155.《ネタバレ》 スペースがもったいないなんて台詞、他の映画にはこんな素敵な台詞はないですよ。 様々なテーマが融合し、消化されていく爽快感(解決されないままのテーマに悩まされることにもなったが)、謎解きの快感、腹立たしい宗教家、むかつく科学家、コンタクトすることのすばらしさ、様々な感情がわきあがります。 あと、この映画をみると生まれてきたことに感謝したくなります。ただっぴろい宇宙の片隅でせこせこ生きていくことがあほらしくなります。小さいことで悩むのもあほらしくなります。争いもあほらしくなります。なぜそんな思いを抱くかわからない人はぜひ見てください。決して無駄ではない150分です。 【NARCISSE】さん [地上波(字幕)] 10点(2005-05-23 20:46:52) |
154.《ネタバレ》 人は誰もが手を伸ばしている、その孤独から抜け出したいがために。それは皆同じなのに、手を伸ばす方向が違うばかりに対立し、時には殺しあう。そのバラバラに伸ばされた手と手がつながった瞬間、私たちは「コンタクト」できるのだと。外惑星と地球、科学と宗教、政府と民間、タカ派とハト派、そして男と女、そのすべてが本当は同じ方向を向きたくて、手をとりたいと願い、叶わずにいる。地上で一組の男女が手をつないだラストシーン(厳密にはラストではないが)は、そのすべてが凝縮された、これまで腐るほど見てきたキスやセックスシーンよりも確かな手ごたえを持つシーンであったと思う。 とはいえ、時にツッコミを入れたいところもある。特にあのムキ歯君、君はテロリストには向かんよ、顔が目立ちすぎるから(だって出てきた瞬間、「スターシップトゥルーパーズ」のヤツだ!ってすぐ分かっちゃったし)。しかしこれもまた、映画は公式や科学論文ではなく、心によって生み出される産物であることのあかしであり、そうしたほころびが時に魅力となる、まさにスクリーン上の絵空事たる映画の真骨頂だろう。科学と空想、これもまた、人を豊かにすることができることで共通している(豊かにする部分は違っていても)。映画で語られたことばかりでなく、この作品を持ってして科学と空想が手をとり合った、というのはいささか考えすぎだろうか? |
153.発想やジョディ・フォスターには文句のつけようがないはずなんですが、いろんな点で損してると思います。ありきたりすぎですが北海道が北欧フィヨルドかよとか日本おかしいとか、恋人役がアホっぽいとか、出資者はいかにもな「フィクサー」で笑うとか、移動シーンや終点(?)の部分はかえってCG使わずボカしたほうが良かったんでないかとか・・・SFって、SW以外は何やっても損な気がします。仮に日本が出てこなくてもこんなにツッこみどころが・・・ 「アホでマヌケなアメリカ映画」になってしまって残念です。詩的だ哲学的だとの声が並ぶ中もうしわけありません。 |
152.神を信じない者を宇宙へやるわけにはいかない。このテーマは非常に深い。私もとりあえずは無神論者だが、日本は特に宗教への関心が薄いのでこのへんは難解です。科学が万能だなんて今さら誰も思っていないのに、神様なんてどこにもいないと言い張る我々を少し滑稽に感じた。地味ではあるが宇宙旅行の描き方が斬新で優れたSF作品といえる。 【えいざっく】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2004-09-08 20:16:50) |
151.人の描く果てない“お伽話”に現実を加味したスペースオペラには、宇宙という科学的且つ、カオスめいた存在とイデオロギーの末端にある儚く原始的な“夢”を観た気がする。 創世してからの地球上で明確に『人類』として確認された古代人によって、遙か昔から宇宙<ソラ>は、崇拝に似た畏怖の対象。今も根本的な所は変わりないだろう。主人公が一刹那の間に体験したモノは、True or False..可視か不可視か..信じるか信じないかのコレもまた、言い換えれば根元的なもの。この作品が「宗教」と「科学」の理想的体系を謳っているので有れば、既に具現されているのではないだろうか?そこに「証拠」を求めるのは極めてナンセンスで、違いを見出そうとするのはかえって愚蒙。 この作品は、ゼメキス監督による大がかりな嘲笑か..。 “夢”“希望”を追って、異端扱いされるのであれば、信仰が人類の発展に大きく貢献したか?そう詰問してみたい気持ちになる。人道としての信仰があって、生きる為、進んでいく為の科学があって然り。今の人間がこうしてのさばっているのも、これまでの“歩み”がそうだったからではないか。 突出した、「夢物語」を信仰で縛り上げて異端者の烙印を押すと云った風潮を、監督は何処かで笑っているような気がしてならない… 【MAZE】さん 9点(2004-08-08 11:10:45) |
150.なかなか地味~なSFです..私は基本的に無神論者なので、主人公の気持ちが良く分かります..ストーリーは一部ちょっと無理があるかな... 【コナンが一番】さん 5点(2004-07-08 12:20:26) |
149.北海道・・。まさか、そう来るとは。優しい映画だったですね。しかし、マコノヒーの顔、なんかいただけない。 【★ピカリン★】さん 6点(2004-06-16 23:12:47) |
148.目に見える宇宙へ行くことよりも、目に見えない宇宙(自分自身の中にあるもの)に行くことの方が大変なんだなあ。子供の頃に書いた絵の中に自分が存在する。父親と再会する。物理的にはあり得ないことなんだろうけれど、精神的にはそれを感じる事ができるという、少し宗教感ただようところもありますが、素直に感動できました。1人で生きている訳では無く、きっと誰かが、空の物凄く高い所から見ていてくれている、見終わった後、そんな事考えてしまいました。ジョディ・フォスターのキリッとした表情がいいですね。いい女優さんになりましたね。 【映画小僧】さん 7点(2004-06-03 19:48:27) |
147.《ネタバレ》 ファースト・カットの宇宙から地球を描写した映像から、ラジオ放送(TV放送)の音にあわせて徐々に地球を離れ、火星、木星、銀河系をはなれ宇宙の果てまでズームアウトしそうなカットから最期は少女時代の主人公の瞳を映し出すカットはとてもファンタジックで素晴らしい、ここで一気に引き込まれます。その後続く、無線機での交信で、フロリダのペンサコラという土地の人と交信に成功、この時ペンサコラという響きが妙に心地よく「あー行ってみたいなぁ」と思ってしまいました。この時主人公がペンサコラを思い描いた絵がラストシーンで素晴らしい映像として現れます。 更に主人公は父親に質問します。「ニューヨークと交信出来る?アラスカは?中国は?月は?土星は?」父親は決して出来ないとは言わない。「大きなアンテナが有ればね!」と答える。主人公の決して諦めない性格はこのような素晴らしい父親の教えから学んだものなんだな!と思わせてくれます。続いて彼女は「他の星には人がいるの?」と質問します。父親の答えは「わからないけど、もし地球人だけだったら“スペースがもったいない”」と答えます。これが彼女の将来を決定づけた一言だったし、観ている私にも“ハッ”と思わせる一言でした。 この映画の素晴らしいところは最初のこの数分のストーリーとラスト主人公が他界してしまった父親と再会する場面に有ると思います。かといって決して中だるみしてしているわけでもなく、ラストまでもって行く過程においても非常に良く考えられているし素晴らしい出来です。宗教的な要素と北海道の妙におかしなシーンが無ければ満点だったんですけど・・・ 【みんてん】さん [映画館(字幕)] 9点(2004-06-03 17:40:58) |
146.《ネタバレ》 ところどころに首をかしげてしまうところがあるが、全体としては傑作SF映画として将来も残っていくだろう。あまたのSF映画のように宇宙人も戦闘シーンもないのが、逆にリアル感を感じさせる。神の存在を信じない発言により主人公のエリーが最初の宇宙船に乗れなくなってしまうのは多くの日本人にとっては理解しずらいかもしれないが、これこそがこの映画の主題である。 |
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145.無神論者は異星人に会う地球人の代表にはなれないのでしょうか?無宗教と言われている日本人には少しわかりにくいところでした。 【Satosy】さん 7点(2004-02-21 23:54:10) |
【pani】さん 5点(2004-02-20 15:01:33) |
143.もっとロマンティックで神秘的で科学的でカッチョよいモノを期待していたので・・・う~ん。だってせっかく一人で宇宙に行くんだから、地球中の人々に拍手喝采、賞賛の嵐を浴びて欲しいじゃないですか、ジョディには・・。 【桃子】さん 6点(2004-01-27 17:57:59) |
142.この映画は、一言で言えば「夢のある映画」です。たしかにメインの宇宙に行くまでがそうとう長いですが、SFの中でもかなり現実的で知的な作品です。実際の人類のファーストコンタクトはこんな感じなのかもしれません。"未知との遭遇"にも共通するように、この映画も最後の場面では素晴らしく感動しました。"2001年宇宙の旅"もそうですが、他のSF映画とは違うジャンルに属する映画だと思います。あと、宇宙人という存在を形で現さず、現実なのか夢なのかを曖昧にしたのもいいアイデアだと思います。そしてその部分を補うオチにもあたる"18時間の空白テープ"も素晴らしい。たしかに不満な部分も2,3箇所ありますが、この映画は秀作と呼んでもいいのではないでしょうか。 【A.O.D】さん 8点(2004-01-27 15:58:35) |
【ギニュー】さん 6点(2004-01-24 02:15:25) |
140.詩人じゃないので、こんな夢のような映画を前にして、どう表現していいのか分からないです。本当に心温まりました。深いテーマだけど、脚本のさじ加減がうまいく、さらっとした仕上がりになってるのが良いと思う。鏡餅と掛け軸以外はセンスを感じる。 【ぷりんぐるしゅ】さん 7点(2004-01-21 20:38:50) |
139.テーマは割り合い良いんだけど,神様とかそういうのが出てくると急に白ける。ハリウッド映画では結構使われているような気がするが,個人的には夢オチなみに陳腐だと思うし,何より宗教的な独善を感じるのが嫌だ。単に話が広がって収集つかなくなったときの必殺技,みたいな匂いもプンプンするしなあ。ホントいい加減やめて欲しいと思う。 |
138.SFと人間的ドラマを融合させようとした努力は認めたいと思います。しかし、何というかうまくかみ合って無いんですね。特に最後のストーリーの流れは人間の精神的特徴を人間ドラマタッチで描き、SFの風潮をのせてはいるのですが・・・。 【000】さん 7点(2004-01-17 12:59:07) |
137.未知との遭遇のような宇宙人が出てくるのかと思ったがぜんぜん違ってがっかりした。前半は面白かったのに残念。 【hrkzhr】さん 6点(2004-01-13 23:27:37) |
136.淡々としてたけど、すごくよかった。宇宙って浪漫だと改めて思った。鏡餅にはびっくりしたケド。 【ネフェルタリ】さん 9点(2004-01-09 12:31:17) |