《改行表示》266.遺伝子レベルの差別を他人だけではなく家族からまで受けていたヴィンセント、彼の胸中を察すると切なくなる。「僕に何ができるか決めつけるな」彼が涙を浮かべながら言ったこの一言に全てが集約されていたと思う。そして独特の映像美、本当に良かった。 【ガンジャマン】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-21 04:18:41) |
265.劣勢遺伝子がどうのこうのの割にはオマエら絶対(少なくとも俺よりは)文句無く良い遺伝子持ってるんだろうという美男、美女のキャスト陣。アンドリュー・ニコルは自身が思い描いていた世界感をこの映画でどの程度反映できたんでしょうか?初監督(で無ければ私の勉強不足です、申し訳ありません)作品にしてはかなりピタっとはまったのではないでしょうか?一度聞いてみたいものです。勿論、お会いする予定などありませんが。私は流れる空気を含めて素晴らしく魅力的な空間が出来上がっていると感じました。本物と偽者、その恋人の三人は最初、非常に無機質な感情の無い人間と言う印象を受けましたが、話しが進むにつれ、お互いがお互いを必要とするにつれ、血が通った人間に見えてくる。実は一番人間臭いジェロームがぎりぎりのところで完璧さを保つ為に選択した行動は哀しいものでしたが、同時にとても美しいものでした。素晴らしい2時間、ただ、スーツを着たまま宇宙に行ってしまうところは声に出して突っ込んでしまいましたが。 |
264.終始画面を彩るダークな色彩に見せられました。ニコル監督はこれからも要チェックです。 【maemae】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-08 14:15:55) |
263.《ネタバレ》 期待が大きかったのか、あまりおもしろいと思いませんでした。毎朝、社員に針を刺して身元の確認、というのがもうありえない。遺伝子ブローカ?が非常に一般的になっている社会なら、ありえるのかもだけど。でも、あの捜査は、遺伝子の詐称を疑っているようには見えなかったし。血液検査して、はい容疑消えました、って... 【よしふみ】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-11-05 02:14:42) |
【アオイ】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-09-04 21:24:44) |
《改行表示》261.為ってほしくないが確実に近付きつつある未来をシミュレートし (着床前診断は正にその一例)現代社会に警鐘をうち鳴らした作品である。 今を遡る事60年前ナチスドイツのヒトラーを始めとしたファシストの時代には 選民思想が高らかに謳われていたがこの作品の時代はDNAの段階から 種の選別だけに飽き足らず遺伝子操作で所謂完全な人間を創造している。 科学の力に傾倒し倫理観をも踏み外した社会を創る事自体が 不完全な事なのだとなぜ気付かないのか。 いつの時代も人間は罪な生き物である。 そんな忌避的な社会に不完全な人間として生まれてきたヴィンセントの 生きる為に足掻き努力を積み重ねて夢を掴み取る執念には悲哀を越えてむしろ敬服する。 また完全であるが故に己のプライドに堪えかねて自殺未遂を冒し半身不随になりながらも 歴史に名を残す(生きて来た証を残す)為にヴィンセントに夢を託したジェローム。 恐らくこの作品の根底に流れる『人間の心までは完全には征服できない』といった メッセージが彼のラストの生き様に込められているのではないか? やっと本当の完全な人間に為り得た彼の心情は推して知るべし・・・。 【sting★IGGY】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-09-04 02:25:52) (良:2票) |
260.常に一定以上のクオリティを持っている。見る人にとって、何かを感じさせずにはいられない。そんな映画。私自身も「遺伝子の優劣」「命の選別」「努力の限界」などのテーマを考えさせられた。音楽も秀逸。 【mhiro】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-08-20 11:15:20) |
《改行表示》259.《ネタバレ》 遺伝子による優劣。近い将来、ないとは言い切れないと、かなり引きつけられるストーリーでした。人種差別、民族差別よりもひどいですよね。どんな能力・可能性があるかも試されぬまま終える人生。どんな手を使ってでも、夢を叶える、こんな世界を欺いてやるといった気概はイーサン・ホーク演じる主人公からひしひしと伝わってきました。 それに伴う、痛みや哀しみも・・・イーサン・ホークの表情って、雨に濡れた子犬みたいで、切ない役をやらせたらばっちりハマるなといつも思います。今回も然り。ジュード・ロウも、ユマ・サーマンもとても繊細で良かった。遺伝子が劣っていて、人生そのものを諦めざる得ない運命を変えたい男。遺伝子は優れているのにそれを発揮出来ない男。優れた部類に属しながらも、欠陥があるが故に「劣」を理解し、愛する女。 遺伝子差別が大前提なのだけど、いつの世にも通じる概念があるからいいと思いました。観る人がどんな風にも置き換えたり、膨らませたり出来る内容って深くていいです。 【プリシラ3103号】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-08-17 01:19:36) |
《改行表示》258.偽装工作ばかりに一生懸命で何か努力をしていただろうか。頑張れば夢を実現できるという映画とは全く違うと思う。ビンセントの家まで調べに来たとき顔が違うのになぜ分からなかったのか。バレていたのにわざと黙っていたのだろうか。また「なんだ弟だったのかあ、気づかなかったよ」とは明らかにおかしい。物語にやや矛盾を感じるが、ワイド画面での凝った構図は最近の映画では群を抜いて美しい。 【WEB職人】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-07-17 21:11:27) (良:1票) |
257.公開当時派手に宣伝されていたので「どうせツマラン映画だろう」とバカにしていたんですが、先日BS2で放映されたので何気なく観たら想像していた映画と全然違ったので驚きました。私は遺伝子だとかなんだとかって社会的なテーマよりも、何と言っても映像と世界観に引き込まれました。ストーリー的には全然違うけど、「火星年代記」とかあの辺の子供の頃夢中になったSFの雰囲気があるんですよ。現代のSFのようなスピード感が売りじゃなくて、創造と滅亡を繰り返す宇宙の星々を思わせる、どこかロマンチックで哀愁漂う甘い夢の世界。多少目立ち過ぎと言う気がしないでもないけど、ナイマンの音楽の力も大。ジュード・ロウの美しさは失神もの。改めて思う。私にとってのSF映画はアクションじゃなくて、美術が命なんだ。 【黒猫クロマティ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-06-30 12:37:07) (良:2票) |
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256.音楽が世界観とともに、とてもいい味を出していた。映像もユマ・サーマンもとても綺麗だった。ラストにかけ、余韻を残した。 【Syuhei】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-06-26 15:08:12) |
《改行表示》255.《ネタバレ》 まるで鉄道列車のように頻繁に飛び立っていくロケット、血液照合でIDチェックするゲートやハンディスキャナー……そうした近未来のどこか無機質、どこか醒めた雰囲気が抜群によかったです。テーマ自体は、逆に、古典的といってもいいもので、「努力する者は、たとえ資質で劣っていても報われる」というメッセージ。ヘタをすれば、汗と涙のお決まりの物語になりかねないところを、乾いたタッチで新鮮に見せました。 と同時に、本作が深みを増したのは何といってもジェロームの存在。本来、スーパーがつくほどのエリートであったはずの彼の挫折、大金を支払ってまで自分の痕跡を歴史に刻みたいと欲した強い気持ち。しかも、念願が成就した際に選択した、あの強烈な結末……。正直なところ、凡人の私なんぞには量りかねるものがありましたが、上り詰めた人間には、「堕ちることが許されない」という哀しい孤独な世界があるのだなとは感じました。 かたや資質には恵まれていないものの情熱と努力で夢を手にしたヴィンセント、こなた素晴らしい資質をもちながらも他人を借りねば夢を果たせなかったジェローム。不完全と不完全が補い合って初めて何かを得られるのだというストーリーは、絶対に完全などあり得ないわれわれに、常に「足らざるを知れ」という教訓も残してくれます。 ラストの抜き打ち検査でヴィンセントの正体がバレたときの係官の対応が最高でした。ということで、納得の8点也です。ユマ・サーマン、こういう役はピッタリ。 【delft-Q】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-06-22 22:15:08) (良:2票) |
254.《ネタバレ》 適格のビンセントと不適格のジェロームの心の強さの違いはどこからくるのか、考えさせられた。50年くらい後には本当にありそうな話だなぁと、そのリアルさがうまい。 特にモニターをみながら劣等遺伝子を排除する相談をするくだりで、医師が「わざわざハンディを負わせることはない」と、あぁ、将来必ずこういうことはあるだろうと確信さえできました。 【A_sui】さん [地上波(字幕)] 8点(2005-06-22 08:43:45) |
253.《ネタバレ》 とにかくジュード・ロウの最後の表情が忘れられない。弱いこともそれほど悪くない、と思わせてくれた逆説的な人生賛歌。ということにしとく。 【馬飼庄蔵】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-06-13 19:17:42) |
【チャコ】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-06-06 15:40:16) |
《改行表示》251.近未来映画の映画なのだが外見は未来って感じの映画ではない。 しかし話の内容はいまはまだ現実には無い事だが近未来には本当に ありそうな内容で考えさせられた。 最後に教授の「今後の参考に」の台詞はかなりアツかったね。 【まろ】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-05-24 15:13:28) |
250.ジュード・ロウはすごいよかったけど、なんか好きじゃない。 【ベルガー】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-05-03 16:20:24) |
249.《ネタバレ》 評価が難しいタイプの映画です。遺伝的劣等生と優等生の勝敗が生まれつきハッキリしている近未来。そんな社会に翻弄される登場人物たち。そんな非民主主義的な社会になるはず無いとわかっていつつも、そんなことどうでもいいのかなと思わせるテーマ。違和感も含め、単純に自分がどれだけ楽しめたかを評価点にします。 【february8】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-01 22:43:00) |
248.SFなのにヒューマンドラマ映画。ジュード・ロウの熱演が光る。 【NIN】さん 6点(2005-03-28 12:39:51) |
《改行表示》247.自分も劣等・・いや努力してないので全く問題外なんですが そういった視点で見ました。 劣等遺伝子のレッテルを貼られた主人公が最後には夢を叶えるという 至ってシンプルなストーリー。 随所にB級テイストが盛り込まれており、SF色も弱め。 だがシンプルでわかり易い分、グッと心に響いた。 ジュードロウは儚い存在感を漂わせるキャラを熱演、 主人公を食うほどのビジュアルと演技を見せてくれた。 【HIGEニズム】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-03-15 20:31:49) (良:1票) |