231.邦画にはいつも期待を裏切られているのですが、この作品はよかったです。真田広之の演技は安定しているので安心して見ていられます。宮沢りえは嫌いな女優さんですが、見直しました。あと子役の2人がかわいらしく印象にのこりました。 【kenz】さん 8点(2004-11-04 17:53:15) |
230.時代劇に不慣れな者にも解りやすいゆったりとしたつくりは、老若男女人種を問わず、見て汲み取る事の出来る情感を表現していると思う。その点は評価に値すると思うが、アカデミー賞にノミネートされ英語字幕になった時、そのセリフははたして生かされているのだろうかと、そればかりが心配になった。例えば清兵衛が余五善右衛門の家に入る時の「ごめん」は「Excuse me」なのかなぁ?とか…。あぁDVD見ればわかるんですかね。そうします。その後原作も読んでみたいです。 【ちゃか】さん 7点(2004-10-20 13:29:58) |
229.何故、過去形にしてしまったのだろう…という印象で、終始、娘・以登(岸恵子)による“良き父の思い出”として語らせる演出は余計。現在進行形で進む映画のストーリーも、“語り”という手法で過去形によって話を進めれば進ませる程違和感を覚える。大体、娘の知らない所で父が何をしているか…だなんて、実際に見もしないで語っている時点でリアリティに欠け、虚構のストーリーだと浮き彫りにしているだけで興味が薄れる。ただ、日本の良き情景を背景にたった1人の侍の様を淡々と描く演出なり、独特な味わいがこの映画の特徴で良いと思う。 【_】さん 6点(2004-10-10 15:25:12) (良:1票) |
228.非常に丁寧に作ってあるなというのが第一印象。個人的には黒澤明監督の「七人の侍」や「用心棒」のようなダイナミックな時代劇が好きなのだが、今回「たそがれ清兵衛」を見て、静かだが何か訴えかけてくる時代劇もありかなと思った。なかなか泣かせる話だし、真田広之、宮沢りえが好演していた。宮沢りえはあまり好きではなかったが、ちょっと見なおした。二人の娘たちも、早く自分も子供が欲しくなるくらい可愛かった。殺陣はもう少し派手なのを期待したが、思えば実際はああなのかもしれないな、と妙に納得。あとナレーションを使い過ぎているように感じたが、このナレーションのおかげで映画全体が分かりやすくなっているし、最後のシーンにもつながってくると思うので、これはこれで悪くない。映画が分かりやすいというのは、時代劇をあまり見ない若者にも見せやすいという点で重要なのかもしれない。山田洋次監督の作品は今回が初めてだが、他の作品も見てみたくなった。もちろん次回作「隠し剣 鬼の爪」は必ず映画館で見ます。 【zahrky】さん 9点(2004-09-30 17:08:52) (良:1票) |
227.幕末の不安定な時代を、同じく先行き不透明な現代とシンクロさせ、平侍の生き様を通して、平凡な日常と向き合う生き方や本当の幸福とは何かを問い掛ける。ただ、テーマが地味なだけに、どうしても展開も地味にならざるを得ない。「平凡に生きることは悪い事ではない」とする、いわば「癒し系」映画。 【FSS】さん 6点(2004-08-18 13:44:00) |
226.ラストサムライでかっちょいいけど内容のない時代劇をみせられた後だったので久しぶりにきちっとした時代劇であったように思う。 【おさむ】さん 7点(2004-08-17 16:09:45) |
225.今テレビでやってて見てました。なんかせつなかったです。幸せって何なのかなあとか考えさせられました。ほんとに渋い映画ですね。それにしても朋江さんがいてくれてほんとよかったなあ。 【りょう】さん 7点(2004-08-15 16:16:16) |
224.時代劇がテーマの映画、ただそれだけ。もろ時代劇っていう感じも無く、現代版っていう中途半端な感じにも思えた。最近見てなかったので、ちょっと新鮮に思えたけど、可も無く不可も無くってところだな。 【紅】さん 4点(2004-08-07 15:13:40) (良:1票) |
223.朋江『男の価値は金じゃね(そうだ!その通りだ!)貧乏でもいいだ(泣かすねぇ)やっぱ顔でがんす(・・・・・)』 【諸星わたる】さん 3点(2004-07-19 05:06:33) (笑:2票) |
222.幼い頃に母を亡くした女性が語り手ということで「アラバマ物語」を思い出しました。母の優しさを持つ父親が男らしさを発揮するのが「アラバマ物語」では法廷、この作品ではチャンバラ・・・ということで「アラバマ物語」には勝てそうにないですね・・・。アカデミー賞外国語部門を逃しましたが、日本人の私が見てもちょっとテンポが遅すぎて賞をもらえなかったのはしかたないと思います。真田広之の演技は満点+α。でも、個人的にはもっとマッチョでもっと知的な役で真田さんを見たいです。 【かわまり】さん 6点(2004-07-12 03:02:54) |
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221.ラストサムライのような派手さはないけど、細かく人間が描かれていていい。また独特のしゃべりの~がんすっていうのも、その世界観に浸れやすくしていてよかった。 【LYLY】さん 6点(2004-07-05 18:41:20) |
220.アカデミー賞の選考委員が、この映画と、「ラストサムライ」を、おんなじ目で見ていたのかと思うと、ちょっとなあ・・・ 【あすぺん】さん 7点(2004-07-04 02:17:50) |
219.山田洋次の脚本は、相変わらずひどい。説明がくどすぎる、そのくせ、必要な情報を欠いています。言葉にセンスがないのも辛い。演出も、同じ。中学生の学校演劇か、幼児向けの童話を映像化しているような雰囲気があります(ただし、それが山田洋次の味でもあります)。貧乏=臭い、などは、発想があまりにも貧困です。だいたい、藩士が同僚から貧乏を馬鹿にされることなど、あり得ません。大太刀がなくてどう戦うと問われるシーンがありますが、屋内での戦闘で小太刀を使うのは、「常識」です。本作ではこういった考証の甘さ、原作の誤解が多く、目立ちます。サラリーマン万歳、家族万歳のテーマを、今の日本で叫ぶあたりも、「古い」(原作の清兵衛は、強いアウトローとして描かれています)。殺陣のあるシーンは悪くはありませんが、良い、というほどのものでもありません(殺陣自体は、たいしたものではありません)。「もともと山田洋次の映画が好き」、「山田洋次の映画があっている」人は、本作をそれなりに楽しめるかもしれません。それ以外の人たちにとっては、退屈。時代劇ファンは頭を抱え込み、時代小説ファンは気分を害することになるだろうと思います。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー山田洋次に限ったことではないのですが、原作の時代背景などについてろくに調べもしない映画監督が増えているように思います。原作の設定やエピソードのみを拝借し、作品を読み解きもしないで、つまらない三流ドラマを勝手に作り上げてしまう。それは、原作からのパクリでしかありません。本来、日本映画の手本となるべき年寄り監督に、その傾向が強いのが、残念です。 原作「たそがれ清兵衛」は、権力に飲み込まれることのない、強く、「非凡な剣士」を描いた、たいへん魅力のある作品です。 【DONGYAOS】さん 1点(2004-07-03 04:01:36) (良:2票) |
218.階級社会の悲哀ですなぁ。親の介護と娘の世話という現代のサラリーマンにも通じる悩みを抱えた清兵衛を、時代を超越し、1人の人間としてありありと描いた真田広之の演技は見事!全体的に落ち着いた雰囲気が流れ、肩に力を入れずに見ることが出来ました。うん、よかった。 【はざま職人】さん 8点(2004-06-30 16:32:12) |
【PAD】さん 8点(2004-06-28 18:21:49) |
216.時代の雰囲気と平侍の現実的な日常がうまく醸し出されている映画。ラストサムライよりもこっちのほうがリアルです。地味だけどね。 【スーシホ】さん 8点(2004-06-25 19:20:51) |
215.最近、奇をてらった時代劇が多い中で、非常に見やすい時代劇だった。東北弁が気持ちよく、心に響いた。 【如月CUBE】さん 8点(2004-06-21 17:43:58) |
214.《ネタバレ》 よくも悪くも山田洋次の映画という感じ。アラがなく、ソツもないけれど、強烈な何かもない。いわゆる佳作。 立身出世を求めない清兵衛の生き方が人気だというが、組織の中で、あのように自ら窓際族となって孤立しながらも、なおかつ尊厳を身にまとっているというのは、現実にはほとんどありえない。多くの組織人は、一生懸命仕事に励んでいるにもかかわらず結果が出なかったり、認められなかったりするのが実際ではないだろうか。なので、実は器用な人間である(と私には思える)清兵衛にまったき共感を感じることはできなかった。同じ藤沢周平原作でも、仕事自体にも一生懸命だった『蝉しぐれ』の牧文四郎のほうが共感できる。 恋情あり、活劇ありとエンタテインメントの要素は押えてあるので楽しめるが、他方、テーマに深まりが見られなかったのが物足りない。アカデミー賞ノミネートまではいっても、受賞にいたらなかったのは本作のあり方を如実に反映して象徴的。 絵は大変美しく、山々には必ずといっていいほど高圧鉄塔が立ち並ぶなか、よく撮影地を探したもんだと感心。 【delft-Q】さん 6点(2004-06-20 13:42:57) (良:1票) |
213.おくゆかしい、って日本語があったなぁと思い出しました。まさにそんな映画。ただ、説明しすぎなナレーションにものすごく違和感がありました。それだけが残念。 【あさ】さん 8点(2004-06-17 15:00:30) |
212.良くない。どうがんばっても良くない。どこかきっといいところがあるんだと思っても、良くない。強いて言えば、、、宮沢りえがみずみずしくてよかった。それでも、、、こんなことなら寅次郎をみれば良かった。 【杜子春】さん 3点(2004-06-15 16:56:00) |