《改行表示》102.「椿…、三十郎、もうそろそろ四十郎ですが」。 相変わらず、飄々としながら、機知にも富んだ素浪人というキャラクターを、この一言で完璧に表している。カッコ良過ぎ。こんな台詞が似合うのは、やはり三船敏郎しかいない。 他にも、天衣無縫な家老の奥方とその娘、未熟ながらも憎めない若侍たち、押入れに入れられていた敵の侍など、魅力的な登場人物が多いし、テンポの良さなども含め、「用心棒」よりも娯楽作品としての完成度が上がっている。 敵役の室戸がマヌケ過ぎるとか、脚本的には「用心棒」同様、都合が良すぎる部分が多いし、かなりの部分で三船敏郎のキャラクターに助けられている作品ではあるけど、時代を考えれば、今でも楽しく見られるこのクオリティの高さは只事ではない。 【FSS】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-09-18 19:59:43) |
【あしたかこ】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-08-31 20:21:03) |
《改行表示》100.知らなかった、三船敏郎がこんなに格好良かったなんて。 知らなかった、三船敏郎の殺陣がこんなに凄いなんて。 知らなかった、若大将の前に加山雄三と田中邦衛が黒澤映画に出ていただなんて。 知らなかった、若い小林桂樹が小林稔侍に似ていることを。 そして、40年以上前の映画にいまの映画はまるで追いついていないことを知った。 【WEB職人】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-08-23 20:30:38) |
99.《ネタバレ》 とてもよく考えられた脚本で面白かった。「本当にいい刀は鞘に入っている」などセリフも的確で意味深いと思った。 |
98.シンプルすぎず、複雑すぎず。お互いの一手先を出し抜き合う頭脳戦あり、斬った張ったの活劇あり。娯楽作品はかくあるべしという映画です。荒涼かつ殺伐としていた「用心棒」に比べ、ややコメディ色が強くなっているのは、少し人を選ぶかもしれませんが。 【K】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-06-20 10:43:51) |
97.用心棒に比べると完成度という点では劣る気がするもののこれはこれでとにかく面白い!やはり三船敏郎演じる椿三十郎のキャラの面白さは観ていて本当に痛快な気持ちにしてくれる。三船敏郎は本当に絵になる俳優だと改めて思う。 【青観】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-06-19 20:18:03) |
96.かっこいい! おもしろい! これは映画がエンターテイメントだってことをよく知っている人が作った映画ですね。(すいません僭越なこと書きました。) 【よしふみ】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-04-29 22:51:09) |
《改行表示》95.「傍目八目、話してる奴より話の本筋がよく分かる」なるほど、若い衆を傍らで見る三十郎を傍らで見る奥方を傍らで見る押入れの男を傍らで観る観客。そして椿、うぐいすの鳴き声や小川の流れる音が、俯瞰させる構図を強調している。三十郎が認める城代家老の一言。「乗った人より馬は丸顔」こりゃまいった。 【michell】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-04-06 23:05:16) |
94.椿三十郎のキャラがすごくいい!悠長な奥方の発言に対して張り紙の文字をなぞっているシーンがなんだか笑えた。黒澤作品はキレがよく、観た後スッキリした気分になれます。 【蘭】さん 8点(2005-03-26 00:08:09) |
93.《ネタバレ》 黒澤映画では珍しい前作「用心棒」の続編的作品。加山雄三、田中邦衛、小林桂樹、平田昭彦ら当時の東宝の各人気シリーズのレギュラー俳優が脇を固めるどちらかといえばプログラム・ピクチャー色の強いのも黒澤映画では異色な感じ。それでもじゅうぶんに楽しめる。中でも小林演じる見張りの侍が人質なのに敵である若侍たちと一緒に喜んでしまうシーンは笑える。そしてやはりラストの三十郎と室戸の対決シーンの衝撃は初めて見た時から忘れられない。 【イニシャルK】さん [地上波(邦画)] 10点(2005-03-02 00:03:45) |
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92.《ネタバレ》 使いに走った三人を追いかけ、一瞬で斬り捨てるシーンが大好きです。逆抜き早撃ちというらしい。あんなカッコイイ事されちゃ堪りませんよ。 【ぶらっくばぁど】さん 8点(2005-02-16 18:52:50) |
91.「余計な殺生しちまったじゃねぇか!」のビンタシーンは、痺れますね。どうやらマジのビンタ張りのようです。もう言い飽きたが、三船敏郎は格好イイです。現れませんね。こういう骨太とセクシーさと愛嬌が滲み出てる俳優は。ラブ! 【aksweet】さん 9点(2005-02-09 00:11:58) |
90.痛快コメディ時代劇として見ました。映画全体の流れるような静と動の表現が素晴らしかったです。有名な対決シーン。にらみ合う二人に見ている方も思わず息を止めてしまいます。ムッ・・・・・・。あのタイミング!血しぶき噴射担当者は「その時が来たらGOだ」との指示しか受けていなかったそうですが、バッチリ合ってます。「気が満ちる」ってそう言う事なんでしょうね。室戸半兵衛の最期に自分の行く末を見ながらも、生き方を変えることはできない。去って行く三十郎の後ろ姿が切ないです。 【黒猫クロマティ】さん 9点(2005-01-05 11:51:57) (良:1票) |
《改行表示》89.三船はセクシーだと思う。この映画で見せる男臭さは今の男優にはないものだ。 肩のゆすり方、堂々とした歩き方、どれもハードボイルド。 この男、本当に強いんだろうと思わせてくれる何かがある。 三船のいた日本。彼亡き後の武士の魂は何処へ。 「ラストサムライ」で間抜けな日本語しゃべるトム・クルーズに武士道を語られたくはない。俺は右翼でもゲイでもないけれど、真の男らしさを持っていた三船という俳優とそれを完璧に銀幕に表現しえた黒澤という監督が大好きである。 【くぼごん】さん 9点(2004-12-11 20:35:29) (良:2票) |
88.《ネタバレ》 若侍達に加担するなりゆきが多少安直。苦しいがここで自分の最高峰「七人の侍」と差をつけさせてくれ。しかし完璧だ。流れるようなストーリー、何度見ても色あせしない大傑作。黒澤傑作群の中でも用心棒と並び「三船敏郎」を必要とした作品であることは間違いない。安易なシリーズ化というのではなく、贅沢は言わぬTVシリーズではなく黒澤監督の手であと一本だけでも○×三十郎、いや四十郎を見たかった。 |
《改行表示》87.面白い。用心棒とどっちが面白いと意味の無い議論をしたくなるのが ファンの楽しみかも。 【amicky】さん 9点(2004-09-26 13:29:26) |
【太郎】さん 9点(2004-09-05 12:55:34) |
《改行表示》【おでんの卵】さん 10点(2004-09-04 02:32:11) |
84.すごいね、この映画。笑いあり泣きありチャンバラあり、娯楽映画として必要なものをきっちりと詰め込んでいる。ラストの緊張感も見事。40年以上も前の映画なんだ…黒澤恐るべし。 【ふくちゃん】さん 9点(2004-08-29 19:23:19) |
83.《ネタバレ》 個人的に黒澤作品の中では「七人の侍」が一番好きなんですが、この作品もそれに次いで好きな作品です。冒頭の三十郎が助太刀する強引とも思える展開も、その後の展開を見ていくうちにそういった細かいことはすべて吹っ飛んでいきます。またカメラワークも、決して役者をアップで写してるわけではないのだけれど、そこに映し出されている一人一人皆主役のように画面に存在感をアピールしてくるあたりが今の映画監督にも見習って欲しいですね。そして、この映画最大の見所はラスト、敵役の仲代との、“映画史上最も速い剣術シーン”と称される一騎打ちのシーン。このシーンの、2人が対局した時の緊張感、そして一瞬で勝負が決まるこの瞬間は物凄い衝撃があります。改めて、ただ長いだけの殺陣シーンでは限界があるということを思い知らされました。という事で点数はストーリー8点プラスラストの“0.3秒居合い抜き”に1点の系9点。 |