152.もともと群像劇は好きなので、よくできたキャラクターやそれぞれのドラマ性だけでも存分に楽しめるものだったが、圧巻のラストシーンに一気にしてやられた。映画がいくらなんでもアリの世界だと言っても、なかなかあれほどの離れ業をやれるものではない。唖然とするほどの衝撃に脱帽だった。 【鉄腕麗人】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2003-12-21 13:34:09) |
151.「千と千尋の神隠し」がベルリンで金熊賞を取った前々年、同じ賞を受賞した作品がこれ。ベルリン国際映画祭の基準て…。聖書からの引用であるというラストのアレ。それを知らずに観たので、この映画のラストの意図が当初は全く分からなかった。私はラストに何が起こるかをある程度知ってしまってから観たのでさほどの衝撃は受けなかったけれど、何の予備知識もなくこの作品を観た方はぶったまげると思う。こういう作品は何とも評価が難しい…。凄まじく荒技なあのラストシーン。解釈がそれこそ千差万別だろうと思う。むしろ、“解釈ののりしろ”だけで完結したような印象すら受ける。本体がなく、のりしろだけで(笑)。映画を観て色々と解釈を考えるのが好きな方にはお勧め。そういうのが嫌いな方には向かない作品でしょうね。長尺だしね。 【ひのと】さん 6点(2003-12-13 14:49:53) |
150.《ネタバレ》 なにかとても大きな真実がひとつあって、それはもちろん僕らの周りにも在って、ぼくらの運命を掌握しています。この映画はその真実の、いわば氷山の一角ですね。3時間はしかたない。退屈なのはわざとでしょうか。おかげで蛙シャワーはパニック映画です。 |
149.この映画に心を奪われました。皆大好きなキャラクターですが、特にクローディアと警官のジム。この二人はもう自分の中で他人に思えない、とても愛しい存在になりました。どうか幸せになって欲しい、劇中の人物なのに切にそう願ってしまいました。彼女の最後の微笑みが忘れられません。 【ロイ・ニアリー】さん 10点(2003-12-12 16:04:55) |
148.映画史上に残るとんでもないオチ。でもちゃんとコンセプトみたいなもんはオープニングの時点で出してあるから、それをおもいだせばオチもうまく消化できるはず。ただなんとゆっても欠点は長いこと。まーあのラストを持ってくるには110分とかじゃ足りないんだろうけどやっぱ観てる側としては中だるみするのも無理ないかなと。でも私は好きですね、テレビに向かってつっこんだし。で、納得。私の人生もそうだもんなぁ…。 【らいぜん】さん 8点(2003-12-11 22:14:03) |
【ガッツ】さん 3点(2003-12-10 23:18:12) |
146.《ネタバレ》 落下して銃で撃たれる人もいれば、落下して人を助ける蛙もいた。銃は反動でテレビを打ち抜くけど、確かにその人の人生は、テレビに支配された人生だった(クイズ少年も)。ふっと神の意志・愛をイメージする。それにしてもなんとも理解しかねる蛙の土砂降り。これは所詮人間ごときに神の意志・愛は理解できないと言うことか。つまり、愛は理解するものじゃなく、信じるものだというメッセージ?(陳腐だけど) 最後のカットは、薬におぼれていた娘がカメラ目線でにっこりとほほえんだ。ほっとする笑顔。全てはこの笑顔のための3時間だったか。愛を信じるものは救われる!(陳腐だけど) 3時間退屈せずに見ていました。いい映画でした。 【karik】さん 8点(2003-12-09 22:35:10) (良:1票) |
《改行表示》145.《ネタバレ》 「ブギー・ナイツ」は大好きだし、群像劇も好きなんだけどこれはちょっとね。作品によっては全く気にならないものもあるけどこれは長い!実際に長い映画なんだけどその長さが耐えられない。「まだ終わらないの?」とイライラしてしまった。そう、この作品は最初から最後までイライラさせられた。ジュリアン・ムーアのヒステリックなアップ、トムの長髪と汗まみれのような演技。脇役も味のある人たちばかりなのになんで? 何年かぶりで再見してみてこんなことを感じました。 登場人物のそれぞれの事情は一通り順番に語られることで理解できる、けれどそれ以降がかなりしつこい演出と感じました。キリキリ、キツキツの神経衰弱。だから疲れるのかもしれない。なんだかんだいってもみんな自分のことで頭も手もいっぱいいっぱい。正真正銘第三者のこっちが逃げ出したくなる。 他人の悩みや愚痴を聞かされるということはこういうことなんですね、会うたび話すたびに延々と聞かされたのではやっぱりうんざりします。 ラストのあのオチなんですが、あれだけしつこく引っ張っておいてアレはやっぱりないですよ、無責任というか、ここまでしたならきっちり締めてくれと思った。 「そこまで言う?!そこまで・・・?!」とお手上げ気味の登場人物たちなんですが、あの土砂降りで一気に状況が変わるといいますか、正気になるといってもいいのかな?「ショート・カッツ」は地震だったのですけど、あの土砂降りも天災といえばそうなるわけで、そう思うと人間ってほんとにちっさい存在なんだなぁなんて思った次第です。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2003-11-29 21:57:12) |
144.《ネタバレ》 すごく新しい、ということはわかるんです。こういう感性が支持される時代なのかなあ、自分はちょっと遅れてしまったな、と思います。でも見栄を張っても仕方がないですからね。これは正直、あんまりピンと来なかった。ひとつひとつのエピソードは、ものすごく良いと思います。トム・クルーズの熱演なんかは、いやいや良くやってるなあ、とかね。でも不条理がテーマであるからと言って、説明のつかない落ちはやり逃げって感じで納得行かないですよ。これではトム・クルーズを始め、素晴らしい演技をした一人一人がちゃんと浮かばれてない感じ。不可解なオチでさえあれば何でもよかったみたいな狡さを感じでイヤですね。ジュリアン・ムーア、フィリップ・シーモア・ホフマン、とにかく出て来た人たちみんな良かったです。素晴らしかったです。残念ながら総合点が低い。オチが全てを台無しにするってことあるんですね。演出者が、役者の努力をムダにしてはいけません。観る人に対する監督の嘲笑が見えて来るような、非常に後味の悪い作品でした。エイミー・マンの楽曲があれほど素晴らしくなかったら、3点でもちょっと甘いくらいです。最後の5分までなら、あと2、3回観てもいいような気がするんですけど。 【anemone】さん 3点(2003-11-29 17:51:05) |
《改行表示》143.丁寧に描かれている。役者も上手い。けれど描き過ぎ、語り過ぎの感。たいして興味も引かない様な事柄を行間も読む隙も与えず、延々細かく綴る綴る。そこまで細かく描かねば伝わらない?もうちょっと自由でもいいのでは?カエルのシーンはおもしろかった。聖書からの引用だとか。そういえば、世界観に聖書を感じる。正確にはキリスト教文化というか。登場人物に自由奔放な人物は存在しない。陽気なアメリカ人はどこにもいない。優等生的な共通の倫理観を持った人々によって構成されている。融通が利かない、誰もが自分を信じながら、不運を恨み、歪んでいる。12人も描くにはバリエーションが薄すぎ。「罪」と「許し」の要素で構成され、愛は二次的な感。「奇跡」よって、色々な「解」?が発生するが、彼らの今後はやはり何も変わらないだろう。彼ら自身が変わったわけではなく、ただ、第三の存在が一時的に影響を及ぼしただけであって、彼ら自身の変化や努力につながる要素は何もない。不思議体験をしたという共通認識は残るのかな?(笑)。「奇跡」のテーマ自体が私に何の感銘も与えず、なるほどとも思わせなかった。「奇跡」→「解決」のリンクに対する疑問ばかりが残ってしまった。散々待たせた挙句の「奇跡」はむしろ無力だ。そして実験意識は賞賛するが、実験としては完成されすぎてまとまりすぎ。実験そのものに広がる要素が無かった証拠。もっと色々挑戦してほしかった。 【夢の中】さん 5点(2003-11-23 02:13:31) |
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《改行表示》142.あれほど謎に満ち満ちたエンディングは他にないのでは・・・? 笑えばいいのか、怯えりゃいいのか???解釈は千差万別だろう。 知らない人どうしがどこかでつながってる・・・という設定は「私に近い6人の他人」にも近いが、でも、「マグノリア」はエンディングが奇抜すぎる・・・! 【よしの】さん 7点(2003-11-22 16:39:48) |
【kazusun】さん 8点(2003-11-19 10:55:06) |
140.悪くは無いんですけどねぇ。どうしても「ショートカット」と比べてしまう。自分はちょっと斜に構えたアルトマン節の方が好きなので、こっちはベタに感じます。カエルオチにはびっくり! 【けせる】さん 6点(2003-11-16 20:12:20) |
139.これまで見た映画で最も騙された作品。「序章」が一番面白い。つまらない話を3時間我慢して見たが、「序章」での約束(本編で序章と同例の話を見せる云々・・・)は果たされなかった。終盤の「例のシーン」は、ごまかし以外の何ものでもなく、納得がいかない。騙された・・・。 【STYX21】さん 1点(2003-11-13 05:55:31) (良:1票) |
138.試写会で観たときは「タダでも損した!」と思ったが印象が強烈で,先日ふとレンタルしてみたら… 意外にも楽しめてしまった。無常観と言うと大袈裟か,日常的人間ドラマってものはうまく出来てるもんだな~,と。天気や湿度が出てくる点は面白い。何でもない日でもこれを真似して自分で実況したり… しないか。 【ロウル】さん 7点(2003-11-07 18:21:29) |
137.《ネタバレ》 飛び降り自殺したら偶然撃たれてしまった人とか、ダイバーが木の上にあがってしまったりとか、最初の方はテンポが良い。また全体を通して音楽も良かった。バラバラに生活している人々がそれぞれ悩みを抱えているが次第にクイズ番組を通して登場人物が様々な形で関わりあっていくという脚本はとても素晴らしい。死に行く老人の告白が2パターンもあるのは少し頂けない気がするが…。登場人物の苦悩する様は身近に感じられ、共感できる点も多い。しかし、中盤から後半にかけて、観ている側がドキドキするような展開がなく、時間が長いせいもあると思うが、他人の愚痴を延々と聞かされているような気分にさえなる。また、最後のカエルも「旧約聖書に出てくるカエル」らしいが、いまひとつピンと来ないのが残念。 【モーフィアス】さん 6点(2003-11-04 03:08:20) |
136.この映画が好き、といえば映画通っぽく思われるような気がする。だから好き。 【紅蓮天国】さん 7点(2003-10-27 08:23:12) (笑:2票) |
135.エイミー・マン meets ニルソン。それだけで6点の価値はある。 |
134.oneで始まり、カエルが降り(モーセの十災)、wise up(save me♪)を歌って終わる。”愛、罪、気づき、救済、贖罪”(キリスト教)を、すごく俗なエピソードで綴っているので、嫌味などころか笑えました。 【ウメキチ】さん 8点(2003-10-25 00:08:54) |
《改行表示》133.特に時間を気にせずに最後まで見ることができた。 面白くできそうな話だが、面白くならない。 この監督はわざと観客を煙に巻いてるのか? 独身警官には幸せになって欲しい(笑) 【虎尾】さん 5点(2003-10-24 22:06:42) |