129.その後の松田優作の死というショッキングな要素を除外しても彼の演技には鬼気迫るものがあった(いや、病ゆえなのかもしれないが?)作品としてマイケルダグラスや健さんら主役級を完全に彼の怪演が喰ってしまい、全体として少々バランスが悪いことは否めないが、何かが突出することによる弊害というものを本来は否定するべきではないのであって、だからこそ世界に通用する新しいタイプの個性が生まれたのである。そういう意味においても彼の死はやはり残念でならない。名監督リドリー・スコットにして、「最高も悪役」の座をルドガー・ハウアーから奪い取った男、松田優作になら10点どころか100点ぐらい献上したい。 【るね】さん 8点(2004-10-28 02:14:47) |
128.当時の通勤途中で見かけたあの場所、この場所。スクリーンの中では妖しい魅力に溢れる光景で誇らしく思ったものでした。悪役好きの自分にとって松田優作の狂気に満ちた演技も日本男優ここにあり、と誇らしく思います。ラストシーンの百貨店の包装紙と健さんの表情は忘れられません。自分の思い出の作品です。 |
127.外国映画で扱う日本は、普通は違和感を覚えるのですが、たまに魅力的な印象を受ける場合があります。この作品の「オオサカ」は、正にそれですね。作品に溶け込んで、独特のカラーを発揮しています。日常見ている風景と違っていても、作品の舞台や背景として輝いている街は、作品を印象付ける重要な要素になり、観客を引き付けます。舞台となる街を生かすも殺すも撮り方次第。映画は芸術です。松田優作の鬼気迫る演技は、決して最後の輝きではないと思っています。それだけに、残念です。 【パセリセージ】さん 8点(2004-10-04 19:04:50) |
126.当時ロケ地として予定されていたお寺が撮影を拒否した話を聞いて、「何で頭固いんだよ」と怒っていた私ですが、今は「よくぞ断った」と思うようになりました。 それはともかく、リドリースコットと日本人実力俳優陣の組み合わせはいまだに感慨深いものがあります。 この映画のテーマ(組曲)はハンス・ジマーの中で一番好きです。 【番茶】さん 7点(2004-09-05 02:07:36) |
125.実は初めて観た松田優作出演作品。これが遺作だとは知らなかった。高倉健とマイケル・ダグラスのキャラクター性の違いが、いいコンビになっていたと思う。 【揺香】さん 6点(2004-08-02 11:55:22) |
124.正直、この映画がおもろいかどーかは微妙なんやけど、実はこの映画の撮影された繁華街のシーンは俺の地元の十三という場所で、しかも撮影当日、たまたま早起きした時に、撮影風景を見ることができたので、非常に思い入れがあるねんな~。だから、それぞれのシーンで、大阪の街についても、そこはそんな風になってないとか、なるほど、あの場所をそんな感じで演出してるんやとか、色々発見できて楽しいねん(ちなみに、繁華街のシーンは普通は呼び込みとかでにぎわってるけど、映画じゃ人はほとんどおらず、看板のネオンだけが不気味に光ってる)。多分、これがまったく知らない場所とかで撮影されてたら、この映画をそんなにおもしろく感じなかったかもしれん。映画って内容うんぬんとか、登場人物の好みとか、映画の背景事情とかで好き嫌いがわかれるけど、こーゆう親近感でおもしろく感じる事もあるねんな。だから例えば友達が出てたりしたら、それだけで俺の場合、評価甘くなったりすると思う。元々、映画の評価なんて色々な要素の好みの問題やしね。なんで、この映画に関してはまともな評価じゃないし内容も「うわ~、地元だ~」ってゆうワクワク感と松田優作のかっこよさしか覚えてないけど、また観たい映画、そして好きな映画。 【なにわ君】さん 10点(2004-07-20 18:33:10) |
【センブリーヌ】さん 5点(2004-07-20 03:52:30) |
122.正直期待はずれ。松田優作のすごさが分からん。高倉健も下手だし。ストーリーもイマイチ。 【ムート】さん 2点(2004-07-11 05:48:24) |
121.「ブラックレイン」に対する僕の評価は、松田優作に尽きる。<僕みたいに>昔から松田優作が好きで、遊戯シリーズ等に思い入れがある人間でなくても、その圧倒的存在感にはおそらく痺れるのではないかとは思うが。この作品は、癌を患った彼が自らの病気を伏せて撮影に望み、病魔と闘いながらも魂魄の演技をし続けたことがエピソードとして伝えられる。結果的に彼の映画としての遺作となるこの作品で、日本人の役者がハリウッド映画で通用すること、それを自身の命を賭けた最後の仕事としたと言えるわけだ。そんな彼の想いを抜きにしてこの映画を観ることはできない。作品というのは、純粋な客体として絶対的に存在することは不可能だ、と僕は思っている。作品は、個人が観るという行為を通して初めて作品として個人に認識されるのであって、個人が観るという行為には、当然個人的な視点や歴史、或いは偏見が主観的に加わる。つまり作品とは常に鑑賞者と1対1の関係としてあり、評価というのはその関係性から立ちのぼる自身の思いとしてしか現われざるを得ないのである。「ブラックレイン」という作品には、松田優作という役者馬鹿の生き様がオーバーラップしており、そんな彼に対する感情を抜きにして作品を評価しなければならないということは原理的に不可能なのだ。僕はこの映画をストーリーや設定、演出や映像など、映画のあらゆる評価軸を越えて、松田優作の歴史そのものとして評価するのである。 |
120.やっぱり、松田優作が強烈に印象に残ってるなぁ、アンディガルシア、マイケルダグラス、高倉健の方がはるかに出番が多いのにもかかわらず。 あとは、若山富三郎。マジもんのヤクザかと思うぐらい顔つきが凄かった。 【夏目】さん 6点(2004-06-29 23:41:37) |
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119.アメリカではヒットしなかったのでは? 東洋の神秘だけでは無理。指詰め、パチンコ・・・。 主役ダグラスは、冒頭のみカッコ良いが後はほぼ負け犬。 アメリカ人には受けないのでは? 大阪が舞台で、その時は結構話題になっていた記憶があるが・・・。 近くに住んでいるためか、親近感が沸く。 あの場面は阪急電車・梅田駅ターミナルの阪急百貨店か? 日常を知っていると面白い使い方だ。 日本人向けの台詞、描写で、日本人には(わたしには)、結構面白い。 日本人配役 GOOD。高倉健、松田優作、若山富三郎、神山繁、ガッツ石松、 安岡力也 等 一級品。音楽もよく楽しめた。 【ご自由さん】さん 6点(2004-06-17 13:25:35) |
118.まあなんとなくですけどヴィンセントって名前が3を思い出しますね。 【tetsu78】さん 6点(2004-06-14 01:41:40) |
117.もうだれか書いてるかもしれないけど、日本での舞台を東京じゃなくて、大阪にしたというのが、日本人から見てかっこいい。 【あすぺん】さん 8点(2004-06-13 23:03:38) |
116.スコット監督、ダグラス、高倉健、松田優作、ガルシア・・コレだけのメンバーで正直ちょっと残念。 【★ピカリン★】さん 5点(2004-06-13 15:34:11) |
115.松田優作凄過ぎっ 高倉健もイイなー 日本が世界に誇れるアクターですね。 【かずのすけ】さん 8点(2004-06-08 20:20:48) |
114.大阪をこんなふうに取れるのはリドリー・スコットくらいでしょう。松田優作の存在感も凄すぎました。 【PAD】さん 7点(2004-06-02 10:25:44) |
113.大阪がまるで異国のよう。「こんなの日本じゃねえ」と思いつつ、不快で侮辱的な感じはそれ程はしない。毎度うんざりするふざけた日本描写満載の他のハリウッド映画と比較すると、かなりまともな方。タラはこの作品の日本描写にダメ出しをしていたらしいけれど、あいつにその資格があるのだろうか(笑)?そしてあの松田優作の迫真の演技。お、鬼のよう…。その鬼気迫る演技には敬意を表したい。役者魂ですわ。 【ひのと】さん 6点(2004-05-22 13:17:13) |
112.やっぱり6点以上はあげられないですよー。そこそこ楽しめるんやけどやっぱり突っ込みどころが多い・・・。でもハリウッドが撮った「日本」としてはよくできているのではないでしょうか? 【たかちゃん】さん 6点(2004-05-10 14:20:34) |
111.松田優作がそんなに存在感あったかな…?凄い人なのかどうかがよく分からない・・。それよりもヤクザの首領の爺さんの方が演技良かったように思いました。・・単に喋り方の問題でしょうか?? 【亜空間】さん 5点(2004-04-05 21:42:20) |
110.大阪の街をブレードランナーの舞台のように見せる映像。ネオンとあふれかえる人。光と影。日本であるとか、他国であるとか、そんな領域でおさまらないスケール感がこの作品にはあります。故松田優作が魅せる狂人のハイテンションぶりには、「こやつ人間か?」の疑問も浮かびます。そんな点でも、無国籍めいたムードが漂っているのでしょう。その分、浮いてしまう役者さんも多数いますが。寡黙な高倉健は典型的な描かれ方で面白味に欠けます。アメリカ刑事とのほのかな友情という流れも読めてしまいます。それでも観てしまうのは、松田優作。この人の圧倒的な存在感ゆえ。1人の出演者でもつ映画。俳優の力を誇示する、まさに貴重な作品です。 【映画小僧】さん 7点(2004-03-29 12:03:51) |