44.《ネタバレ》 近年の宮崎駿監督作としては傑作だとおもいます。宮崎自身がミリタリーマニアでありながら反戦論者であるという矛盾した感情を堀越二郎の姿を使って堀辰雄の作品をベースにアニメをつくり、アニメ・特撮オタであり、アニメーション作家である庵野秀明に演技をさせて出来たのがこの映画で、実は宮崎自身の心境を描いた作品じゃないかな、と思うわけです。但し、これを普通の人に勧められるか?というと、NOという回答しか出せません。事前に、あるいは事後にこいう解説ができる人が周囲にいればいいけど、いない場合は正直、表層的には楽しめるけど、宮崎駿のアニメの奥の深い面白さとかは分からないんじゃないかな?と。また、これまであれだけ子供の為にアニメを作っていた人らしからぬ作品になった事で、只々素晴らしい、とは言えないとおもいます。彼のアニメの良さって先ず子供達に楽しんで貰うって事が最初にあるから、家族で見に行けるという所があると思うのだけど、今作について言えば、完全に子供は置いてけぼりですよね。それを両手放しで喜んで良いのかと思うとやはり疑問が残るわけです。内容的にも少しだけ言わせて貰うと、あの終わり方は堀辰雄の作品風としては正しいのかもしれませんが、堀越二郎の夢で出会うイタリア人航空技師が当初言っていることに対しての堀越自身の回答は見せてないわけで、そこは中途半端になってしまったかな、という気がします。多分、それに対する回答は彼だけの設計では無いですが、YS-11を1カット出すだけで十分に効果があったと思うんですよね。 【奥州亭三景】さん [映画館(邦画)] 6点(2013-09-10 00:25:34) |
43.僕自身が歳をとったこともあって、はじめて劇場で泣いた映画。加筆します! 【ようすけ】さん [映画館(字幕)] 10点(2013-09-09 02:17:25) |
42.《ネタバレ》 「戦時中の1人の飛行機設計者の、夢と愛の物語」。ざっくりまとめるなら、こんなテーマだ。しかしもう少し深く読み解いたら、違うテーマが見えてきた。→「自分達のやりたい事をやり抜く。エゴイズムとは何か。そして身近な人を心から愛する事の美しさ」。エゴイズムと人間愛という、あまり相関しそうにないものを、上手いバランスで表現している。ただ、何かしっくりこない。もっと深い深いテーマが、言葉にするのが難しいテーマが、宮崎駿にはあるんじゃないかと思えて仕方がない。戦時中の辛さ?クリエイターの苦悩?いやいやもっと違う何かがあるはず...。主人公の堀越二郎と宮崎駿は、どちらも「浮世離れ」している。普通の人とは違う生き方をしていて、どこか不器用だ。でも生き様はどうだ。浮世離れしていても、生き方が不器用でも、2人共に生き様は凄く格好良い。「浮世離れした男の不器用で格好良い生き様」。これが本当のテーマかどうか分からないけど、人に「風立ちぬってどんな話なの?」って聞かれたら、こう答えようと思う。 【VNTS】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-09-08 00:35:27) |
41.《ネタバレ》 中盤は、ほぼ飛行機作りの話。 しかし後半にまわした恋愛の話がメインになると単なる少女漫画のようになってしまうし、逆に仕事の話が長すぎても偉人伝みたいな映画になってしまう。 この辺りのバランスの取り方が絶妙で、引き立てあっている。 見終わって、清々しい喪失感のようなものを感じた。 この感覚は、ナウシカを初めて見たときにもそう思った。 これは何なのだろう。 例えば、現実に身近で好きな人を亡くしたら、喪失感はあっても清々しさはない。 菜穂子もナウシカも、あまりにも美しく献身的に死んだ。 死によって与えられたものが、失ったものを上回るのだ。 こんな死は、普通ない。 宮崎駿監督だから描くことができたと思う。 【ジンロク】さん [映画館(邦画)] 10点(2013-08-31 10:22:05) |
40.評判どおりの内容。テレビでやってたらもう一回観てもいいかな。 昔に比べて飛ぶシーンにわー!という感じがしないのは私だけか? とにかくおもしろいと思うシーンもあるが、途中からの恋愛要素はいらん。 喫煙シーンは監督もMADMENみてるのかな。 |
39.《ネタバレ》 よって、二郎は、幼い頃からの夢であるパイロットをあきらめるために、perfectな人殺しの道具を作ることに人生をささげた。そこに菜穂子が入る余地はなかった。『風立ちぬ』は、こんな映画。 でもきっと二郎はふと省みるだろう。はたして私の仕事はなんなんだろうかと。それがあのラストシーンのゼロ戦の死骸たち。だけども死骸は美しくない。二郎は美しいものにしか関心がない。 ブログにつらつらと書いたのでそちらもお願いします。 |
38.宮崎駿監督の、夢と理想がたっぷりつまった映画でした。逆に言えば、それだけの映画でした。けれど、稀代のアニメ監督(個人的意見)の夢と理想だけあって、やはりそこは見応えがありました…。どんな作品を見ても、例えストーリーやエンディングにどれだけ納得いかなくても、この方のアニメーション、「やっぱりステキだな…ちきしょう」と思ってしまうのです。この方の、フィルターを通し描き出す世界は、本当に素晴らしく、憧れを抱いてなりません。。小星もあの飛行機に乗りたい。トトロに会いたい。動く城を見てみたい。ほうきに乗りたい。想うことはいつもそんな事です。そして最後に、現実を見て少し悲しくなります。小星も、二郎さんみたいな夢と希望を持ちたかった。 【小星】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-08-26 20:54:46) |
37.宮崎駿監督、行き着くとこまで行っちゃいましたね。好きなものや言いたいことを目一杯詰め込んだ……遺言状?以前から顕著だった構成力の喪失や声を当てる人の意固地な選び方、自身のやった事の焼き直しなどがこの作品では何故か奇妙にもうまい具合に混ざり合い、全編にわたって独特の雰囲気を感じさせてくれました。良い映画かときかれるとう~ん、好きかときかれると好き!、そんないびつで心惹かれる映画です。 【マッイヤ~ン】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-08-26 19:26:12) |
36.《ネタバレ》 子供よりも大人向けですかね、説教臭さや教訓めいたいことがほとんど無いのが良いですね、声についても心配していたほど悪くは無かったかな。 制作秘話的な番組で、声優庵野さんの録音で勝手にOKしちゃって、宮崎さんが苦笑しているのが面白かった。 【ないとれいん】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-08-26 07:52:47) |
35.エンドロールの「ひこうき雲」が一番良かった!!! 【ケンジ】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-08-25 20:16:41) |
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34.《ネタバレ》 夢の物語。一心不乱に美を追求する彼の思い描いた理想という名の夢。消えそうでも、断ち切れそうでも、夢を抱ける者は立ち上がれる。また、立ち上がらなければならない、と自分に言い聞かすことが出来る。夢に始まり、夢に終わる。 寝て起きて、見た夢を他人に語って面白がられることなんて殆どない。夢は自分にしかわからない。これは、夢を知る者しかわかるはずがない。全てが空想、ファンタジー。まさしく夢。 【ボビー】さん [映画館(邦画)] 9点(2013-08-25 06:31:10) |
33.《ネタバレ》 凄く良かったです。エンドロール入った瞬間に泣いてしまい、ユーミンを堪能できなかった位。一緒に観た人は声を担当している俳優の顔が頭にチラついて集中できず・・など言っていましたが、私は映画には声優を使って欲しい派ですが、本作は全員上手だったと思います。二郎さんはものすんごく下手でしたが、それが逆に味がある下手さだったと思います。モデルになった人物二人も「風立ちぬ」も知らないで観たのが良かったのかもしれないけれど、純粋に、飛行機が好き美しい飛行機を作りたいという気持ちで10年頑張ってきた男性と、長い間思い続けた男性の夢を叶える為に支える奥さん、短くても良い人生だなぁと思いました。ジブリにしてはラブラブなシーンが多くて、少しキュンともなりました(笑) 【ネフェルタリ】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-08-23 11:43:49) |
32. 本当に良い映画だった。 画は毎度のことながら素晴らしいが、今回はストーリー、演出、声、音楽も良い。 観賞後に溜まらないほどの清々しさがあった。 監督、あっぱれ! 【タックスマン4】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-08-23 02:10:24) |
31.夢があり、爽快で躍動感もあった。すばらしい。 【ホットチョコレート】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-08-19 21:42:42) |
30.《ネタバレ》 面白かったです。若干2時間で色々なことを伝えようとし過ぎているところがあって、やや駆け足でしたが、その分飽きませんでした。しかしまあ、戦争中のことを描いた作品が、「この前の」から、「歴史」に変わりつつあるなと感じました。 【TINTIN】さん [映画館(吹替)] 7点(2013-08-18 22:19:02) |
29.いい映画でした。 個人的には堀越次郎の吹き替え庵野さんの声は心地良かった。 プロの声優や芸能人では印象に残らない。 【しんしん】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-08-18 16:46:54) |
28.《ネタバレ》 スタジオジブリ、宮崎駿監督渾身の実話に基づいた飛行機設計士のドラマ。「列強国ニッポン」の時代、仕事と愛に生きた男女の純粋で切ない物語。ジブリシリーズならではの神秘的な映像表現は健在。美化しすぎたファンタジックな演出、スモーカーのケムたさ、セリフ棒読みの「エヴァンゲリオン」監督には興ざめで期待外れでした。 【獅子-平常心】さん [映画館(邦画)] 6点(2013-08-18 00:48:43) |
27.《ネタバレ》 映画全編通して、何でこんなのんびりした国が戦争なんてと言わんばかりにきれいなこの国の風景が描かれる。主人公からこんな言葉が出る。「小さくてもカメになる道はないのかなぁ」。これは世界の中での日本のあり方への提言でもあり、デジタル全盛のアニメ業界の中にあって、手書きにこだわるジブリのあり方も言ってるのかもしれない。元々、世界に友人の多い宮崎さんには、技術や文化を通して、世界の人と友達になれるのに、どうして国というものがあり、戦争というものがあるのだろう?という疑問があるのだと思う。映画はまさしくそこを言っている。そして菜穂子との恋愛が丁寧に描かれる。これは人生で一番、大事なものって分かっているのに!という宮崎さんの言葉に思えた。でもね、監督、観客は作品どうこうよりも、あなたが好きだから、そんなあなたの映画が観たいとも思うもんなんですよ。これからは自分の人生を大事にしてください。でも僕は次回作、短編でも観たいなぁなんて思っちゃたりするんですけどね(笑) 【トント】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-08-17 00:59:45) |
26.《ネタバレ》 どこまで見たことのあるストーリーに少し陳腐な色がついているように感じました。運命の出会い 失意の男 偶然の再開 病の妻 仕事熱心な夫 悪化する妻の病 そして別れうーん・・・入りこめませんでした。 【東京ロッキー】さん [映画館(邦画)] 5点(2013-08-15 15:52:37) |
【シン】さん [映画館(邦画)] 5点(2013-08-15 14:30:05) |