115.人形使いが延々と生命と機械の定義について論じるシーンがあるけど、あれって要するに『2001年宇宙の旅』のラスト(特に小説版)と同じことを言ってるんじゃないんだろうか。ネットの海に飛び込む素子というのは、肉体を放棄してスターチャイルドに進化したボーマンが時空を超えて地球に戻ってくるラストと同じニュアンスなんじゃないか、と。難しい映画です。 【とかげ12号】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2005-11-20 15:58:42) |
114.時代が進み、人間が機械のようなエラーを起こし、機械が人間のように考える。じゃあ機械と人間の境界線は何だろう。便利と危険が混じった未来に、そんな事を考える時が、現実にも来るような気がしました。 【デコバン】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-11 01:14:25) |
113.「うる星」以外の押井作品を初めて観ましたが、私は駄目でした。これを合わないって言うと「分かって無い人」扱いされると思いますが、別に良いや。日本映画は普通のもアニメもこういう「意味深で、でも実は薄っぺら」ってのが多いですね。雰囲気で誤魔化すと言うか。演出も思わせぶりで“ここには何かあるんだぞ”って押し付ける感じ。観てる方にもっと任せればいいのに。テーマは昔から繰り返し人間が考えてきたことだから目新しくないけれど、凄く興味あるから期待しちゃったよ。“つまるところ自分とは自己とは何なのか?”哲学者や科学者が何千年もチャレンジしてきた問題だけど、コンピュータとかネットの出現で益々答えが遠ざかってる感じだし、2時間のアニメでちょっとでも新しい考え方を期待する方が図々しいか。でもこれ10年前の映画なんですもんね。そう考えると・・・でもニューロマンサーは更にその10年前に出てるし・・・ 【なみこ】さん [DVD(吹替)] 4点(2005-09-04 20:22:27) |
112.原作本とは印象の異なる完全シリアス版。「仙術超攻殻オリオン」に比べればまだまだ分かりやすい士郎正宗作品であります。いやしかし、これだけ原作の雰囲気を変えているにも関わらず、圧倒的に映画のレーゾンデートルが世に認知されているアニメ化作品もまた珍しい。それだけ押井テーストが良かったのだろうと思いますが、個人的には柔らかい作風が好みである…という事で映画よりも原作派ですね。 【_】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-02 00:12:52) |
【k】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-07-10 18:11:34) |
110.内容は少し理解するのに時間かかりましたが、映像や音楽が素敵です!これが10年も前の作品なんて。。私はまだ小学生でしたよ(笑)ところで、本編と映画で素子の目の色が違うのが気になるのは私だけですか?原作を読んでみることにします☆ 【キャラメルりんご】さん [ビデオ(吹替)] 7点(2005-05-17 04:54:58) |
109.マトリックスの元ネタだっていう予備知識だけで、原作もなにも知らずに見ましたが、期待通りでした。難しい映画には2種類あるように思います、一つは哲学的で何が言いたいのかわからないものと、もう一つは設定が複雑であったり設定の世界観内に通用する専門用語(本編ではゴースト、ギタイ、コウガクメイサイ、ニンギョウなど)が頻繁に出てきてそれを知らないと理解が困難なもの。本映画は後者で、世界観の設定や用語を理解できれば比較的わかりやすい映画だと思います。設定がある程度理解できた一度目の鑑賞のあとに続けて二回目を見ました。時間の無駄というよりは2回楽しめたという感じでした。設定の世界観での専門用語を推測できないあるいはそこまでして映画を楽しまなくても良いという人には理解しがたい映画かもしれません。映画の世界観にはまる人には高得点となにる映画だと思います。ちなみに私は後者でした。 【ダルコダヒルコ】さん [ビデオ(吹替)] 8点(2005-05-09 01:33:09) |
108.作り手の意図を完全に理解するには、どこか哲学的過ぎて難しかった。けれど圧倒的な世界観や映像に引き込まれておもしろかった。 【ピボーテ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-04-08 00:42:32) |
【さそりタイガー】さん 9点(2005-02-26 17:39:25) |
106.どーもジャパニメーションは、うわっつらはキレイな画だけどそれだけですね。ストーリーはいろいろな要素をぶちこみました。って言いたいんだろうけど、軽薄短小ですね。若者だけに受けるロックバンドっているでしょ。あんな感じ。理解できないやつは見なくていいよっていう「不親切さ」を感じます。もっと強烈な個性、メッセージが欲しいです。 【たかちゃん】さん 3点(2005-02-04 12:22:11) (笑:1票) |
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105.これが10年前に作られたのか・・・とただ驚愕しながらみました。これを見た後『イノセンス』をみたのですが、私はこっちのほうがよくできてるなあと思いました。話も理解できるのですが、すごくクールで心に熱く訴えてくるものではない。それでもこういうのもありかなって思わせる作品でした。 |
104.テーマとしては、面白いのですが、作品が短めに作られているのが残念! 【ボバン】さん 5点(2004-12-28 14:21:58) |
103.マトリックスのパクリ元だけあって、なんか見たことあるようなのが出てきます。ストーリーは、なんか複雑・・・なかなか面白かったけど、俺はドラゴンボールみたいな単純に楽しめるアニメのほうが好きみたい。あと、10年前の作品なので、アニメーション技術は当たり前だがかなり劣る。 【A.O.D】さん 6点(2004-12-18 15:11:54) |
102.見たことあるような設定、アクションシーン、オープニングの緑色の文字。さすがマトリックスの元ネタとなっただけはあるなと思いつつ、よくよく考えると、あの映画はほとんどパクリだったんだ。といわけで初めてマトリックスを見たときの衝撃も加算しときましょう。 【アルテマ温泉】さん 8点(2004-12-17 18:48:56) |
【ネフェルタリ】さん 8点(2004-12-12 23:23:26) |
100.この作品が最近製作されていたら雰囲気がどのようになっていたか、興味深いものがある。劇中で、サイボーグ(と言っていいのかいな)化された体故、それが危険であるにもかかわらず、あえて主人公がダイビングに興じるくだりがある。無限のごとく広がるネットの海に引きずり込まれることもまた同義にして必定なのか。 |
99.「マトリックス」のパクリ元ということを聞きつけたので早速拝見いたしました。最近のアニメーションは、リアルな背景と比較的淡白なセル画の間に温度差が有り、見ていて非常に違和感を感じるし、声優のオタクちっくで気持ち悪い声(幼女の声のような)が好きになれない。そんなことから、近代ジャパニメーションを嫌って敬遠したいた訳ですが、この作品はそれを服する面白さが有りました。 背景とセル画のバランスに違和感を感じないんですよね。おそらくセル画自信に暗い配色が多いので(背景も暗いイメージですから)、それで上手く誤魔化せていたのではないでしょうか。もちろんCGによる工夫も大きかったのでしょうけど。一番問題視されたのはソコの部分で、果たしてCGとの融合は上手くいくのだろうかということが心配でしたが、グラフィック的に素晴らしくハマッていたし、面白くて効果的に仕上がっていました。あと、音声ですが、DVDには英語吹き替えで日本語字幕という機能が有ったので、そっちで見れば格好良くてイイ感じだった。 この作品、原作も面白いんですよね。情報社会へ移行するにあたっての“人間としての存在意義”に鋭くメスを入れている。ハリウッド映画に多大な影響を及ぼしたということが有名ですが、それも大いに頷けます。斬新で独創的(独走的?)な世界観は、少々難解ながらも何とか理解できるレベルで有る。 どうしても“ゴースト”と聞くと霊魂や幽霊をイメージしますが、この作品では“魂”と捉えているようです。個人を認識できるモノのが“脳”しかないような時代がもし来たとしたら(能と脊髄を残して全てがサイボーグ化出来るような時代が来たとしたら)、情報が全てを握るのは当然ですね。人の脳って“情報”で満タンに満たされていますから、しかもそれ(情報)が電脳でネット化されたとすれば、記憶する容量よりも、個人の情報をガードする鍵(セキュリティー=精神力)が大きな役割を果たしそう。そうなった時に、人間(サイボーグ)は膨大な情報量から個人を把握していられるのか? 或いは人間とロボット(AI)の差はどう区別するのか? ロボットが人間以上の存在となるのではないか? 情報自体が神の存在となりえないか? とても興味深い設定である。 【おはようジングル】さん 9点(2004-11-05 09:19:42) (良:1票) |
98.《ネタバレ》 「生命とは情報の流れの中に生まれた結節点のようなものだ。種としての生命は遺伝子という記憶システムを持ち人はただ記憶によって個人たり得る。たとえ記憶が幻の同義語であったとしても人は記憶によって生きるものだ。コンピューターの普及が記憶の外部化を可能にした時、あなたたちはその意味をもっと真剣に考えるべきだった」 もうこれで全てでしょう。養老孟司の「唯脳論」ではないが、人は記憶であり、人は脳である。でも、記憶は人で、脳は人ではない。インターネットの一般人への普及、ニューアカデミズムの盛り上がりなど、公開当時の時代背景を深く感じさせるが、現代でも通じる今日性をもったテーマ感が素晴らしい。 |
97.俺が頭悪いからなのか、あんまり理解できなかった。けど、マトリックスはこれから生まれたんだね。 【ゲソ】さん 6点(2004-10-28 02:49:38) |
96.人間の認識が外部からの感覚情報に基づく電気的信号から構成されているならば、それを電子情報に写し取ることが可能になったとき、人間はもはや可死の肉体を必要としなくなる。・・・・このテーマは、昔からSFの定番テーマです。原作の士郎氏と押井作品は、このテーマを受けつつ、「ではそのとき、"わたし"というものの固有性は何か」ということに焦点をあてます。人間の認識が電子情報に転換された時、本来、バラバラの情報を一つにまとめつつ自己意識を生み出す正体が何なのかが不明だからです。・・・・というか、この問題は、ロック、カント、ヘーゲルを経て、現代にいたるアポリアです。・・・・・で、原作者は、それにゴーストという名前を付けます。それは、人間の認識が電子情報になったとしても、自然科学的な分析では表現することのできない、何か人間的なもの、「わたし」というものを成り立たせるものが存在するということの宣言と言ってもよいでしょう。・・・これは魂、霊魂といっても良いのですが、魂は不死であるのに対して、ゴーストは可死で、原作者はそこに決定的な違いを見いだしていると推測します。・・・・・それに対して押井氏は、ゴーストにはあまり関心を示していません。・・・・近代的な自我の相対化という文脈でいえば、原作者が、その相対化をすすめつつ、相対化できない、何か人間的なものがあるという立場であるのに対して、押井氏は相対化にのみ関心があるといっても良いでしょう。・・・(紙幅の関係で中略)・・・原作は映画ではありませんが、もし点数を付ければ9点をつけたいです。押井作品は、押井氏の完全なオリジナルなら8点、題名を原作と変えて個人的解釈であることを明確にすれば7点。今のままなら4点です。・・・・なぜなら、原作が十分に理解できていると思えないし、また原作を読んでいない人には、説明が全く欠如していて理解不可能だからです。そもそも監督には、多くの人とこのテーマについてコミュニケーションしようという意思があるのだろうか。・・・・一言で言えば、原作とは異なり、「格好いい、おたく映画」に成り下がっている。 【王の七つの森】さん 4点(2004-10-26 09:18:23) (良:2票) |