7.第2次世界大戦下のスペインという現実世界と、ヒロインのファンタジー世界とのバランスが絶妙な映画でした。全体的に重く暗く切なくそして痛い映画でしたが、観賞後は清々しい気分に浸れました。純粋に面白かったなと。あらすじが分かりやすく論理的にも破綻していないことが好印象だったのかもしれません。あと美術と音楽も良かったです。 |
6.《ネタバレ》 力一杯「痛い」作品でした。あんだけ刺されて、切られて普通にふるまうってランボーみたい。金槌やペンチ見せるだけで恐怖演出できるのは、やっぱ魔女狩り世界一の国だけありますね。ファンタシーの体裁借りてますけど、空想の世界にしか居所を見つけられなかった当時のスペイン市民の心を映しだしたんだと思います。オフェリアの死とそれによってたどり着く王国がそれを表しています。ということで、結果的に映像美を堪能することができました。ラストのカタルシスはつかの間の休息ですね。考えてみればこの後30年にわたってフランコ独裁が続くわけですから。色々な意味で万人には勧められませんなぁ。 【shintax】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-10-18 20:27:49) |
5.すごい映画ですね。ファンタジーとして注目されていますが、運命に翻弄される少女の物語、と言った方が正しいと思います。なぜPG-13指定になっているのかと思ったら、結構グロいシーンが多い。現実とファンタジーの世界とのギャップが、見ている者の目を引きつけます。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-10-15 15:52:53) |
4.《ネタバレ》 去年から待ちこがれていた超・期待ファンタジー。 予告や洩れ聞こえて来る情報からは、『ミツバチのささやき』の新解釈リメイクとしか考えられなかったんだけど、まぎれもなくそういう作品です。本作の凄い点は、 (詳細はブログにて) 【エスねこ】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-10-15 00:24:55) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 冒険系ファンタジーの割には話の規模としてはごく狭い範囲内に収まっているのだが、この作品が優れているのは、無意味に展開を拡げすぎずに、あくまでも現実の迫り来る危機と表裏一体のものとしてファンタジーの部分を位置づけていること、そして、中途半端にお約束的なハッピーエンドの方向に持っていかなかったこと。そのことが、全体に少女の生々しい息づかいを与え、地に足のついたファンタジーという難易度の高い世界を創り上げることに成功しています。それにしても、主演のイバナ・バケロの、気品と可愛らしさが完全に両立した存在感にはびっくり。演技も安定していて、今から次作が楽しみ。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-10-08 22:31:25) |
2.《ネタバレ》 美術がすばらしいです。物語に沿って必要最小限のに描かれるイマジネーション豊かな造形が、おとぎの国に出遭う少女のドキドキ感、そして現実か妄想か分からない興味を盛り上げてくれます。物語は暗く単純ですが、悪役として描かれる軍人の義父と少女との対比が、現実からおとぎの国に逃げ出そうとする少女への共感をもたらし、映画にのめり込ませてくれます。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-10-08 15:37:44) |
1.《ネタバレ》 なんとも暗く悲しい映画。ダンサーインザダークを思いだした。主人公の女の子が夢見る地下の王国もたいして楽しそうでもないし救いがない。映像面ではいろいろ賞を貰ってるので期待してたが、特に目新しいこともなく期待はずれ。ただ、物語はサクサク進み最後まで飽きずに観られたんで6点献上。そして印象に残るのは痛い痛いシーンでした。 【SAS30】さん [試写会(字幕)] 6点(2007-09-27 08:42:54) |