91.前評判が高かかったが正直、期待と不安が半々だったけど・・・・いやぁ凄かった、面白かった。
1.鉄塔鉄扉大人向けなのがよい!子供の娯楽なんてちょっとありゃいいのだ。
2.ゴジラがどこまでも凶暴で禍々しいのがよい!
3.随所で描かれる閣僚会議がメチャリアルでよい。銃弾1発撃つにも大臣の許可が必要で特別立法が必要なことも
ちゃんと描かれているのもよい。
4.ゴジラは凶暴だが、同時に自然の神、破壊の神としても描かれている。3.11の悍ましい地震と津波を思い浮かべた人もいるかも。
神道の八百万の神々、万物に神は宿るという日本古来の視点が根底にあるような気がする。それもこの映画の良さだと思う。深いのだ。
5.そしてこの映画のもう1つの主人公は間違いなく自衛隊だと思う。「我々の安全と命を守る最後の砦が自衛隊だ」という台詞に
それがよく出ている。ともすれば、一部の心無い人達に人殺し呼ばわりされる自衛隊へのエールの映画でもある。
6.日本へのエールの映画でもある。「スクラップ&ビルドで生き残って来た。それがこの国だ」という台詞が泣かせる。
実際そのとうりなのだ。踏まれても踏まれても、しまいには原爆を2つも落とされて50年間は草木も生えないと言われても
たった10数年で世界有数の経済大国になった国・・・・・しかも自前の資源がなく、内需だけで世界の経済大国・・・・
見びいきで言うのではない・・・・・・化け物みたいな国なのだ・・・・・・
たった1つの小さな欠点は石原さとみ。流暢に英語を操り熱演なんだけど、終始違和感が抜けなかった。
もっとも他が地味で渋い演技派ばかりなので、庵野監督の違和感は承知のサービスかもしれないが・・・・
でも、とにかく大傑作でした。初っ端に、いまの東宝と昔の東宝のマークが出てくるのも嬉しい。