117.《ネタバレ》 どうも評価は良くないようですが、私には特別な作品です。もう何回観た事だろう。
これはただのエンターテイメント作品ではない。
ブラピは勿論格好良いのだが、ただそれだけではない。しっかり演技しているし彼の作品の中でも
出色のものではないですか?
クレア・フォラーニはこの作品で初めて知って、バジルとかザ・ロック(実は
既に観ていたが記憶に残っていなかった。ショーン・コネリーの娘役だったのね。)もチェックしたが
この作品が最も表情豊かで輝いていますね。アンソニー・ホプキンスの存在は勿論とても大きい。
私が好きなのは、アンソニー・ホプキンスが娘役のクレア・フォラーニに言う、いつか雷に打たれるように
愛が訪れる、というセリフと、後半のパーティーのシーンです。アンソニー・ホプキンスと
クレア・フォラーニが
最後のダンスを踊るシーンはいつも涙が流れてしまいます。素晴らしい映像と音楽の中で宝石のように
きらめいてダンスする二人。
自らの死を覚悟して娘と最後のダンスを踊る父親、その心を察してか別れを惜しむような娘。
私にば娘はいない
し娘でもないので、この感情を現実味を帯びて感じるはずがないのだが、名優ホプキンスのマジックか
クレアの切ない表情のせいか、毎回感情移入してしまいます。
生と死と愛をテーマに、
それをみごとな映像と音楽で包み込んだ上質の作品です。最後に戻ってきたブラピに、今までの彼では
無く、初めて喫茶店で出会った若者なんだと気付く過程で、それを言葉にに出さず、表情の変化のみで
表現するクレアは素晴らしい。とにかくはっきりと言葉にできない部分も多いのですが、私にとって
非常に重要な、忘れられない作品です。めったにつけない10点です。
ちなみに、このパーティーシーンでブラピの着ているタキシード姿が超格好良い。
自分も真似してパーティーに着て行ったが、やっぱりブラピにはなれなかった(笑)