105.ゴォ~~ッという風の音とともに姿を現したミフネが宿場に着くと、その町にもゴォ~ッという風が不穏な空気と戯れています。望遠レンズで圧縮された空間が暑苦しく人や物や背景の距離を埋め、緊迫した濃密なフィルムを造形しておりますが、このゴォ~ッという風が、暑苦しさを静めながら緊迫感を増幅させております。そしてラストの対決シーンで舞い上がる砂煙、何度も何度も舞い上がる砂煙に、苦労して撮影したであろう作り手の楽しさが伺えました。棺桶作りに精を出す桶屋がコンコンと釘を打ちながらも、血生臭さを感じさせない作品となっているのは、ミフネの脇を固める役者のキャラクターの豊かさでしょうね~。前歯が一本欠けている加東大介のその通りの抜け具合に前金で三十両差し上げたいと思います。 【彦馬】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-05-01 23:50:39) (良:1票) |
104.《ネタバレ》 エクセレ~ント!!何から何まで完璧です。最近の邦画によくある陰湿なホラーやベタベタな恋愛映画にうんざりしていた俺なんですけど(好きな方ごめんなさい。)この作品を、見たときは本当にうれしかったです。だって昔の日本映画には、「ダーティーハリー」のハリー・キャラハン、「ゲッタウェイ」のドグ・マッコイに必敵するほどの凄い奴、桑畑三十郎がいたんですよ。こいつが憎いほど強くてかっこいい!セリフの中に粋で笑える言葉を吐きながらも確実に敵を追い詰めて最後は、容赦なく敵を、ぶった斬る!日本が誇る純度100%のエンターテイメント・ムービーに満点やるぜぇ、あばよ!! 【一番星☆桃太郎】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-03-30 01:32:46) (良:1票) |
【k】さん 7点(2005-03-26 17:27:59) |
102.なんだかよく分からんけどカコ(・∀・)イイ!字幕推奨映画。 |
101.《ネタバレ》 どうしてもハメットの掃除屋ハードボイルド『血の収穫』を思い浮かべてしまう本作…って、いまぐぐってみたらまんま『血の収穫』の翻案なんだそうですなー。これでこの映画、ようやく俯瞰できたような気がした。あっちの勢力図は4極(ギャング2組織、労組実行部隊、警察)+探偵でわかりにくいが、こっちは2極(ギャングのみ)+用心棒なんで明快。そして、読者にも手の内を明かさないコンチネンタル・オプと違って喋る喋る(おかげで失敗もするが)。明快至上主義の黒澤ならではの大胆さ。アイデアの元は当時の世界が入り口に立ったばかりの「冷戦」だろう。が、キューバ危機の前なんだよね。なんだか後の世界の15年を縛っちゃったような造りだよなあ。ハメットは第一次大戦後に、あの世界多極化の騒乱を炭鉱町に封じ込める『血の収穫』を書いた。あれは一種の「戦後反省文」なわけだ。だからよけい、黒澤の物語構築力・時代を予見する力には目を見張るしかない。…と、ここまで誉めておきながら満点じゃないのは、好きな監督じゃないから(苦笑)。 ●追記:余談ながら、「三十郎」の名は口からでまかせだろう。読者(観客)に名を明かさないのが、オリジナル主人公コンチネンタル・オプのセールスポイントでもあったわけだから。 ●お願い、もうちょっと比較を続けさせて(笑)…原作ではマシンガンでギャングのアジトを包囲して、小屋が崩壊するまで撃ちまくった残酷シーン、本作では焼き討ち場面になるワケっすね。ちょっと地味すぎ~。ま、当時の技術とか予算とかを考えると贅沢な方なのはわかるけどね。『血の収穫』ではオプの策略に気付いた奴が「もうやめてくれ」と頼みに来るシーンがあって、これがゾクリと来たんだけど、『用心棒』では特にそういうシーンはない。ちょっと惜しい。代わりに卯之助という素晴らしいオリジナルキャラクターを放り込んで盛り上げてくれた。やっぱ漢の物語に宿敵は必要だよね。●さらに危なげな想像。『用心棒』=冷戦モデルに立つと、現実世界の桑畑三十郎は…もしかして…もしかして…フ○インなのか? ひええ~! 【エスねこ】さん 6点(2004-12-31 13:33:44) |
100.これはいいですね。ヒーローもので、強くてかっこよくて、セリフも気が利いている。話がわかりやすいし、駆け引きがあるので話に引き込まれる。話を変に広げないで、シンプルかつ大胆に。面白かったです。 【るいるい】さん 9点(2004-12-05 17:46:51) |
99.面白い。三船敏郎かっこよすぎる。男も惚れるっちゅうやつですよ。 羽織から腕を抜いてアゴをなでる仕草なんかたまらんね。 【ぱぴんぐ】さん 9点(2004-11-16 15:12:56) (良:1票) |
98.三船の格好良さもさることながら登場人物全般に粋な台詞回しがとてもニクイ作品ですね。刀を極力抜かない強くて優しい男がとにかく素敵。風が効果的に使われているがこれが物語りの殺伐とした雰囲気をとてもあらわしています。 【たにっち】さん 9点(2004-11-14 19:11:53) |
97.三船敏郎演じる桑畑三十郎の炸裂するダンディズムにヒロイズム! エンターテイメント時代劇としては、もう文句の付けようがないほどオモシロく見応え充分な黒澤作品。三十郎の口から出るスパイスの効いた台詞がここかしこで決まり捲る。また、東野英二郎演じる居酒屋の親爺に不気味な短銃使い(仲代達矢)、加東大介演じるお馬鹿なヤクザにニセ用心棒(藤田進)、はたまた巨木のように馬鹿デカい用心棒(馬場さん似の人ネ)、人三化け七なお女郎さん達などなど脇を固めるユニークなキャラも大いに作品を盛り上げてくれた。ラスト、三十郎の放つ「あばよ! !」が心地良いほどに余韻を残す。 【光りやまねこ】さん 8点(2004-11-13 16:16:41) |
96.《ネタバレ》 きっとこなれた脚本というのはこういうことなんだ。何度見てもセリフが残る。最後の決闘シーン、毎回ゾクッと来てしまう三十郎がにやりと笑うところから、またまた毎回ゾクッと来る「あばよ」までがちょっと長いかなと思う点が無理矢理引く減点対象。 |
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95.三船敏郎がカッコ良すぎ。「切られりゃ痛ぇぞ」「刺身にしてやる」などセリフも強烈。あと権爺と桶屋の二人のおやじキャラも最高。もちろんそれ以外にも魅力的なキャラクターは大勢いる。そんな「用心棒」は、理屈抜きに面白いまさに娯楽映画の最高峰。 【zahrky】さん 10点(2004-09-30 02:39:36) |
94.面白い。見ていて全く飽きない。 色々と監督や評論家が御託を並べる面白くも無い映画を ありがたがって見る人たちがいるが、まず面白くなくっちゃ、映画は。 ストーリーやキャラクター、セリフなど全てが最上のエンターテイメント。 【amicky】さん 9点(2004-09-26 13:16:35) |
93.三船は存在感がありますね。ジャイアント・馬場が出る予定だったんですけど流れたそうです。 【ロカホリ】さん 9点(2004-09-21 00:12:22) |
92.《ネタバレ》 昔を感じさせてくれる音楽が最高にハマってて好きだなぁ。 あれだけ大物感を出しておいて、一度ボコボコにされる三十郎も面白い。 【夏目】さん 10点(2004-08-31 10:35:24) (笑:1票) |
91.《ネタバレ》 う~んやっぱり、腕っ節がベラボウに強いのにただ猪突猛進していくんじゃなくてお互いに同士討ちさせていくって云う頭脳プレイがそんじょそこらのアクションヒーローとは違いますね。三船敏郎も羅生門や七人の侍のようなはじけた(?)役柄が個人的に強く印章に残ってるんですが、それにも拘らず(マジで)カッコいいと思うのはやっぱり今の役者と違って凄みがあるからなんでしょうね。気迫が違うって云うんでしょうか。それに他の役者も皆個性があって良いですし。特にいい味出してるのはやはり飯屋のオヤジと敵役の仲代達矢でしょうね。特に彼の最期は悪役ながら実に哀愁満ちたシーンだと思います(しぶといからかなぁ?)また殺陣も今のようにすごい量が盛り込まれてるわけじゃないんですけど、量より質という言葉があるように、少ないながら非常にインパクトがありますね。やっぱり本物の達人は長々と闘うのではなく、一瞬で必殺の一撃を叩き込むものなんですよね。ここまで完成度を持ってる作品ですから、後にセルジオ・レオーネがイタリア式リメイク(要はパクり)をしたがるのも判ります。点数は少々悩みますが、これの続編の「椿三十郎」の方が好きなので8点。 |
90.期待しすぎたかな。面白くありませんでした。「早く終わらないかなあ・・・ブツブツ」終わっちゃいました。かんぬきが馬場さんに見えた。 |
89.時代劇といえば水戸黄門くらいしか知らなくて、この映画を観た時は本当に衝撃的でした。殺陣自体リアル感はあるものの、迫力という点では今の映画には劣ると思います。しかし、三十郎の魅力は剣の腕より、むしろ舌先三寸で敵を双方共倒れにさせる頭脳プレーにあると感じました。三十郎を演じる三船敏郎がまたかっこいい!彼の出す太くて渋い声の意味をダイレクトで感じられるだけで、日本人で良かったな~なんて思ってしまいます。音楽、映像も美しく、黒澤映画入門用と同時に、白黒映画の入門用としても打って付けだと思います。 【あさしお太郎】さん 10点(2004-06-29 14:51:59) |
88.映像に圧迫感があります。三十郎は肩を揺する癖や、失敗するシーン等で、愛すべきキャラに仕上がってると思いました。 【デューク】さん 9点(2004-06-27 02:15:58) |
87.期待しすぎたせいか、思ったよりも面白くなかった。 確かに三船の殺陣は本当に素晴らしく、美しい。 でも、どのシーンもあっと言う間に終わってしまうのが残念。 七人の侍のような、派手な映画だと思い込んでたのが間違いでしたな。 【ふくちゃん】さん 6点(2004-06-24 16:48:09) |
86.これも黒澤と三船のコンビの素晴らしさがよく分かる作品。素浪人の三船が通りがかりの宿場町のダニ退治をして格好良く去っていく・・痛快、ユーモア、緊張感、強い風、舞い上がる砂ぼこり、いつもながら登場人物はきちんと描き出してある。こういう娯楽作品での黒澤は登場人物共々、本当に生き生きと躍動してるような感じです。もちろん三船はこの上なくかっこいい!! 【キリコ】さん 10点(2004-06-18 23:49:38) |