307.この映画は私にとって不思議な映画です。自分の機嫌が良く余裕のあるときに観ると、戦争によって翻弄され親戚にも見放された兄妹の映画にみえ、意地悪な気持ちの時に観ると兄の幼さ大人気なさによって妹を死なせてしまう映画にみえる。 【tomomi】さん 9点(2003-10-17 00:05:22) (良:1票) |
306.これは過去の日本を舞台にしているが、過去の物語ではないと思う。今この時間、世界のどこかで、清太や節子と同じ思いをしている子供達が居るという現実。…やりきれない。現在の日本で生まれ育つと、戦争に対して「痛み」を感じる事は難しい。この映画はその「痛み」を伝えようとしているように思う。感情移入し易い設定や舞台だからこそ、激しい「痛み」を想像出来る。聖人君子やヒーローを描いていないのは、戦争に正義など有り得ないからだと思う。娯楽映画としては重過ぎるし、観終わって寝込んでしまう程だけど、世の中から戦争が無くならない限り、くり返し観て痛みを感じたい。 【たまねぎ君】さん 8点(2003-09-11 00:29:45) (良:1票) |
305.反戦だのなんだの、んなこたあどうでもよろしい。時代設定は単なる要素に過ぎない。それ以前に大事なのは、愛しさを感じることが出来るかどうかであって、感じられればそれで良しってだけのことである。「にぃちゃあ~ん、にぃちゃあ~ん」という声が心から離れない。 【モートルの玉】さん 8点(2003-07-25 14:42:01) (良:1票) |
304.決して面白い映画ではありません。見終わっての満足感もありません。でも、見てない人には一度見られることをおすすめします。そんな作品です。 【ジム】さん 7点(2003-06-09 16:54:53) (良:1票) |
303.悲しい映画です。何回見ても涙が出る。この作品、日本人に計り知れない影響を与えたのは間違いないし、これからも与え続けるでしょう。兄妹愛の絆を中心に、冷たく描いた世間と対比させ印象付けさせるという手法がとられている。主人公の性格描写は野坂氏と重なって見えるが、世間には意地を張り身内には極端にやさしいという設定。主人公はやや裕福な家柄に育ち、平和な日々を送っていた。しかし戦争で家を焼かれ、母も失い、むちゃくちゃにされてしまった。さらに父も、そして最愛の妹をもたった数カ月で失ってしまう。敗戦間際の状況下、世間知らずの少年にとって、幼い妹を抱え自力で生き抜くには余りにも厳し過ぎた。必死だったろう。一生懸命だったに違いない。この少年に、この子供たちに一体何の罪があるというのだろうか。冒頭の、他人に頼る術を知らない、行き場のない子供たちの死がそれを静かに物語っている。ラスト近く、少年がリヤカーで妹の遺体を運ぶ場面がある。その脇を高台に住む、彼と同世代の少女たちが、喜々として我が家に戻り幸せを満喫する。彼女たちは幸運にも家を焼かれずに、生き延びもしたのである。まさに紙一重で、運命を感じざるを得ないこの対照的なシーン。つまり、兄妹と彼女たちとの立場が入れ替わっていたかも知れない。見事な演出でした。この映画、あまりにも悲しく救いようがない。そう、救いようがないのだ。戦争は、取り返しのつかない結果をもたらすということを、作者は訴えたかったのではないだろうか。 【光りやまねこ】さん 10点(2003-05-17 11:23:06) (良:1票) |
302.主人公のモデルが原作者だとしたら・・・なるほど、すべてを戦争のせいにする身勝手さ。反戦映画をトラウマになるまで観ちゃったら思考停止しちゃって戦争に関するマトモな判断ができなくなるよ。 【やな太郎】さん 2点(2003-04-21 01:15:45) (良:1票) |
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300.清太の行動を非難する意見もあるようですが、戦時下の主人公の行動は本作、原作のいずれを見ても理解の範囲であると思います。結果として妹を亡くしてしまったことを責められるほど、私自身は傲慢にはなれません。「戦争がなければ、清太は節子を失うことはなかった」「戦争がなければ、伯母さんだって優しくいられた」戦争の悲惨さ、哀しさが胸に迫ります。作品的には救いがなさ過ぎる結末と、体調不良を引き起こすほどの悲しさに、-1点。美しい映像も、音楽も、大変素晴らしかったと思います。 【poppo】さん 9点(2003-04-04 16:56:56) (良:1票) |
299.見終わって、こんな腹立たしい気持ちになるとは思わなかった。原作者は、本当に戦争体験者なのか? 【毒林檎】さん 1点(2003-03-15 22:42:54) (良:1票) |
298.7年前の27歳の時に彼女の勧めでビデオを借り一人で観ました。あまりの辛さとやり場のない悲しみにに膝を抱えてうずくまって慟哭し、観終わって丸一日は社会への帰属意識に大変な嫌悪感を覚えました。今では自分への戒めの意味を込めて年に1回は観るようにしています。しかし、この衝撃は逆に「アニメ」だから可能ではないかと思います。実写で現実の役者さんが同じストーリーを演じてもこれだけの訴求力はないでしょう。サ○マのドロップが直視できなくなったのは私だけでしょうか・・・? 【詩の翼】さん 10点(2002-09-07 02:50:41) (良:1票) |
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297.ああぁぁぁ。この手のはダメなんです。小学校の夏休みの登校日に見せられた戦争映画を思い出して…あぁぁぁぁ(ToT)。でも、なんていうのか、実際の戦争では勧善懲悪ってないワケで、んでも被害を受けるニンゲンもたくさんいて、だから戦争はダメなんだよ~っていうのは、自分の根底にあるからそれをこんなにリアルに見せてくれなくってもいいいいいいいぃ~ってなきながら逃げ出したくなる作品です。はだしのゲンみたいに…。 【ちっちゃいこ】さん 8点(2001-09-14 00:36:39) (良:1票) |
296.ある一種の目的に対しては「よく出来た」作品(反戦とか)。たしかにはじめて見たときは泣いた。演出もずば抜けている。しかし…。あの少年が欲しかったのは何?自由?もし本当に妹のことを考えていたのなら、なぜ我慢できなかった?自分の選択を悔やむ作品なら納得したかもしれない。あと、この映画にとっての戦争とは、「悲惨さ」を描くための道具でしかない様にも感じてしまう。もちろん、可哀想な話だ。だが「感動」はしない…というかしたくない。なぜなら、この映画が、大人(製作者)の現代に対する皮肉に感じてしまうからだ。 【BA】さん 3点(2001-08-31 01:59:30) (良:1票) |
295.さんざん西洋かぶれしたエコ話を作っていたジブリがこんな地味な映画をいきなり作るとは・・・。大体、製作者自体がトラウマになる映画を何故作る?フツーこんなの子供が見たら心の傷になるだろ。 【みかん星人】さん 2点(2001-08-26 20:04:31) (良:1票) |
294.泣きたいと思って観たけど、泣けなかった。あまりに衝撃が強すぎたので。 戦争の悲惨さだけじゃなく、清太の幼さや叔母の醜さがとてもリアルに思えた。 だから、その中で純粋に生きる節子の無垢さが、いっそう際立って見えました。 悲しすぎて、もう二度と見たくないです。 【wood】さん 9点(2001-08-20 10:15:50) (良:1票) |
293.個人的に高畑勲作品は敬遠してたんだけど、この作品は別でした。製作が遅れて同時上映の「となりのトトロ」の足を引っ張った印象が強かったんですが、作品としてはなかなか良かったです。製作に時間を要した割には、結局88分の映画だったんですけどね。この映画を観て野坂昭如氏の原作を読んで感動したし、糸井重里氏の「4歳と14歳で生きようと思った。」と言うコピーも光っています。今思えばこれだけの映画を「となりのトトロ」と同時上映したジブリはやっぱり図抜けてます。 【イマジン】さん 10点(2001-06-22 12:08:37) (良:1票) |
292.何度観ても泣いてしまいます。分かっていても泣いてしまいます。これから先、幾つになっても・・・。人々から戦争の記憶が無くならない限り、そしてこの世から戦争が無くならない限り、きっと泣きつづけるだろう。 【ドラえもん】さん 10点(2001-05-25 23:32:22) (良:1票) |
291.主人公に共感し難いところもあり 感情移入は出来づらいはずだが 涙が止まらなかった。 心に刺さって痛いぐらい。 【afoijw】さん [DVD(邦画)] 7点(2023-03-17 13:10:50) |
290.《ネタバレ》 今更ながら初めてちゃんと視聴しました。 80年代のアニメーションなのに、目を背けたくなるような色褪せないクオリティーです。 特に、焼夷弾にやられた母ちゃんの包帯グルグル巻きシーンと、衰弱でやつれていく節子のシーンは、子供の頃に見たトラウマが甦りました。 確か当時はこれがトトロと2本立て上映立ったんですよね。 どんな観客はどんな気持ちになったんだろうか…。 【アーウーマンデ】さん [地上波(邦画)] 7点(2018-05-27 10:03:54) |
289.昔から何度も観ているけど、こんな居た堪れない気持ちになる作品もめずらしい。 名シーンはたくさんあるけど兄弟の愛情は特に印象的。また、何かを物語っているように静かに飛び交う蛍の光には込み上げてくるものがある。 ジブリの中でも異色の傑作。アニメーションながら表現力は実写版のよう。 平和ボケしている今こそ戦争の無意味さや残酷さを過激な描写に背を向けず、こういった作品からでも向き合っていくべき。 |
288.セツコ、にいちゃん、サクマのドロップ。何度も観ていることもあるけど、印象的なシーンがごろごろしている。悲しさもしっかり描いていて良い。 【noji】さん [地上波(邦画)] 7点(2014-09-20 18:08:03) |