359.リングとか日本のホラーが新しいタイプのホラーだと注目を集めたのも納得というか、「恐怖」の演出を昆虫のグロさや犬の泣き声、悲鳴、暗闇に頼ってる感じで今ひとつ前代的なやり方と感じた。日本のホラーとは怖さの方向性が違いますね。役者達の名演もあってストーリー自体は楽しめたがこれだけ何処行っても評価の高い映画で『「ホラー」部分は全くの駄作』と思ったくらいなので、やっぱりホラーは合わないんだなあと実感。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-08-29 09:10:51) |
358.犯罪者=バカで粗暴、不幸な家庭環境・幼少時代=問題児・堕落の人生、という固定観念を逆手に取っただけ。犯罪者な「のに」知的で紳士的、不幸な家庭環境に育った「のに」勉強してFBI捜査官な「のに」美人?。人間はGAPに弱い。GAPは驚きだし、固定観念を破壊されるから。で、そのGAP持ち同士の掛け合いに観客は賞賛を贈る。でも賞賛を贈れば贈るほど、自分が固定観念の持ち主であるという事を露呈しているだけ。登場人物の設定が極めてシンプルで判りやすく、固定観念に縛られた大衆の心を捉えて刺激したという点ではなかなか良く出来た作品だと思います。 |
《改行表示》357.「人の価値観を形成するのは環境と志向性であり、その価値観を屈折させる要素、つまり、個性を漂わせるポイントはコンプレックスと性である」 リリー・フランキー。 アンソニー・ホプキンスがいちばんおいしい役には間違いないし、クラリスのトラウマと題名のリンクがうまい。また何より雰囲気を作り出した美術スタッフがオスカー級だし、テンポを失わせない編集もいい。レクター博士が救急車を襲って逃亡した詳細を映像ではなく、口頭で説明させるのは地味にうまいと思う。残念な点はラスト。ジョディ・フォスターの捕り物劇。あそこまで分かりやすくホラーしないほうがよかった。 <2016/11>再投稿。題名にリンクさせるほどクラリスのトラウマにインパクトはなかったと思うけど しかし地味ではあるが、真実味はあるだけにそれをうまそうに食すレクター博士は名医なのだろう。 斬新だった編集もレクター博士の逃亡トリックも今みると小手先感があり、手垢がついてしまったけど、 アンソニー・ホプキンスとジョディ・フォスターの演技は恒久的なものだと分かった。 <2021/9>レクター博士のガタイの良さが怖い。 【michell】さん [地上波(字幕)] 7点(2005-08-27 05:26:05) |
356.《ネタバレ》 本作の素晴らしい点は、レクター博士の異常性とそれを演じるアンソニー・ホプキンスの怪優ぶりに尽きますね。ジョディ・フォスターも良かった。お股にはさんで悦に入ってる犯人も実は結構気に入ってます。イヌ好きなワタシ的には犬の動向が気になって仕方なかったです(笑)あそこから落ちたら普通は骨折れるだろうよ・・。 【ゆみっきぃ♪】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-08-11 12:34:17) |
355.《ネタバレ》 …この映画の成功のポイントは、やっぱりなんといってもキャスティングでしょうね。 精神異常者を扱ったお話って、役者の演技が少しでもずれるとすごーく嘘っぽくなっちゃうと思うんだけど、ジョディ・フォスターとアンソニー・ホプキンスはその点完璧! クラリスの恐怖があまりに真に入ってるのでレクターの狂気が際立ち、レクターがあまりに気品に満ち溢れているので、FBI捜査官であるクラリスがこの犯罪者に対して感じる奇妙な(禁断の?)畏敬の念がリアルに感じられてって…これこそまさに「相乗効果」よね。 もちろんほかの役者さんも、そして監督さんやスタッフの方たちも、それぞれきちんと役割を果たしてるって感じで…誰一人として足を引っ張る者がいなかったからこそ、こんなに素晴らしい映画が完成したんでしょうね。 ただ…ひとつだけケチをつけるとすれば、やっぱりバッファロー・ビルの影が薄すぎるってことかしら。 クラリスとレクターとバッファロー・ビル、この三人は一見まったく違って見えて実は「精神異常」という点でつながってるはずなのに、一人だけ大きく取り残されちゃってるっていうか…ジョディとアンソニー・ホプキンスに太刀打ちできる役者なんてそうはいないような気もするから、仕方ないのかもしれないけどさ。 【梅桃】さん [地上波(字幕)] 9点(2005-08-05 17:07:53) |
354.アンソニーホプキンスのいかれぶりがとてもいい。 |
353.グロい三文ストーリーをアカデミー賞に手が届くところまで押し上げて、実際に受賞までさせてしまったジョディ・フォスターとアンソニー・ホプキンスの二人の演技に脱帽! 【かわまり】さん [映画館(字幕)] 5点(2005-07-05 03:20:50) |
352.う~ん?確かに面白いし、ジョディ・フォスターとアンソニー・ホプキンスの2人の演技も素晴らしいんやけど映像的に受け付けない場面が多くて何度も観たいとは思いません。サスペンスとしての完成度の高さは認めても気持ち悪い場面が多いのがかなり減点!それさえなければ8点若しくは9点挙げても良いのになあと思います。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-07-04 22:38:43) |
351.原作をかなり読み込んだ私でも相応に満足できる出来映えでした。といいますか、原作の完成度が高すぎるので、構成などはほとんどいじられていません。が、あまりにも原作通りなので、原作を読んだ人がわざわざ観るだけの価値があるかどうかは分かりかねますが……。それにしても、ホプキンスのレクター博士は本当にハマリ役です。 【K】さん [DVD(吹替)] 8点(2005-04-20 20:56:27) |
350.レクター博士は怒らしたら怖い・・・。犯罪者なのにすごい魅力的、と感じるのはいけないことだろうか。 【チャコ】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-04-15 16:27:16) |
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349.恐くて眠れない事もないし、魂を揺さ振られるものもないみたい。良く出来てるとは思う。 【さら】さん 5点(2005-03-22 11:29:14) |
348.公開当時は原作を先に読んでいたせいか、今ひとつピンとこなかったんだけど、久々に見返してちょっとこれは凄いかなと、思った。■テーマを掘り下げるとか、構図やカッティングにこだわる、といった作家性を誇示するからではなく、演出にまつわる諸々が、物語をもっともらしく見せる、という一点に絞られている、そのジョナサン・デミの真っ当な職人ぶりに感服したのだ。■しかし、それは公開当時に感じた物足りなさでもあり、デミによるおどろおどろしい演出は逆にその力量に疑念を感じさせもした。例えば、マイケル・マンはレクター博士を極めて普通にしか描いていないが故にデミ版レクターよりも恐ろしく、かつ、その演出ぶりは秀でていたように思えたものだ。■でも、このような、どどどーんとレクター博士登場や、逆光の中にどひゃっっぁと死体ぶら下がりそんな時間あったんかい、といったシーン、というか「絵」はやはり必要だったのだな、と今でこそ思う。■この映画が90年代以降のサイコ・サスペンスものの原点として君臨し、マンの「The Manhunter」がマニアの珍品に止まるのは、このようなわかりやすい「絵」、スペクタクルによるものであることは間違いないと思う。■さて、あなたはマイケル・マンとジョナサン・デミのどちらを良しとしますか?■公開以来約15年経過し、ただのおっさん化した私にはその回答に応える力無し。 【まぶぜたろう】さん 10点(2005-01-29 18:59:46) |
347.傑作ですね。それぞれの役のはまり具合が完璧。スコット・グレン、ジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンス、そしてチルトン博士役のアンソニー・ヒールド、やっぱり完璧です。あまりにもチルトン博士ってこんな感じだろうな~って雰囲気そのままだった。 【ぱぴんぐ】さん 9点(2004-12-06 19:32:46) |
346.よく傑作やら名作やらといわれている作品なので、かなり期待をして見てたのだが、あまりの平凡さに拍子抜けしてしまった。確かにアンソニー・ホプキンス演じるハンニバル・レクター博士は魅力的なキャラクターであり、猟奇的な人食いでありながら頭のキレる精神科医の雰囲気は十分に出ているのだが、どうもこの映画の魅力はその一点に集中しすぎてしまっているような気がする。まずストーリーが弱い。この手の映画で、先が読めてしまうようでは、ドキドキハラハラなんてあったもんじゃない。そしてなんといっても今回の事件の犯人、バッファロー・ビルの存在感が薄い。あれではただの変体男(いや女?)ではないか。最後のやられ方がアホすぎる。もっとねちっこい犯人像を想像していたのだが…。というわけで、どうも思ったよりも楽しむことができなかった。ただ、やはりレクター博士は魅力的で、明らかに偽善者ぶり周りに同情を求める上院議員に向かって「娘さんが死んだら あんた どこで痛みを感じる?」と言い放つシーンなんか特に気に入っている。 【zahrky】さん 7点(2004-12-04 22:40:17) |
【みんな嫌い】さん 7点(2004-10-25 13:44:02) |
344.もはや「あの羊たちの沈黙!見とけ!」てなポジションですけど、正直そこまで乗り切れませんでした。最後までクラリスは博士にとっては「ただの小娘」、ラストくらいにちょこっと「まあ君は多少は面白かったかくらいかな、わはは」くらいだったんではと思います。何故か「ハンニバル」のあと見たのでなおさら。あちらはクラリスを半ば愛した話ですから、なんでこんな小娘扱いで終わった女に、しかも冒頭からこんな興味を示してるのだ?と、謎でいっぱいに。あまり本作のレビューにならなかったかも、すみません。 |
343.最近になってようやく観ました。その後の亜流作品を先に何個も見てきただけに、衝撃度は若干弱まっていたかもしれません。しかし映像の効果を利用して最大限に恐怖と不気味さを演習していて、これぞサイコスリラーのお手本、といった感じで予想通りコワ面白かったです。 【プミポン】さん 7点(2004-10-07 02:43:45) |
342.細部までよく出来ていると思いました。公開から14年経って初めてこの有名作品を見たのですが、14年前の作品とは思えない位出来がいいと思いました。この作品に先だって見た「レッド・ドラゴン」より、やはり出来は上に感じましたね。10点付けようと久々に思ったのですが、虫がいっぱい出てきて気持ち悪かったのでマイナス一点(笑) でも、苦手系だと思ってたのに(死体も虫もホラーも苦手)最後まで飽きさせずに見せてくれて、特典映像まで全部見ちゃうのは珍しいかも、と自分にちょっと驚いてます。 【あかりん☆】さん 9点(2004-09-13 00:42:03) |
341.おもしろかった!アンソニー・ホプキンス好きになりました。三部作まとめてDVD欲しいなぁ。けど羊たちの沈黙が一番よかったにゃー。ハンニバルもジョディ・フォスターがよかったにゃー。14年も前の作品とは思えなかったにゃー。 |
《改行表示》340.《ネタバレ》 レクターとクラリスの奇妙な信頼関係が面白い。 サイコスリラーとしては代表作になったと思います。 当時はかなり衝撃的な感じでしたが、ちょっとアンソニー・ホプキンスがおじいちゃんであるのに対して、暴力で異常さを表現するのにはギャップを感じました。(看守の警官を襲うシーンなど、弱弱しいおじいちゃんには荷が重そうに見えました。)ハンニバルでのレクター(ホプキンス)の方がしっくりくる感じがします。ジョディー・フォスターは上手いですね。ただ、上手すぎて逆に自然さに少し欠ける気が僕はしました。(暗闇のシーンでは演技してますっ!て印象があります)高得点としなかった理由は、異常さを表すのに脚色が強い点です。レクターしかり、バッファロー・ビルしかり。異常さを一生懸命出そうとして、判り易い異常者となってしまっているような気がします。ストーリーとホプキンス、フォスターの持つ雰囲気はとても良かったです。 |