17.《ネタバレ》 映画に登場する悪役の代表格・ジョーカーの若かりし頃の話。 ジョーカーが何故そこまで悪い奴になったのか?そのルーツに迫っています。 原作とはかなり違っているみたいですが。 ただこの作品は、どこまでが彼の(被害)妄想か分からないよう描写されています。 心理カウンセラーと対話する場面が何度か差し込まれるのですが、最終的にはジョークだよとジョーカーが笑いながら言って幕を閉じるのですから。 まあ、何が本当で空想かなんていうのは、この作品を見ているときには正直どうでもよいことです。 どうにもならない悲惨な境遇にある人が、内に秘めた狂気を爆発させてしまったらどうなるか、その恐ろしさがただただ描かれます。 僕も完全に貧困な人側に感情移入してましたからね。「やっちまえ!」と。危ない危ない。 これを見終わった、特に売れない〇〇系の人は、ブルーな気分を引きずり続けること必至でしょう(笑) 彼のよくない思想に染められてしまわないように注意です! ジョーカー役、ホアキン・フェニックスの不気味な笑い方と、タバコの吸い方が作品を通じてかなり印象に残ります。 見終わった後、彼を意識してタバコを吸いましたからね。 かっこいいと思った演出は、ジョーカーがピエロを辞めたとき「Don't foget smile」のforgetを塗りつぶして「笑うな」としたシーンですね。 ロバート・デニーロの射殺シーンも大好きです(不謹慎) 【アーウーマンデ】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-10-15 10:28:20) |
16.《ネタバレ》 見終わった後にどっと疲れを感じる映画だった。ホアキン・フェニックスの演技が素晴らしく、どんどん精神が蝕まれて行く様子にこちらまで沈んで行ってしまう。『ダークナイト』のジョーカーの生い立ちを想像していたが、このジョーカーは違う。このジョーカーは、今後クレイジーで恐ろしくクレバーで美しいあのジョーカーにはならない。そういう意味では期待通りではなかったが、映画としての完成度は高いように思う。 メンタルを削られる映画なので、精神が病んでいるときに見てはいけない。あなたもジョーカー側に引き込まれてしまうかも知れない。 【alian】さん [映画館(字幕)] 7点(2019-10-14 23:41:28) |
15.《ネタバレ》 近年のいわゆる”エピソード・ゼロ”作品には良作が多いと感じますが、、 本作ははその中でも異彩を放つ秀逸な出来だと思います。 強引な点が目についたのも事実です。 たとえば、最後のデ・ニーロが絡む一連の流れなど「これはないわぁ」というくらい無防備すぎ。 ただ、そんな粗さも吹き飛ばすほど、初っ端から最後までノンストップで徹底的にエグらえるエグられる・・・ 救いの無い生活の中の「ささやかな幸せ」さえも儚く消し飛ばす演出も見事(と言っていいのか?) 当然ダークな作風は承知のうえでしたが、予想の上をいかれました。 やはり陰のDC・・・DCはこうでなくては。 しかしながら、他の作品とは異質すぎで絡ませるのは難しいでしょう。 むしろ、これ1本だけで広げないほうがいい・・・そんな異様な一本でした。 【午の若丸】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-10-12 18:22:33) |
14.どうしてもヒース・レジャーが演じたジョーカーの印象が強くて、今回のホアキン・フェニックス版は肩透かしを食らった感じになってしまった。 スターウォーズエピソード1~3でアナキン・スカイウォーカーがダースベーダーになっていく過程は納得できたが、今回のアーサー・フレックがジョーカーになっていく過程は今一つ納得できなかった。 【ねおやま】さん [映画館(字幕)] 5点(2019-10-10 22:20:02) |
13.これはダークナイトのジョーカーではないのだろう。 抑圧されたもの、不満が充満した社会の中から発生した 多くのジョーカーな中でアーサーが得たジョーカーの形 このジョーカーではバットマンと戦えない 多分、知識、洞察力、胆力に優れ後にバットマンと対峙するジョーカーは あの多くの群集の中に身を潜めじっと見ているはず つまりこの映画、ラストもあいまって 差別を受け不幸で理不尽な人間がブチキレるまでを描いた ありきたりな内容、「ジョーカー」の名前をキャッチに使っただけ それでも2時間十分魅入れるのはホアキン・フェニックスやロバート・デ・ニーロ など演技力のたまもの、その点は素晴らしい。 演技力に頼りきって、話が疎かになったのは残念だし 詰めも甘い、あの街はゴッサムでは無くニューヨークやシカゴだ。 【カーヴ】さん [映画館(字幕)] 6点(2019-10-10 16:09:29) |
12.1度見て全てを理解出来たかは甚だ疑わしい。多分理解しきれてない部分が多いと思います。【妄想】か【現実】か。不良少年に蹴られた背中のアザがあるかないか、か1つの判断材料か? とにもかくにもホワキン.フェニックスの【笑い】の演技。苦しみながら、哀しみながら、戸惑いながら。。。これ程【笑い】にスポットが当たる作品はなかったのではなかろうか? 【tonao】さん [映画館(字幕)] 7点(2019-10-10 12:38:11) |
11.ホアキン・フェニックスの独壇場です。純粋だけど神経質なアーサーが、稀代の悪者「ジョーカー」になるまでを描いていて、内容に意外性はなく予想どおりだったけど、彼の演技に圧倒されました。あと音楽も良かった。終始、暗い内容で自分好みの映画ではないけど音響の良い映画館で観て良かったと思いました。 【ぽじっこ】さん [映画館(字幕)] 7点(2019-10-09 16:39:48) |
10.事前に見ておくと、より楽しめると聞いた「タクシードライバー」と「キング・オブ・コメディ」は鑑賞済みです。この2作品が今作の物語に直接絡んでくるわけではないんですが、監督がこの2作品をリスペクトしているのがよく分かります。バットマンシリーズを含め、この2作品も見たことがないよって方でも大丈夫。問題なく楽しめます! 誰もが抱える夢や希望、それに反する悩みや苦悩、不満や怒り、現代社会の闇・・・。この映画、とにかくホアキン・フェニックスの演技に圧倒されます。万人ウケする映画ではないけど、強烈に記憶に残る映画。 【たけたん】さん [映画館(字幕)] 6点(2019-10-09 13:55:32) |
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9.二度は観まいと思っていたけど、もう彼の狂気に触れたくなっている。 これは事実なのか?それとも夢なのか?個人的には新しいジョーカーの種が撒かれた作品だと理解していたがそれは個人に委ねられるとの話にしてやられたと思う。 暴力に燃える街が美しく見えてしまうのは監督の腕が良い所為か人間の性なのか。white roomが頭から離れない。傑作。 【Kの紅茶】さん [映画館(字幕)] 9点(2019-10-09 12:28:58) |
8.このジョーカーがダークナイトのジョーカーになるのか。いい人だったかわいそうだったと描く事は、ジョーカーのサイコパス性に疑念を持たせる事にならないのか。 【Yoshi】さん [映画館(字幕)] 4点(2019-10-09 01:49:27) |
7.狂気に至る過程が誰にでも分かりやすい。ただし、それでも万人がこうはならないだろう、アーサーだからだろう、という部分は残るので、それがギリギリでモラルを守っている。 完成度が高く「危険な」映画でもあるが、集団との交流の納得感は多少荒く、完全体(?)であることが少し避けられている気がした。 この手の作品が氾濫するのは避けたいが、作られても不思議ではない。 【simple】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-10-08 20:32:45) |
6.《ネタバレ》 冒頭のモダン・ワーナーのロゴが出たところから「その時代」に引き込まれていた (映画を見てるときははっきり分からなかったが、このロゴは1972年から12年間使われたロゴなので、その時代) アーサーは確かに精神的に壊れつつあったが、自分の最後をマーレーの舞台で閉じようと覚悟していたところまでは正気であったと思う。 母も殺し「その」準備を整えて自分の最後を見てもらいたかったが、マーレーの一語一句が確実にアーサーを追い込んでいる(さすがデニーロ) 「やばいよ、それ以上言うと、、」と思ったらズドン、、ジョーカーの誕生。 ジャック・ニコルソンは素晴らしかった、ヒース・レンジャーには魅了された、今作ホアキン・フェニックスには震えた。 もうこうなると「どの役者が良かった」ということより「ジョーカーについて」を語りたい。 (「スタートレック」が好きだが「どのカークが良かった」ということを話題にしたことがないのと同じ) ヒース・レンジャーの時に「これ以上のジョーカーは出てこない」などと勝手に思ってしまったが、 「今後どんなジョーカーが出てくるのか楽しみ」とう気持ちを持って続編やドラマ化を期待します。 【かのっさ】さん [映画館(字幕)] 9点(2019-10-07 10:36:10) |
5.《ネタバレ》 約3年ぶり3度目観賞、続編公開に向けての復習。バットマンの悪役・ジョーカー誕生秘話。母と二人暮らし、孤独で笑い上戸なおいら。だけどいきなりぶちギレて笑いながら人殺し、潜む衝動性と猟奇性。不気味すぎるおいら。踊る、悪のカリスマ誕生の瞬間。その道化ぶりはササキ並み。ホアキン・フェニックス怪演で米アカデミー主演男優賞受賞。良作。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 7点(2019-10-06 00:26:04) |
4.《ネタバレ》 すごい映画でした。ホアキンフェニックスの怪演。前評判を裏切らない傑作だとおもいます。怒りなのか、悲しみなのか、とにかく辛い感情が溢れてとまりませんでした。現代社会においても、誰もが、ジョーカーになる可能性がありますよね。 陰鬱で汚くて暗い景色や部屋ばかりなのに、ダンスを踊るジョーカーのシーンは鳥肌でしたね。美しかったです。挿入歌もセンス抜群でした。 比較すべきものじゃない、別物であるのに、否が応でも比較されてしまうヒースレジャーのジョーカーとは全く違うジョーカーを創り出したホアキンフェニックスに拍手。オスカーかな。 【ギニュー隊長★】さん [映画館(字幕)] 9点(2019-10-05 16:56:56) |
3.男は「ゴッドファーザー」を観ると皆マイケルの目になると言うが、この映画を観てジョーカーの目になって出てくる奴がいたら大変だ。事件とか起きませんように…。内容は「バットマン」(1989)や「ダークナイト」(2008)より「タクシードライバー」(1976)との比較が多くなされている通りである(「キング・オブ・コメディ」は未見なので分からない)。時代も1980年代初頭に設定されているとのことで、まるで往年の名画を観ているような気分だった。この上質な雰囲気にやられてしまった面は確実にあるな。さらにホアキン・フェニックスの名演が映画をさらなる高みに引き上げる。人が笑っていると面白くなくてもつられて笑っちゃう事がよくあるけど、これは殆どそうならない。哀しみが痛いほど伝わってくるから…。悪のカリスマ、ジョーカーが誕生するまでを説得力を失わず描ききり、無駄、失速といった部分が一切なく、最初から最後までずっと面白い圧巻の映画。ラストは… 人それぞれの解釈に委ねたんだろうね。遅ればせながらアメコミ映画史上初の金獅子賞受賞、おめでとうございます。 【リーム555】さん [映画館(字幕)] 9点(2019-10-05 12:15:37) |
2.全方位暗いし、笑い所など一つも無い映画でしたが、観て良かったです。 他の方の感想を読んでいると、特に哀しみや悲劇の要素をこの映画から汲み取られている方が多い気がしますが、僕はむしろこの作品には哀しみより怒りの感情が充満しているように感じました。 また、その怒りの捌け口として、安直なカタルシスを用意しない物語構造がとてもクレバーにも見えました。 主演のエッジの効いた演技を活かすように、脚本はほぼ彼の一人称で語られます。今作のジョーカーの複雑かつ繊細な精神的変化に説得力とリアリティを持たせる為の手段としては、これはかなり効果的に感じました。 【もののけ】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-10-05 11:02:17) |
1.アーサーのあの笑い声が忘れられない。 人を笑わせる事が好きで、コメディアンを目指していた彼がいかにしてダークサイドに墜ちて行ったのかが克明に映し出されていた。 胸糞悪くなるほどの悪なのに画面から目を逸らすことは出来ない。むしろかなり感情移入して観ていたと言ってもいいだろう。 いかにしてアーサーという男が“ジョーカー“へ変貌を遂げたのか? その辺は人間ドラマがリアルに描かれていて彼の心情がとても深く理解できたからだ。 また、直接的な描写は無くてももしかしたら殺してるのでは?と思えるようなシーンなどがいくつもあって、その辺は想像して怖くなる凄いシーンだったなぁと思った。 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-10-04 21:03:52) |