228.確かにこれは映画舘で観るべき映画でしたね。
まぁ、映画は映画舘で見なきゃ根本的にはダメなんですが、
この映画に限っては内容はさておいても映像を堪能するという
意味において映画舘で観るべきでした。
あれだけ凄いと映画ってなんだっけって気分になってしまいますね。
人間を、人間の感情を観るために映画を見るのに、
この作品はもうそこの次元を二の次にしてしまいます。
内容的には、人の『生きる』という意味の中には
『考え、行動する』のも含まれているとぼくは思います。
軍人だった主人公にとって自らの足で歩き、走り、飛ぶという行為は
とても重要だったのではないかと思います。
やりたいこともまともに出来ず、どこかしら生きる目的を失っていた
主人公にとってはアバターの世界はまさしく生きている実感の持てる
世界になっていたのかも知れません。だから最後の決断に至ったのだと思います。
この彼の感情の流れ自体、非現実的なストーリーあってのものだと思います。
やはり目がいくのはあのアバターの世界。
日本の現実社会を描くことが否応なしに求められる映画産業の中にいるぼくとしては
同じ映画だというのはなんとも理解し難いです。
まるで本物のようなパンドラの世界に圧倒されっぱなしです。
昔幼い頃に「ジュラシックパーク」を観た時のあの
ティラノサウルスをカッコいいと興奮した時のように
終盤の戦闘シーンはかなり興奮しました。プテラノドンぽいの、
サイっぽいの、虎っぽいの、全部ぼくをワクワクさせてくれました。
おうちの液晶ですらこれだけ楽しめたなら、
3Dであの戦闘シーンを観たらどうなっていたか…
残念、無念。