275.何の見返りもない無益な戦いに敢えて挑む侍たちの潔さとその戦い振りは勿論の事、戦に翻弄される百姓達の哀れさと共に、百姓ならではの図太さや逞しさをも感じさせる描写に惹かれました。 【TAKI】さん [DVD(邦画)] 9点(2010-02-06 15:57:07) |
274.『七人の侍』言わずと知れた世界のクロサワの傑作。だけどこの分かりやすいタイトルが作品の評価を相当高く上げ、また観る者を少なからずミスリードしている。この話はいったい誰の物語なのか。まぎれもなくそれは侍でも百姓でもない菊千代だ。この作品は七人の侍の話としてみると、圧倒的な菊千代の存在感で影が薄まる侍がいて、それが脚本の不備として気になる。ところがはじめから菊千代の物語としてみると見事にしっくりする。この作品のタイトルが『七人の侍』でなければ、むしろ今以上に評価が高く、内容どおりの真っ当な評価がされたのでは。リメイク版『荒野の七人』が本作と比べて物足りない理由の説明がつく。タイトルに忠実に七人を描こうとしているから失敗している。(マックイーンが菊千代ならまた違っていただろうが)/竹林が風で揺れる音や水車の音等々。ちょっとした些細な演出が作品に多大に貢献することを知っていた数少ない監督だろう。ラストのどしゃぶりはやり過ぎのような気がするが、それはご愛嬌。 【michell】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-02-01 19:41:32) |
273.もっとリアルな殺陣かと思っていたが舞台のような殺陣で少々ガッカリ(映像が悪いから敢えてオーバーアクションにしているのならゴメンナサイ)マイナスポイントはそれぐらいで、長時間の映画が嫌いな私でも苦なく楽しめました。 【ムニョス】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-12-29 07:37:31) |
272.《ネタバレ》 「七人の侍は絶対に観た方がいいよ!」といろんな人に勧められても、「時代劇とかチャンバラとか興味ないから」と長く相手にしていなかった。時々気になっても、迷ったあげく白黒でしかも長尺なのが原因でレンタルを思いとどまること数度。けれど、とうとうレンタルしてみて、やっぱりコレは観るべき作品だったと痛感! とても面白い!!! カッコいい!!! ただ・・・ただ・・・ひとつ引っかかるのは、ラストの「今回もまた負け戦だったな」「勝ったのはあの百姓たちだ。わしたちではない」と苦笑して去る志村さん。同監督の「生きる」も決して手放しに喜ばせて終わらない、現実のシビアな部分を見せて締めるけれども、あんなに心の壁が取り払われたかに見えた侍と百姓の間に、寒々とするエンディングは「そこまでやらんでも・・・」と思わなくもなかった。けれど、あのセリフには続きがあるらしい。ハリウッド版である「荒野の七人」にはその続きのセリフを継承したと思われるセリフがある。 【だみお】さん [DVD(邦画)] 10点(2009-12-17 19:46:52) |
271.みなさんの評価が高いですが、私にはそれほど面白みが感じられませんでした。 【doctor T】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2009-11-09 18:11:27) |
270.作品のクオリティーがとにかく高い。 隅々に高い注意が払われていて、観ているほうも感服する。 とくにそれぞれのキャラの個性が立っていて、これもまた素晴らしい。 最後の戦闘の迫力といったら、なんとも言えない。 観賞後も余韻が続く。 娯楽映画の教科書。 【タックスマン4】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-11-08 17:46:42) |
269.和製娯楽大作。侍の存在感が凄い。白黒であることなんて関係ない第一級の作品。 【わさび】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-09-24 00:55:43) |
268.高校の頃、教師へのアンケートをとったりなんかすると、「好きな映画」の欄にやたらこの作品の名前が挙がってて、「ああ、ウチの高校、年寄りの先生ばかりだから、こういう古い映画しかきっと知らないんだろう」くらいにしか思ってなかったのですが。大学入ってから実際にこの映画を観て、アイタタタ、“本当にオモシロい”からこそ、この映画を教師達があげていたんだな、と気づいたのでした(しかし年寄りばかりだったのは事実)。アクションの凄さ、キャラの魅力、心地良いヒューマニズム。究極の娯楽作と呼べる一本だと思います。これだけの長尺なのに、長さを感じさせず、しかしやっぱりこの長さならではの満足感がしっかりと味わえます。もっとも、ストーリー的には、昔話の「桃太郎」とあまり変わらない気もしますが(笑)。しかしこの映画が無ければ、アノ映画もコノ映画も存在しなかったのではないか、と思うとやっぱり凄い(『荒野の七人』はともかく、『プライベート・ライアン』も本作との関係が本当に深いと思う。最近観た際には、ジョン・ウェインの『アラモ』すらも思い出してしまった。これは実際に関係あるのかどうか知らんけどね、えへへ)。つまり、映画の原点は、桃太郎だったのですな。それはともかく、本作、七人の誰が好きか、というので話が盛り上がったりもするのですが、今の私からすれば、加東大介が一番、サラリーマンらしくて好きです、ハイ。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2009-08-07 00:16:40) |
267.《ネタバレ》 七人の集め方と侍の亡くなり方に、ものすごく興味を持って見ました。神経質な物語になりそうな所を、三船敏郎が笑わせて和ませている感じでしょうか。大人気の理由が納得できる内容でした。残念なのは、音声が聞き取りづらいこと。早口になると、何を言ってるのか、まるで分かりませんでした。 【shoukan】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-07-26 18:13:11) |
【あげどん】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-07-14 12:26:21) |
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265.この映画に出会えて本当に良かった,と心から言える作品。エンターテイメントとしてはもちろん素晴らしいが,何よりこの映画はどうやって生きていったらよいかを教えてくれている。迷ったとき,つらいとき,苦しいとき,あの七人のことを思い出すだけでこんなにも勇気があふれてくる。この映画を見ずに人生過ごす?ご冗談を! 【さそりタイガー】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2009-06-28 01:30:03) |
264.侍7人全員のキャラが立っており、不要な登場人物がいない。 百姓たちも、悲しい面だけでなく、捻じ曲がった根性など、ちゃんと人間の汚い部分も描いていて、素晴らしい。 3時間以上のかなり長い作品だが、テンポの良さ、意表を付く展開、登場人物全員に感情移入できるほどの、役者陣の名演技。 3時間が全くダレずに観賞できた。 三船、志村喬はもちろんだが、久蔵の何よりかっこ良さ!これぞ侍 という感じでした。 リアリティと、エンターテイメントのバランスが絶妙な、最高に楽しめる一本。 【おーる】さん [DVD(邦画)] 10点(2009-03-23 03:17:51) |
263.七人は紛れもなく侍であった。日本に生まれて本当に良かった。 【Kの紅茶】さん [地上波(邦画)] 9点(2009-02-14 01:11:54) |
262.《ネタバレ》 リバイバル上映時、大学の友人達と集って観に行った思い出深い映画です。 映画館ではみんな一体感があっていい雰囲気。3時間半を長いなんていう人は 一人もいませんでした。休憩時間というのを味わうのも今はめったにないはず。 いい経験でした。 黒澤さんは、白黒の美しさに惚れこみ、カラー映画が珍しくなくなった60年代も ずっと白黒にこだわった監督です。炎上する水車小屋に菊千代が向かう際の 川面の美しさ。板の木目の感じのよさ。こんなところも観てくださいね。 そうそう、斬られる音は昭和29年版にはなかったんですよ。 【みみ】さん [映画館(邦画)] 10点(2009-02-13 23:57:52) |
261.もはや月並みなことを書きますが、3時間半が1時間に感じました。面白すぎて時間があっという間に過ぎていたのです。一人につきノート一冊分を費やしたという、キャラクターの造形がまずもって見事。最高の娯楽作!! 【j-hitch】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-02-11 21:35:57) |
260.《ネタバレ》 大スペクトラムとでも言いましょうか。しかし、CGがないことが、こんなにも心地よいことなのか、と。 【なたね】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2009-02-08 09:53:43) |
259.舞台演劇のような、わざとらしい仕草が多いのが、どうも受け付けられません。登場人物の挙動も、分かりやすく描きすぎていて、マンガみたいで深みが感じられません。戦闘シーンも、似たような場面が延々と繰り返されているという印象が強いです。散りばめられているアイデアが秀逸なので、飽きずに最後まで観られますが、他の作品と比べても、好きな作品とは言い難いです。 【かねたたき】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-02-08 02:49:28) |
258.何度見ても素晴らしい。まさに日本の誇りです。 【njld】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2009-02-07 23:50:26) |
257.《ネタバレ》 理屈抜きに引き込まれる脚本と演技だね。世界に影響を与え続けているのもわかる気がする。久蔵はやはり格好良すぎるなあ。 【noji】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-01-03 13:09:00) |
256.《ネタバレ》 普通なら白黒の上、七人もいれば誰が誰だかわからなくなってもおかしくないはずだが、しっかりと一人ひとりに個性があり、入り込みやすかった。 そして、アジト襲撃やクライマックス村の防衛などの戦闘シーンは迫力満点で、これほど人を引き込む作品もめずらしい。 上映時間が長くモノクロなため、敬遠する人もいるが、この映画は一見の価値がある。 【甘口おすぎ】さん [ビデオ(邦画)] 10点(2009-01-02 23:44:29) |