81.《ネタバレ》 全編、怪しい雰囲気。夢のような世界。B級映画と呼ぶには、もったいない気がする。好き嫌いがはっきり分かれる映画でしょう。 【吉澤】さん 7点(2004-03-23 21:45:16) |
80.社会主義国家とは実際こんなものだったんだろうか。同時期に「1984」が映画化されたけど、こちらにお株を奪われた感じ。美術がとても良い。「鎧武者」は英米人のトラウマを表しているようでちょっと笑いました。 【番茶】さん 7点(2004-03-21 15:48:01) |
79.この映画の良さが分かれば映画通!…だなんて、昔に誰かが言ってたっけ。高校生の頃に観ましたがあまりにも奇警な映画の為、かなり衝撃を受けた作品でした。当時、映画の話題性などその評価も高かったように記憶しており、その後の日本アニメにも強い影響を与えた本作。それだけ本作が齎した貢献度は高い…と言う事でしょう。主人公・サム以外のオプチミストなキャラの面々との対比で、より一層の違和感を覚えつつも、非現実的な社会がこの世界観を確立させている。なんと言っても、大物テロリスト・タトル(ローバート・デ・ニーロ)のキャラは最高だ! 今から20年近くも前に、作品が創られた事を考えると…もう二度と同じ映画は創れない事でしょう。そのレーゾンデートルの高さだけで十分評価に値する。ただ、あまりにも奇警で逸脱した舞台とオプチミストな登場人物とそのストーリーに嫌悪を抱くと、好き嫌いに別れるのも否めない。そう言う意味では万人向けではありませんね。自分は好きな映画と言うよりも認めたい映画と言う評価で。 【_】さん 7点(2004-03-12 14:15:12) |
78.映像は独特・奇抜ですけど、雑すぎます。架空の国を扱っているからこそ、繊細であってほしいと思いました。それからこの邦題は詐欺です。設定は21世紀ではなく20世紀ですし、そもそも未来だなんて明言されていません。「全体主義、官僚機構の肥大化、情報化社会」などの作中の重要な要素は明らかに20世紀の歴史の中で語られるもので、この作品は作者の未来観ではなく20世紀観を描いたものです。皆さん「独特の世界観」とおっしゃってますが、僕はむしろステレオタイプだなと感じました。 【藤村】さん 5点(2004-03-11 21:04:21) |
77.マルチエンディングみたいでホントに夢を見てるような感覚の作品。意味は良く分かんないけど不思議とキライにはなれない、物悲しい音楽のせいかな?前後の脈絡があんまりないのも夢っぽい。 【HLB傭兵】さん 6点(2004-03-08 10:41:08) |
76.《ネタバレ》 DVDが出たのを機に再見してみました(主にここに書くのが主目的だったんすけど)。小屋でかかった時に見て以来だから、かれこれ20年ぶりの再会。結論…ダメだぁ。20年の歳月が、あの頃の感動を呼べないようにしてしまったのか…。一番痛かったのは自分の鑑賞眼が肥えてしまったせいで、主人公の夢や恋がみんなマザー・コンプレックスから発しているのが読み取れてしまった事。「役人+マザコン+優等生」というキャラから全く逸脱する事なくラストまで突き進む主人公のドラマは、もはや苦痛ですらありました。お役所の、過度に無機的で権威主義的な描写も、仕事でホンモノの役所とお付き合いするようになった今は、奇抜な笑えるビジョンじゃなくなった(というか『踊る大捜査線』のギャグの方がうまいと思ってしまった)。インターネット時代に入って現実世界がけっこうブラジル的になってる事もあり、重要度を増してる作品だとは思います。でも一度見れば十分なのかもしれない…そんな失望感が、エンドタイトルを見ながら胸の底でくすぶっておりました。でもデ・ニーロは良かった。うん。 【エスねこ】さん 3点(2004-03-07 21:13:55) |
75.この映画は世界観が素晴らしいです。観てて楽しくて飽きませんね。但し主人公の行動や言動はあまり好きになれないですね。ですがそれをおいて尚、余りある魅力的な世界観は観る価値ありです。社会を痛烈に風刺しているブラックでコミカルなシーンも秀逸。 【ゆうしゃ】さん 8点(2004-02-29 10:43:04) |
74.当時中学生だった私の胸は、この映画によって打ち抜かれました。この映像美、この世界観・・・。シニカルな話で飾ってはありますが、よく見るとただのラブストーリーです。でも、ギリアムの唯一無二の映像を作り出す力に圧倒されました。合うか合わないか、一度は見て体験してほしいです。 【のはら】さん 10点(2004-02-18 02:16:39) |
73.《ネタバレ》 12モンキーズを先に見てこちらが後なので、あの独特な未来表現はここから来ているのだと納得しました。コミカルなMrビーンのようで、根底にあるのはリベリオン(こっちが先ですが)で、ラストははかない人間の陰鬱という感じ。好きですね。コミカルと現実の陰鬱のギャップが人間の哀愁を感じさせまます。 |
72.この世界観。もう頭がクラクラするほど衝撃的でした。そして決して忘れないテーマ曲。80年代はまだ冷戦が終わっていなくて未来に希望が持てなくて、明るい未来って想像できませんでしたが、そんな重苦しさも漂ってるような気がします。 【ロイ・ニアリー】さん 8点(2004-02-14 18:07:42) |
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71.殺伐とした現代社会の閉塞感が、カフカの「審判」を思わせるような展開の中でよく描かれている。この私もあのタイプライターをたたく人々の一員なのかもしれないと思い、心が萎える。唯一主人公が解放されるのは夢の中なのだが、女神のような女性は出てくるものの、二人の間には会話もない。そして目が覚めるとモノクロームの現実がのしかかる。 【駆けてゆく雲】さん 6点(2004-01-24 22:14:35) |
70.グロテスクでかわいげな映像が続く。 全編妄想っぽい映像なんだけど、特に後半はポランスキーの悪夢映像みたいになってた、もちろん意識的だろうけど。 拷問時のお面でクーロンズゲートを思い出しました。 【ことり式】さん 8点(2004-01-24 21:47:47) |
69.高校生ぐらいで初めて観た時には、その後味の悪さが嫌いだったが、世の中なんてこんなもの。社会の「変わらなさ」を思えば、この映画を観なくても鬱になる。歳を経れば、この映画も奇想妄想詰め込んだ楽しい「未来図」と思えるようになった。おじさん達に必要なのは「夢」なのだ。それが決して現実にならなくても。テリー・ギリアムの悪趣味は、観ていてとっても好ましい。 【山の木屑】さん 8点(2004-01-24 12:13:53) |
68.そこそこ面白かったけど、理解不能な点もあった。まぁ妥当な点数ということで・・・・7点!!それにしてもこの世界観がスゴイ。テリー・ギリアムは天才じゃないのか!?よくこんなん思いつくな~~と感心しちゃいます。なんてったってあのデ・ニーロが出てた事を忘れちゃいそうなくらいにすべてに圧倒される映画。 |
67.映像も音楽も未来像というかノスタルジックな感じのする作品だった。 【guijiu】さん 7点(2004-01-05 04:26:56) |
66.強烈な社会への風刺と不条理さは伝わってきたんだけど、イマイチ理解できてない。片手間に見る映画ではなかった・・・ 【ディーゼル】さん 6点(2003-12-23 21:31:34) |
65.この映画の少し後、「ペーパレス」という言葉が登場しましたが、みんなメール文書をプリントアウトしているのを見て、「未来世紀ブラジルかよ」とつぶやいていました。しかしこの世界観はスゴイ。デニーロも数ある出演作の中で、他とは違ったカッコ良さを見せています。ジョナサン・プライスの、監督にまで振り回され困っているようにも見える淡々とした演技がよい。マイケル・ペイリンにももう少し暴れて欲しかったけど。 【神谷玄次郎】さん 7点(2003-12-23 17:16:22) |
64.この映画にはショックを受けた、ストーリーの無情さと監督のロマンチシズムの同居に。 |
63.世界観はすごいですね。さすがマニア層に支持されるだけある。 まあオチも当時としては斬新だったんなろうな・・・。 不条理かつ社会風刺。テーマとしてはよいと思います。 【とま】さん 6点(2003-12-16 20:09:39) |
62.最近益々世の中この映画っぽくなって来た感あり。シワとり整形も今やかなりポピュラーだしね。美術も音楽もクール、モンティ・パイソン風味のブラック・ユーモアも冴えてる。それを最期までやりとげたのがこの傑作。途中で迷走すると「フィッシャーキング」みたく駄作になる。 【黒猫クロマティ】さん 10点(2003-12-04 14:23:56) |