89.ちと展開にもたつきがありますが、それを吹っ飛ばす上手いストーリー運びが秀逸です。とにかくトムが頭の良い男で、全てが計算ずく、イレギュラーでさえも利用してしまうしたたかさに脱帽してしまいます。まぁアランの美しさ云々は正直解りませんでしたが(^^;あとやはり、映像が古いなぁ。 【あさしお太郎】さん 8点(2004-08-25 02:53:51) |
88.まあ、面白かったです。けどそこまで衝撃はなかったな~いいっちゃいいんだけど。ラストは秀逸 |
87.まず映像がとても綺麗だった。「奇蹟の海」を見たときも思ったのだけど、「海」には残酷なストーリーが似合う。「海」が舞台の善人のストーリーだと、お腹いっぱいになって見ていられないだろうが、「海」の輝く映像と人間の醜悪な部分、皮肉な人生はとても合う。そういう意味でこの映画はミスマッチではない。 【もちもちば】さん 7点(2004-07-18 20:26:25) |
86.欲しかったのは金か女かって言うとそうじゃないんだよね。貧しく生まれた主人公がいて、彼は何も持っていない。友達は自分がいくら望んでも手に入れられない地位にいて、それがこれから先も約束されている。しかも友達はそれが当然のことだと思っている。フランス階級社会って怖いよね。日本も階層化が広がりつつあるけどさ・・・。案外三十年後の日本だったりして。コレ。 【キュウリと蜂蜜】さん 9点(2004-07-13 18:34:44) |
85.《ネタバレ》 南イタリアの明るい青い海と空、輝く太陽に白いヨット、なのに、そこでは陰惨な殺人事件。犯人の動機は劣等感、羨望、妬み、金・・・はっきり言って醜いです。それなのに、この犯人が美しく見えてしまうのは、クレマン監督の上品な演出とカメラワーク、そしてなんといっても、アラン・ドロンの魅力でしょう。彼演じるトムの野心ギラギラの暗い目や、狡猾で抜け目ない行動、それでいて、ヤバいと感じたときとかの臆病な反応にハラハラし、引き込まれてしまいます。印象的な場面は数ありますが、まず、最初の方でトムがフィリップの服を着て、楽しそうに鏡に話しかけてキスするシーンです。これは同性愛ともナルシストとも取れる意味深な場面で、その後、彼はそれを裏付けるように、フィリップのものをすべて奪うという行動に出ます。だから、絶頂から一瞬で転落するラストを観た時も、一瞬でも至福の時を過ごせて満足だったんじゃないかと思いました。 あと印象的なのは、トムがナポリの魚市場で試食をしながら歩くシーンと、フレディを殺した後、足元を映す演出。そして殺人の後、トムが食べ物を卑しくがっつくシーン。彼は船の上でフィリップとマルジュのラブシーンを見ている時も食べていますが、ここはあのナイフを使って食べていて、かなり怖いです。このシーンはうっとりしたラフォレの目が女神のイラストのように綺麗ですが、彼女は映画全体を通して、困惑したような、怒りを含めた強い目をしていることが多く、印象的でした。トムを全く疑わないのは馬鹿かもしれませんが(^^;)。フィリップ役のモーリス・ロネも、ただの金持ちのどら息子から一歩抜け出た演技で、サディストっぽいところが良かったです。ただ、ドロンとロネがアメリカ人という設定は無理ありまくりですね。サスペンスとしてもぬるい部分が多いですが、もともと警察側から見た場面がほとんどない、アラン・ドロンのための映画です。ここはただ彼の美しさに酔いましょう。 【くなくな】さん [DVD(字幕)] 8点(2004-07-07 19:39:24) |
84.トムがフィリップを殺害するときに突如ヨットの全景が映ったり、死体検分の時に尼僧のアップが挿入されたり、トムがフィリップの全財産を引き落とすときにトムの顔のドアップになったりと、一瞬ハッとさせられるようなカットがたびたびあった。これらはみなトムの心理の暗示であろうが、他にも、トムが殺人を犯した後は必ず何かを貪り食べるシーンなど、トムの心理を実に巧みに表現していると思った。小説だったら心理面は簡単に表現できるが、映像となると難しい。それを、この監督は見事に表現していると思った。トムの心理を暗示する何かがたびたび映されるので、それを探しながら観るというのも面白いと思う。アラン・ドロンも実にハマリ役だった。 【デューク】さん 9点(2004-07-01 20:32:37) |
83.《ネタバレ》 音楽とラストシーンは良い。しかし、当時(1960年)ならいざ知らず。今みるといかにも古い!あらとほこりばかりが目立ってしまいます。 【杜子春】さん 4点(2004-06-15 22:24:06) |
82.《ネタバレ》 笑顔で終わるんだもんな。音楽も手伝ってさ、はかないんだよな。あんだけ緊迫させてサラッと。秀作 【ようすけ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2004-06-15 04:38:39) |
81.やっぱりこの映画が与えた衝撃は、かつての私にとっても大きかったなあ。皆さんが言ってるので芸がないけど、ラストがあまりに秀逸。若者は今の映画を見たほうがいいよ、なんてほざいていたけど、そうすると確かにこういうものを見逃してしまうし、そりゃもったいないか。 【おばちゃん】さん 8点(2004-06-14 09:47:27) |
【ボビー】さん 7点(2004-06-12 14:55:59) |
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79.アラン・ドロンは特に日本で人気が高かったようですが、 分かるような気がします。 最後の5分が印象的でした。 【しまうまん】さん 8点(2004-06-12 12:56:05) |
78.《ネタバレ》 あの最後の終わり方っていうのはなんかフランスらしいお洒落な感じがして良かったなぁ。 【夏目】さん 7点(2004-06-12 12:53:13) |
77.アラン・ドロン、やはしいい男ですねぇ~。色気がありつつもなぜか影があって・・・。目の保養をさせて頂きました。また音楽が良いです。ストーリーも殺人方法もいたってシンプルですが本当に人を殺す時ってそんなものかも知れませんね。最近は残虐な殺し方が多すぎます。 だからこそ新鮮な感じがしました。 【あずき】さん 8点(2004-05-15 16:49:13) |
76.《ネタバレ》 美しい映画です。照りつける太陽、紺碧の海、ニーノ・ロータの哀愁漂う音楽、そしてアラン・ドロン!これを美しいと言わずして何を美しいと表現できようか!ってちょっと大袈裟ですね。まあとにかく、男が見てもドロンの美しさは、反則ですね。今から、ふたむかし以上前の二枚目の代表ですが、今見てもキレイと思えるなんざぁ、そりゃ当時の女性には大変だったでしょう。今のイケメンが束になってもかなわないって感じですかね。さしずめ【ベッカム+(たす)ディカプリオ<(より)ドロン】ってとこですか。古っ!ラストの、手のはみ出た死体が少しずつ巻き上げられるところと何も知らず海の家のオバチャンに呼ばれてニコニコしながら近付くドロンが哀れで、何とも言えない余韻を残します。 |
75.《ネタバレ》 緻密に計画を練り、用意周到に準備を重ね、完全犯罪を目論む青年。 これ以上無いであろう完璧な犯罪計画を遂行し、全てを手に入れた時、たった一つの偶然が彼の計画を既に台無しにしてしまっていたのだ。 その時、全てをやり遂げた達成感に満ち溢れている青年に対して、太陽はまぶしいほどサンサンと照り付けていた。 もうすぐ絶望感を味わう事を未だ知らない青年に対して…。 名作である。 特に、名作たるゆえんはその終わり方にある。 【あむ】さん 9点(2004-05-04 19:34:44) |
74.フィリップが胸糞悪い人物として描かれているので、すんなりトムに感情移入できたのが良かったのでしょうか。いつ追い詰められるのかと、どきどきしながら見ることが出来ました。ラストシーンも如才ない彼ならうまく切り抜けられるのではないか、などと思ったりします。ただ、ひとつ疑問なのは、トムはあれだけの偽装工作をこなせるのに、なぜさっさとイタリア国外に出ることを考えなかったのか?フィリップのすべてを奪い取るためにしても、いささかマルシュにこだわりすぎな気が…。一般に現場からはすぐにでも逃げ出したいのが犯罪者の心理だと思うんですが。どんなものでしょう。アラン・ドロンははじめてみましたが、ものすごく端整な顔立ちですね。あとタイトルも秀逸。 【虚学図書之介】さん 8点(2004-04-19 01:15:42) |
73.2、30分見始めたときは、ただ男と女がイチャイチャするだけの映画なのかと思い不安でしたが、途中から急速に面白くなりました。会話の中での、洒落っ気のある駆け引きがよく分からなくてその部分はいまいち楽しめませんでした。でも、繊細なようでいて大胆なトムの行動に目が離せず、サスペンスとしては分かり易いハラハラ感で、十分楽しめました。終わり方がすっきりしていて良いです。主張せず引き立て役に徹しているBGMも良いです。 【VNTS】さん 7点(2004-04-18 03:22:28) |
72.前半はフランス映画独特のアンニュイな感じでなんとなく観てたんだけど、途中からはかなりはらはらどきどきで目が離せませんでした。で、ラストのどんでん返し。しびれた~。「太陽がいっぱい」ていうタイトルが秀逸! |
71.ラストがよかった。成功の甘美に酔いしれた顔。 【ぷー太。】さん 10点(2004-03-25 18:51:16) |
70.カラッとした美しい風景に、まるで対比するようなアラン・ドロンの陰湿な表情。このふたつが合わさり、なんともいえない雰囲気をかもしだしていた・・・アラン・ドロンは幸せだったのだろうか・・・最後のアッと驚く(実は想像できたが)ラストは哀れさしか感じない。 【めめこ】さん 8点(2004-03-12 23:49:06) |