384.《ネタバレ》 『奇跡の人』同様、小学生の時にテレビで見て、感動を覚えた映画。こちらは中学年の頃「水曜ロードショー」だったと思います。やはりなんの予備知識もなく偶然チャンネルが合って見始めたため、社会派ドラマとはつゆ知らず、法廷ミステリーとして見ていました。しかしそれが逆に幸いし、どんどん物語に引き込まれていきました。一見有罪間違いなしと思われた証言を突き崩してゆく面白さ。謎解きではありませんが、推理ものの魅力を十分堪能できます。 ここで注意しなければいけないのは、あちらの裁判では「推定無罪」が原則。つまり、検察側は有罪であることを立証しなければならないが、弁護側は必ずしも無罪であることを証明しなければいけないというわけではない、ということ。つまり有罪であることに疑念があれば、二者択一で無罪ということになります。劇中でも語られてはいますが、この原則がわかっていないと、なぜ無罪票が増えていくのか理解できないかもしれません。 それはともかく、推理ものとして見ていただけに、最後に3番陪審員が泣き崩れる場面でとてつもなく感動しました。ミステリーから人間ドラマへの転換が、実に鮮やかでおみごと。予想もしなかった展開だけに、感動も大きかったようです。当時子供だったので、父親の息子に対する思いなど理解できるはずもないのですが、大いに感じるものがあったようです。つまり私にとってこの映画は、社会派というよりはミステリー+父と子のドラマという印象が強く、その点他の方と受け取り方が少々ちがうかもしれません。が、映画史に残る名作であろうということは、変わらないでしょう。こんな古い映画をスクリーンで見ることはないだろうと思っていたのですが、今回機会に恵まれたのは幸いでした。ただ、あの最後の「無罪だ……」は、吹き替えの方が感動できるかも。 【アングロファイル】さん [映画館(字幕)] 10点(2010-11-20 17:41:30) |
383.かなり引き込まれた映画でした。でも一度みれば十分ですね。 【doctor T】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-10-23 01:55:51) |
382.お金や時間をかけなくても良い映画は作れる典型的作品。法廷もの(広い意味で)の古典的名作であることは誰の目にも明らかだと思いますが、どういうめぐりあわせか同じ1957年には法廷ものの傑作「情婦」がある。個人的には断然「情婦」派なんですが、どちらも個性的な作品でしかも高評価なので、好みは人によって真二つに分れそうですね。 【きーとん】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2010-08-02 23:53:06) |
381.ちょっと話が強引だったりする所もあるけど、これを50年以上も前に作った人たちに拍手。 【dice】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-07-16 14:14:19) |
380.さすが、名作、飽きさせません。が、何度も繰り返して観たいとも思いませんでした。 【ダルコダヒルコ】さん [ビデオ(吹替)] 5点(2010-04-30 00:07:04) |
379.見ていくうちにグイグイ引き込まれて行きました。12人の人間が話しているだけで観客を引き込んでいくストーリーには脱帽。しかし、12人の中に女性や黒人がいなかったり、推理も曖昧なものだったり(素人だから仕方がないけれども)完璧とはほど遠い作品ではあります。 【べいんびーる】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-03-11 02:21:07) |
378.終始惹き込まれました。とても良かったです。 【ピンフ】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-03-08 13:08:20) |
377.密室の中だけで事件を推理し解決する、その設定が面白い。出てくる陪審員はどれも個性豊かな面々。彼らが意見をぶつけ合い、ときにはとっくみあいになって事件を推理し、またその過程で意見がどんどんと変わっていくのが面白い。ということでそれなりに楽しめる作品ではある。 しかし、どうしても邦画の「12人の優しい日本人」と比べてしまう。「日本人」の方が本作のオマージュというかパロディというかパクリではあるのだが、どっちの方が出来がいいかと言えば断然「日本人」の方に軍配が上がる。陪審員のキャラの個性の豊かさや、その作り込みも「日本人」の方を見た後だと物足りなく感じる(ずっと怒ってる男が3人くらいいてキャラがかぶりすぎだったり)。議論が進む中で陪審員の意見があっちへ行ったりとくるくる変わったり、最初は黙っていてほとんど議論に参加できなかった人物が後半重要な意見を発するようになったり、結論を導く中心人物になったりと展開のドラマチックさも「日本人」の方が上を行く。 「怒れる~」の方は事件の推理においても、特にうまいと思えるギミックもない。「日本人」の方には例えば「ジンジャーエール」のくだりのように「なるほど」と思えるギミックをいくつか用意されていた。また「怒れる~」には謎解きに伏線が全くない。例えば最後に向かいのアパートの目撃者が○○○をかけていたということがわかり、重要な鍵になるのだが、伏線がないものだから、意外性や面白さが全くない。 まあやはり古い映画なのでまだまだシナリオが未熟と言える。とはいえ後から作られたパクリ作品で本作の評価が下がるというのもおかしな話かもしれない。でもまあどっちを見るのを勧めるかと言えば「日本人」の方になろう。ついでに言えば同様の密室劇推理もので邦画の「キサラギ!」もオススメ。 【椎名みかん】さん [DVD(吹替)] 6点(2010-02-20 21:35:44) |
376.会話のやり取りでストーリが進むのだが、それだけでグイグイ引き込まれていく作りに脱帽。ヘンリー・フォンダ扮する陪審員以外の変心が速過ぎると思う場面もあるが、それは映画という時間枠内での調整と言うことで目を瞑れる。ほぼ1室だけのシーンでありながら映画が成り立ってしまう作りは凄い。 【円軌道の幅】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-01-11 22:53:08) |
375.あの狭い舞台であれだけ引き込める脚本はさすがだと思う。本当によくできていた。 ちょっと迫力に欠けた部分もあるが、十分に傑作。 【SAKURA】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-01-11 11:58:05) |
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374.《ネタバレ》 レビューの高さに釣られて見ましたが・・・地味な感じがして私には合いませんでした。 【zack】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-12-07 10:57:21) |
373.《ネタバレ》 導入部分がやや退屈だったが、二本目のナイフが出てきてからは引き込まれっぱなしだった。本当に良く出来ている。しかしこんな昔から「最近の若者は…」って言っているんですね(笑) 【ふじりんご】さん [DVD(吹替)] 7点(2009-11-06 17:47:11) |
372.いらないシーンが無く非常にシンプルにまとめられていてとても観やすかったです。 【アフロ】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-10-03 19:07:05) |
371.舞台となってる場所の大半が会議室で、その場面の少なさが逆にウリになっている作品。「映画の出来は脚本で決まる」みたいなことが言いたい時に、この映画を引き合いに出せばきっと大きな力になってくれるはず。 |
370.「俺はアクションシーンのない映画は見ないぜっ」とか「私はラブシーンこそ全てよ」 という人以外の老若男女全ての方にお勧めします。 【代書屋】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-09-01 22:18:28) |
369.地味だが目が離せない。視野狭窄で偏見に満ちた人をロジカルに説得していく。詰将棋やクロスワードパズルが好きな人にはたまらないかも。 【わさび】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-08-28 20:07:57) |
368.《ネタバレ》 数年前、間違ってリメイク(97年版)の方を先に観てしまってたので忘れた頃にやっとオリジナルを鑑賞。しかし、受ける印象はそれほど感ぜず。確かに場面展開もなしだけで会話だけなのに退屈はしないが、特別素晴らしかったかというと微妙。 劇中では弁護士が無能でやる気がなかったという事ですまされてましたが、それにしても裁判がいい加減すぎてスリリングさがない。こんないい加減な裁判だったんなら皆結局、無罪にするしかないでしょ、といったムードで観れてしまいました。 見ているほうとしては裁判の中の微妙な穴をつくような華麗な理論で唸らされたかったところ。有罪派には感情的でブチキレてる人が多くて、もう面倒くさいから無罪でいいや、っていうオッチャンの気分がよくわかります(8番さんは初っ端に有罪の確信がないから無罪を主張したのが許されてたのに、このオッチャンの場合は無罪の確信もないのに意見を変えるなって責められてたシーンは首を傾げてしまいました)。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-07-23 15:45:31) |
367.《ネタバレ》 名画中の名画過ぎて今まで何となく敬遠していたのだが、最近シドニー・ルメットの映画を観直す機会があったので、ついに鑑賞。先に三谷幸喜のリメイク(?)を観ていたので大体の内容は分かっていたのだが、やはり面白い。ヘンリー・フォンダってもっとダンディなジェントルマンだと勝手に想像していたのだが、実際観たら額の後退した普通のおじさんだった。そんなおじさんが「人の生死をたった5分で決めてしまっていいものか」と陪審評決に一石を投じたことからストーリーは動き出す。最後まで粘っていた強面のおっさんが「無罪だ…」と泣き崩れるラストは鳥肌が立った。疑わしきは罰せず。殺人犯を野放しにするのも怖いが、無実の人間が死刑になるのはもっと怖い。日本でも裁判員制度が始まり、この映画が他人事ではなくなった。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-07-20 07:59:57) |
366.演出の手本とすべき名シーンの連続。メガネのシーンでは、身震いしてしまった。 【センブリーヌ】さん [DVD(吹替)] 7点(2009-07-14 02:34:26) |
365.《ネタバレ》 た し か に おっさん12人が怒ってました。。。 しかし、場面も変わらず、会話だけの構成で、途中で寝ちゃうのかな。。。と思いきや、最後まです~っとみてしまいました。まあ、最終的にどうなるのかってのは、わかっていながらも、じりじりと人が説得されていくステップを、飽きさせずに見せるのはすごい。脚本も、演者もすごい。緩急いり交ぜた構成もすごい。 おじいちゃんが興奮してて、ちょっと心配になっちゃった。スタッフロール等のフォントがゴシック小文字なのがおしゃれだし、エンドロールでの役者の紹介の仕方も独特だった。 裁判員制度も始まった今、偶然タイムリーなの見ちゃったな。 【のりもちあつあつ】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-05-30 21:23:59) |