54.少女漫画というのは、「こんなのがいい」と夢見がちな少女達が夢想する人物、その境遇、物語のシチュエーション、果ては街並みに至るまで、その夢想をくり抜いて、紙の上で具現化している。そんな無味無臭の二次元の上での理想を、現実の生々しさを感じさせず、三次元で再現する腕前において、岩井俊二の右に出る者はいない。この映画はもう本当に、どっからどう見ても少女漫画である。そこでは『相手の必要に関わらず、自分の愛を全力で投げつける』という迷惑な少女は、それこそ山のように登場するし、『ちょっと軽くて頭の足りない親友』もありがちだし、『無口で変わり者の男の子』なんて、それこそスタンダードと呼んでもいい程の物だろう。これは少女漫画、理想を語ったお伽話であるから、多少の矛盾は許される。この映画は内容をどうこう言うより、『少女漫画の世界が、実写でここまで再現されている』という点に視点を絞るべき映画に思える。二次元を見事に三次元の美しさに具現しきった岩井俊二に、敬意の九点。 【C-14219】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-08-04 21:45:54) |
53.ゆったりとした時間の流れと音楽が心地良いです。好きな人を振り向かせるためのウソや友達の彼への恋心などに女の子の繊細な心理描写がよく表されてますね。これは蒼井優のための映画だと思いました。今後、彼女がどのように開花していくか楽しみです。 【およこ】さん [DVD(吹替)] 8点(2005-07-07 01:00:29) |
52.ふわふわした季節感、緩急のつけ方、女の子チックなメルヘンを撮らせたら、やはり岩井監督の右に出るものはいないと思う。 これは、学年は違えども、「リリィシュシュの全て」と表裏一体の作品だな。 痛さ・つらさとは違う、もの凄く“リアル”な作品だなと思う。 【なおてぃー】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-07-05 01:48:14) |
51.こうゆう「雰囲気映画」あるいは「妄想系映画」撮らせたら、やっぱり岩井俊二はいい(褒めています)。映画としてまとまりがあるわけじゃないし、ストーリーも平凡だけど、一つ一つのシーンの美しさに惹きつけられる。冒頭の電車、バレエ、アリスと父親、雨のなかで二人の間に不信感が芽生える場面、アリスの最後のデート、学園祭と落語、どのシーンも印象的で心にしっかりと残る。残念だったのは、有名人のチョイ役出演。せっかく主人公2人のシーンがいいのに、どうも気が散ってしょうがない。そこは、もともとイベント映画だったからしょうがないのかもしれないけど、あれで中途半端な印象になってしまった。でも、個々のシーンの美しさは特筆モノということで、それだけで8点の価値アリだと思う。 【ころりさん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-06-26 00:50:35) |
50.杏ちゃん目当てでみたんですけどいまいちかな。テレビドラマの「スタンドアップ」で彼氏は杏ちゃん犯す悪者役やってるからオーバーラップしてしまい素直にみれませんでした。アリスが最後のオーデションでバレエ踊るシーンはよかったです。 【kenz】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-06-17 21:59:11) |
49.色々な要素がある映画だったので飽きずに見れたが、もっと絞られてると、よりぐっと来たかもしれない。と、いうものの花の告白シーン(ちょっと泣きかけた)や、アリスの踊るシーンなど、いい場面がいっぱい。映画全体の雰囲気とかも、優しく自然で、いい映画だと思った。 【六爺】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-06-12 21:58:39) |
48.薄くぼんやりとした映像で描く内容が非常にリアルで、その対比が凄く魅力的でした。この監督の作品は大らかな優しさで包まれていて、鑑賞後の心に爽やかさを残していってくれます。 【wood】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-06-05 10:12:32) |
47.勝手に思い込んでいたのだがこういうのが少女漫画ってやつなのか?少女漫画っぽいと勝手に思っていたが俺は少女漫画なんて読んだこと無いことに気づき疑問に思う。それはともかく、この映画、俺は好きだ。青春とか少女っぽいとか内容がどうのこうのではなく、ただ、映像や音楽、そして感性が。 【taron】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-05-14 16:45:47) |
46.下らない記憶喪失の嘘には騙されるけれど、ハートのエースを見つけた時の告白には敏感に反応したり。でも、ちがうトランプだということには気づかなかったり。なんだか暗くてうざい男相手に何やってんだろうな~と思いながら見てました。だいたい、何年前に無くしたトランプかしらんけど、浜辺で無くしたトランプがあんなに綺麗に残ってる訳ないじゃん。 【北狐】さん [DVD(字幕)] 3点(2005-04-25 23:20:21) |
45.岩井作品の映像は見ただけでそれとわかる映像のぼかしのようなものがありますね。なんかやってるんだよな絶対。何やってるのかわからないけど。それが実に雰囲気ある絵作りになっている。それで撮られてる女の子は、やっぱりすごくきれいに見える。でもやっぱりスケッチかな。ところどころすごくいいシーンがあるけれども、まとまりには欠ける。スケッチに徹するならWEB版くらいの淡々さのほうがよかった。やや長い。正直アリスのスカウト関連の話なんかは蛇足だったような気がしないでもない。なんでこんなに蒼井優が推されてるのか。たぶん、映画とるときに蒼井優があんまり良かったからエピソードガンガン増やしちゃったんだと思う。もちろん成功してる部分はあるけれど、そのせいで蒼井優のプロモーションビデオ感が否めなかった。結論として、個人的にはWEB版のほうがよかったです。 【コダマ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-04-21 01:05:35) |
|
44.こういう笑いをシュールと言うのでしょう。 かなり笑わされました。 「記憶喪失」と「三角関係」で思い出すのは、「冬のソナタ」ですが、この映画の「記憶喪失」はあくまでも笑いの1つだと思います。 それとアリスは、やはりかわいいです。 私は雨の中で踊るシーンと、髪の毛がぬれて、ずぶぬれの姿で笑っているアリスの顔の表情が好きでした。 それと最後に花さんの嘘が実ってよかったですね。 とりあえず4点です。わたしがもっとオヤジになって、もっとすけべになったら、もっと点数が上がるかと思います。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 4点(2005-04-02 23:50:27) |
43.《ネタバレ》 鈴木杏と男の常識では考えられない行動に全く共感が得られず、最初からどうしようかと頭を抱えた。一番許せないのは、必要も無いのにCT検査を受けさせるシーン。放射線など受けないに越したことなく、そういう無神経さが我慢ならない。ラストの盛り上がりで何とかそれなりの作品に仕上がっているが、それにしてももう一つ許せないのが、チョイ役。こういうのに平気で出るだけあって、どいつもこいつも感に障る奴ばかりであった。岩井俊二らしく少女漫画の様な作品であったが、いい年した大人が観るには少し辛かった。 【まさサイトー】さん 5点(2005-03-19 05:37:58) |
42.箇条書きの日記のような淡い恋心のエピソードを、微笑ましく安定剤的な映像に乗せて届けていただいたような作品でした。このぐらいのテンションで生きると良いなと思う。岩井監督にはいつも乙女と静穏が取り憑いているのだ。時代によってブリッ子の形も変わるものです。今のブリッ子は、パンチラもなんのその。見えそうになるとコマカットするなんて昔のエロ映画みたい。岩井マジックは蒼井優に大変注がれていた。 【チューン】さん 7点(2005-03-07 12:08:08) |
41.《ネタバレ》 ちょっと長かった。アリスが宮本に本当のことを言って別れたあたりでエンドロール…と思ったけど。あそこで終わってもよかったんじゃないかなぁと思った。絵になる風景、カメラワーク。映像だけでも楽しめた。 【Syuhei】さん 6点(2005-02-28 14:43:28) |
40.花とアリスがカワイイ。やわらかい。 観ててふとした瞬間に、ロリな自分を感じた・・・。 【kiki】さん 7点(2005-02-21 16:50:03) (笑:1票) |
39.《ネタバレ》 文化祭の写真展でのシーンがとっても好きです。「けんかしちゃだめだよ」っていうせりふにじ~んときました。でも作品の中で一番切なかったのは、最終的には恋に破れたアリスの母親がバツイチであるということ。「カエルの子はカエルなのさ」という演出家の声が聞こえた気がした。切ない。 【kokayu】さん 7点(2005-02-19 23:46:05) |
38.すばらしいっつって♪何がすばらしいって??だって夜遅いから30分見て次の日に残りを見ようと思ってたのに、画面に釘漬けだったんだっつって!! う~ん9点かどうか悩んだ。 |
37.雨の中でのシーン、サクラを投げ合うシーンああ思い出すだけで微笑ましい気持ちになる しかしこの作品では岩井俊二が撮ったんだというような印象を受けなかった もっと炸裂させてほしかったです 岩井ワールドを 花とアリスの演技は素晴らしかったです 宮本雅志の演技はそこまで良かったとは思えなかったけど 【ぺぷとりじ】さん 8点(2005-02-01 19:09:57) |
36.・・・・いや、最後のバレエは要らないよね?・・・うん・・・うん・・・てかスカウト関連の話は全部要らなくない?・・・え?・・・いや、まぁどう感じるかなんて人それぞれだけどさ・・・・ん?いや落語は要るだろ。確実に。 【ぶらっくばぁど】さん 7点(2005-02-01 01:16:23) |
35.こういうのは嫌いじゃない。こういうのとは、たわいないということ。「嘘」から始まることも、それが過去になれば、「本当」の今があり、大切なのはそっちだったりする。そのときに生まれるのがドラマだと思う。 【もちもちば】さん 6点(2005-01-23 19:05:31) |