【えいざっく】さん [DVD(字幕)] 3点(2005-07-08 22:17:40) |
378.自分だけが逃れ、目の前で家族がガス室行きの列車に乗らされてゆくシーン、、 一番辛いシーンのように思うが、主人公に感情の波は襲ってこない。ただの一出来事として通りすぎてゆく。 整列させられ、となりの人間が気まぐれに選ばれ撃ち殺される、、 殺すドイツ兵も殺されるユダヤ人も無感情のまま殺し殺される。 このアンチ・ドラマチックな描写は、実際に収容所に入れられ、自身は運良く脱走できたものの残された母親は収容所にて死亡、、というおぞましい過去を持つポランスキー監督ならではなのかもしれない。 実際、感情を露わにする余地など無かったのかもしれない。 しかしこれがリアルなのかどうかは経験者しか知るよしはない。 経験者ポランスキーもリアルを追求したかどうかは怪しい。 なぜなら、たしかに死の恐怖に対してはアンチ・ドラマチックに描いているが、ライトを有効に使った絵画のような美しい映像は「これはあくまで映画という虚構の世界である」と宣言しているように感じる。 リアルに描こうとすればするほど嘘のリアルになる、という映画の持つ欠点を知っているがゆえ、あえて虚構の世界を強調したのかもしれない。 また、虚構の世界としてしかこの歴史的大事件を描けないということだと思う。 そうなってくると先に書いたアンチ・ドラマチックな死の恐怖だけが作品の中で浮いてくる。 経験者ゆえのアンバランスということなのかもしれない。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-06-03 19:28:07) |
377.戦争の惨さ、ナチスドイツ兵の残虐さはここで初めて語られたものではない。誰もがある程度の事は知っている。新たな発見は無さそうだ。そこでシュピルマンという実在のピアニストにスポットを当てる。才能ある実在の人物が戦争で生き残った。いつ死んでも不思議のない状況をくぐり抜けて。まるで奇跡体験アンビリバボーだ。映画としての感動には少々かける。が、あの状況下でたま~に見せる人間臭さ(想像でピアノ弾くシーン、缶詰のシーン等)の演出が良かった。ドイツ兵のコートを何故着ているかと聞かれたとき、「寒いから」と答えた所も何となく良かった。 【ちゃか】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-06-02 17:30:15) |
376.実在のピアニスト「ウワディスワフ・シュピルマン」の実体験を綴った回想録。いわゆるドイツ人のユダヤ人迫害、ホロコーストを取り扱った作品。住む町は占拠され家族とは引き離され命の危険に晒されながらも生き延びる。隠れ家にてピアノを前にしながらも弾けずに空想の中で演奏するシーンは印象的。やはり映画化にあたり控えめながら脚色されている(ドロタは存在しない、頻繁に隠れ家を点々としていたが簡単なことではない等)しかしドイツ人将校「ヴィルム・ホーゼンフェルト大尉」が彼を助けたりと非現実のような本当の話がこの作品では描かれている。戦争を悪とか正義といった二元論で語るべきではない、何処に属そうとも同じ「人間」なのだ。この大尉はシュピルマンに限らず多くのユダヤ人を救いナチズムを批判する日記も残している。惜しむらくは戦犯としてソ連の収容所で死去されていること、シュピルマンとの再会は叶わなかった。主人公を演ずるエイドリアン・ブロディの迫真の演技、一部彼が実際に弾いているというピアノ演奏は胸を打つものがある。ちょっと長くて作品のテンポに乗り切れなかった、もう少し詰めてくれたら7点。 【HIGEニズム】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-05-14 17:45:05) |
375.ナチスものでは、1番リアルで満点でした。唯一友達から凄いから観てよ。言われたて、こんな凄いのを推薦されたのが実に悔しい! 推薦される友達にもより、推薦されたものは、期待度UPの為か(その時の自分の感情やストレス具合にもよるが)、何故かからぶってしまいがちな(笑)とは裏腹に裏切っておもしろかったから、ホントに悔しいっ! 9点献上! 【FHARCYDE】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-05-14 12:13:01) |
374.あたしはシンドラーのリストより感動したかも。なんてゆうか、わかりやすいとゆうか…戦争にわかりやすいもなにもないですね、ごめんなさいーーーー。少佐だか大尉だか大佐だかわかんないけど、あの助けてくれたひと、ほんとにすてき。戦争でこわいのは人間としての心みたいなのが消えちゃうことだとおもうけど、あの人は…!!!! まじでスキです。あたしもこれからどんな状況になっても、ひとりになっても、あの大佐だか大尉みたいに、ぜったい正義をつらぬきたいです。 【ギニュー隊長★】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-05-08 18:32:52) |
373.人種・思想・国境を越えて「音楽」が人々に感動を与える。「音楽」って素晴らしいと讃える映画。 ではなく、 どんな残虐非道なことをする人々にも「音楽」を愛する心がある。その事実、同じ人間であることを哀しむべき映画なのではないか? 【虎尾】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-05-05 16:35:35) (良:1票) |
372.主人公のみの視点であり、思っていたよりの残酷さがなかったように思えました。そう思う私が残酷かもしれないけど。ラストで将校を助けなかったってところが、現実っぽいなぁ。そこがただの映画じゃないんだ、と思わせてくれたかも。 【西川家】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-05-05 01:02:36) |
【むーみん】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-04 19:56:13) |
370.実話なのがポイントですよね。普通の戦争映画と違って、淡々と進んでいくところが良かった。 【あしたかこ】さん [地上波(吹替)] 6点(2005-05-02 04:48:27) |
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369.役者の演技はさすがでしたが、なんかスッキリしませんね。自分だけ助かってさあ・・・感動はしませんでしたよ。 |
368.《ネタバレ》 友達に「センジョウのピアニスト」面白いよ!と言われてたので、TSUT○YAで迷わずこれを借りて来たが・・・・なんか違う。海が全く出てこなかったあたりで友達が「海の上のピアニスト」を「船上のピアニスト」だと勘違いしていたことに気がついた。文句言ってやろうと思ったが、面白かったから黙ってることにした。 【ジャイロボーラー】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-04-21 06:57:36) |
367.淡々と、特別オチもなく派手なドンパチもなく進んでいくストーリーが良かった。戦争映画は苦手なんだが、こういう描き方は話に自然に入り込める。そして実話というところがポイント。実話でなかったら「お前はなんのために生きたいんだ?何がしたいんだ?」とイライラするところだが、もう生きるしかないんだろうなぁ。一日一日生き延びていくことしかできないんだと思う。主人公の姿はほんと情けなく映るんだけど、同じ状況下なら自分はもっと情けない姿を晒すだろう。 【pb】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-04-14 11:59:25) |
366.後半、主人公が廃墟で潜んでいるシーンとピアノを弾くところは退廃的だけど物凄く奇麗でした!!どうせ死ぬのが解っててユダヤの人が抵抗しない場面が多いのは意図的なもの? 【わーる】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-04-05 00:01:37) |
365.《ネタバレ》 この作品は評価したくない。「戦場のピアニスト=シュピルマンの人生」という図式になってしまうからだ。人の人生なんて評価したくないし、簡単に出来るもんでもない。しかし、レビュー上、点数は付けなければならないので、いつものように満足度で点数を付けることにする。鑑賞して暫く経つが、未だに上演後にあんなに涙していた人がいたというのが理解できない。「シュピルマンが生きてて良かった」という涙なのだろうか。でも本作のメッセージはもっと深いところにあると思うので、やはり理解できない。主演のエイドリアン・ブロディは難しい役柄を見事に演じきっていた。彼のアカデミー賞受賞式での演説は、とても印象的で、こちらには素直に感動できた。 【こばやん】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-04-01 14:53:28) |
364.《ネタバレ》 いまいち、この映画の言いたいことがわからなかったなぁ。いくら実話とはいえ、本当に映画化する必要があったのでしょうか。ピアノは主人公の急場をしのぐちょっとした伏線のようなものになったぐらいであまり主人公にとって重要ではなかったみたいだし、彼を助けた兵士の死には胸を打たれるものがありましたが。彼自身の無力ぶりを演じたブロディは好演でした。 しかし、全体的に観れば実話なりの話のテーマのあやふやさが目立っていました。ただ、兵士の銃が弾切れになったときに兵士は平然と弾を詰め込んだりと、細かいところは良くできていました。 【マイカルシネマ】さん [映画館(字幕)] 4点(2005-03-31 17:16:07) |
363.正直、ホロコーストものの映画はあまり好きではなく、これも「数あるホロコーストもののひとつ」という感じで特別な印象は受けませんでした。エイドリアン・ブロディがオスカー受賞していますが、「この手のテーマはアカデミー受けするのよね」というのが正直な私の心境。とりあえず一回見ればもういいや、って感じです。 【ぐり】さん 1点(2005-03-20 02:16:52) |
362.実際に戦争が起きたら誰かに恩返しするような余裕なんてたいていの人間にはないのだろう。自分が助かるためだけに情けない姿で逃げ惑う。主人公の姿は滑稽だけどリアルなのではないか。 【snow】さん 5点(2005-03-19 20:46:52) |
361.実話でなければ現実味のない話だけれど実話だから納得できる。僕自身は淡々と描いていく作品のほうが真実を伝えやすいと思うので、この作品の撮り方は好きです。 |
360.「生きて歴史の証人となる」事は値打ちのある事だと感じます。ナチスの所業とドイツ国防軍の存在。ポランスキーがその時代に見聞きしたことなのでしょう。シュピルマンが万感の想いで演奏したように、ポランスキーも万感の想いで作り上げたのでしょう。忘れられない作品です。 |