかったのも事実。個人的にはジブリには、過去の大作の数々に縛られず「海がきこえる」のような佳作をもっと作って欲しい。 【Trunk】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2011-07-31 23:16:52) |
57.《ネタバレ》 原作を読んでます。もともと、原作でもこんな感じで終わっている(床下の小人たちでは)んですがもっと小人と人間の距離が遠い感じがします。小人と人間が近すぎて、小人から見た人間の世界から「借りる」という話が薄くなってしまったような気がします。そのせいで、人間に見つからないように静かに暮らしている小人たちの世界観が崩れてしまったのではないでしょうか。思い切って、ほぼ小人中心の視点で話を進められたらと思います。原作の中心だけを残し、うまくアレンジしたかったのでしょうが、やっぱりずれてしまったように感じます。 【蝉丸】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-07-30 23:22:53) |
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56.《ネタバレ》 客観的に観ると翔君は寂しがりやで夢見がちなロマンチストでナルシストでおバカだ。おバカの純粋さと優しさは悲しいかな傲慢さと残酷さを孕む。そんな翔君に世の男たちが透けて見えるラストの別れの際の言葉は秀逸。今生の別れに涙するアリエッティは実に現実的なのに対して、翔君はまたロマンチック風なことを言うのである。この人ズレてます。これは正に男と女のズレではないかと考えるとすごく笑えるシーンだった。自戒の念もこめて。 |
55.《ネタバレ》 意外と評価が低いようだが、そんなに悪い出来ではない。冒頭の「借りぐらし」たちの生活のドキドキ感は素晴らしい。なんと言ってもヒロインのアリエッティが可愛らしく、往年のジブリ映画のヒロインを思い起こさせる(声を演じる志田未来ちゃんも上手い)。「君たちは滅びゆく種族なんだ」など、唐突にテーマらしきものを登場人物に語らせるところは余計かな。お手伝いのハルさんの行動はやや常軌を逸しているが(心臓病の子供を部屋に閉じ込めるか、普通?)、小人を捕まえようとするのは案外普通の心理なのではないか?樹木希林さんの熱演もあって、彼女だけ異様な人物に見えてしまうのが残念。もう少し憎めない悪役に設定することもできただろう。 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-07-19 18:47:35) |
54.《ネタバレ》 アタシはけっこう好きよ、この映画。 確かに若干消化不良な感じは否めないけど、案外よくまとまってると思うわ。 序盤のアリエッティたちの冒険には、我が家の床下にも小人さんたち住んでないかしら??ってワクワクさせられたし。 アリエッティ一家はその後、お母さん念願の海の見える家に住むことができたのかしらね? そんで将来はアリエッティとスピラーが結婚ってなことになるのかしら?? ハルさんは確かにちょっとやりすぎよね。 悪気はないんだけど好奇心が強すぎてつい暴走しがちってなキャラなら可愛げもあるんだけど、いくらなんでもちょっと意地悪すぎな気が…。 それにしてもジブリの描く「家」って毎回ほんとにステキよねー。 今回の翔くんのお屋敷もアリエッティの家も、生活感がある割に小洒落てるし、歴史や温もりも感じられて…アタシもあんな家に住んでみたいわー。 【梅桃】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-07-18 22:02:55) |
53.一言で言えば「時間の無駄」といえる作品ですね。主人公のアリエッティはかわいらしいですが、なんとも感情移入できない作品です。 【承太郎】さん [インターネット(字幕)] 2点(2011-07-12 00:01:32) |
52.《ネタバレ》 尺が一時間半しかないので、確かに多くの方は「物足りない」という印象を持つかと思います。個人的には、おそらく原作の児童文学に忠実な話なのではないかと察します。ジブリの作品は、児童文学を元にしたものが多いけれど、ここ最近は随分と観念的なものが多かったですからね。この作品はそういうのが一切なく、とても素直に鑑賞が出来るので、宮崎さんとしては今一度、児童文学の原点に立ち返った、子供が純粋に楽しめるものをと思って脚本を書いたんじゃないかな。だから、大人としては不満だけど、子供として見ればこれはこれで一つの温かい小作品として評価出来ると思います。多くの方が指摘されてるように、翔君の台詞の「君は滅び行く種族なんだ」や「人類は67億人いるんだよ」などの具体的、直接的な言い回しに対する違和感はよくわかります。どうして翔君があんな直接的な台詞を言わなければならないのか。それは明らかに、アリエッティを「保護すべき自然」としての暗喩として描いているからに他ならないでしょう。つまりは、環境保護というメッセージが作品の裏にあって、それがあの台詞に繋がっているんだろうと思います。それ自体をあからさまに語ってしまう点で批判が出て来るのは致し方ない事ですね。個人的には、ラストの「君は僕の心臓の一部なんだ」という台詞のほうが違和感ありありでした。彼は暇さえあれば本を読んでいたから、文学少年としてああいう表現になる、ということなのかな、、、、(笑)。 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-07-11 19:46:13) |
51.《ネタバレ》 絶滅危惧種(未確認)の少女と、心臓に疾患を持つ少年とのくすぐったくなる様なボーイ・ミーツ・ガール・ストーリー。メインである小人目線で切り開かれる世界観に、ひたすらワクワクさせられた。 難点は音楽の演出と、ちょっと消化不良なハルさんの小狡い人物描写、後は「アリエッティ…いい名だね」という手垢つきまくりな翔の台詞でしょうか。 で、アリエッティに対して翔が言った「君たちは滅び行く運命にあるんだね」という台詞ですが、あれは病気で世界に倦んでしまった少年の在りがちな稚気だと思えば、微笑ましいんじゃないですかね。 …蛇足ですが、借りぐらし達の飲んでいた「ぽってり感」のあるお茶ですが、あれはあの(虫)サイズの「水」が持つ、表面張力ですね。我々がもし「小人化」した際には、気を付けなければいけません。表面張力を持った「ぽってり感」のある水を飲もうとすると、うっかり窒息死しちゃいますので、ご注意。(参考・柳田理科雄…って、うっかり小人化とか、ねぇよ!) 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-07-01 02:59:13) |
50.ジブリはこういった系統の方が私は好きです。ポニョ、ハウルで楽しめなかった人にお勧めします。 【映画】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-06-29 15:54:54) (良:1票) |
49.我が家の屋根裏にもちっちゃい人が住んでいて、夜になると走り回ってます。 でも、一向に出て行く気配はないですけどね。 それにしても、この設定でこんなつまらない作品になってしまうとは驚きです。 借りぐらしのワクワクするようなギミックは秀逸で、彼女らの生活を眺めているだけでも楽しいです。 前半は明らかに名作の勢いで、どう頑張ってもハッピーエンドは望めそうにない展開に切なくもなります。 でも、後半は予想の斜め上を行く展開に唖然とさせられました。 そんな無理矢理に出て行く状況を固めなくても、見られた時点で出て行かなくちゃいけないのは確定なんだから、その切ない運命にスポットを当てようよ。 わざわざハルさんを悪人に仕立て上げる必要性を感じなかったです。 人間はみんないい人なんだけど、それでも出て行かなくちゃいけないという方が切なさも増したんじゃないだろうか。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 4点(2011-06-28 18:42:06) (良:1票) |
48.《ネタバレ》 緻密な描写でよくできた世界観、それはいいんですが無駄に暗いような気が。種族の存亡なんて、これだけ時間的に短い作品で語らなくてもいいじゃないですか。 ハルさんだって悪役にする必要があったんでしょうか? ワクワクハラハラから掛け離れた行動に、ちょっと閉口しました。 ってストーリーにあーだこーだ言っちゃあ仕方がないんですけどね。 ついつい設定が良いだけに、わたし個人の勝手な希望が出ちゃいました。 【ろにまさ】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2011-06-20 17:12:30) |
47.《ネタバレ》 一週間後に死んでしまうかもしれない心臓の弱い少年と絶滅の危機にある小人という儚い存在同士だから感じさせるピュアな世界観はいいですね。少年とアリエッティーが共にしたことといえばアリエッテイーを肩に乗せて屋根を渡ったぐらいの小さな冒険でしかないのに別れのシーンではそれ以上の絆を感じさせられ胸に残るものがありました。 なんだか全体的にすごく足りない感じがしましたが、逆に足りないぐらいが人間と小人との距離感を感じさせて良かったなと鑑賞後の感想として思いました。悪いところは家政婦の人を悪人にして物語りを面白くしようとしたんでしょうがちょっとやり過ぎですねw 【映画大好きっ子】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-06-17 16:54:32) |