215.キューブリックの作品ということで、プラス2点。内容的にはもう少しかな。 【午後のコーヒー】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-05-01 04:37:31) |
214.前半のハートマン教官の雄弁っぷりが素晴らしすぎる。それだけに後半はややタルさも感じられたか。やっぱ、ベトナム戦争という題材に必然性が感じられなかったことが最大のネックで、キューブリックの意地の悪さとシニカルな描写が楽しめたという点だけでも十分及第点までは行くけども、それ以上は特筆すべきところはなかったような。良くも悪くも「キューブリックの作品の一つ」という枠に収まってしまっている映画だと思う。 【bizen】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-04-15 09:32:45) |
213.途中で流れる映画から浮きまくった音楽になぜかセンスを感じる。日本のドラマでよくやってる、殺人シーンにクラシックを合わせるより、よっぽど異様な感じがする。後半の戦闘シーンには派手さは全くないが、引き付けられ飽きなかった 【サイレン】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-03-11 17:02:05) |
212.ショッキングな作品。最近キューブリックというのは悪を描きたいのではなく「狂気」を描きたいのだな、と思う。『時計仕掛け…』にしたって、これにしたって、そこにいるのは悪ではなく、狂気です。 |
211.毎日あんな罵声と共に、人を殺すために鍛え上げられていくんじゃ自分の存在価値なんて判らなくなって発狂するのもわかる。後半は全然面白くなくて退屈。でもそれが本当の戦争ってもんじゃないかと思った。戦争って面白いわけないし、退屈なもの。その意味では本当にリアルな映画。 【ちーた】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-02-23 19:30:15) |
210.キューブリックの意図はどうあれ、曲がりなりにも“ベトナム戦争”を題材に取ったなら、そこに表現上のリアリティが無ければ、テーマも真実味を持ち得ないんじゃないだろうか。そう思うくらいこの“戦場”は“ベトナム”に見えないし、いかにも作り物くさい。ダナンの海兵隊基地はどうにもちゃちだし、フエ市街の建物も妙に天井が高かったりしてヨーロッパの戦場のようだ。おまけに“ベトナム戦争”の主役であるヘリコプターも一種類しか登場せず、しかもあまり見ないタイプのものだ。予算をケチったとしか思えない。また戦闘シーンもかなりユルい。テト攻勢の際のベトコンの倒れ方も、最後の戦闘で米兵が被弾した際の血糊も嘘くさい。“神は細部に宿る”と言うが、この時期のキューブリクには既に神を呼ぶ祭司としての力を失っていたようだ。 【トマシーノ】さん [DVD(字幕)] 4点(2006-01-25 00:31:14) |
209.客観的に戦争を描いているのが好感を持てる。見てから時間がたっているが、すごく印象の強い作品。後半だれるとの意見が多いが、あのラストだからこその作品だと思う。 【アンダルシア】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-18 19:56:31) |
208.自分の中では戦争映画ナンバー1ですね。 他の方もいってるが前半に比べると後半がいまいち。 前半10点後半8点で9点。 【トクタ】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-26 20:00:05) |
207.《ネタバレ》 今のところ、ベトナムがらみの最高峰。キューブリックはフリードキンと同じくらいイヤーなやつだと思われる。しかし作品はすばらしい。後半シンプルなアイディアなのに最高の戦闘場面を見せてうならせる。「オレンジ」は理解できなかったが、これについては文句なし。 【パブロン中毒】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-06 21:08:29) |
206.前半の「訓練所」でのシーンがとにかく凄い。Born to Kill・・・取り返しがつかないほどの改造をやっておいて結果はこのザマ。今、イラクにいる米兵ってどうなんだろ?ちょっと心配。アメリカという国(政府?)の問題を突いた鋭い作品。音楽も○。 【長毛】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-11-05 02:18:19) |
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205.怖い映画だ。訓練場では人間性のかけらも見えない。そして、狂っていく「デブ」。狂気って言葉そのものかもしれない。 |
204.キューブリックは戦争映画を今までも作ってきたが、このベトナム戦争映画は、「突撃」ほどの反戦ぽさは感じない。むしろ1部の海軍の訓練のリアリズムと、2部の戦地での様子での1場面を淡々と描いたように感じる。悲壮感よりかは変に明るく陽気に見せている事が逆に痛々しさを感じていて辛い。前半のビンセント・ドノフリオ(微笑みデブ)の熱演は評価したい。彼もその後に色々な映画で活躍する事になってよかった。個性を殺すキューブリック映画において、1部の人間だけだが個性がこれだけ目立つのも珍しいと思う。「ディア・ハンター」「地獄の黙示録」「プラトーン」など色々な名監督がこの戦争モノを撮ったが、キューブリックが撮ったらこうなったというだけで、他の作品と比べる必要はないと思う。名作。 |
203.前半はひたすら軍曹の質問の答えを予想しながら「サー○○サー」って一緒に言って笑ってた。 リビングで笑ってられるけど現実にあったら本当に恐ろしい。自然にフィクションと思い込んでしまっている自分は本当に平和民だ。 後半、ピースマークをつけて戦争に参加する主人公(ジョーカー)がどこまでメッセージ性をもってラストを迎えるのかと思ったが、意外とあっけなかった気がする。しかし、前半の同じことの繰り返しが、後半の話に大きく意味をつけているのだろう。 とにかくメロディーにのせて言いたいこと言いまくる場面はすごく印象に残った。他の戦争映画と一味ちがう、『キューブリックによる戦争映画』。 【ノス】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-09-17 14:15:03) (良:1票) |
202.こんなクソ面白いブタ戦争映画を見たのは初めてだ。これまで沢山のお上品な猿どもの争い&殺戮映画を見てきたけど、この胸くそ悪いボケ映画が一番心に響いた。 ベトコンを殺す為の前準備のシーン等はチンカスのような台詞を中心に見応え十分。トイレの残りグソのように不快なシーンや、壁にすり付けた鼻クソのように汚い言動が生々しく描写されていて、人間の奥底に有る凶器が否応なしに伺える。訓練後のナンシー・シナトラの選曲もアホセンス抜群。このクソ映画は設定がベトナム映画だろうが太平洋戦争だろうが湾岸戦争だろうがイラク戦争だろうが関係ない。闘争に餓えた猿豚の本性(二面性)を皮肉タップリに鋭くえぐり出した豪快でファックで糞マラな一発である。 【おはようジングル】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-08-15 16:55:54) (良:3票) |
201.前編にわたって、キューブリックらしさは出てるね。随所に印象に残るシーンはあるが、全体としてはそんなにすごいとは思わなかった。 【アルテマ温泉】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-08-10 15:14:15) |
200. 同じベトナムを舞台にした映画ながら前年度製作の「プラトーン」とはあまりにも毛色が違う映画だがそれも当然、 あちらはあくまでも「ベトナム戦争を舞台にした映画」であるのに対し、こちらは、劇中の色彩感覚や前半部の狂気に至る様(&前半クライマックスのトイレでのシーン)等...数え上げればきりがないくらいキューブリックの、キューブリックによる、キューブリックでしかあり得ない、まさに「キューブリック映画」なのだから。 だから「舞台がベトナム」でなくてはならない「プラトーン」と違って、こちらは極端な話「別の惑星の物語」でもいいくらいの映画になっていて、それも「キューブリック映画」というジャンルだから当然のこと。 本質的にはキューブリック映画があまり好きじゃない僕だからこそより「キューブリック」ぽさが気になったのかもしれないが.. 【あばれて万歳】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-08-07 16:20:13) |
199.戦闘シーンは全体の2割程度で緊張感も薄いが、全体的に隙が無く印象に残るイベントが多い。中学生の頃に見た時は序盤のハートマン軍曹で相当ウケて真似をした。でも年取って改めて見直してみると洗脳シーンに見えて笑えないんだ。ココで出てくるデブは異端に見える様に描かれているが、実際は付いて行けなかった普通の一般人。中盤からはシリアスになりカメラマンを通じドキュメンタリーっぽい見せ方をする。兵士数人へのインタビューにて会話と表情が合ってなかったりする所がかなり深い。 そして最後のシーン等、一般人が使いやすい駒になる様に洗脳されて戦争に狩り出され、理性が無い状態が日常になっていく様が良く描かれている。 【oO KIM Oo】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-08-07 08:05:13) |
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197.鑑賞後、部屋を見渡すとミッキーマウスがそこら中に・・・ まさか自分の部屋で笑うとは・・・ 【ヴァッハ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-07-26 13:10:40) |
196.戦争映画はなにか“反戦”的なメッセージが込められているものであるが、この映画にはあまりその意志が見えない。客観的にレポートしているだけに思える。記者を軸に描いているということからもそのようなキューブリックの意図があると思える。それでもやはり浮き彫りになってくるのが、「人殺しについて難しく考えられなくなるくらい必死」な状況が戦争ということだということ。これはあきらかにだめだ。でも、この映画がやや退屈なのは、映画で沢山人が死んでいく様子を見慣れてしまっているからである。戦争の悲惨さは、戦争映画で感じることはもう出来なくなったのだろうか。これは我々の人殺しへの“慣れ”である。 |