98.極度の恐怖で身体が痙攣したりするっていうリアルさは、全ての心情を取り払い、視覚的に訴える以上の事を考えさせられます。 死刑制度には詳しくありませんが、何でもそうであるように反対の人もいれば賛成の人もいるでしょう。それについての何かを 導き出すのが製作者の意図するところではなく、この作品を通じてその問題に一石を投じ、それについて語り合える機会を作ったという 事に大きな意味があると思いました。 【HLB傭兵】さん 6点(2004-05-22 10:36:31) |
97.ショーンが好きで見た映画ですが二度と見たくありません。結局は死刑になるような事犯しているんです。情状酌量の余地はありません。 【MK】さん 4点(2004-05-05 14:23:46) |
|
95.《ネタバレ》 日本では死刑執行直前の死刑囚に僧侶が説教をするそうです。坊さんは何をどう話すのか、魂を救済することが宗教家の仕事だとすればこの役割はやりがいがあるのかどうか、といった疑問にこの映画でキリスト教のシスターの役を演じたスーザン・サランドンが答えてくれます。日本と異なり、長期間この役割を果たします。サランドンの大きな目に湛えられた無言の訴えかけに引き込まれました。「あなたは一人ではありません。私はあなたの魂を救うためにやってきました・・・。」でも、ふてぶてしい面がまえの死刑囚(ショーン・ペン)は心を開こうとはしません。「この男は恥ずかしがり屋で自分の問題を人に話さなかったから悪の道にのめりこんでいったのに違いない。」と説明することはできてもこの男に殺された人は戻ってはきません。シスターが車をとばす周囲の田園風景が美しく、「あの男はもうじきこんな風景を見ることもできない暗闇に追いやられるんだ。」と理不尽な気持ちになり、その後で「あの男は自分の手で複数の人間をこんな風景を見ることもできない暗闇に追いやったんだ。」ともっと理不尽な気持ちになります。この映画の製作者は映画という媒体ができる全てをし尽くしたといえます。ただ、作品中のセピア色の回想シーンは現実には神と真犯人しか知りえない視覚イメージだということだけは忘れてはならないと思います。法曹制度上、あるいは道徳的に事件に関わる全ての人間は証拠の積み重ねと論理によって判断を下すことしかできません。神ならぬ人間がそこで間違いを犯さないと言えるでしょうか?それでもなお、本当の意味での裁きや贖罪は真犯人が非難や拷問などの外的な圧力なしに自分の犯した行為を釈明した時にしか実行されえないし、また、されるべきではないと思います。だから、この作品中の死刑囚は制限時間ぎりぎりで生きて贖罪を果たして州法によって正しく裁かれましたし、死刑囚をその境地に導いたシスターの役割には大きな意義があると思います。 (☆アメリカの死刑制度について「エピソード・小ネタ」をご覧ください。) 【かわまり】さん 9点(2004-04-07 01:49:22) (良:2票) |
94.死刑反対の立場の人の意見が一方的に描かれているので正直嫌悪感を覚えた。もう少し被害者の立場を描写しても良かったのではないでしょうか 【hrkzhr】さん 5点(2004-03-24 12:59:44) |
93.《ネタバレ》 二人の表情を存分に見ました。最後にショーンは告白した事で救われたんだと思います。 【ぷー太。】さん 7点(2004-03-21 21:08:39) |
92.えっ?何なの?これ。サランドンさん、まじっすか?・・ここまで書き、いつかは書き加えようと思いながら、長いことほったらかしてました。ふと思い立ったので、書き足します。~~~私は死刑制度には基本的には反対だし、彼女の演じたシスターのスタンスがエゴだとも思いません。だけど、「映画の表現として、どうなの?!」という、いやーな感じが残ります。正義の押しつけ、という感じかな。死刑反対派の私にさえそう思えるのだから、これで賛成派の方々にメッセージが届くはずもない。かえって逆効果でしょうよ、とさえ思います。 キリスト教的価値観の押しつけもいやですね。確かにキリスト教には「よき思想」の側面があることを否定はしないけれど、それを受け入れる権利もあれば否定する権利もある。プロパガンダ映画は、苦手です。しかし本作は、何の迷いや疑問もなさげに、「正義」に突き進んでいくように、私には見えます。その作り方の欺瞞性が、いたたまれない。映画はあくまで映画であって、つくりごと。映画という代償行為によって自分に酔う人々(監督と主演の2人)を見せつけられることは、ましてやその人々(とりわけスーザンとティムのこれまでの作品)を好きだった私にとっては、大変苦痛でした。しかもこれでアカデミー賞を受賞し嬉々としていたこの夫妻の姿は、ほんとに興ざめ。考えれば考えるほどさらにその思いが強くなったので、1点下げさせていただきます。問題提起にまったく意義がないとは思いませんので、複雑な思いで3点を献上します。もっと違う表現スタイルはなかったものでしょうか・・難しいテーマだとは思いますがねえ・・。 【おばちゃん】さん 3点(2004-03-20 13:04:13) (良:1票) |
91.宗教との絡みが馴染めず、最後まで流れを追いかけて終わった。空気を掴んだ感じです。 【じふぶき】さん 6点(2004-03-13 21:54:31) |
90.《ネタバレ》 見終わってどうも釈然とせず、アドバイスが欲しくて他の人のコメントを全て読まさせていただいたのですが、やっぱり釈然としません。残された遺族の無念、尼僧の苦悩、加害者の贖罪というものが反死刑制度を中心に据えて描かれるのですが、私にとっては惨殺された被害者が哀れでなりません。被害者の口のなかから土を掻きだした歯医者が死刑反対から死刑擁護に変った話や、被害者の二度とかえることのない空っぽになったベッド・・・・被害者側の話やシーンばかりが印象に残るのです。強姦・殺人を犯したショーンペンに対してその残忍さの前では死刑がどうのこうのという気にならないのです。近年、残酷な殺人が増えるなかでそれを防止する術ってあるのでしょうか。死刑がせめてもの抑止力につながるのであれば止む無し(いや厳密にいうとガンガン死刑にすべし)と考えてしまったのです。キリスト教文化からすると神ではない人間が、人を裁き、殺すということは不条理であると伝えたいのかもしれないが、残酷さという観点からは、ショーンペンの殺人の方が死刑制度よりはるかに残酷、残忍です。つまり、ショーンペンの罪の重さを浮き彫りにしつつ、一方で死刑という制度もまた殺人であるとうことを訴えたいというのが、本作品のメインテーマということなんでしょうかね。。。? 8点あげたいけど7点にします。理由はショーンペンのような輩が殺人を起こさないようにするにはどうするかということが描かれていないし、それを描くと散漫になるので難しいのでしょうが、すごく食い足りない要素です。それを描けないのであれば、こんな作品作らなければいいのに・・・・ 【ぴよっち】さん 7点(2004-03-09 01:12:02) |
89.あいやー重いね。どこかで重圧から開放されるのかと思っていたけど、なんかよくわからんうちに終わってしまった。それぞれの演技は真に迫っていたのでよいんですが。 【tantan】さん 6点(2004-02-25 08:24:52) |
|
88.最後まであのシスターには共感できなかったです。被害者の親側にとってみれば、怒りを表わすのは当然のことだと思うし、死刑囚の精神アドバイザーって…。やっぱし、被害者の親側に感情移入してしまったので、私はダメだったかなぁ。 |
87.かなり評価が難しい作品だが、ショーン・ペンのことを見直しました。 【ジョー大泉】さん 7点(2004-02-23 17:47:59) |
86.《ネタバレ》 マシューは実に中途半端。結局どうして欲しいんだよお前は?と。でもそこがとても人間らしくて、好感はもてないけど共感してしまう。ひとりで罪を背負わされるのは理不尽で納得はいかないけれど、彼はシスターの力を借りて彼なりに償いとしての死を受け入れた。それは他人がどうこう言うことではないのでしょう。なぜかあまり好きな作品ではないけど、何はともあれショーン・ペンです。彼のチンピラは実にリアルです。 【ぽめ】さん 5点(2004-02-16 23:02:50) |
85.《ネタバレ》 何と言ってもスーザン・サランドンの哀愁漂う演技、ショーン・ペンの駄目男ぶりも良かった。 【カイザー・ソゼ】さん 8点(2004-02-13 22:52:23) |
84.《ネタバレ》 子供を殺された両親の悲しさが余り伝わってきませんでしたが、ショーン・ペンの演技も伴って、死刑囚マシューには泣かされました。無実を唱えてたマシューでしたが、自分の死が近づくにつれ人を殺すことの重さを初めて実感し、最後には正直にすべてを話す・・・これにはやられました。最後の直前までチンピラぶっていたにも関わらず、死が目の前に来るにしたがって緊張の糸が切れ、大泣きするところもマシューの人間らしさが伝わってきて良かったです。 【Я】さん 10点(2004-02-13 06:42:28) |
83.死刑を望む被害者側の親族、受け入れる加害者側の親族、そしてその当事者と、命の尊厳の名の元に当事者を擁護する者それぞれの中には、現実的にはもっと凄まじい痛みや苦しみや心の葛藤があるはずだと思った。 ラストの被害者側の親族のとった行動も分からなくはないが、実際はもっとシビアだろう。 この手の作品は淡々とした静けさと、想像を絶する壮絶さの両極端を描ききってこそ観る者を動かす傑作となりうると思うが、そのどちらにも届いていなかった。 スーザン・サランドンはいつもの敏腕弁護士役の油っけをそぎ落とし、静かな尼僧侶役をうまく演じていた。 【Beretta】さん 6点(2004-02-09 12:57:19) |
【ボバン】さん 6点(2004-02-08 01:54:28) |
81.《ネタバレ》 死刑についてすごく考えさせられる。 最後マシューの死刑執行のシーンとカップル殺害のシーンを交互に映していたのが良かった。この死刑シーンがいかに残酷であっても、こいつは人を殺したんだということを忘れさせない。それと同時に命の重さが伝わってきた。でもこの映画、こんなに宗教色の強いものとは思わなかったなぁ。キリスト教になじみがないからちょっと理解しがたい所があって残念。 【ヒョー$】さん 7点(2004-02-06 18:21:47) |
80.まあ言いたいことはわかるけど死刑制度については反対じゃないな |
79.これはキリスト教の思想に馴染みの無い人種には、本当の意味での理解は難しい映画です。表向きは、死刑制度の肯定or反対、また1人の死刑囚にスポットを当ててシスターとの触れ合いを通しての心の開放を描いた社会的なテーマになっていますが、ラストに近づけば近づくほどキリスト教観念が入り込んできて、理解の難しい映画になっていました。それにしても、ショーン・ペンとスーザン・サランドンの演技は真に迫っていました。その意味では、観て損は無かった作品でしたが。 |