57.下に「よい映画だが"引く古さ"を感じる」といったコメントがありましたが,私も同感です。野心的で骨太な好作だと思いますが,それを古さがスポイルしている感があります。私は古くてもそれを感じさせない映画が好きなのでこの点数としました。リアルで観たなら満点つけたかも知れませんが。 |
56.黒澤の野良犬を髣髴とさせるような熱さがこっちまで伝わってきます。丹波をはじめとする役者陣の好演も光るし、映像も綺麗だ。最後の加藤剛の犯罪の真相が明らかになるシーンの演出が素晴らしかったし、「宿命」という言葉が重すぎた。 すごい見ごたえがある作品だ。 【たましろ】さん 9点(2003-12-17 00:31:30) |
55.名作に相応しい良い作品なのですが、演出がちょっとあざとすぎるように思いました。 正直、ちょっと引いてしまうタイプの古くささを感じてしまいます。 後半の「画」は美しいです。 【もえたん】さん 6点(2003-12-16 19:26:18) |
54.美しいピアノの演奏と回想のシーンが入り混じったシーンが、実に良かったです。この映画を色んな人に見て欲しいなと思いました。ちなみに原作の本より映画の方がゴチャゴチャしてなくて良いです。 【ゆりあっち】さん 10点(2003-12-12 14:57:34) |
53.《ネタバレ》 非常に評価が高い事と来年のドラマ化の話を聞いてようやっと見ることにしたのですが、なるほど、これはホントに心と涙腺にクる作品ですね。クライマックスでの加藤剛の表情と回想がシンクロして胸に突き刺さります。これを今の状況でドラマ化しようとする関係者の度胸は買いますが、まぁ・・・いろんな意味であの時とは「違いすぎる」んで、これを超えるのは難しいでしょうね。あと、何度か話題として出ている殺人の動機ですが、和賀英良は三木謙一巡査の育ててもらおうとした「恩」と父親・千代吉とを別れさせた「恨み」との相反した感情を持っていたとすればどうでしょう。恩義を感じていただけならばずっと三木巡査の所にいた筈なのに結局のところ彼から離れた事がそれを暗示しているような気がします。 【しゃらら】さん 9点(2003-12-09 11:16:23) |
52.高校の時、社会科の先生が映画好きで、授業を潰してたまに映画を見せてくれました。その時に観た映画はどれも良かったのですが、この映画が一番です。 |
51.音楽のすばらしさと叙情的な映像は認めますが、サスペンスとしてはどうでしょうか。あまりに小さな点をとても見えないような線で結ぶ強引さ、丹波哲郎が語る動機としても憶測、推測として語るものを映像化しているだけで説得力を欠く。赤の他人が6,7歳で分かれた子供を数十年ぶりに写真で見ただけで特定できるなんて信じがたいです。名作と言われる割にはムリがありすぎです。ハンセン氏病隔離政策による不当差別には同情しますが、当時としては致し方ない状況だったと思う。 【亜流派 十五郎】さん 3点(2003-11-22 01:22:07) |
50.最近の日本映画では全く観られなくなった、手間暇を掛けた映画である。脚本の緻密さと名優たちの演技には脱帽モノ。 【おさむ】さん 8点(2003-11-20 14:46:33) |
49.前半の捜査シーンは見ごたえがあったが、後半は「泣かせ」にはしりすぎ。 【STYX21】さん 6点(2003-11-13 23:49:11) |
48.《ネタバレ》 原作を学校に行っているときに読みましたが、これは方言(いわゆるずーずー弁)の地域の特異性と、作曲家による音響機器を凶器とする殺人事件と言う推理小説で映画とは全く違う内容でした。方言のほうは、それに振り回されての捜査の中で笠智衆の田舎警官がいい味を出しています。学校の友人に、このことから原作に出てくる先生の研究室に入ったのもいました。後に「レプラ」とか「ハンセン氏病」とか言い換えられた病気は昭和30年代までは、東京でも都下に隔離病院があったりして、「ベン・ハー」やひねってはいるけれど東宝の「マタンゴ」などでもあるような扱いが一般の常識みたいでした。(当時でも感染力が弱いこと、進行が極めて遅いことは知られていましたが)私が某国営放送で放映したときの録画ビデオには、最後にこの病気のことについてのコメントの字幕がありますが、これは劇場公開のときにはなかったのじゃないかと思います。手元にある数少ないコレクションになっているのは音楽と終わりの映像美のためです。 【たいほう】さん 8点(2003-11-05 09:32:38) |
|
|
46.主人公の殺人は、どう考えても勝手な理屈なのに、そこに至ってしまったことを納得させるストーリー。原作の力もあるが、役者たちの演技・迫力ある映像が、共に完成度が高いのだと思う。ほとんどの人が上げている親が子を知らないと言う悲壮な場面もそうだが、親子二人のひたすら歩く姿や、主人公のピアノを弾く姿に込められた野望と孤独も、私には胸が痛かった。善意でしたことが仇になってしまうこと、差別と偏見があってしまうこと。決して大袈裟な演出ではないが、素晴らしいと思う。ラストシーンが秀逸。 |
45.暗いね。主人公の都合で殺される恩人を思うととても主人公に共感が持てない。救いがないね。 【たつのり】さん 5点(2003-10-08 01:55:19) |
44.加藤嘉さんの演技に脱帽。もうたまらなくなって泣きました。丹波さんと森田さんの刑事役ってのはほんと今では貴重。 【fujico】さん 9点(2003-09-28 18:01:38) |
43.終演にむけて緻密に糸を織りなしていくような映画でした。スケールの大きな映画です。好き嫌いのあまりない映画だと思います。 【omut】さん 7点(2003-09-02 00:44:37) |
42.序盤早々、“カメダ”や東北なまりを手掛かりに二人の刑事達が盛夏の中、汗だくになりながら東奔西走するという緊張感のある展開でゾクゾクさせてくれる。やがて点と点が線に繋がり、謎めいた事件の全容が明らかにされてゆく。この辺り、構成もしっかりしており腰を据えた演出も申し分ない。前半のサスペンスタッチの展開から後半、悲痛な人間ドラマが浮き彫りにされていくわけだが、本作で忘れてならないのが作品を支える俳優たちの名演。とくに緒方拳と加藤嘉の情感を込めた演技が素晴らしく、この作品の印象付けに多大に貢献していた。《ネタバレ》ラストのクライマックス、悲哀に満ちた力感のある菅野光亮作曲・演奏「宿命」をバックに、和賀(加藤剛)の哀れな少年期の回想シーンとシンクロさせる演出は圧巻の一言であり、劇的な効果を収めている。これはまさに映画だからこそ可能な表現方法であり、観る者の脳裡に鮮明に焼き付けてくれる。雪が吹きすさぶ厳冬の中で行われる父と子の巡礼、偏見と迫害の中で強まる親子の絆などなど、当時不治の病といわれたハンセン氏病を取り入れ悲痛な社会派ドラマに仕上げる作風は、さすが監督野村芳太郎らしい。余りにも日本的なサスペンスドラマの名作です。 【光りやまねこ】さん 9点(2003-08-16 13:27:42) |
【パキサン】さん 9点(2003-08-08 23:57:22) |
40.どうしてこういう名作は、最近の日本映画には無いんでしょうね。芥川の音楽が傑作なんだろうなあ。方言の謎の解読過程といい、丹波のおじさんが核心に近づく演出といい、松本清張原作を、見事に橋本脚本が再現していると思います。ラストのオーケストラシーンと重ねての加藤嘉親子の道行きのシーンは何度観ても感動します。 【オオカミ】さん 8点(2003-08-07 08:54:07) |
39.親に薦められて見たけど、良かった。名作!!なんかリメイクされるらしいけど、日本も最近はネタ切れなのか? |
38.昔、泣ける映画という、ふれこみに反発しながら、一人で観た。人目が無かったから、思い切り号泣した。だが、細かいところは忘れてしまったな。もう一度観てみようと思う。歳月は人を変えるというが、まだ、泣けるだろうか。 【すぎさ】さん 9点(2003-07-09 16:05:25) |