224.スポーツとは相手の尊厳を奪いそれを自分のものとする戦いだ。この競技は屋内で行なわれる。本作では、親密な場は室内の人工の光で描かれ、そうでない場は屋外の陽光のもとで展開する。競技者にとって屋内の世界が「本気」、外の世界が「とりあえず」ってことなのか。まあ、映画ってものが人工の光の極致なんだけども。モーガン・フリーマンがダントツでよく、若造のデンジャー君もいい。どうしてこの監督の映画は、こういつも陰鬱に進むんだろう。ディズニーランドの場など、ちと過剰な展開の気がした。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-01-30 09:31:31) |
223.単に救われないから嫌ということではなく、ここまで悲惨なラストにして何を言いたいのか?よくわかりませんでした。 イーストウッドは監督として最も勢いがあった頃なのか、やりたいように作れたということでしょうか。 主人公の家族にしても、よくぞ憎たらしいキャラクターを集めたものです。 彼女の熱演が光っていただけにストーリーについて非常に残念に思いました。 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 4点(2013-12-26 21:42:29) |
222.これもイーストウッドの傑作の1本。イーストウッドとヒラリー・スワンクの交流が素晴らしい。しかし最初から不幸なラストが前フリされているが、ラストがイマイチ釈然としないのはグラントリノと一緒。ヒラリー・スワンクの家族の描き方も類型的。母親、兄弟がクズだけど娘だけ家族思いの頑張り屋さんって設定無理あるね。非常に重い内容で素晴らしい映画と思うが、こういうリアリティがない設定は残念です。 【仏向】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-04-17 09:53:29) |
221.《ネタバレ》 ボクシング成功映画だと思ってみちゃいました・・・。どかんときました。 なにより入院中のマギーのところに来る家族。 同じ子供でもかわいい子とそうじゃない子がいる。 絶望ってこのことかっていうマギーの表情。それを見ているフランキー。 感動的・・・とはいえないのですが忘れられない映画になりました。 【ぺーこ】さん [映画館(字幕)] 9点(2013-01-04 13:01:26) |
220.《ネタバレ》 どうしようもない貧困家庭に育ち、出口の見えない閉塞状況をひたすら這いずり回るように生きてきたマギー。そんな八方ふさがりの自分の人生から必死に這い上がろうと、彼女は偶然出合った老トレーナー・フランキーと共に女子ボクシングの世界でチャンスを掴もうとする。だが、彼女を待ち受ける現実はどこまでも苛烈で残酷だった。前半の絵に描いたようなサクセスストーリーから一転、物語はひたすら奈落に突き落とすかのように陰鬱な展開へと突き進んでいく。多様な解釈が可能な本作のなかで、もっとも重要なテーマは恐らく〝神の不在〟だろう。神なき現代社会において、人にとって〝赦し〟とはなんであるのか。極限の苦難に苦しむ彼女のために、血反吐を吐くほどの懊悩を重ねたフランキーは、最後、彼女が望んだ〝赦し〟という名の罪を犯す。神の定めた倫理に背いてまで、罪を背負う決心をした彼の決断は、永遠に答えなど出ない深い問題を僕らの心に突きつけてくる。正直、重たい作品で観終わったあとの絶望感は半端じゃないけど、それでも現代という不確かな時代に生きる者なら、一度は観ておくべき、イーストウッドの傑作だ。だからといって、カップルで観るとかは、止めといたほうがいいだろうけど(笑)。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-07-26 15:34:45) |
219.《ネタバレ》 かわいそう。なんでこんなことなるねん映画。見る前の状態に戻りたい。 【わんたん】さん [DVD(字幕)] 2点(2012-05-11 00:13:20) |
218.マギー苛められすぎ。百歩譲ってラストは彼女の尊厳を守った、という解釈があるのも分かる。ただもう鬼畜みたいな家族の描き方が嫌い。女性週刊誌みたいなあざとさ。げんなりする。こんなに分かりやすくしなくてもいいですって、監督。 【tottoko】さん [地上波(吹替)] 5点(2011-09-11 01:10:16) |
217.スポーツものかと思ったら、完全に人間ドラマだった。 前半と後半の色合いがかなり違っていて、正直戸惑ったというのが素直な感想。 テーマに関しては、まあ難しい問題だよね。鑑賞者の判断に任せるという部分もあるのかなと。 配役に関してはまったく問題なかったです。三人とも良かった。最後まで安心して観れた。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-08-02 04:06:20) |
【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-06-06 13:53:37) |
215.《ネタバレ》 どうして、モーガン・フリーマンの語りで進行していくのだろうという問いへの答えは、いちばんさいごまで明かされない。そして、この作品の魅力は、そのモーガン・フリーマンの語りで進行する部分と、客観的に描かれるストーリーとの「あいだめ」にこそあることが、やはりラストで納得させられる。ラスト・ショットは、過去にクリント・イーストウッドがヒラリー・スワンクといっしょにレモンパイを食べたレストランの、ドアの外からのショットなのだけれども、そのレストランのなかにはイーストウッドの姿は(おそらく)見えない。この、ラスト・ショットの「不在」の強烈さには、おののきさえおぼえる。いや、「不在」と断定することもできない、ということが強烈なのかもしれない。とにかくそこには「気配」は存在する。映画のラスト・シーンとしてはもっとも印象に残るショット、だと思う。 【keiji】さん [地上波(字幕)] 8点(2011-04-15 11:40:51) |
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214.《ネタバレ》 終盤思いもよらない展開になったので呆気にとられてしまいました。愛する者に引き金を引くというのは現実の世界の事件でも存在しますが、それを考えると引き金を引く側があっさりし過ぎだなと感じました。しかし映画全体の質は高いです。 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-04-10 23:07:39) |
213.何ともやりきれない。 ここまで世の中の不条理な姿を描いた作品は見たことがない。 ガソリンスタンドで向かいの車の中にいる犬と戯れる少女に微笑む笑顔が忘れられない。 【ナラタージュ】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-01-27 23:33:08) |
212.《ネタバレ》 とにかくヒラリー・スワンク演じる主人公の力強さと悲壮感が最高。ハッピーエンドでないところもいい。 【ぷろぐれめたる】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-12-26 17:33:24) |
211.どのような感想が一番適切なのか分らない物語でした。 そして、どういう時に見れば良いのかも...。 憤りを感じつつも「生きる根源」について丁寧に描かれている部分は とても人間的だと感じました。 【sirou92】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-10-14 13:38:46) |
210.イーストウッドの作品らしく、死について考えさせられる作品。 夢に向かって努力する事が、必ずしもハッピーエンドには繋がらない事を 教えられえた気がする。 【kure】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-07-18 09:09:18) |
209.《ネタバレ》 前知識ゼロで観たので、後半の展開はあまりにショッキングで… 重く・苦しく・つらい 人間の本音・生きざま・プライド… ん~ちょっとこりゃ全然楽しめない映画だなぁ 映画には楽しく、元気をもらえる要素 を求めてるからこういうキツイのはしんどいなぁ でもこれもまた現実かなぁ ボクシングシーンの浅い描写が 各人の名演技・名演出に水をさしてしまっている そこが気になってシマイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-05-13 07:58:54) |
208.《ネタバレ》 ながらく娯楽映画を観ていて終わり間際でいきなり尊厳死の説教映画ですか!「フロム・ダスク・ティル・ドーン」も真っ青です。 【ダルコダヒルコ】さん [DVD(字幕)] 3点(2010-05-03 21:45:12) |
207.《ネタバレ》 最初からバッドエンドになることはわかっていたものの、ショックは隠しきれません。 ただ、これは純愛の物語であることは伝わってきた。満足です。 【SAKURA】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-04-14 13:22:13) |
206.《ネタバレ》 ヒラリー・スワンクという女性を知ったのは私のなかでは史上最強の鬱映画「ボーイズ・ドント・クライ」である。この映画で彼女が演じたのは(ネタバレになるので仔細は語れないが)、孤独を抱えながらも、強く美しく生きる女性の役であった。本作と「ボーイズ…」では役柄の印象は結構近い。彼女のような、野性的な美人という形容では物足りない、とかく凄味がある女優は、そうしたハードな役でこそ活きる。映画自体の出来に言及する以前に、彼女の仕事ぶりだけでもどちらも一見の価値はあるだろう。このままでは「ボーイズ…」のレビューと兼用になってしまうので、本作について。驚くほど単純明快に、素晴らしい作品だ。スポーツは観るもやるもてんで興味のない私だが、本作は何しろただのスポ根モノではない。ボクシングという飾りを纏った、実に深遠な人間ドラマなのである。マギーとフランキーの間にあるのは、親子のようにイノセントではあるが、親子のようにおんぶに抱っこではない、あくまで互いを尊敬しあう、男女としての愛である。ラストは賛否あるようだが、私は自然に思えた。人生はいつだって理不尽なもので、突然の不幸に見舞われることもあるが、そのなかで最良の選択をしていくしかない。愛は刹那であるがゆえ、永遠に美しい形で留めておきたかった二人の決断(正確には一人の意志と、その意志に従ったもう一人の判断)は、あくまで二人の関係においては正しかった。それでいいのではないか。ありきたりなシンデレラ・ストーリーも悪くはないが、不幸や悲壮のなかに一縷の望みや喜び、自分なりの救いを見出す人々の物語のほうが、ずっとリアリティがあるし、胸に響く。本作はあちこちで賞賛を浴びるイーストウッド監督の力量がよく分かる、重厚な映画である。 【よーちー】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-02-26 21:07:17) |
205.《ネタバレ》 あんなにも暗い結末になるとは思っていなかったので、終盤は見てて辛かった・・・。神は居ないのか?って思ってしまう。どんな境遇であっても、ひたむきに自分の夢を追い続けていたマギー、、、一体彼女の何が悪かったんだろう。ボクシングという生死に関わる危険なスポーツに夢中になったことが悪いのか。フランキーと出会ったことが悪いのか。上へ上へと貪欲に強くなろうとしたことが悪いのか。どれも悪いことだとは思わない。その全ての条件が揃ったことが悪い結果に繋がったのだろうか。作中で「ボクシングは全てが逆なんだ」という言葉が出てくるけど、同じようにフランキー、マギー、エディの人生も逆へ傾いてしまってるのが、せつなすぎる。本当は愛する者と一緒にいたいのに、一緒にいれない・・・。助けてあげたいのに、殺してしまう・・・。皮肉としか言いようがない。 【VNTS】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-08-21 18:14:56) |